残暑お見舞い申し上げます。
35度を越える東京の日々も峠を越えたのか?(まだ甘い?) 幾分しのぎやすくなったような気がします。
少し前の旅となりますが、6月に約1ヶ月近く私Chieはニューヨークに行っておりました。あちらで食べたニョニャ料理の話しや、流行りもののドリンクの話などを数回に分けて紹介させていただきます。
かねてより、マンハッタンにNYONYAという名前のお店があると知り、気になって仕方がなかったChie。やっと実現しました。ちょうど滞在していた頃、ニューヨークでは『Malaysian Restaurant Week』 が行われており、アメリカへ来てまでマレーシアとは、つくづくご縁があるのだなぁ~と思った次第です。
さて、早速念願のNYONYAへ!
誘ったのはシンガポール時代に仲の良かったMelisa Teoという 『ジム・トンプソンの食卓』 や世界の3つ星シェフの料理本など、数々の美しい書籍のチーフ・エディターとして活躍した有名な女性です。今はフォトグラファーとしてニューヨークとシンガポールに暮らしています。そんな彼女もNYONYAは大のお気に入りとのこと。場所はマンハッタンのチャイナタウンとリトルイタリーの境目。
どうせガラガラだろう、などと思って行ったら驚きの超満員。Take Outを待つお客さんも含めて、入り口付近は大混雑。しかもこのお店、奥行きもある結構広い店内で、チャイナタウンにありがちな雑な感じのお店ではなく、高い天井に照明を落とした落ち着いた内装になっています。Melisaに聞くと人気店なので夜は予約をしないと並ぶから、とのこと。ニューヨークでマレーシアの料理が人気って嬉しいじゃないですか。
さて出されたメニューを見るとものすごい数の料理にビックリ仰天!というのもこのNYONYAは、クアラルンプール出身の中国人がやっているマレーシア料理のお店なんですね。ですからメニューにはロティ・チャナイからナシルマ、アチャー、アサム・ラクサ、ミーシャム、バクテー、フィシュ・ヘッドカリー、プローンミー、カリーアヤム、ローバッ、イポースタイルのモヤシ炒めなどなど、デザートにはチェンドルやボボチャチャまで、お馴染みのメニューが勢揃い。それ以外にもチャイニーズのメニューも山ほど。
一皿の量はアメリカン・サイズとあって2人で沢山は頼めません。ここはMelisaのオススメで、ロティ・チャナイとアチャー、カリーアヤム、ニョニャ・ポピアとミーシャムを注文。
ポピアの皮はマラッカなどで食べるものと何ら変わらぬ真っ白で極薄のフワリとした柔らかなもの。中に入るバンクアンは元々メキシコ原産のJicamaですから隣国のアメリカでもポピュラーな野菜です。こぼれ落ちそうなほどぎっしり詰まった具を2人でパクパク頬張りながら、ニューヨーカーには激辛と思われるカリーソースにロティ・チャナイをじゃぶじゃぶつけ、両方とも手掴みで食べ続けたため写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。ポピアに添えられていたサンバルもフレッシュかつ奥深い辛さ。アチャーはニョニャのように天日干しなどしてありませんが、単にピクルスと思えば悪くない味です。カリーアヤムもしっかり辛くて、こってりのグレイビー!噛み締めると様々なスパイスが顔を出すこの味はニョニャ料理だねと2人でうなずきながら完食してしまいました。
ドライタイプのミーシャムもタマリンドの酸味と甘さ加減がとてもイイ感じ。デザートにはチェンドルを注文。あの緑色のチェンドルもきちんと入っていたし、グラムラカもきいている。
ここは本当にNY?
店内はアジア系とニューヨーカーが半々くらいの割合でしたでしょうか。何より驚いたのは、どれもアメリカ向けにアレンジしていない、かなりスパイシーな味付けということ。私が住んでいた頃のニューヨーカーの味覚といえば、何しろ辛いものが苦手。すぐにhot! と言って手をつけない。Very hot! の基準が、日本で言うチョイ辛程度、四川料理を食べても笑ってしまう「甘さ」 だったのに。その分激甘は大の得意!だったはず、なのですが………ここ数年の間にヒスパニック系の移民が増え続け、彼らの作るスパイシーなチリ味にすっかり?というか徐々にニューヨーカーの舌も辛いものに慣れていったそうです。辛い味は慣れると癖になりますからね。ニューヨークでニョニャ料理を食べながら、変わりゆくニューヨーカーの味覚を知った興味深い1日でした。
付け足しですが、辛いものが得意になった分、甘さは確実に控えめになっていました。数えきれないほど沢山のスイーツを食べてしまったChieですが、一口でノックアウトをくらう激甘は少なくなり、スイーツもだいぶお上品に。ただし重量級のマフィンにイケないクリームがたっぷり載ったものなどは健在で、少しホッとした次第です。
NYONYA
199 Grand St. New York, NY
(212) 334- 3669
35度を越える東京の日々も峠を越えたのか?(まだ甘い?) 幾分しのぎやすくなったような気がします。
少し前の旅となりますが、6月に約1ヶ月近く私Chieはニューヨークに行っておりました。あちらで食べたニョニャ料理の話しや、流行りもののドリンクの話などを数回に分けて紹介させていただきます。
かねてより、マンハッタンにNYONYAという名前のお店があると知り、気になって仕方がなかったChie。やっと実現しました。ちょうど滞在していた頃、ニューヨークでは『Malaysian Restaurant Week』 が行われており、アメリカへ来てまでマレーシアとは、つくづくご縁があるのだなぁ~と思った次第です。
さて、早速念願のNYONYAへ!
