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マレー半島モンスーン寄稿
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こちら、中国正月3日目となりました。
今晩はバリクプラウの親分の家での盛大な新年会に招待されました。


お酒だってこんなに。個人宅とは思えない規模で、100人以上の人が集まりました。


焼きたてホヤホヤの豚の丸焼きも登場です。皮はパリパリ、中はしっとりジューシー。
親分はお母さんがニョニャで、食べ物にはとてもうるさい方。
下手な料理が並ぶはずがありません。


お料理はケータリングですが、バリクプラウの業者はすごいんです。
どの料理も美味しく、特にホッケンミー、ラクサ、チャークエティアオのペナン3大屋台料理が絶品。今どきジョージタウンでこのレベルの屋台料理はまずお目にかかれません。
同行した友人、すんごく食べ物にうるさいペナンババのお兄さんなどは、ホッケンミーを4杯もおかわりしていました。



ミニサイズとはいえ、4杯もおかわりするか?
でも海老のダシたっぷりの甘みのあるスープがとても美味しかったのは確かですが。

この他にもサテー、アイスカチャンなどを目の前で作って出してくれます。


ニョニャクエだってズラリ。

そしてここんちの奥さんの手料理も並んでいました。ダックの煮物、ニョニャカリーも絶品だったのですが、デザートのボボチャチャが素晴らしい。誰かさんはちゃっかりターパオしてました。

本当は奥さん手作りの正月菓子も堪能したかったのですが、とにかくお腹いっぱいで無理。
クエバンキとかすごく美味しいのに…。

ペナンの人が大好きな料理がズラリ、誰もが大満足の新年会でした。

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明日は中国正月の9日目、福建人にとって1番大切なお祝いの日、ジェイド・エンペラーの誕生日です。

今晩はそのイブ、福建人の家の玄関にはお供え物を並べた祭壇が外に向けて出され、家の中には家族が集まって、すでに爆竹や花火で遊んでいます。



それでもやっぱり例年に比べ静かです。でもカンポンに住んでいる友人のところは戦場のようなうるささ、とのこと。あ、うちのあたりもボンボン花火の音が聞こえてきました。

私や友人は犬猫が怯えるので静かにしてもらいたいのですが、
中国人にとっては騒がしければ騒がしいほど、縁起が良いらしい。
Huat Ah! Huat Ah!
と喜んでいます。

まもなくカウントダウン、今年も大騒ぎとなるのでしょうか。

こんな光景が未だに残っているのもペナンならでは、です。


ペナン在住のMikiさん御用達、予約をしないと買えないバリクプラウの絶品スイーツ、「クエカピ(Kueh Kapit)」をいただきました。


 
何とか崩れずに日本へ到着!開けたらココナッツのいい香りが




クエカピの英語名はラブレター、またの名をクエブランダともいい、オランダからインドネシアの影響を受けたウエハースのような焼き菓子です。


シンガポールではラブレターと言った方が通じますが、マラッカやペナンではクエカピと呼ばれる方がポピュラー。そしてシンガポールやマラッカではヨックモックのシガールのようにロール状になっているものが多いのですが、ペナンではまさにラブレター、このように4つ折りのものが圧倒的です。


このクエカピ!!もう、止まらない美味しさで、まるでポテトチップスを食べるかのように一度手にしたら最後、立て続けに10枚ほど食べ、お茶で一服してまた10枚~と、クリスマスケーキをたらふく食べた後に、罪深いお菓子をいただいてしまいました。


聞くとバリクプラウの山奥でおばあちゃんが一人、炭火で丁寧に焼いているとか。だから量産もできず、予約をしないと買えないそうです。


ご覧のように極薄で、手焼きならではのナチュラルな焼き色



以前、こちらのブログでも紹介したシンガポール大同の絶品ラブレターは炭火の香ばしさと絶妙な甘さ加減に感動しましたが、このペナンのクエカピは真っ先にフレッシュなココナッツの風味が素晴らしく、1ミリほどの極薄の生地にふさわしい上品な甘さと、何枚でも食べられてしまう軽くてクリスピーな食感がたまりません。たまにココナッツの搾りかすのようなものが入っていて、これもまた手作りならではの味わいを醸し出しています。


