2011年5月6日、マラッカ川とチャイナタウンを挟む絶好のロケーションにホテルCasa del Rioがオープンしました。その名の通りポルトガルをイメージしたブティーク・ホテルです。早速泊まってきましたのでご紹介します。
このクラスのお洒落なホテルのオープンは、マジェスティック・マラッカ以来とあって興味しんしんでした。世界遺産になってからのマラッカの街は週末になるとまるで原宿のような大賑わいを見せ(金・土だけだったJonkerStの縁日も日曜日もやるようになっていました)人気のホテルは予約が困難な場合が多く、新しいホテルのオープンは嬉しいですね。しかも世界遺産の見どころの全てを徒歩で回れる便利な場所なのですから。
部屋は大きく分けてリバービューと中庭を眺める部屋の2種類がありますが、お薦めは絶対にリバービュー。ゆったりとしたバルコニーにはソファーとテーブルが置かれ、オランダ広場の赤い建物やマラッカ川を行き交うクルーズ船をのんびり眺めることができます。
ームの大きさと比べるともう少しゆったりしていても良いかな?という印象を持ちました。その分バルコニーをゆったりとってあるからでしょうか。
そして何といってもこのホテルの売りは屋上のプール!マラッカ川とマラッカ海峡が一望に見渡せるL字型のインフィニティプールです。
マラッカ川に沿って一直線にのびる長~いプールを直角に曲がると今度はマラッカ海峡を臨むという、なんとも心憎い造りになっています。世界遺産の古都を眼下に眺めながら優雅に泳ぐひとときは南国リゾートとはまたひと味ちがった気分を味わえます。
日中は40度近くなることもある灼熱のマラッカでプールの存在はありがたいですよね。
マラッカ川に面したテラスで頂く朝食ブフェはまだオープンしたてだからか?あまり品数はありませんでしたが、心地よい風を感じながら古都の眺めを独り占めできるロケーションには満足でした。
暫くはオープニング・プロモーションもしていますので、次回マラッカへお越しの際には是非お試し下さい。
Casa del Rio Melaka
88, Jalan Kota Laksamana
www.casadelrio-melaka.com/
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しばらく間があいてしまいましたが、続けさせていただきます。
いつもお世話になっているプラナカンのご夫妻から麺屋に連れて行くから、と半ば強制的に早朝ホテルのロビーに集合となりました。行き先はMeeRebus(ミー・ルブス)の名店だとか。クタクタに煮込まれた極太ラーメンに甘くてドロドロのソースがかかっているMeeRebusを生まれて初めてシンガポールで食べた時、「世の中にこんなにマズイ麺があるんだ!」とのけぞるほど驚いたマレー料理です。それから私はこの麺料理が好きではありませんでした。ドロンとした謎のグレイビーはあとからポテトのソースと知り、麺にポテト、、炭水化物のダブルか~!とまた驚いたのですが、それを素直に伝えると「大丈夫、ここのはすっごく美味しいから」と言われ期待に胸を膨らませて出てきたのがこちら。
お次はプラナカンの人がやっているというコーヒーショップ「Kafe LIN’S」。ここはRoti Jalaがお薦めとか。Roti Jalaとはレース状に焼き上げたクレープのことで、小さな穴のあいたRoti Jala専用の型に生地を流し込み、円を描くようにフライパンに落としていくとこんな感じにあっという間に焼きあがります。
それを4つに折りたたみ、カリーやサンバルのきいたグレイビーをつけて食べる。普通のクレープをいただくよりソースがRotiにとてもよく絡み、これはなかなか良く考えられたお料理だなぁ~と感心。チキンカリーかサンバル・プローンかルンダンの3種類の中からグレイビーを選びわずか4リンギット。お薦めはスパイスがたっぷりきいたルンダンとサンバル・プローン。クレープといえば軽食のように思われがちですが、Roti Jalaは案外お腹にたまります。Malaccaでは中国正月の1日目によく食べるそうです。
さて、もうひとつおまけにマラッカでいっぷくする穴場もお知らせします。