誘ったのはシンガポール時代に仲の良かったMelisa Teoという 『ジム・トンプソンの食卓』 や世界の3つ星シェフの料理本など、数々の美しい書籍のチーフ・エディターとして活躍した有名な女性です。今はフォトグラファーとしてニューヨークとシンガポールに暮らしています。そんな彼女もNYONYAは大のお気に入りとのこと。場所はマンハッタンのチャイナタウンとリトルイタリーの境目。
どうせガラガラだろう、などと思って行ったら驚きの超満員。Take Outを待つお客さんも含めて、入り口付近は大混雑。しかもこのお店、奥行きもある結構広い店内で、チャイナタウンにありがちな雑な感じのお店ではなく、高い天井に照明を落とした落ち着いた内装になっています。Melisaに聞くと人気店なので夜は予約をしないと並ぶから、とのこと。ニューヨークでマレーシアの料理が人気って嬉しいじゃないですか。
さて出されたメニューを見るとものすごい数の料理にビックリ仰天!というのもこのNYONYAは、クアラルンプール出身の中国人がやっているマレーシア料理のお店なんですね。ですからメニューにはロティ・チャナイからナシルマ、アチャー、アサム・ラクサ、ミーシャム、バクテー、フィシュ・ヘッドカリー、プローンミー、カリーアヤム、ローバッ、イポースタイルのモヤシ炒めなどなど、デザートにはチェンドルやボボチャチャまで、お馴染みのメニューが勢揃い。それ以外にもチャイニーズのメニューも山ほど。
一皿の量はアメリカン・サイズとあって2人で沢山は頼めません。ここはMelisaのオススメで、ロティ・チャナイとアチャー、カリーアヤム、ニョニャ・ポピアとミーシャムを注文。
ポピアの皮はマラッカなどで食べるものと何ら変わらぬ真っ白で極薄のフワリとした柔らかなもの。中に入るバンクアンは元々メキシコ原産のJicamaですから隣国のアメリカでもポピュラーな野菜です。こぼれ落ちそうなほどぎっしり詰まった具を2人でパクパク頬張りながら、ニューヨーカーには激辛と思われるカリーソースにロティ・チャナイをじゃぶじゃぶつけ、両方とも手掴みで食べ続けたため写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。ポピアに添えられていたサンバルもフレッシュかつ奥深い辛さ。アチャーはニョニャのように天日干しなどしてありませんが、単にピクルスと思えば悪くない味です。カリーアヤムもしっかり辛くて、こってりのグレイビー!噛み締めると様々なスパイスが顔を出すこの味はニョニャ料理だねと2人でうなずきながら完食してしまいました。
ドライタイプのミーシャムもタマリンドの酸味と甘さ加減がとてもイイ感じ。デザートにはチェンドルを注文。あの緑色のチェンドルもきちんと入っていたし、グラムラカもきいている。
ここは本当にNY?
店内はアジア系とニューヨーカーが半々くらいの割合でしたでしょうか。何より驚いたのは、どれもアメリカ向けにアレンジしていない、かなりスパイシーな味付けということ。私が住んでいた頃のニューヨーカーの味覚といえば、何しろ辛いものが苦手。すぐにhot! と言って手をつけない。Very hot! の基準が、日本で言うチョイ辛程度、四川料理を食べても笑ってしまう「甘さ」 だったのに。その分激甘は大の得意!だったはず、なのですが………ここ数年の間にヒスパニック系の移民が増え続け、彼らの作るスパイシーなチリ味にすっかり?というか徐々にニューヨーカーの舌も辛いものに慣れていったそうです。辛い味は慣れると癖になりますからね。ニューヨークでニョニャ料理を食べながら、変わりゆくニューヨーカーの味覚を知った興味深い1日でした。
付け足しですが、辛いものが得意になった分、甘さは確実に控えめになっていました。数えきれないほど沢山のスイーツを食べてしまったChieですが、一口でノックアウトをくらう激甘は少なくなり、スイーツもだいぶお上品に。ただし重量級のマフィンにイケないクリームがたっぷり載ったものなどは健在で、少しホッとした次第です。
NYONYA
199 Grand St. New York, NY
(212) 334- 3669
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
- プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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