いや~~ペナンにもこんなに美味しい焼き菓子があるんだ、と感激。


イポーからタイピンにぬける隠れ家のような家で焼かれていたぷっくらと膨らんだ麦芽入りの餅とともに、このクエカピはスイーツ好きの私の中で殿堂入りをしました。これから春節に向けてさらにスペシャルなお菓子が出回ることでしょう。


 


そしてもうひとつ、ペナンに行ったら必ず買うスパイスの「五香粉」。こちらも知る人ぞ知るペナンの漢方薬局でブレンドされたもの。中国や台湾で売られている開けたとたんに八角がツーンと香るものとは違い、かなりマイルドで甘い香りがします。色もこのように若干レンガ色です。ペナン名産のナツメグも入っているとか。


 


今年もおいしいお料理やスイーツ、そしてプラナカンを通じて沢山の方々との出会いに感謝です。


 


日本人の中にもバティック愛好家は多く、世界的に名を知られるコレクターもいますね。そういうコレクターや愛好家が好むバティックといえば、インドネシア更紗。私もバティックは好きだが、どうもマレーシアのものは・・・と敬遠していた1人。ペナンにもバティック工房があって、観光客相手のショップなどもあるのですが、まず触手が動いたことが無かったわけです。

そんな私に、是非案内したいと連れて行かれた先が、アルメニアStにオープンしたばかりのバティック美術館。ええ、マレーシアのバティック・・・??あんまり興味ないんだよなあ、と嫌々ついていったものの、見てみたらその素晴らしさにちょっとびっくり。

この美術館にあるものは、個人のコレクションで、販売用ではありません。コレクター&オーナーは地元のお医者様のDr Tan Chong Guan氏。

バティックとはいっても、ここに展示されているのはバティック・ペインティング、ろうけつ染めの手法を用いた「染め絵」なのです。サロンや衣類用ではありません。額におさめられて、絵画として飾るものです。



バティックは世界中に数あれど、絵画のように造り上げられる「染め絵」はマレーシアがとくに盛んだそうで、これこそマレーシアが誇るべきアートではないかと思いました。一色ずつ染めていくわけですが、これがかなり写実的なものから、抽象画、印象派的絵画のようなものまで、近づいてみないと、布に染められたものとはわからないのです。つまり、いわゆる典型的なろうけつ染めのレベルを超えたもの、想像するだけで気が遠くなるような作業というわけです。

ここに収蔵されているものは約80点で、マレーシアやシンガポールのアーティスト25名の作品。ほかにも中国やインドネシア、タイの作家の作品もあります。ただ、Dr Tanのコレクションとしてはほんの一部だそうで、自宅にもっとたくさんの作品が。なので、定期的に展示作品も入れ替える予定だそう。




代表的なアーティストとしては Dato' Chuah Thean Tengの作品が私的には特に秀逸でしたが、他にも、さまざまな手法で抽象画を描くToya Lim Khoon Hock、写実的にクランタンの暮らしを描くIsmail Mat Hussinの作品も必見です。

世界でも珍しいバティック・ペインティングを是非ご鑑賞ください。

Batik Painting Museum Penang
19 Armenian Street, George Town,
Tel: 04-2624 800


中国正月始まりました!