いつも宿泊するホテルのフロントのお姉さんが、のんびりできてお薦めよ~と言ってくれたのがHeeren St.にあるホテル(ゲストハウス)「Heeren House」の1階にあるカフェ。こちらは川に面したわずか6部屋の可愛らしいホテルとして日本人にも人気がありますが、1階が小さなクラフトショップになっており、その奥にノスタルジックな気分にさせてくれるカフェを併設しています。
こちらのゲストハウスはユーラシアンの男性と西洋人女性が営むお宿。きっと女主人の手作りなんだろうなぁ~と思わせるボリュームたっぷりの素朴で武骨なスイーツでしたが、想像以上にイケました。アンティークに囲まれたショップハウスの中でのんびりできる場所としてお薦めです。
●Mee Rebus 「明發茶餐室」55 Jalan Ujong Pasir
●Roti Jala & Malacca Prawn Noodle 「Kafa LIN’S」
45,Jalan Kristal 1,Taman Limbongan Indah
●お茶「Heeren House」1 Jalan Tun Tan Cheng Lock
住宅専門誌の取材でプラナカンの伝統家屋を取材することになり、私Mikiは久々にマラッカへ行っておりました。人が実際に住んでいる世界中の伝統家屋、古民家を紹介する特集記事のための取材です。
取材した家は一般宅ですが、私がマレーシア、シンガポールを含めても一番好きなプラナカン・ハウスで、とても保存状態がよく、昔のままの建材でメンテしています。インテリアの飾り方もシンプルながら、センスがとてもよいのです。
それでなくても、プラナカン・ハウスはやっぱりマラッカだな〜と思います。
さて今回は、いつも窓辺で外を眺めてるニョニャのお婆ちゃんとお近づきになれました。プラナカンはとても閉鎖的なので、近所付き合いには慎重です。たとえ隣、お向かいの家でも他人を家にあげたりすることはまずないのが普通です。このお婆ちゃんにはこれまでも何度か愛想を振りまいて「家に入れてもらえないかな」とチャンスをうかがって来たのですが、いつもカーテンを閉められていました。それが、今回取材した家の人が最近やっとその家に入れてもらえるようになったとのこと、では是非とも撮影用のお茶会にそのお婆ちゃんを呼んでみよう、ということになったのです。

お婆ちゃんは91歳で歯がないため、フガフガと言葉が聞き取りづらいのですが、よく聞いてみると英語はとても流暢です。お婆ちゃん、歯がないのに、席に着くなりニョニャ・クエを食べ出し、オンデオンデを20粒くらい平らげ、その後パウンドケーキを二切れも食べました。「歯がないのに、餅詰まらしたらどうしよう」と同時に、「撮影する前にクエがなくなっちゃう」と心配になりました(笑)。
しかしニョニャクエに対するあの執着心、そしてチェキーが大好きだというお婆ちゃんを見ていて、「こりゃ本物のニョニャだ」と嬉しくなり、思わず「ビビック!」と呼びかけると、「(ビビックと呼んでくれて)ありがとう!!」と大喜びされ、「あたしんちへいらっしゃい」と案内されることに。チェキーで財産つぶしたニョニャなんて資料や本では知っていたが、本物を目の前にして思わず「ビビック!」と呼んでしまっただけなのです。それにしても、お婆ちゃんは体が弱くて家からほとんど出たことがないという、絵に描いたような深窓のニョニャだったそうです。
お婆ちゃんちはヒーレンの海側のとても長いお屋敷ですが、もはや家の中はキンピカというわけではありません。しかし、応接間に入るや目に入ってきたのは大きなイギリス国王ジョージ4世の肖像画!!先祖の写真を掲げている家は珍しくありませんが、いまだに海峡植民地をひきずっている家はここが初めてです。家の中は伝統的なタイルで覆われ、その中には今まで見たことのないパターンのアールヌーボー調フローラルタイルがあり、一緒に入ったババの友人も「こんな柄は見たことがない」と驚いていました。そして各部屋にはお荷物のように放置されたアンティーク家具の数々。どれもススだらけですが、マラッカの骨董屋でウン十万円で売られているものと同じです。お婆ちゃんはしきりに「今度来たら、お前が好きなものは何でも・・・(フガフガ)」と私に話しかけるのですが、フガフガ部分が「あげる」なのか「見せてやる」なのかイマイチ不明でした(笑)。台所付近には私が欲しくてたまらない大きな水瓶が実際に使われており、そして何と薪で燃やす竃が健在だったのにも驚きです!!
