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マレー半島モンスーン寄稿
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先週からずっとマラッカにいたチエさんと平岡シェフが、急遽ペナンに飛んできました。なんかマラッカのあとKLに5泊滞在する予定だったのが、どうしてもペナン恋しさのあまりに、せめて1泊でも、と昨日バスでやってきてしまったのだそうです。もはや、チエさんや平岡シェフもペナンに移住するしかないですね!!

ニョニャ料理のお店Perut RumahやNyonya Breeze、そして海南料理のシンキャンアンなど、皆2人を見て「えええ、また来たの????」と嬉しい悲鳴を上げていました。

さて私の方は晴れて(ついに?)ペナン・ヘリテージ・トラスト(PHT)のメンバーとなり、昨日はジョージタウンで修復されたばかりのお屋敷見学ツアー参加となりました。PHTでは最近選挙があり、クー・サルマさんが会長になったばかりです。その秘書を務めるクレメント・リャンさんは私たちの2冊目の著書で「戦前ペナンの日本人社会」というコラムを寄稿された方です。

ペナン・ヘリテージ・トラストでは毎月一回こうしたお屋敷見学ツアーを企画しているそうです。メンバーでなくても参加はできますが、RM12ほど参加費が必要です。メンバーはRM5で、おやつや飲み物が付きます。

昨日見せていただいた家は、Hutton Laneにある、政府が修復したばかりのマレー/アラブ系のバンガローで、イスラム博物館などの建物と同じ建築様式のものです。



将来は博物館として使用する予定だとか。元々のオーナーは不明ですが、裕福なジャウィ・プラナカンや中国系が住んでいたお屋敷のようです。私の記憶では、Hutton Laneにはこのタイプのバンガローが他にも2軒ほどあると思います。

そのあとはセイロン通りにあるショップハウスを2軒。一軒目は若いローカル・カップルでタイル販売をやっているエイプリルさんのお宅。忠実に修復というわけではなく改装ですが、とてもセンスよくアンティーク家具などをあしらった素敵なお宅でした。


IMG_2514.jpg











エイプリルさんが扱っているタイルはこのようなフロアタイル。
アンティークではないですが、十分素敵です。


IMG_2511.jpg












ショップハウスには吹き抜けの中庭があるから こんなことも楽しめる


2軒目はなんと私の知り合いのお宅でした。ペナン・プラナカン協会でお世話になった方の妹さんがオーナーです。

この通りには素敵に改装した家が他にもありました。ペナンも確実に変わってきています。以前はジョージタウンのショップハウスは誰も見向きもしなかったため、かなり安く買うことが出来ましたが、今年あたりではRM700,000以上が相場です。しかもこういう古い家はまず床材などがシロアリなどで悪くなっていることが多いため、改装には結構お金がかかります。それでもシンガポールに比べたらずっと手が届きやすい価格ですが、駐車場の問題?幽霊つき?の心配もあり、こうした家を買うのはかなり勇気のいることでしょう。でも素敵ですね。

また来月のお屋敷訪問ツアーが楽しみです。
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私Mikiはとうとう、ついに、ペナンへ引っ越しをしてしまいました。

「何を好き好んでペナンなんぞに・・・?」というご意見(とか、そういう視線)も何度もありましたが、なーんかこっちの方が落ち着くんですよね。それに家族ぐるみのおつきあいまでできる友人も大分増えましたし。

ペナンに行ってさらに勢力的に研究するのか、ともいろいろな人に訊かれました。もちろんペナンの研究者グループとのおつきあいもより頻繁になると思いますが、取材とは関係なしに食べ歩きだの街散策もしたいわけで、少しゆっくりしたいというのが本音です。でも仕事でシンガポールには頻繁に行き来をすることになりそうです。

今は目の前にペナンヒルを望む閑静なエリアに居を構えました。山が見えるって素晴らしいですね。シンガポールでは建物しか見えませんから・・・

それにしても、本で紹介されるような有名なお店ではなくても、ペナンってどこで食べても結構おいしいものにありつける、と改めて感心しました。ショッピングモール内のはあまりおすすめできませんが、街中でお客さんが結構入ってるコピティアムなどをトライすると新たな発見が・・・。今後もどんどんいろいろなところに挑戦してみたいです。

というわけで、今後のブログはペナン情報が充実するかな?と思います。
イポーやクランタンにも行きやすくなりましたし、タイ国境へも2時間弱。
行動範囲が広がってとても嬉しいです。
シンガポールは私にとっては窮屈すぎました(笑)。
今回は本に書ききれなかった麺をいくつか紹介します。

