ブルー・マンションの外観は中国の建築様式を模したものです。
一瞬近寄りがたい吸い込まれそうな青壁は、中までずーっと続いているのです。
しかし一歩入るとアールヌーボーのステンドグラス、ゴシック調の鎧窓、イギリス製のタイルに螺鈿細工の重厚な家具、見事な透かし彫りを施した巨大なつい立にシャンデリアの輝き。
光の明暗の取り入れ方も素晴らしく、重厚さと繊細さを兼ね備えた独特の美しさは、どの位置、どの角度に立っても見事な絵になり、カメラを片手に「いくら撮っても、撮りきれない!」という嬉しい悲鳴がおきました。
一日じゅう、お屋敷にいても飽きない美しさなのです。
宿泊客の多くは欧米人ですが、長逗留する人も多く、私たちの隣の部屋はイギリスから来た作家で、一ヶ月滞在してペナン紀行を書いている、と言っていました。
しかし!!妖しい屋敷には色々な噂がつきもののようで・・・・・・。
「今回はブルー・マンションに泊まるのよ!」とペナンのプラナカン協会の集まりでテーブルを囲んだプラナカンの面々に得意気に話しをすると、皆が口をそろえて「ええ~~~~!」と顔をしかめました。
中には「本当?あなた大丈夫??」と真剣な顔をして心配してくれるニョニャやビビックたちも。とうとう重鎮といわれるプラナカンのご夫妻から、「あそこはねぇ~~8人の妻たちの幽霊が夜になると飛び交うんだよ~~」「まさか1階の一番●(秘密にしておきます)の部屋に通されていないよね???実は以前そこに泊まって・・・・・・」と話が止まりません。あれやこれや散々聞かされて、すっかり怖くなった私たち。
とうとう部屋に案内してくれたイケメンのお兄さんに、「このホテルはお化けが出るって本当?」と聞いてしまいました。もちろん答えは「そんなことあるわけないでしょ!」でしたが。
しかし、夜ご飯を終えて遅くホテルに戻ると、物音ひとつしないシーンとした屋敷はまさに肝だめしのお化け屋敷状態。日中は明かりがサンサンと降り注ぐ中庭や回廊の見事な彫刻も、ぼぅ~とした薄明かりの中で不気味な影を落とし、静まり返った屋敷の長い廊下を歩く音だけが響きます。青い壁に赤いランタンがゆらゆらゆらめき、横をみると真っ黒な鎧窓。急いで螺旋階段を駆け上り、間違えてチョン・ファ・ツィーが暮らしていた部屋に向かってしまったからさあ大変!!なにしろ手探りに近い真っ暗な部屋の中、螺鈿の家具が不気味に光り、私たちの部屋はあっちだ!とランタンのともる廊下を目指したとたん、何者かにつまずき、「きゃ~~~」と声を上げてしまったのです。翌日見たら、修復中のアンティークの扉につまずいただけだったのですが・・・
さすがにその時だけはホテルのスタッフが何事か?!と下から懐中電灯を照らしたようですが、すぐにまた静かになりました。やっと部屋にたどり着き、ベッドへ入ったものの、深夜遅くに廊下をこつこつ歩く足音が・・・・見回りの人かな?と思ったのですが、わたしたちの部屋の前で毎度足音が消える・・・アレ??どうして引き返さないの??これってもしや?!!!
夜中じゅう色々な妄想が頭の中を駆け巡り、眠れなかった人間、若干一名。
翌日、重い目をこすりながら朝ごはんを食べに中庭に降りていくと、朝日を浴びた屋敷は実に美しい!昨晩の騒ぎ?が嘘としか思えません。狐につままれたというのは、まさにこんな感じでしょうか。
一瞬近寄りがたい吸い込まれそうな青壁は、中までずーっと続いているのです。
しかし一歩入るとアールヌーボーのステンドグラス、ゴシック調の鎧窓、イギリス製のタイルに螺鈿細工の重厚な家具、見事な透かし彫りを施した巨大なつい立にシャンデリアの輝き。
光の明暗の取り入れ方も素晴らしく、重厚さと繊細さを兼ね備えた独特の美しさは、どの位置、どの角度に立っても見事な絵になり、カメラを片手に「いくら撮っても、撮りきれない!」という嬉しい悲鳴がおきました。
一日じゅう、お屋敷にいても飽きない美しさなのです。
宿泊客の多くは欧米人ですが、長逗留する人も多く、私たちの隣の部屋はイギリスから来た作家で、一ヶ月滞在してペナン紀行を書いている、と言っていました。
しかし!!妖しい屋敷には色々な噂がつきもののようで・・・・・・。
「今回はブルー・マンションに泊まるのよ!」とペナンのプラナカン協会の集まりでテーブルを囲んだプラナカンの面々に得意気に話しをすると、皆が口をそろえて「ええ~~~~!」と顔をしかめました。