お婆ちゃんはずっと「今度来たら、おまえの好きな物を・・・」をひたすらくり返していましたが、おそらく窓から外を眺めるだけのたいくつな毎日だったのが、突然やってきた外国人との触れあいに大興奮していたのでしょう。
マラッカのお宝はこうしたお年寄りだと思います。本よりも鮮やかにプラナカンのかつての暮らしぶりを語ってくれます。本だけじゃダメ、もっと彼らに口を開かせなきゃいけない、と思いました。
お婆ちゃんがいつまでも元気に、そして私のこともずっと覚えていてくれるよう(笑)、強く強く願います。
取材した家は一般宅ですが、私がマレーシア、シンガポールを含めても一番好きなプラナカン・ハウスで、とても保存状態がよく、昔のままの建材でメンテしています。インテリアの飾り方もシンプルながら、センスがとてもよいのです。
それでなくても、プラナカン・ハウスはやっぱりマラッカだな〜と思います。
さて今回は、いつも窓辺で外を眺めてるニョニャのお婆ちゃんとお近づきになれました。プラナカンはとても閉鎖的なので、近所付き合いには慎重です。たとえ隣、お向かいの家でも他人を家にあげたりすることはまずないのが普通です。このお婆ちゃんにはこれまでも何度か愛想を振りまいて「家に入れてもらえないかな」とチャンスをうかがって来たのですが、いつもカーテンを閉められていました。それが、今回取材した家の人が最近やっとその家に入れてもらえるようになったとのこと、では是非とも撮影用のお茶会にそのお婆ちゃんを呼んでみよう、ということになったのです。
お婆ちゃんは91歳で歯がないため、フガフガと言葉が聞き取りづらいのですが、よく聞いてみると英語はとても流暢です。お婆ちゃん、歯がないのに、席に着くなりニョニャ・クエを食べ出し、オンデオンデを20粒くらい平らげ、その後パウンドケーキを二切れも食べました。「歯がないのに、餅詰まらしたらどうしよう」と同時に、「撮影する前にクエがなくなっちゃう」と心配になりました(笑)。
しかしニョニャクエに対するあの執着心、そしてチェキーが大好きだというお婆ちゃんを見ていて、「こりゃ本物のニョニャだ」と嬉しくなり、思わず「ビビック!」と呼びかけると、「(ビビックと呼んでくれて)ありがとう!!」と大喜びされ、「あたしんちへいらっしゃい」と案内されることに。チェキーで財産つぶしたニョニャなんて資料や本では知っていたが、本物を目の前にして思わず「ビビック!」と呼んでしまっただけなのです。それにしても、お婆ちゃんは体が弱くて家からほとんど出たことがないという、絵に描いたような深窓のニョニャだったそうです。
お婆ちゃんちはヒーレンの海側のとても長いお屋敷ですが、もはや家の中はキンピカというわけではありません。しかし、応接間に入るや目に入ってきたのは大きなイギリス国王ジョージ4世の肖像画!!先祖の写真を掲げている家は珍しくありませんが、いまだに海峡植民地をひきずっている家はここが初めてです。家の中は伝統的なタイルで覆われ、その中には今まで見たことのないパターンのアールヌーボー調フローラルタイルがあり、一緒に入ったババの友人も「こんな柄は見たことがない」と驚いていました。そして各部屋にはお荷物のように放置されたアンティーク家具の数々。どれもススだらけですが、マラッカの骨董屋でウン十万円で売られているものと同じです。お婆ちゃんはしきりに「今度来たら、お前が好きなものは何でも・・・(フガフガ)」と私に話しかけるのですが、フガフガ部分が「あげる」なのか「見せてやる」なのかイマイチ不明でした(笑)。台所付近には私が欲しくてたまらない大きな水瓶が実際に使われており、そして何と薪で燃やす竃が健在だったのにも驚きです!!