まず一杯22リンギットもする「32 ザ・マンション」の蟹のラクサ。

P1160448.jpg「32 ザ・マンション」は私たちの著書にある「お屋敷コレクション」に登場してもおかしくない由緒正しきペナンのコロニアル邸宅のひとつですが、誌面のスペース上、載せることができませんでした。(地図には載っています)

この屋敷はケンブリッジで学び、数々のビジネスを手掛けたペナンのセレブリティ一族、リョン・イン・キーンのために1926年ジョセフ・チャールス・ミラーが手掛けたもの。E&Oホテルから徒歩数分の海岸沿いにある薄ピンク色の豪奢なお屋敷です。

嬉しいことに近年レストランとして開放し、一般人もお屋敷の中を楽しめるようになりました。

パティオ風の部屋や、モダンに改装された部屋、かつてのお屋敷の雰囲気を存分に味わえる雰囲気のあるバーなど、それぞれ趣が異なる部屋に分かれており、すぐ横に海を望む屋外のテラス席は大人気のようです。

肝心のレストランのお料理は……というと、西洋料理を中心としたお味はまあまあといったところなのですが、メニューの一番最後にポツンと一品だけ記載してあるローカル料理「Crab Laksa」が抜群に美味しいのです。



お店の人に聞くとオーナー一族自慢の麺料理だそうで、クラブ・ラクサ専用のシェフがいるそうです。

普通魚でダシを取るペナン・ラクサですが、32ザ・マンションのものは、蟹肉からダシを取り、ドロリとした濃くのあるグレイビーの中にチャンクした蟹肉がぎっしり入っています。ほどよい甘味も全部蟹肉の甘味だそうで、リッチな風味に打ちのめされました。
このラクサはサイアミーズ・ラクサにヒントを得たものだそうで、ココナッツミルクとタマリンドが程よくブレンドされていました。

22リンギットという、ペナンの麺料理ではあり得ない高値ではありますが、雰囲気とともに味わう豪華な麺として大変オススメの逸品です。


P1160207.jpgお次はがらりと変わり、わずか3リンギットで食べられる美味しいホッケンミー(福建麺)の紹介です。
場所はロロン・スラマにある私たちの本でも紹介した有名なチャークエイティアオの店、興發茶室(カフェ・ヘンフゥア)の真ん前に出ている屋台。凝縮したエビのスープは日本人なら誰もが病みつきになる味。チャークエイティアオを注文した際、道路を横切りホッケンミーも注文してみましょう、運んできてくれますよ。屋台のオジチャンに美味しいね~と言ったら、何とスープを教えてくれ!と頼み込んできた日本人男性がいたそうです。









P1110147.jpgさて次は何とも不思議なレアものの麺「青麺」を紹介します。はっきり言ってこの麺は決して美味しいものではないのです。なぜ紹介するか?というと、はるか昔からペナンに伝わる福建人のお袋の味的存在の麺なのだよ、と地元の食通に教えてもらったからです。今、ペナンでこの麺を食べられるのはジャラン・ガドワラにある超ディープな「七條路南来ホーカーセンター」のみとのこと。味は、スープを吸い込んでプクプクにのびきった麺とでも言いましょうか、アルデンテ好きの日本人には受け入れがたい鍋底にこびりついた煮込みラーメン?といった感じなのですが、面白いのはスープが薄味だからか、醤油スープをタピオカで固めたものが中に入っています。さらに面白いのはよーく見るとタピオカの中に干しエビも入っているのです。
これを全部溶かして混ぜ混ぜにしたら、シンガポール・スタイルのホッケンミーのようになるかもしれませんね。イマイチ味がはっきりしないこの青麺ですが、昔を懐かしむオジチャンたちが1人ですすっている光景をいくつも見ました。こういう麺が残っているのもペナンの良さなんでしょうね~。

ちなみに「七條路南来ホーカーセンター」は美味しいものの宝庫です。私の大好きなサゴの炒めものや、ミキさんの好きな鴨のクエイティアオ・スープ麺やお汁粉系のデザートも充実。ニョニャ・クエも沢山ある市場を併設している地元密着型の活気あふれるホーカーです。

ただし、旅行客でも行きやすいプラウティクスやチョーラスタ・マーケットより、ずっとディープな場所にありますので、夕方日本人女性が1人で…というのはあまりオススメしません。行く場合はタクシーで乗り付けて、待っててもらうのが良い方法です。
ボルネオ愛に取り憑かれた男がひとり。
彼の名は、阿部雄介(あべ ゆうすけ)。

