今日は、マカン・マカンで味わえるニョニャ料理の数々をご紹介しましょう。
いずれも3日前までに予約していただければ、当日至福のひとときを味わえるはずです。
最初は、日本でも唯一このお店だけ!と言っても過言ではない、ニョニャ料理の最高傑作「アヤム・ブア・クルア(チキンのブラックナッツ煮込み)」の紹介です。
この料理がきっかけでプラナカンの研究をすることになった2人の著者、曰くつきの料理です。
インドネシア原産の木の実を何日もかけて戻し、中身をくりぬいて味付けをし、また元にもどして、チキンやハーブ、スパイスと共に煮込むという大変に手間のかかる料理で、かつてプラナカンの間ではお正月に出されていた料理でした。
見かけは真っ黒けで少々グロテスクですが、味は天下一品!フレンチのソースに勝るとも劣らない深い味わい。こういう料理を創り出したプラナカンの人々の肥えた舌のセンスと、好奇心をも感じさせる料理です。
マカンさんのアヤム・ブア・クルアも実に丁寧に作られており、漆黒の中から香り立つスパイスと、木の実が醸すコクがあいまって絶妙な味に仕上がっています。
お次は、ペナンの名物とも言える「カリー・カピタン(エシャロット風味のチキン・カリー)、これも日本で味わえるお店はごくごく僅かです。一見激辛そうに見えますが、どっさり炒めたエシャロットやオニオンの甘味が特徴で、子供さんやお年寄りでも美味しくいただけるカリーです。マカンさんのカリー・カピタンのレシピは、ペナンに住むプラナカンの重鎮、ドクターNgご夫妻のレシピに基づくもので、たまねぎのコクと鶏の旨味の間からジワリと滲み出るスパイスの風味が後を引く逸品です。マカンさんでは必ずオーダーしたい料理のひとつです。
次はニョニャ料理を代表する麺料理「ラクサ」。マレーシアやシンガポールではもう国民食となっているので、このラクサが、実はニョニャ料理が元祖とは知らない人も沢山います。しかも場所によってココナッツ・ミルクが入ったり、タマリンド入りの澄んだスープ(ペナン風)になったり、色々なバージョンがあるのが特徴。
マカンさんでは、リクエストに応じて、青魚でダシをとった甘酢っぱく、さっぱり味のペナン式ラクサを出したり、ココナッツ・ミルクたっぷりの濃厚で辛いニョニャ・ラクサを出してくれたりします。
都内のお店でココナッツ・ミルク入りのラクサ麺は結構見かけますが、複雑なスープの味わい、つるりとして腰のある丸太のラクサヌードル、ボリューム感のあるトッピングなど、やはりマカンさんのラクサがピカ一だと思います。
すでに本を御覧になってくださった方、これからご購入される方、カラフルなプラナカン食器に盛り込まれた美味しそうなニョニャ料理を御覧になって、「現地まで行かないと食べられないのかな~?」とお思いの方、実はあるんです! とびっきりおいしいニョニャ料理&シンガポール料理を味わえるお店が。
場所は神奈川県大和市。小田急線と相鉄線の大和駅から歩いて約3分のそのお店。
名前は「アジアの台所 Makan Makan(マカン・マカン)」と言います。
マカンとはマレー語で食べる!という意味。このお店のご主人、平岡 弘子さんは、もともと割烹料理店を営んでいた料理のプロ。彼女が家族の転勤でシンガポールに滞在してから、すっかり東南アジア料理に惚れこみ、持ち前の料理人としての血が騒ぎ出し、現地のありとあらゆる料理学校、お店、ローカルの友人宅で勉強を開始。
美味しい料理に出会うと、キッチンの中にまで入り込んで教えてもらったというパワフルな女性です。
今は、シンガポール人で料理の上手なジェームス君という素敵な娘婿が彼女の右腕となり、現地の味を一緒に再現しています。
とにかく彼女の採算度外視ともいえる手間のかけよう、素材に対するこだわり、そして何と言ってもセンスの良い味覚には、毎回脱帽させられます。大和市は都内から少し遠いのですが、行って食べてみると、そんな遠さも吹っ飛ぶ美味しさです。特にここのミーシャム、ラクサ、ニョニャ料理の数々は現地の味をもしのぐほど、まさに絶品!ですよ。
週末ちょっと足をのばして、遠足気分で是非出かけてほしいお店です。
「アジアの台所 Makan Makan(マカン・マカン)」
神奈川県大和市中央1-6-19 (小田急線&相鉄線 大和駅徒歩3分)
電話046-260-7010
ランチ&ティータイム(11時~17時)、ディナータイム(17時~22時)
毎週火曜日と、第2月曜日休み
http://www.makanx2.com/index.htm
表紙は今までの「とっておきシリーズ」の中でも、シルバーの紙に金銀をちりばめた
インパクト抜群の豪華な表紙になっています。
中身もオールカラーで美しい写真がいっぱいです。
本屋さんに平積みにされていたら、是非手にとって下さい。
写真を見ているだけでも、プラナカンの旅をした気分になれると思います。
内容は、プラナカンの街をたどって、マラッカ、ペナン、シンガポールを中心に、
イポーやタイピンといったマレーシアのコロニアル・シティにも足を延ばしています。
プラナカンの歴史はもちろん、プラナカンのお屋敷ホテルにグルメ、スイーツ、刺繍に衣装、
コスメ、レシピもあり、1冊でプラナカンのすべてを楽しむことができますよ!
