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マレー半島モンスーン寄稿
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IMG_7096.jpg先週土曜日・日曜日に行われたプラナカン博物館のオープニング・フェスティバルに行ってきました。

プラナカン博物館はフェスティバル開催日は無料公開され、大勢の人たちが行列して見学に来ていました。建物の横の公営駐車場をフェスティバル会場とし、大きな特設ステージと、バザール会場が設けられました。



ステージでは音楽、ダンス、ファッションショーなどが繰り広げられ、バザール会場では、食べ物を売る店、アンティークや雑貨を売る店が数店参加しており、ペナンからの参加もありました。プラナカン協会は書籍などの販売もし、記念切手の販売もしていました。

IMG_7150.jpgIMG_7145.jpgただ二日とも大変暑い日で会場は少々暑くてこたえました。ファッションショーは素晴らしいものでした(すてきなアンティークやアンティーク風クバヤサロンがたくさん)が、暑くて早々に博物館へ退散したものです。







私はペナンのクバヤテイラーの友人にずっと付き添い(人手が足りず)、デモンストレーション会場の方にいましたが、そこでは、ペナンとクアラルンプールから来たクバヤテイラー2名の実演と、3人の女性によるビーズ刺繍実演会が催されていました。

IMG_7105.jpgIMG_7100.jpgなんとビーズ刺繍実演では、日本人女性が参加されており、シンガポールのルマビビというお店で習ったのだそうです。以前ルマビビのビビさんから「日本人には筋の良い人がいる」という話は聞いていたのですが、正直いって、その日本人女性の腕がこの3人の中でもずば抜けて良かった、と私も(私の叔母も)思いました。とても鮮やかでロマンチックな色合いの柄を刺繍されており、手芸の苦手な私は大変うらやましく思いました。

デモンストレーション会場はちょっとわかりにくいところにあったので、いかれなかった方もいるかもしれませんが、人出はかなりのもので、見学者の質問に応じるだけで大変でした。なぜか私が質問に対応する係までやらされるハメに。

このフェスティバルはまた来月10日、11日にも行われます。
また今週の3日、4日は子供むけのPeranakan Printsというワークショップやクッキング教室などが行われるそうですが、実演デモやバザールはは10日、11日のみとなります。
また3、4、10、11日は入館料は無料ではなく、2ドルとなります。
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今週土曜日、日曜日に予定されているプラナカン博物館オープニング・イベントについて追加情報です。

マレーシアの「人間国宝」に価する賞をクラフト部門で受賞しているペナンのクバヤ・テイラーの第一人者、Lim Swee Kimさん(キムさん)が特別にクバヤ刺繍の実演をすることになったそうです。

キムさんはマレー王族の専属テイラーだった祖母に幼少の頃から手ほどきを受け、
その後ペナンに行ってプラナカンの顧客相手にクバヤ一筋で来られた方です。
ご主人がペナンのプラナカンで、シンガポールやマラッカのプラナカンにも、
「アンティー・キム」と呼ばれ親しまれている、とても温厚で質素な方です。
故ダティン・スリ・エンドン女史(アブドゥラー・バダウィ首相夫人)とも親交が深く、
『ニョニャ・クバヤ』の本にも登場されていますね。

刺繍の実演はマレーシアでもなかなか目に出来ないことですので、是非お出かけください。
それからキムさん所蔵のアンティーク・クバヤも持ってきてくださるようです。

実演のプログラムは午前11時〜12時、午後3時〜4時の予定だそうで、土・日曜ともにあるそうです。
「その時間だと思う」というアバウトな連絡でしたので、
詳細はまた当日会場で再確認ください。
プラナカン博物館よりオープニング記念の切手をいただきました。
素敵ですよね?プラナカンのビーズ刺繍のパースです。
これは、世界初のBeaded Stampなのだそうです。
ビーズっぽくブツブツになっています。
stamp2.jpg
















値段とか、どこで販売されるのかまだ未確認ですが、
おそらくミュージアムショップでは?

