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マレー半島モンスーン寄稿
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しばらく間があいてしまいましたが、続けさせていただきます。
いつもお世話になっているプラナカンのご夫妻から麺屋に連れて行くから、と半ば強制的に早朝ホテルのロビーに集合となりました。行き先はMeeRebus(ミー・ルブス)の名店だとか。クタクタに煮込まれた極太ラーメンに甘くてドロドロのソースがかかっているMeeRebusを生まれて初めてシンガポールで食べた時、「世の中にこんなにマズイ麺があるんだ!」とのけぞるほど驚いたマレー料理です。それから私はこの麺料理が好きではありませんでした。ドロンとした謎のグレイビーはあとからポテトのソースと知り、麺にポテト、、炭水化物のダブルか~!とまた驚いたのですが、それを素直に伝えると「大丈夫、ここのはすっごく美味しいから」と言われ期待に胸を膨らませて出てきたのがこちら。

P1310119.jpgグレイビーはあっさりと香ばしく、甘さもほど良く「おお!美味!」と言うと、このお店はマラッカで最も古くからMeeRebusを出している店。蝦でダシを取ったカリー風のグレイビーにトッピングも山盛り。特に半分に切ったゆで卵を必ず2個載せるという出血大サービスは初代からの決まりだそうです。その方が豪華に見えて食べ応えがあるからとか。ゆで卵の隣には豆の粉や小麦粉にスパイスを入れた唐揚げやポテト、干しエビなどが載ってこれでわずか3リンギット!ターメリックやココナッツのきいたソースはドロドロでもさらさらでもなく、ちょうどいい塩梅でした。










P1310121.jpg聞くとお酢を入れているとのこと、だから重たくなりすぎず、スキッとした味わいになるんですね。ただし夜に食べるとグレイビーに入っているポテトが溶けてしまうため、もう少しトロ~んとなるそうですよ。Rebusとはぐつぐつ煮込むという意味もあり好みが分かれますが、老舗のMeeRebus一度は是非食す価値ありです。
















お次はプラナカンの人がやっているというコーヒーショップ「Kafe LIN’S」。ここはRoti Jalaがお薦めとか。Roti Jalaとはレース状に焼き上げたクレープのことで、小さな穴のあいたRoti Jala専用の型に生地を流し込み、円を描くようにフライパンに落としていくとこんな感じにあっという間に焼きあがります。

P1310025.jpg P1310016.jpg






















それを4つに折りたたみ、カリーやサンバルのきいたグレイビーをつけて食べる。普通のクレープをいただくよりソースがRotiにとてもよく絡み、これはなかなか良く考えられたお料理だなぁ~と感心。チキンカリーかサンバル・プローンかルンダンの3種類の中からグレイビーを選びわずか4リンギット。お薦めはスパイスがたっぷりきいたルンダンとサンバル・プローン。クレープといえば軽食のように思われがちですが、Roti Jalaは案外お腹にたまります。Malaccaでは中国正月の1日目によく食べるそうです。


P1310023.jpgこのカフェにはRoti Jala以外にもMalacca Prawn Noodleという面白そうな麺がありましたので注文。ご覧のとおり真黒なスープの蝦麺は驚くほど濃厚な蝦の味に特別な中国醤油が特徴だとか、パンチのきいた強い味は蝦好きにはたまらない一品だと思います。


















さて、もうひとつおまけにマラッカでいっぷくする穴場もお知らせします。
いつも宿泊するホテルのフロントのお姉さんが、のんびりできてお薦めよ~と言ってくれたのがHeeren St.にあるホテル(ゲストハウス)「Heeren House」の1階にあるカフェ。こちらは川に面したわずか6部屋の可愛らしいホテルとして日本人にも人気がありますが、1階が小さなクラフトショップになっており、その奥にノスタルジックな気分にさせてくれるカフェを併設しています。

P1310276.jpg毎日スパイシーな料理を食べ続けていると突如としてクリームやバターがたっぷりの甘~いデザートが恋しくなる私たち。早速合間をぬって3時のお茶に行ってきました。注文したのはスコーンとアップル・クランブル。
こちらのゲストハウスはユーラシアンの男性と西洋人女性が営むお宿。きっと女主人の手作りなんだろうなぁ~と思わせるボリュームたっぷりの素朴で武骨なスイーツでしたが、想像以上にイケました。アンティークに囲まれたショップハウスの中でのんびりできる場所としてお薦めです。











●Mee Rebus 「明發茶餐室」55 Jalan Ujong Pasir
●Roti Jala & Malacca Prawn Noodle 「Kafa LIN’S」
45,Jalan Kristal 1,Taman Limbongan Indah
●お茶「Heeren House」1 Jalan Tun Tan Cheng Lock
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Miki 2011/04/27(Wed)11:27:15 編集
私も一番最初はミーロブスって何とも言えない料理だなあ、と思いましたが、おいしいものに出会えると次第にひかれていきました。生のグリーンチリがいいと思います。

しかしおっきなスコーンですねえ。これおいしそう!以前泊ったときにはこのメニューはなかったような・・・?
ちなみにここのオーナーはユーラシアンじゃなくてババですよ。奥さんがイギリス人。アサム・ゴレン・ソートンが美味しかった、あのニョニャ料理店のオーナーのご兄弟だそうです。

  • 無題
Chie 2011/04/28(Thu)01:12:43 編集
Mikiさん

ミールブス、まずいのに当たるとただお腹を満たすための炭水化物って感じが否めませんが、美味しいところのを食べると違うものですね。

そういえばMikiさんはヒーレン・ハウスにステイされたことがありましたね!来月その対岸にポルトガルとプラナカンを意識したとかいうホテル「Casa del Rio」というのがOpenします。世界遺産の街のど真ん中によくまあ新しいホテルが建てられたな?と不思議に思いますが、またリポートしますね。
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