海南人はまた、ローカル・ベーカリーやコピティアム(コーヒーショップ)というビジネスを独占していたことでも知られています。今ではさまざなな方言グループの人々がこれらのビジネスに就いていますが、ちゃっかりと「ハイナニーズ」と謳っていることも珍しくありません。
コピティアムの名物と言えば、ローカル・コーヒーKopiとカヤ・トースト。
カヤは最近日本へのお土産にも人気が出てきたようで、日本にもシンガポールのYa Kunが進出したそうですね。
カヤにもハイナニーズ・カヤとニョニャ・カヤと種類別に売られているのですが、その違いは?と質問して明快な答えをくれた人はいません。ニョニャ・カヤはやや固めだという人もいますが、これがニョニャ・カヤだ、と言ってゆるいものを食べさせられたこともあります。カヤはニョニャが発明したものであり、それを海南人が覚えて商売にした、という話もあれば、海南人が発明したもの、と主張する人もいます。シンガポールのカトン地区にある、チンミーチンという有名店のカヤは、私の友人のニョニャのおばさんが、「あれは私のおばさんがレシピをあげたのよ」と言っていました。プラナカンが絡むと、必ず話がややこしくなります。とにかく、カヤといえば、ニョニャまたはハイナニーズなのです!
真相はどうであれ、ニョニャからもらったレシピで私も一度カヤを作ってみたことがありますが、卵10個に、ココナッツ丸ごと1個分から絞り出した一番絞りのココナッツ・クリームをあわせ、2時間も鍋をかき回し続けて出来上がったのが、ジャム大瓶1瓶分だけでした。何と高価なジャムでしょう。市販されているカヤは2~3ドル、一体どうなっているんでしょうね。
ハイナニーズのコピティアムでは茶色い食パン(黒パンやライ麦パンとは違います)を薄く切り、それを炭火でカリカリ・サクサクになるまで焼き、そこにマーガリンとカヤを塗って出します。最近はフレンチ・トーストにカヤを添えて出す店もありますが、是非サクサク・サンドを味わってみましょう。そういえば、ペナンのハイナニーズのコピティアムでとってもユニークな、ピーナッツの粉にまみれたとっても分厚いトーストを食べたことがあります。この手の店にしては値段も結構立派でしたが、とてもおいしかった。こういうものを作り出す才能が海南人たちにはありますね。
コピティアムの名物と言えば、ローカル・コーヒーKopiとカヤ・トースト。
カヤは最近日本へのお土産にも人気が出てきたようで、日本にもシンガポールのYa Kunが進出したそうですね。
カヤにもハイナニーズ・カヤとニョニャ・カヤと種類別に売られているのですが、その違いは?と質問して明快な答えをくれた人はいません。ニョニャ・カヤはやや固めだという人もいますが、これがニョニャ・カヤだ、と言ってゆるいものを食べさせられたこともあります。カヤはニョニャが発明したものであり、それを海南人が覚えて商売にした、という話もあれば、海南人が発明したもの、と主張する人もいます。シンガポールのカトン地区にある、チンミーチンという有名店のカヤは、私の友人のニョニャのおばさんが、「あれは私のおばさんがレシピをあげたのよ」と言っていました。プラナカンが絡むと、必ず話がややこしくなります。とにかく、カヤといえば、ニョニャまたはハイナニーズなのです!
真相はどうであれ、ニョニャからもらったレシピで私も一度カヤを作ってみたことがありますが、卵10個に、ココナッツ丸ごと1個分から絞り出した一番絞りのココナッツ・クリームをあわせ、2時間も鍋をかき回し続けて出来上がったのが、ジャム大瓶1瓶分だけでした。何と高価なジャムでしょう。市販されているカヤは2~3ドル、一体どうなっているんでしょうね。
ハイナニーズのコピティアムでは茶色い食パン(黒パンやライ麦パンとは違います)を薄く切り、それを炭火でカリカリ・サクサクになるまで焼き、そこにマーガリンとカヤを塗って出します。最近はフレンチ・トーストにカヤを添えて出す店もありますが、是非サクサク・サンドを味わってみましょう。そういえば、ペナンのハイナニーズのコピティアムでとってもユニークな、ピーナッツの粉にまみれたとっても分厚いトーストを食べたことがあります。この手の店にしては値段も結構立派でしたが、とてもおいしかった。こういうものを作り出す才能が海南人たちにはありますね。
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中国広東系の文化圏に入るという海南島は中国の南端にある大きな島で、その昔、マレー半島への移民の中には、この島の出身者も多かったのです。
中国からの移民は、出身地別に就く職業が異なっていたそうです。海南人が就いた主な職業は雇われコックでした。その昔、海南人が「コックはいらんかえ~♪」とお屋敷を周って歩いたそうな・・・。
そんなわけで、多くの海南人がプラナカンの家やイギリス人の家でコックとして働いていました。戦後は独立してレストランをオープンした人も少なくありません。今でもシンガポールやマレーシアの“洋食”の店はふつう海南人のお店です。海南といえば、「海南鶏飯ハイナニーズ・チキン・ライス」が有名ですが、チキンライス屋でも、洋食メニューが置いてあることは珍しくありません。また、ニョニャ料理店のオーナーが実は海南人だ、ということもよくあります。