日本では旧正月と呼ぶけれど、こちらでは「旧」ではないのです。西暦1月1日は中国系の人たちにとっては正月ではなく、今でも月歴の正月だけが正月なのです。
世界中が西暦で動いていると思ったら、それは間違いなのですよ。
こちらに限ったことかもしれませんが、こちらでは中国正月の前までが冬?で涼しい気候が続き、中国正月を境にぐんと暑くなるのですが、毎年ほぼその通りなので、月歴のほうが正しいんじゃないか、って私なんかは思ってます。



さて、今年は景気が悪いのか、街中は花火の数も少なく、いつもよりも地味なイブでしたが、カンポンの方はいつもどおりカラオケがんがんで大盛り上がりでした。



バリクプラウの親分である私の友人、この一帯の大地主でもあり、大晦日はカラオケ大会を催し、料理も村人にどんどん振る舞います。見て、この大鍋のチキン・カレー。
しかも味も抜群なのですから、本当に大盤振る舞いです。

中国正月のイブ、大晦日は家族が一同集まって食事するリユニオン・ディナーです。家でご先祖様も一緒に食卓を囲むのです。だから本当はレストランなどに行って食事する日ではありません。

翌日(昨日)は元旦。親戚や親しい友人の家を訪問し、正月を祝います。
私は毎年、ニョニャ・クバヤ・テイラーのキムさん宅にまず出かけてランチをご馳走になり、その足でバリクプラウの親分宅へ。



正月も休みなく奥さんたちが一日中料理しています。お菓子も料理もすべて彼女たちのお手製。でも彼女たちは苦じゃないんだそう。チャチャチャッとどんどん料理が出来上がります。本当の料理好きってのはこういう人たちなんですね。本当に頭が下がる思いです。

夕飯に出してくれたのは、奥さんの実家の客家料理の数々に、アサム・フィッシュ・カレー(写真中央の赤いヤツ)とペナン名物ジューフーチャー(写真手前)。辛くて香り高くて素晴らしいアサム・カレーでした。客家式のチキンのにんにく炒め(カレーのとなり)は、素朴なんだけども焦がしたニンニクの利かせ方が秀逸で、同じく客家のお婆さんをもつ私の旦那なんかは、お婆ちゃんの味を思い出したそう。
この村ならではの味が楽しみで、私はもう5年も正月にシンガポールに帰っていません。こういうカンポンはもうシンガポールにはありませんからね。



あまりカレンダーを見ない生活をしているせいか、行事に疎い私。
今朝7時ごろ、ジョギングに出たらすごい人だかりが。あ、そうか、今日からタイプーサムだ!
早速家にUターンしてカメラを取りに。去年見逃したココナッツ割りが今日だけ見れるから。

タイプーサムは毎年この時期に行われるヒンドゥー教、とくにタミール系の人たちのお祭り。ムルガン神が悪魔をやっつけたことを記念するお祭りだそうです。ムルガンと言って、私が思い出すのはシンガポールにある食堂、ムルガン・イドリー(笑)。マレーシア各地やシンガポールでも見られるお祭りですが、ペナンのはとくに盛大であるとして有名で、個人的にはペナンでも一番お祭りらしいお祭りだと思います。中心部のペナン通りを出発して、えんえんと植物園近くのウォーターフォール・テンプルまで御神輿が渡るのです。

街の各所には日本で言う神酒所(みきしょ)が立てられ、そこには祭壇や休憩所が設けられています。今日は初日として、ココナッツを割るしきたりがあり、各神酒所前などにココナッツの山が。信者からの寄付で、寄付者には中国系の名前も。仏教徒はヒンドゥー教にも手を合わせる人が多いからです。

タイプーサムといえば、苦行。体や顔に針や串などを刺すグロいやつ。これは明日、2日目(本祭)にやります。今日はイブなので、カバディーをしょって練り歩くだけ。グロいのは去年レポしました。

もうすぐ御神輿がうちの近所の神酒所に到着する模様です。
と、カバディー軍団が踊り出す。

良ーく見ていたら、カバディーにもいろいろあるので、一番重そうなのをしょってるおじさん(写真: 一番手前)に質問。おじさん曰く、これは100年以上経っているもので、借り物なのかと思っていたら、代々使っている彼の家の所持品なのだそう。自慢げに「これは良質の硬い木を使ってるから重い。彫りも凝ってるんだ」とのこと。