詳しくは博物館にお問い合わせください。

博物館の詳細をお知らせするのを忘れていました。

プラナカン博物館
Peranakan Museum

(2008年4月26日オープン)

39 Armenian St.
Tel: (65) 6332-7591

開館:月曜13:00〜19:00、火曜〜日曜9:30〜19:00(金曜は〜21:00)
入場料: 大人S$6、学生・シニア(60歳以上)$3
ガイドツアー: 英語) 金曜11:00am(5月くらいから開始)
  土&日曜11:00am, 14:00, 15:00(4月26日から開始) 
日本語)火曜と金曜10:30am (6月中旬頃開始)
※アジア文明博物館とのジョイントチケットもあります。
シンガポールのArmenian Streetにプラナカン博物館がオープンします。

昨日はその記者会見と館内の案内に招待されて行って参りました。

この博物館はもともとタオナン学校という、シンガポールで初めて中国語で授業をしたという歴史のある学校で、もちろんこの学校創立に出資したのはプラナカンです。
ごらんください。素晴らしい建物でしょう?
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もともとシンガポールの国立博物館はプラナカン・コレクションの部門が充実していました。
以前は歴史博物館にプラナカンの家のセッティングがあり、アジア文明博物館に財宝などのコレクションが展示されていましたが、これが統合されて一つのプラナカン博物館としてオープンするのです。今回所蔵品も増え、マレーシアを含め、世界最大規模のプラナカン博物館になります。

また、これはシンガポールのプラナカンだけではなく、このマレー半島という現代の国境では区切れない地域に分布するプラナカンの文化を広く紹介する博物館であるのも特徴です。

展示はオリジン、結婚式、ニョニャ、宗教、社会活動、食事などとテーマ別で紹介していきます。

235cb3f3jpegIMG_7065.jpg
















見どころは何と言っても婚礼用ベッドではないでしょうか。その他に優れたコレクションというと、特に私が関心したのは、ニョニャウエア(プラナカン陶器)のコレクションのすばらしさです。これほど色鮮やかで個性的で見事なカムチェン(プラナカンが用いた壷)のコレクションは今まで見たことがありません。また、トク・パンジャン(Long Table)に並ぶ見事なディナーセット。陶器のアンティークは普通はセットではなく、バラバラになったものを所蔵している人が多いですが、もともとニョニャウエアというものはディナーセット一式で揃えられたものが多いのです。これがずらりと並ぶ様は圧巻です。ただ私好みのデザインでなかったのですが。

記者会見の方は、館長と学芸員の方(プラナカンの方)ら3名が執り行い、シンガポールの雑誌、新聞、テレビ局の取材班が集まっていましたが、殆どの人がプラナカンについての知識がほとんどありません。シンガポール人なのに。「プラナカン人は今何人いるのか?」という呆れた質問(プラナカンは人種ではないのに)も出れば、飛び交う質問の大半は「所蔵品のバリューは総額でいくらか?」「所蔵品購入にいくらかかったか?」という質問ばかり。館長は苦笑いを浮かべながら、我々は売買をしているのではないからバリューは知らない、と答えると「でも保険はかけているだろう?補償額は?」とまだまだ突っ込んでくる。
ああ〜、嫌ですね。「シンガポール人は何でも金」といって皮肉るマレーシア人と同じ気持ちになりました。
ちなみに2年くらい前だったか、プラナカン協会の重鎮、Peter Wee氏の講演会では、高尚なお話のすぐあとに「おすすめレストランはどこですか?」という質問が出てびっくりしましたが。

ま、とにもかくにもオープン間近です。

オープニングイベントのスケジュールもいただきました。
今月26日〜27日(土、日)はプラナカン協会のプログラムがいっぱいです。きらびやかなサロンクバヤ姿の女性陣、子供たちのダンス、ファションショー、トーク、クッキング・デモンストレーション、そして食べ物とクラフトのバザーが催されます。

ルマ・ビビのファッションショーは以前にも見たことがありますが、日本でもイヴニング用にぴったりなモダンなデザインもあり、結構見応えありますよ。
ルマ・ビビは日曜日の午後12:50から。あと個人的にちょっと興味あるネルソン・リー氏のファッション・ショー。アンティークのクバヤでファッションショーでもするつもりなのでしょうか??これは土曜日の2:45pmから。あとはチェンドルを作る料理デモンストレーションが土曜日午後4時です。
シンガポールの国立の博物館には国立シンガポール博物館(旧歴史博物館)、シンガポール美術館、アジア文明博物館があり、それぞれに日本語ボランティア・ガイドのツアーがあります。国立博物館の傘下にフレンズ・オブ・ミュージアムズという組織があるそうで、そこに所属して日本語ガイドをしている方々の代表の方から要請をいただきまして、4月3日の例会の際に特別講演会をいたしました。