海南食堂の名物と言えば、ポークチョップ、オックステイル・シチュー、ミート・パイなどです。もちろん、海南チキンライスやニョニャ料理、そして海南火鍋(鍋料理)などを出す店も少なくありません。
どういうわけか、この海南食堂にはどうしても後ろ髪を引かれてしまう私たち、海南ポークチョップが大好物です。お店によっても、衣をつけて揚げたものにブラウンソースがかかっているもの、酢豚風にケチャップ系のソースがかかっているもの、衣はつけずにソテーしてブラウンソースをかけたもの、など、さまざまです。
シンガポールではお正月の間、欠かせないのがSteamboatと呼ばれるお鍋です。
元旦の前日、遠くに散らばっていた親族が一堂に集まり、鍋を囲みながら輪をはかるのは有名ですが、普段からシンガポールの人は大のお鍋好き。
今、日本でも一風変わったエスニック鍋や健康志向の薬膳鍋などが大流行ですが、色々食べてみましたが、やはりおいしいな~~毎日でも食べられる飽きない味だな~~としみじみ思うのは、潮州鍋。よく見るとシンガポールのいたるところで看板をみかけます。
鍋の真ん中が煙突状にのび、(羊のしゃぶしゃぶ用鍋と似ています)中をのぞくと(本当は危険)赤々と燃える炭が入っており、お鍋の中はたえず熱々の状態。
まずお店につくと鍋のサイズを決め、魚の種類を決めます。私たちの好物は脂ののったPomfret(まながつお)。あとは好みのものを多めに入れて~とリクエストしてもいいでしょう。岩海苔(Seaweed)や野菜を多めに、なんてのも可能です。もちろん少しお金は加算されますが。
この鍋のおいしさは、何といっても少し白濁したコクのあるスープ。トンコツではありませんよ。魚の頭などからダシをとっているため、(各店でもちろん秘密です)フィッシュ・ヘッド・スティームボートとも言われますが、潮州バージョンはコクがある上に、梅干や干し魚、里芋に似たほんのり甘いヤム芋がごろごろ入っていること。お店によってはピータンのかけらも入っています。
私たちはいつもヤム芋と梅干の奪い合いです。ヤム芋のトロミと上品な甘み、梅干のさわやかな酸味、魚系のダシ、と和食に似た郷愁をさそう鍋なのですが、つけダレがまさに潮州風。細かく刻んだニンニク入りの甘い酢などにつけて具を食べます。もちろんおいしいスープは一滴残さずたいらげます。日本のように、ここにご飯をいれておじやに、、、なんてのはなく、皆ごはんの上からスープをかけて食べています。人気のお店は鍋が出るまで1時間待ち、なんてのもあります。書いている今もまた、車を飛ばして食べに行きたくなりました。
いちおしはシンガポールの
Tian Wai Tian Teochew Fishfead Steamboat (天外天 潮州魚頭火鍋)
1382/1383 Serangoon Rd.(Off Opal Crescent)
混みあうので、時間に余裕をみて行くこと。
東南アジア各国にさまざまなカキ氷系デザートがありますが、マレーシア、シンガポールを代表するものといったら、アイスカチャンとチェンドルでしょう。
アイスカチャンはスイートコーン、あずき、ゼリーなどの具が入ったカキ氷に赤や緑のシロップをかけたもの。
チェンドルはあずきと緑色のチェンドルというゼリーの具が入ったカキ氷に、パームシュガーの黒蜜とココナッツミルクをかけたもの。
チェンドルはプラナカンのデザートとしても有名で、マラッカの名物でもあります。
マラッカ名産のグラメラカ(パームシュガー)の香ばしい甘さとココナッツミルクが混ざった味がいいですね。観光名所などに有名店がありますが、ニョニャ料理レストランなどで食べるのがおすすめです。私のお気に入りは、ブンガラヤ通りにあるMing Chong Hygenic Cafeという、おんぼろな、失礼、レトロな食堂です。ここに日本から来たスイーツ専門の出版関係者を案内しましたが、彼女もここが一番おいしい、あずきの具合もいいわ、とのことでした。地元でも有名なお店です。
ペナンでもチェンドルが有名で、ジョージタウンの裏道に人だかりのできるチェンドル屋台がありますが、正直そんなに大騒ぎするほどかな・・・?ペナンはチェンドルよりも、アイスカチャンのほうが断然おいしいと思います。
ペナンのアイスカチャンがよそのと違うのは、それはSarsiフレーバーだから、なのです。Sarsiとは、マレーシアやシンガポールで人気の炭酸飲料で、ドクターペッパーやルートビアをもっと甘くしたようなもの。日本人でこれが好きという人はあまりいませんし、私自身好きなほうではありませんが、ペナンのアイスカチャンの味はすきなのです。また、エバミルクも入っているのでマイルドな味なのもいいです。