私たちの2冊目の本でも写真をたくさんお借りしたフォトグラファーです。
阿部さんとはシンガポールのムックで一緒にお仕事して知り合ったのですが、すごいこだわりの方で、撮影もとても几帳面です。ま、カメラマンはこうでないとカメラなんて扱えないですね。で、好奇心旺盛の上、かなりの物知り。またモードセツ出身だけあって写真の構図とかもセンスもよく、ずいぶん参考にさせてもらったものです。

楽園写真家、三好和義氏のお弟子さんで、世界のリゾートやホテルの写真とかお上手なんですが、
一度インドネシアのビンタン島の取材を一緒にやったときに、「蛍ツアーも取材してみますか?」と言ったら、虫つかまえる網まで日本から持ってきて、蛍捕まえるためにマングローブで泥だらけになってたり、ホテルの部屋に蛍持ち帰って撮影にひきこもってたり・・・。「え、虫好き?」とふと思ったけど、本当に好きだったらしい。

その後何回もポーリン温泉(ボルネオにある温泉)に行ったとか、ラフレシア撮影したとか、ずいぶんメールでボルネオの自然や虫の写真なんかも送っていただいてましたが・・・

そんな彼がなんと、ついに世界でグランプリを受賞したというニュースが!
ま、サバ州観光局主催のものなんですけど、それでも海外メディア部門グランプリ、というのはすごくないですか?ボルネオの自然といったら世界遺産ですから、世界中のメディアがいっぱい記事にしているわけです。その中でのグランプリなのですから。

で、その記事見せてもらったら、うん納得。
受賞した記事は、全日空機内誌「翼の王国」3月号での巻頭特集「ボルネオ 愛しのジャングルへ」です。
これは素晴らしいですねえ〜!ボルネオ愛に満ちてますもん。ちょっと引用させていただきます。





ボルネオにはピンポン玉くらいの大きなダンゴムシがいるんだそうな。
こんなのが・・・

(撮影:阿部雄介)

丸まってる分には可愛らしいけど、モジョモジョ動き出したら気絶するかも・・・

モンスーン寄稿らしからぬ話題でした。
でも、プラナカン撮らしても素敵な写真撮ってくれるんですよ(笑)。
著書の発売を待たずして、ペナンに10日ほど行っておりました著者約一名。
ひたすらペナンで料理三昧の日々を送ってきました。

数回に分けて、今回の著書に書ききれなかったペナンの最新情報をお伝えしたいと思います。


P1160121.jpg何かと噂の多いブルーマンションにも再び宿泊。そんな中、今回の旅で雰囲気、味わい共に大変印象に残っているひとつが、つい最近ブルーマンションで始めたという、ニョニャ風のアフタヌーン・ティーです。













P1160155.jpgご覧の通り一人前6種類ほどのカラフルなニョニャ・クエがお皿に並びます。

クエ・ラピスやオンデ・オンデ、粽風のクエコチやニョニャのクレープ、クエダダーといった代表的なスイーツが楽しめるようになっていますが、それぞれ食感、素材、味わい、色合いが微妙に違うニョニャ・クエを選んでいるのは、さすが美意識が高いブルーマンションの管理人さん。

さらに感激は、甘い菓子だけでは途中から飽きてしまわないように、ペナン名物のアサム・ラクサが小ぶりの器にサーブされてきます。魚のダシがしっかりきいた甘酸っぱいスープ麺、アサム・ラクサとニョニャ・クエの組み合わせがこれまた抜群。プラス、冷たいナツメグのドリンクがもれなくと、キャメロンハイランド産の紅茶、もしくはコーヒーがついて、わずか12リンギット!!

ペナンの良さをぎゅ~っと詰め込んだようなブルーマンションのアフタヌーン・ティーは、パワー・スポットのある中庭に面したダイニングルームでいただくことができます。

日が翳るにつれ、刻々と妖しい魅力を放つブルーマンションの雰囲気も相まって、ここだけでしか体験することができない、ま~ったりとした昼下がりを過ごすことができますよ。

宿泊客はチェックイン時にリクエストをすれば、午後4時~5時半の間に楽しむことができます。

一般客としてアフタヌーン・ティーを楽しみたい人は、午後3時からの館内ツアーに参加することが条件です。ツアーが始まる前に直接予約してください。ツアー終了後、そのままアフタヌーン・ティーとなります。ただし、ファンクションなどがある時はサーブされないことがありますので当日確認してください。


追加情報) 最近このアフタヌーン・ティが人気のため、電話予約されることをおすすめします。特に週末は予約でいっぱいになるそうです。 +604-262 0006 http://www.cheongfatttzemansion.com/
プラナカン・フェスティバルのご案内