なぜこの時期にか、というと、今月4月26日にプラナカン博物館がオープンするのです。
これはもともとアジア文明博物館の1号館のあったところで、1906年に建てられた旧タオナン学校だったところです。以前もプラナカンを中心とした中国文明に焦点を充てた展示でしたが、3年ほど(?)の改装を経てこの度プラナカン博物館として再オープンします。

で、当然プラナカン博物館にも日本語ガイドの案内が用意されることになっており、今急ピッチでボランティア・グループの方たちがオープニングの準備を進められております。

もともとこのグループのメンバーには前々からプラナカンに興味を持たれ独自に研究をされてこられた方が何人かいらっしゃいます。中には私よりもずーっと長くシンガポールにお住まいの方もいらっしゃり、長年プラナカンの研究をされております。
メンバーは日本人駐在員の奥様、シンガポール人と結婚されている日本人女性などで、多いときには70〜80名近くいらっしゃるとか。今さまざまな年代の方たちが結婚式、お葬式などとテーマを決めてグループ別に研究されているそうです。皆さんとても真剣で、「プラナカンは結婚指輪はどの指にするのですか?」などと細かい質問まで飛び出してくるほどです。

今回レクチャーをしていただきたい、との要請でしたが、改めて結婚式とはこういうもの、などという具体的なテーマのお話よりも、是非おさえておいていただきたい基本中の基本、プラナカンとは誰か?というテーマで、約1時間お話をさせていただきました。

プラナカンの語源、ババやニョニャの語源、マレー半島への中国系移民の歴史、彼らのアイデンティティー(他の中国系移民との違いは何か?)、そして最後にシンガポール在住者にはなじみの少ないペナンのババについての話など、なかなかわかりにくいプラナカンがどんな人たちだったのかを誤解のないように整理してお話させていただいたつもりです。

最後には豪華な花束までいただいて記念撮影やサイン会にまでなってしまい、非常にこっぱずかしかったですが、講演会のあともたくさんのメンバーの方たちとお話ができてとても楽しかったです。今までプラナカンについて個人で研究してきましたが、本を書こうと思い立ってからは本だけの研究ではなく現地取材やインタビューが多くなったものの、何一つ後ろ盾のない個人の力でプラナカンの面々に顔つなぎをしたり、取材をお願いしたりするのは、それはそれは大変なことだらけでした。そんな苦労もあったので、同じことに興味を持って勉強されている仲間が出来たと思うと、大変心強く、嬉しく感じました。きっと私が見落としていたことも研究してくださるのでは、とも思います。

以前より国立博物館はプラナカンの財宝を数多く所蔵しており、どれも目を見張る素晴らしさです。豪華なプラナカンの結婚式から素晴らしいコレクションの展示、きっとシンガポール観光としても、最も価値のある見どころの一つになるでしょう。しかも具体的なお話を日本語で説明してもらいながらの博物館見学ならば充実度も増すはず。

今から私もプラナカン博物館のオープンが楽しみです。
オープニングを記念して、26日からの5月10日までの週末土曜日と日曜日にあたる4日間、午前11時から午後6時まで、フェスティバルが催されます(入場無料と聞いています)。
踊り、音楽、ファッションショー、料理やクラフトのデモンストレーションが予定されており、食べ物やクラフトを売るお店も出ます。この時期シンガポールに旅行される方は是非アルメニアン・ストリートのプラナカン博物館にお立ち寄りください。(ただし、日本語ガイドツアーの開始は一ヶ月後くらい?遅くなるそうです)

また、博物館内の、バンヤン・ツリーがプロデュースしているミュージアム・ショップで私たちの本が販売されることになりました。そちらの方も是非よろしくお願い申し上げます。

最後に、ボランティアガイドの皆様のご活躍を心からお祈り申し上げます。

Peranakan Museum
39 Armenian Street Singapore 179941
Tel: (65) 6332 2982
チエさんがシンガポールにやってきました。本の出版にご協力いただいたプラナカンの方たちへのお礼と挨拶というのが建前ですが、本当の目的は「うまいものめぐり」ですね。

そして先週木曜日から5日間マラッカに2人で行ってきました。
自分で言うのもなんですが、もちろんマラッカのほんのちょびっと、ごくごく一部の人たちなんですけど、私たちはヒーレン・ストリートあたりではちょっとした顔になってしまっており、あちこちの家から声がかかるのでへたに歩けない、予定外のお誘いがバンバン入ってしまい、予定していたことがまったくできなくなりました。中国正月前ですので、本当は皆さん一番忙しいさなかなのです。それなのに早朝からたたき起こされ、一日中引っ張り回されます。中国正月のカードを出しに郵便局に行く暇すらありません。
IMG_6605.jpg