お婆ちゃんはずっと「今度来たら、おまえの好きな物を・・・」をひたすらくり返していましたが、おそらく窓から外を眺めるだけのたいくつな毎日だったのが、突然やってきた外国人との触れあいに大興奮していたのでしょう。
マラッカのお宝はこうしたお年寄りだと思います。本よりも鮮やかにプラナカンのかつての暮らしぶりを語ってくれます。本だけじゃダメ、もっと彼らに口を開かせなきゃいけない、と思いました。
お婆ちゃんがいつまでも元気に、そして私のこともずっと覚えていてくれるよう(笑)、強く強く願います。
ヒーレン・ストリートのちょうど真ん中にあたる絶好のロケーションに、かつてのプラナカン屋敷を改造した、お洒落なブティック・ホテルがオープンしました。
その名は 『Courtyard @ Heeren』
タン・チェンロックの生家の並び、私たちの本で紹介したザ・バブーン・カフェの隣に位置するホテルです。
早速内部を見学をさせてもらいましたので、ご報告を。
このホテル、表から見るとうっかり通りすぎてしまうほどこじんまりとした入り口なのですが、奥に進むにつれ長いこと長いこと!!
え~?この先にまだ部屋があるの~!?の連続でした。
それもそのはず、ヒーレン・ストリートの中でもこの界隈は最も奥行きの深いプラナカン屋敷が並ぶ一帯で、その長さは約300フィート(90メートル強)もあるそうです。
内部は風水デザイナーによってデザインされており、中庭の採光をうまく取り入れた造りとなっていました。
部屋は1階と2階あわせて全部で14。竹や石をイメージした部屋、木を生かした重厚な部屋などすべて違う作りとなっており、全体的にオリエンタル・モダンな感じでまとめられていました。
値段も200リンギット~460リンギット(税込)とリーズナブルなお値段です。
特に2階の一番奥にあるジャグージー付きのスイート・ルームは、大きく開け放した窓から光が燦々と降り注ぎ、高い天井に優雅な天蓋付きベッドと、マラッカのど真ん中にとうとうこんな部屋ができたか~と思わせる素敵な造りでした。

写真左)オリエンタル調の落ち着いた室内
写真右)アメニティの整ったモダンなバスルーム
世界遺産の景観を崩すことなく、古き良き時代の貴重なショップ・ハウスをよみがえらせたホテルのオープンは大歓迎です。
いつもプリに泊まる私たちですが、次回は是非こちらにも泊まってみたいと思っています。
Courtyard @ Heeren
91 Jalan Tun Tan Cheng Lock 75200 Melaka
Tel +606 281 0088
Fax +606 282 4888
e-mail yktye@courtyardatheeren.com
www.courtyardatheeren.com
その名は 『Courtyard @ Heeren』
タン・チェンロックの生家の並び、私たちの本で紹介したザ・バブーン・カフェの隣に位置するホテルです。
早速内部を見学をさせてもらいましたので、ご報告を。
え~?この先にまだ部屋があるの~!?の連続でした。
それもそのはず、ヒーレン・ストリートの中でもこの界隈は最も奥行きの深いプラナカン屋敷が並ぶ一帯で、その長さは約300フィート(90メートル強)もあるそうです。
部屋は1階と2階あわせて全部で14。竹や石をイメージした部屋、木を生かした重厚な部屋などすべて違う作りとなっており、全体的にオリエンタル・モダンな感じでまとめられていました。
値段も200リンギット~460リンギット(税込)とリーズナブルなお値段です。
特に2階の一番奥にあるジャグージー付きのスイート・ルームは、大きく開け放した窓から光が燦々と降り注ぎ、高い天井に優雅な天蓋付きベッドと、マラッカのど真ん中にとうとうこんな部屋ができたか~と思わせる素敵な造りでした。
写真左)オリエンタル調の落ち着いた室内
写真右)アメニティの整ったモダンなバスルーム
世界遺産の景観を崩すことなく、古き良き時代の貴重なショップ・ハウスをよみがえらせたホテルのオープンは大歓迎です。
いつもプリに泊まる私たちですが、次回は是非こちらにも泊まってみたいと思っています。
Courtyard @ Heeren
91 Jalan Tun Tan Cheng Lock 75200 Melaka
Tel +606 281 0088
Fax +606 282 4888
e-mail yktye@courtyardatheeren.com
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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