しばらくするとお供えのココナッツに信者が火をつけ始めました。この人混みで燃やすのか??やばくないか?と思っていたら、ほんの数個。そうしているうちに、ココナッツ割り開始。神輿の通る道をココナッツ・ウォーターで潤すのです。この儀式は本国インドにはないそうです。一体何万個のココナッツを割るのか。ルートの各所でやるわけですから。神輿の後方には何台もの清掃車が続いています。


力の限りココナッツを地面に叩き付ける信者たち。一番前で陣取っていた私は少し後悔、というのも、ココナッツ・ウォーターのしぶきがビシビシ来る。ああ、カメラが・・・・


そして御神輿の到着。御神輿を引いてきたのはHoly Cow, 聖なる牛さん2頭です。朝の段階なのでまだ元気そうでしたが、そろそろお疲れの様子。


信者の人たちがかわるがわる頭をなでたり、フルーツを食べさせたりと可愛がられてました。御神輿重いだろうけど、食肉にされるよりはマシだよね。
マレーシア政府観光局さんのお招きで、浜松町にある世界貿易センタービルにて、
新しいペナンの魅力を探る観光セミナーに行ってまいりました。



ペナン州観光局と、日本のマレーシア政府観光局さんとの合同セミナーは初めてだそうです。

地下一階では「ジャランジャラン・マレーシア」の、写真展(阿部吾郎氏撮影による)も行われていました。



ペナンといえば、アジアで生活しやすい場所のベスト8(ECA International調べによる)や、世界のベスト・ストリート・アート(イギリスのザ・ガーディアン誌)や、ベスト・ストリート・フード(CNN.com)などにTop 10入りする場所としても知られるようになりました。
もちろん日本人にとってはシニア世代のロングステイ先としても不動の地位を保っています。

当日はマレーシア政府観光局・東京支局長のアズランさん、ペナン州の観光大臣
YBダニー・ラウ・ヘンキアン氏の挨拶から始まり、


美しいペナンの写真を解説入りでご披露下さったトラベルガイド(株)の代表取締役 
阿部吾郎氏のトークなど盛りだくさん。

セミナーのあとは東京会館のビュッフェで懇親会がありました。

東京タワーが目の前!この位置から東京タワーを見るのは生まれて初めて!で、思わずパチリ


今回は世界遺産に認定されてから5年が経つジョージタウンにフォーカスをあて、新しい見どころやお洒落なカフェ、ブティーク・ホテルが続々とOpenしているジョージタウンの「今」
を再発見のセミナーとなりました。

Mikiさんの記事にもありましたが、少し行ってないうちに本当に変わりました。
そのどれもが「寝る、食べる、見る」の3拍子が揃った女子の心を捉えて離さないものばかり。
もう「東洋の真珠」などというキャッチコピーは古くさいかもしれませんね。


その中で私が一番興味を持ったのは、続々とできている可愛らしくてお洒落なブティーク・ホテルです。
多くはイギリス統治下時代のコロニアル建築や、中国風のショップハウス、大金持ちの邸宅などを改装したヘリテージハウスです。
部屋数は限られているため早い者勝ちといったところでしょうか。
素敵なカフェやレストランなどを併設しているところが多いのも魅力です。

その一部をざっとご紹介しましょう。どれも雰囲気のある個性的なお宿です。
ご興味のある方は是非サイトをご覧になって下さい。
私もペナンに行きたくなりました~。


●Seven Terraces
●Macalister Mansion
●CAMPBELL House
●Hotel Penaga
●Yeng Keng Hotel
●Muntri Mews
●23 Love Lane
●Coffee Atelier

資料やお土産が入っていたこの袋がなかなかインパクト大でした。








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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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