TOTALLY BABA-LICIOUS
Peranakan Festival 2009

開催期間: 11月27日〜12月6日

さて、プラナカン・コンベンションを軸に開催されるプラナカン・フェスティバルが今年はシンガポールで開催されます。

先のブログではコンベンションはメンバーのみ、と書きましたが、非会員も参加できるそうです。ただし、参加費は$150 !! コンベンションはHotel Royal @ Queensで開催されます。
お申し込みはこちらまで:
babaconvention@peranakan.org.sg

一般の方におすすめなのは、SMUのコンコースで開催されるバザール。100店舗ほどの露店が出店するそうで、ニョニャ・クエやニョニャ料理、工芸品や雑貨のお店が集まります。ライブ・バンドの演奏などもあるそうです。また、プライベート・コレクションからアンティークなどの販売もあるそうです。
11月28日と29日の2日間、午前11時から午後6時まで。

また、同日同時刻にはSMUのSchool of Economics & School of Social Sciences Building(1階)にて、ニョニャ料理のデモンストレーションが行われます。マラッカのチッティーやユーラシアンのシェフも参加するとか??


また、フェスティバル開催期間中には特別ツアーPeranakan Trails: Heritage Tourも企画されています。ババ・ハウスまたはプラナカン博物館を見学後、プラナカン所縁のエリアや施設を見学し、ラストはカトンのキムチュー(お店)でニョニャ料理のランチでしめくくり。1人S$28、Luxury Tours (Tel: 6732 4188) にお申し込みください。

その他にもイベントが用意されています。
詳細はこちらでご確認ください。
シンガポール・プラナカン協会公式サイト
http://peranakan.org.sg/index.php?option=com_content&task=view&id=240&Itemid=1



シンガポール、マラッカ、ペナンのプラナカン協会が一堂に会するプラナカン・コンベンションは毎年12月頃に開催されます。毎年各都市持ち回りで開催するのですが、今年はシンガポールです。
コンベンションにはメンバーしか参加できませんが、プラナカン関連のお店が出店するといったイベントがいくつかありますので、皆さんもそちらへ行ってみるといいでしょう。また詳しくはのちほどお知らせしたいと思います。

このコンベンションのイベントの一つとして、国立シンガポール大学のホールでプラナカンのお芝居が上演されます。このお芝居の見どころはなんといっても、女形スターのGTライ復活。まあいろいろとプラナカンは難しいんですよ。内輪もめが原因で彼はしばらく演劇活動からは遠のいていましたが、今回プラナカン協会の働きかけで彼のお芝居が復活となったわけです。きっとナザン大統領もご来場のはず!

是非GTのビビックぶりを目の当たりにしていただきたいところ。ですが、このお芝居はババ・マレー語での上演です。(もしかすると字幕つきかも)

で、このお芝居は英語で上演の日も設けているのです。プラナカン演劇の英語上演はこれが史上初です。
ただ、英語上演ではGTは見られません。英語用の役者さんたちが出る様子。

“Bilek Roda Hidop” (ババ・マレー語版)
“Bedrooms” (英語版)

(ババ・マレー語)25 - 29 Nov 2009
水、木、金、日曜は午後8時の上演(土曜は午後3時の回も)
(英語)1 - 6 Dec 2009
火〜土曜は午後8時の上演(日曜は午後3時の回も)

チケット予約は市内のSISTICで
オンライン予約はこちら


PRESENTING THE PERANAKAN ASSOCIATION'S NEW PLAY

• Peranakan theatre as you have never seen it before!

• GT Lye's first stage performance in years! With the cream of Baba
Malay theatre: Frederick Soh, Mabel Lee and Cynthia Lee!

• First play in Singapore to be staged consecutively in 2 language
versions. Please SEE BOTH!

• Young director and head of theatregroup Ekamatra ZIZI AZAH directs
the Baba Malay version.

• Celebrated founder of the Necessary Stage ALVIN TAN directs the
English version. Co-founder HARESH SHARMA is dramaturg for the
production.

• Fascinating ensemble for English cast: Nora Samosir, Neo Swee Lin,
Anabelle Francis and TV heart throb Julian Hee!

• Exciting contemporary stage, lighting and costume designers!

• A new play by first-time playwright ADRIAN KOH, that took 3 years to
perfect and refine! Gripping story, contemporary presentation, but
Peranakan to the bone! This is the Peranakan story!

• 20% DISCOUNT for members of The Peranakan Association. Membership
cards must be presented at SISTIC outlets for discount. Privilege not
available for online bookings.

• SISTIC online discounts for OCBC card holders.

• BILEK RODA HIDOP = The Room of the Wheel of Life (in case you're
wondering)
  • ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
  • プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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