↑正月前で赤くライトアップされたヒーレンSt

とくにババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館のオーナーのチャン・キムレイ氏は私たちから慣れ慣れしく「おじいちゃん」と呼ばれても大喜び、おじいちゃんはいろんなところに連れていってくれるのですが、行く先々で「この2人が本を出してくれたんだよ」と孫のように自慢して歩いてました。

それから、いつもとても良くしてくださるオン・ファミリーの家には、私たちの本を読んでマラッカに行かれたN.Nさんの写真が今でもとってもとっても大切そうに飾られていました。N.N.さんはへたにポラロイド写真などをあげてきたのがまずかったですね。あれからさらに十数組日本人が来たよ、と言ってましたが、多分来る日本人全員にその写真を見せているような気がします。
この家に来るや否や、そこの家の息子に「もうすぐMikiが来るような気がするってばあちゃんが言ってたんだよ!」と大喜びで言われ、これほど喜ばれてしまうと、本当に申し訳なくなりますね。まさに「うるるん」です。

あとメールをくださったM村さん、バンオンのおやじさんにも本を渡して参りました。こちらも親子揃ってM村さんがいらっしゃったことを嬉しそうに話していました。ありがとうございました。

チエさんはあと4日ほどシンガポールに滞在されます。私はたまっていた仕事を片付けなくてはならず、今日はパスで、明日はシンガポール・プラナカン協会の会長Lee Kip Lee氏にご挨拶申し上げる予定です。

のちほど、マラッカで新規に見つけたおいしい料理をご紹介します。今回はニョニャ料理ばかりでなく、いろいろ食べ歩きました。
新年おめでとうございます。

昨年は本を出版することができ、多くの方々に大変お世話になりました。
またHPやブログを見ていただいている方々からも沢山の励ましの言葉をいただきました。
心より御礼申し上げます。
本年もかわらずにプラナカンの世界、マレー半島の話題にお付き合いいただきたく、
宜しくお願いいたします☆

本日はプラナカンの屋敷に欠かせない「提灯」についてちょっとお話ししましょう。

家々の軒先を飾るカラフルな提灯ですが、冠婚葬祭に欠かせないアイテムであっただけではなく、実はその色や形が、彼らのアイデンティティーを示す重要な役割を担っていたのです。
もともとこれらの提灯は中国のものですが、現在は本場中国ではこのようなスタイルのものはほとんど見られないとのことです。よく日本の中華街でも目にするような中国式提灯は宮廷式と呼ばれるもの。今中国やシンガポール、マレーシアなど一般的な中国人の家、店で使われている丸いだけのタイプは、共産党革命後に簡易的に用いられるようになったものだそうです。身分、家などを示すような提灯は御法度になったわけですから。

IMG_4488.jpgではプラナカンの家で使われている提灯について。

まず、玄関の軒先にかけられる提灯ですが、右側は家の名前を、左側はその家の職業を表す文字や模様が描かれています。
その家の提灯を見れば、家主の名前と職業までもが一目瞭然というわけです。
表札が無い時代の知恵ともいえますが、興味深いのはそれだけではなく、その形を見るだけで彼らの出身地がわかるようになっているのです。
その多くは彼らの故郷、福建風のものですが、提灯を形作る骨組みが傘のように幾重にも縦に細長く伸び、ずっしりとした重みを感じさせる男性的な風貌が特徴です。
それに比べて潮州風の提灯は、こまかい網目のような骨組みが張り巡らされ、表から見ると凹凸のないツルリとした女性的な風貌で、福建式に比べ少し細長い印象があります。

極彩色に近いカラフルな色付けも福建風の提灯ならでは。マラッカのタンチェンロック家、ババ・ニョニャ博物館、ペナンのプラナカン・マンションなどに足を運ぶと、見事な福建提灯を見ることができます。(ただし、軒先に飾る提灯は盗難も多いそうで、今では祭事の時にしか出していない家がほとんど。)
シンガポールのカトン・アンティークハウスでは福建風、潮州風などの見事な提灯の数々がダイニングルームに飾られていますので、機会があったら是非ご覧下さい。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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