今、日本に著者2人がそろい、プラナカン本の宣伝に忙しい毎日です。
落ち着きましたら、「日本でも味わえるとっておきのニョニャ料理のお店」 など、
色々とご紹介したいと思います!
写真を撮影していたら地元のおじいさんが話しかけてきました。ここは福建や広東系のチャイニーズが多いそうで、これらのショップハウスは100年以上も昔のものばかりだということです。
チャイナタウンの入り口にはゲートがあり、その手前にいい店を見つけました。ひとつはTCB Batik & Songketという店で、この地方のバティックなどを扱っています。おみやげ物屋よりは安かった。ちょっと素朴なしぼり染めのバティックで結構気に入ったんですが、インドネシア人に「No Good」といわれてしまいました(そりゃそうだ、笑)。
▲こんな素敵なショップハウスが並んでいます
▲ 「ジュースのレシピは100種以上。この土地ではチャイニーズはやることなくて暇なんだ。暇だからいろいろ試してみてるんだ」とのこと。
約1週間かけてコタバル ~ プルヘンティアン島 ~ クアラ・トレンガヌに訪れました。
東海岸はマレーシアの中でも敬虔なイスラム教徒が多い土地で知られています。
トレンガヌ州ではいつだったか「ビキニ禁止令」なども出たとかで、私のイメージは半外国人的な人たちと思っていましたが、とても素朴で明るい、親切な人の多い土地でした。
とはいえ、やはり女性はすべてスカーフを頭に巻いて長いドレスを着ており、島から本土に戻って短パンでうろうろしていた私は異常に視線を集めてしまい、あわててトイレにかけこみ長いズボンをはいたのでした。
ケランタン州の州都コタ・バルもそんな街です。住人の大半はマレー人で、女性の衣装が非常にカラフルで美しいのが第一印象です。この土地は優れた工芸品で知られており、エキゾチックなマレー凧、バティック、ソンケットなどの布が有名です。
市場の中央には上の写真のような壮観な広いホールがあります。このホールにたどり着くには、臭い肉・魚売り場を越えなくてはなりません。しばしの我慢です。このホールではなぜか再び野菜だの果物だのごっちゃに売られています。このホールの外にはちゃんと果物売り場、野菜売り場があるのに、なぜここにも??
今回は老人と子供も一緒でしたので、スパイシーなマレー料理ばかりを食べるわけにもいかず、夕飯はチャイニーズのレストランを探しました。しかも軟弱な連れなのでエアコンつきのレストランがいいということで街中をさまよってみましたら、ありました!しかもこれがなかなかの当たりで、タイ中華のお店。魚のレモン蒸し、モンゴル風ポークリブ、トムヤムクン、野菜炒め、イカのバター揚げ、チャーハン、飲み物を頼んでたったのRM72。計算間違えてないですか?と聞きたくなるくらい安い。どれもすごい量で、「こんなに食べられないよ、小サイズにしてよ」と文句言ったくらいですが、どれも小サイズだったそうで。味もペナンの某有名海鮮料理レストランよりもずっとまし、いや、おいしかったです。
コタバルに行かれた方は是非足を伸ばしてみてください。
Golden Leaf Restaurant Chinese & Thai Food
255/256 Jalan Kebun Sultan Tel:017-9712587
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