ペナンのアイスカチャンの有名店というと、コムター向かいのペナン通り沿いにあるKek Sengというコーヒーショップ、Lorong Selamatの中ほどにあるコーヒーショップなどがありますが、私が一番好きなのはLorong Swatowの屋台村の一角にある店。さまざまなフルーツののった豪華版もあり、甘さ加減もちょうどいいのです。トラックバック先のKim Cafeさんご紹介のガーニープラザの地下フードコートの店もショッピングのあとによく立ち寄っています。ここのはボリューム満点で食べきれないんですよね。おじさんがなかなか印象に残る方なんです。 → http://kimcafe.exblog.jp/
お腹の弱くない方はいろいろ試してみてください。
アイスカチャンはスイートコーン、あずき、ゼリーなどの具が入ったカキ氷に赤や緑のシロップをかけたもの。
チェンドルはあずきと緑色のチェンドルというゼリーの具が入ったカキ氷に、パームシュガーの黒蜜とココナッツミルクをかけたもの。
チェンドルはプラナカンのデザートとしても有名で、マラッカの名物でもあります。
マラッカ名産のグラメラカ(パームシュガー)の香ばしい甘さとココナッツミルクが混ざった味がいいですね。観光名所などに有名店がありますが、ニョニャ料理レストランなどで食べるのがおすすめです。私のお気に入りは、ブンガラヤ通りにあるMing Chong Hygenic Cafeという、おんぼろな、失礼、レトロな食堂です。ここに日本から来たスイーツ専門の出版関係者を案内しましたが、彼女もここが一番おいしい、あずきの具合もいいわ、とのことでした。地元でも有名なお店です。
ペナンでもチェンドルが有名で、ジョージタウンの裏道に人だかりのできるチェンドル屋台がありますが、正直そんなに大騒ぎするほどかな・・・?ペナンはチェンドルよりも、アイスカチャンのほうが断然おいしいと思います。
ペナンのアイスカチャンがよそのと違うのは、それはSarsiフレーバーだから、なのです。Sarsiとは、マレーシアやシンガポールで人気の炭酸飲料で、ドクターペッパーやルートビアをもっと甘くしたようなもの。日本人でこれが好きという人はあまりいませんし、私自身好きなほうではありませんが、ペナンのアイスカチャンの味はすきなのです。また、エバミルクも入っているのでマイルドな味なのもいいです。
ペナンのアイスカチャンの有名店というと、コムター向かいのペナン通り沿いにあるKek Sengというコーヒーショップ、Lorong Selamatの中ほどにあるコーヒーショップなどがありますが、私が一番好きなのはLorong Swatowの屋台村の一角にある店。さまざまなフルーツののった豪華版もあり、甘さ加減もちょうどいいのです。トラックバック先のKim Cafeさんご紹介のガーニープラザの地下フードコートの店もショッピングのあとによく立ち寄っています。ここのはボリューム満点で食べきれないんですよね。おじさんがなかなか印象に残る方なんです。 → http://kimcafe.exblog.jp/
お腹の弱くない方はいろいろ試してみてください。
マラッカにはプラナカンの間で有名なニョニャ菓子の工房があります。海岸沿いの何も変哲のない一般民家がそれで、初めて行ったときには大探ししたものです。
そこで食べたオンデオンデのおいしさといったら、目からうろこ、でした。
オンデオンデとは、餅のような皮の中にパームシュガーのシロップが包まれたもので、皮にはココナッツがまぶしてあります。今までシンガポールで食べてきたものは、ぼてっとした白玉団子のようなシロモノばかりでした。ひどい店(有名な高級ニョニャ料理店)では、黒蜜なしのものを平気で出し、こちらが日本人だと思って「本物のニョニャのオンデオンデはそういうもの」と開き直られたこともあります。ペナンでもいろいろ食べましたが、皮の出来はなかなかグッドなのですが、中のパームシュガーが固形のまま残っており、舌触りが悪いのです。そんな中、マラッカのこの店のものはもちっとしつつも弾力のある、薄手の皮の中に包まれたパームシュガーの黒蜜がとろ~り、とにかく抜群の美味しさなのです。
そこで食べたオンデオンデのおいしさといったら、目からうろこ、でした。
オンデオンデとは、餅のような皮の中にパームシュガーのシロップが包まれたもので、皮にはココナッツがまぶしてあります。今までシンガポールで食べてきたものは、ぼてっとした白玉団子のようなシロモノばかりでした。ひどい店(有名な高級ニョニャ料理店)では、黒蜜なしのものを平気で出し、こちらが日本人だと思って「本物のニョニャのオンデオンデはそういうもの」と開き直られたこともあります。ペナンでもいろいろ食べましたが、皮の出来はなかなかグッドなのですが、中のパームシュガーが固形のまま残っており、舌触りが悪いのです。そんな中、マラッカのこの店のものはもちっとしつつも弾力のある、薄手の皮の中に包まれたパームシュガーの黒蜜がとろ~り、とにかく抜群の美味しさなのです。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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