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マレー半島モンスーン寄稿
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1年を通して酷暑のマラッカ。短い滞在の場合、オランダ広場やチャイナタウンの街歩きがやっとのことだと思います。特に強い日差しが降り注ぐランチタイムに歩き回るのは大変です。そんな時には観光名所から至近距離、雰囲気抜群Casa del Rioのプラナカン(ニョニャ)のティフィン・ランチがおすすめです。

以前こちらのブログでも紹介させていただきましたが


マラッカ川とマラッカ海峡を眺めながら、優雅にご当地名物を頂くランチタイムはCasa del Rioならではの醍醐味。シェフはBabaのウィリアム・シェフ。
 

お婆様とお母様から伝授されたニョニャのレシピで料理を提供されています。

メニューは日替わりとのことでしたが、訪れた日はこんなメニューでした。


●Fish Maw Soup(魚の胃袋のスープ)


(ティフィンに入っているのは以下の4品)


●Ikan Gerang Assam(ニョニャ風タマリンド・フィッシュ)


●Prawn with Pineapple(エビとパイナップルの煮込み)


●Pongteh Chicken(ニョニャ風肉じゃが)


●Chicken Roll(五粉粉をきかせた鶏肉の巻き上げ)


(ご飯のお皿)


●Acar Timun Nanas(キュウリとパイナップルのピクルス)


●Fish Cracker and Steamed Rice


デザートはChendol


まず最初にスープ。この日はニョニャ料理のスープの中でも高級とされるHee Piow(魚の浮袋)のスープでした。通常は透き通ったスープであっさりとした味わいのものが多いのですが、こちらのHee Piowはご覧の通りのブラウンカラー。



鶏や魚介から出たものすごく濃厚なダシがきいており、同行した平岡シェフが「しっかりダシを取るとこんなにも味わい深い美味しいスープになるのね~」と感激した様子。しかもかなりのボリュームです。


そしてティフィンの登場☆


4段重ねのティフィンを、ひとつひとつ開ける楽しみは格別です。


魚料理はIkan Gerang Assam。これはタマリンド(Assam)をきかせたニョニャ風の魚と野菜の煮込みで、スパイス・ペーストをたっぷりきかせたトロミのある濃厚な魚料理です。オクラの食感、トマトの爽やかな酸味がアクセントになっています。


魚介料理はエビとパイナップルの煮込み。日本の方々に人気のニョニャ料理のひとつです。フレッシュなパイナップルの旨みがたっぷりトロけた甘酸っぱいグレイビーには、大振りの海老がゴロゴロ入っていました。


肉料理の一品は鶏肉に五香粉をまとわせた揚げ物。Ngo HiangChicken Roll)。あっさりとしたお口直しの一皿です。


もう一つはニョニャの家庭料理の定番、アヤム(チキン)ポンテ。


ニョニャ風の肉じゃがで、本来は豚肉を使用しますが、こちらではキチン。


じっくり炒めたシャロットの甘味と、ニンニク、タオチオ(豆味噌)の豊かな風味が、ポテトとチキンにたっぷり染み込み、どこか懐かしい味わいも醸し出しています。甘辛の絶妙な加減にご飯が進んで止まりません。


ティフィンに入った4種類のお料理は、それぞれ甘さ、辛さ、酸味、塩気、黒醤油のコクを活かしたどれも違う味わいで、前回同様とてもよく工夫されたメニューでした。


シメのデザートはチェンドル。

マラッカ名物の黒砂糖グラムラカがた~っぷり入ったヒンヤリデザートは火照った身体に染みわたる美味しさ。


そしてこの日はあと2品、シェフのおすすめ料理が登場しました!


そのひとつがシーフードラクサ


この写真ではわかないかもしれませんが、中には海老やホタテ、魚がたっぷり隠れています。8種類のフレッシュハーブを使い、さらにスパイス・ペーストをきかせた香り高いスープは後からジワリと心地よい辛さが広がります。ホテルならではの上質な素材を惜しげもなく使い、ボリューム感のある魚介のスープを存分に楽しめる高級ラクサでした。


そしてこの日のもうひとつの白眉はウィリアム・シェフがアラカルトメニューから持ってきて下さった「Curry Deval」。マラッカに行ったら必ず味わいたい料理のひとつにクリスタン(ユーラシアン)料理がありますが、その代表格がこのカレー・デバル。


私たちのブログにも何度か登場しているデバルですが、堂々たる一皿をご覧ください。


プチプチと口の中で弾けるマスタードシードにお酢をきかせた複雑でスパイシーなグレイビーに、一同唸る美味しさ!


辛い料理の代名詞にもなっているカレー・デバルですが、ホテル仕様は上品で爽快な辛さの中に、ハーブと西洋料理のコクが同居した、もう一度食べたい!と思わせる愛してやまないCurry Devalでした。是非とも味わっていただきたい名物料理です。


最後にメニューで目をひいたのがグラムラカ・コーヒー。現地ではコーヒー・シュガーとしても使われることもある椰子から抽出した黒砂糖のグラムラカ。カプチーノの上には、これでもか!とばかりに削ったグラムラカがかかっています。



コーヒー豆の煎った香りと苦みが、こんなにも黒砂糖と調和するとは新しい発見でした。


Casa del Rioのカフェはランチやディナーだけではなく、お茶にも気軽に立ち寄れる本当に便利な場所にありますので、是非お立ち寄りください☆


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  • 無題
Miki 2018/11/07(Wed)15:59:45 編集
ホテルで気軽にニョニャ料理などのローカル料理がいただけるのがいいですね。カリーデバルはなかなかのお味でしたし、ラクサも美味しかったです。

ラクサなんかは一日中いただけるそうですよ。ラクサ食べ忘れた!なんてとき、良いかもしれませんね。

チェンドルも美味しかったし、なにしろ、いい雰囲気の中でデザートが食べられるのって、ホッとしますよね。
  • 無題
Chie 2018/11/07(Wed)20:01:37 編集
Mikiさん

マラッカ川をのんびり眺めながら、ニョニャ料理もユーラシアン料理もローカル料理も優雅な雰囲気の中で頂けるレストランです。

ビュッフェもあるし、アラカルトも良いし。
ラクサもデバルも大変美味でしたね❤
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