御歳85才になられたおじいちゃんですが、テレビ・ドラマ「リトル・ニョニャ」による急激なプラナカン人気のためか、テレビや雑誌の取材がひっきりなし。それ以外にも会合やら視察など休む暇もないほど忙しい日々を送っています。先月は胡錦濤中国国家首席が博物館を訪れたそうです。
そんな中でも、おじいちゃんはいつも私たちの訪問を心待ちにして下さり、ニョニャ・ババ研究の疑問はもちろん、あちこちお世話を焼いてくれます。毎日おじいちゃんの運転で色々なお店に連れていってもらえるのも楽しみのひとつです。
実はおじいちゃんはニョニャ料理の生き字引でした。
名門チャン一族の長男として、幼少よりお祖母ちゃんや母親の寵愛を受け、美味しいものは何でも真っ先におじいちゃんの口に入れられたと言います。プラナカンの家庭に欠かせない日々のティータイムには、必ずお母さんの手作りスイーツが並び、おじいちゃんもアイスクリーム作りやポピアの皮作り、おいしいコーヒーの入れ方など、毎日何かしら料理の手伝いをさせられたそうです。そのせいか、今でも料理やお菓子の細かい配合まで記憶されているのには、私も同行した平岡シェフも驚きの連続でした。
でも不思議に思いませんか?
プラナカンの名家の長男がキッチンに入り浸り、おまけに使用人もいるというのに料理の手伝いをさせられたとは。
どーしてまた??とこっそり聞いてみると、若いころハンサムで超モテモテだったおじいちゃん、家から一歩出るとおじいちゃん目当ての女の子たちが沢山群がっていたそうな(笑)
そんな状況を察したお母さんとお祖母ちゃん、なるべく外出をさせないように、美味しい料理を一緒に作ることで必死にくい止めていたとか。
なんとも微笑ましいエピソードではありませんか。
お次はピンク色の桃饅頭。スイーツに目のない私はそのままパクパク食べていたら、あややや…回りは全員ピンク色の皮を剥いて食べていました。中は上品な蓮の実餡でした。
麺が長寿を意味するのは日本も同じですが、誕生日のミースワには2種類あります。ひとつは氷砂糖入りスープの中に入った甘~いミースワ。末長く甘い人生を送れるようにと、昔はこちらを多く食したそうですが、あまりにもマズイせいか?最近は誕生日でも塩味のミースワを食す人が多くなったようです。
おじいちゃんも、写真のようにお肉たっぷりのミースワをペロリと食していました。これにも卵は欠かせません。
記憶力抜群で、いつも茶目っ気たっぷりのおじいちゃん。100才まで長生きしてほしい!と私たちは願っています。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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