中には「本当?あなた大丈夫??」と真剣な顔をして心配してくれるニョニャやビビックたちも。とうとう重鎮といわれるプラナカンのご夫妻から、「あそこはねぇ~~8人の妻たちの幽霊が夜になると飛び交うんだよ~~」「まさか1階の一番●(秘密にしておきます)の部屋に通されていないよね???実は以前そこに泊まって・・・・・・」と話が止まりません。あれやこれや散々聞かされて、すっかり怖くなった私たち。
とうとう部屋に案内してくれたイケメンのお兄さんに、「このホテルはお化けが出るって本当?」と聞いてしまいました。もちろん答えは「そんなことあるわけないでしょ!」でしたが。
しかし、夜ご飯を終えて遅くホテルに戻ると、物音ひとつしないシーンとした屋敷はまさに肝だめしのお化け屋敷状態。日中は明かりがサンサンと降り注ぐ中庭や回廊の見事な彫刻も、ぼぅ~とした薄明かりの中で不気味な影を落とし、静まり返った屋敷の長い廊下を歩く音だけが響きます。青い壁に赤いランタンがゆらゆらゆらめき、横をみると真っ黒な鎧窓。急いで螺旋階段を駆け上り、間違えてチョン・ファ・ツィーが暮らしていた部屋に向かってしまったからさあ大変!!なにしろ手探りに近い真っ暗な部屋の中、螺鈿の家具が不気味に光り、私たちの部屋はあっちだ!とランタンのともる廊下を目指したとたん、何者かにつまずき、「きゃ~~~」と声を上げてしまったのです。翌日見たら、修復中のアンティークの扉につまずいただけだったのですが・・・
さすがにその時だけはホテルのスタッフが何事か?!と下から懐中電灯を照らしたようですが、すぐにまた静かになりました。やっと部屋にたどり着き、ベッドへ入ったものの、深夜遅くに廊下をこつこつ歩く足音が・・・・見回りの人かな?と思ったのですが、わたしたちの部屋の前で毎度足音が消える・・・アレ??どうして引き返さないの??これってもしや?!!!
夜中じゅう色々な妄想が頭の中を駆け巡り、眠れなかった人間、若干一名。
翌日、重い目をこすりながら朝ごはんを食べに中庭に降りていくと、朝日を浴びた屋敷は実に美しい!昨晩の騒ぎ?が嘘としか思えません。狐につままれたというのは、まさにこんな感じでしょうか。
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- 無題
ちょうどあなたがブルマンで大騒ぎしていたころ、私も向かいの洋館ホテルに独り寝をしていましたが、やけに上階の部屋で人がバタバタ歩き回ってんですよ。で、翌朝確認したら、上の部屋には誰も泊まってないよ,っていうんですよね〜。夢でも見てたのかなあ。
- 無題
あ、そういえば明日からペナンでプラナカン・コンベンションが始まりますね。私毎年この時期都合が悪くて行かれません。多くがCITITELに泊まってるらしいですが、皆でブルマン泊まればいいのにね。オバケも逃げ出すよ!!
- 無題
そうですね、Mikiさんが泊まったブルマンの前にある洋館ホテル、あそこはレセプションのおじいちゃんたちからして、あの世にいってるかのような不思議なホテルですが、
きちんとメンテナンスをすれば、日本人好みの小粋なコロニアル・ホテルになるのに、ちょっと残念です。
でもあの天井の高さ、のっぽのドア、ドアの前についているスイングドアなど、ところどころ見ると味のある建物なんですよ。値段のわりに部屋は広いし、お化けさえ出なければいい雰囲気ですよね。
ほんと、プラナカンたちの迫力ってすごいから、みんなでブルマンに泊まっていただきたいです。
絶対にお化け退治ができると思います(笑)
きちんとメンテナンスをすれば、日本人好みの小粋なコロニアル・ホテルになるのに、ちょっと残念です。
でもあの天井の高さ、のっぽのドア、ドアの前についているスイングドアなど、ところどころ見ると味のある建物なんですよ。値段のわりに部屋は広いし、お化けさえ出なければいい雰囲気ですよね。
ほんと、プラナカンたちの迫力ってすごいから、みんなでブルマンに泊まっていただきたいです。
絶対にお化け退治ができると思います(笑)
- 無題
大さん
コメント恐れ入ります。
幽霊が出るかは、やはり自分の目??で確かめてみるのがよいかと(笑)
でも最近の事件をTVで目にすると一番怖いのは「生身人間」ですよね。
ブルーマンションは情報過多の日本で知られていないのが不思議なくらい魅力的な穴場ホテルです。
これで1泊7500円くらいから泊まれます。
旅の楽しみのひとつは異空間に身を置くこと。
それにはこの場所は満点です。
ペナンという島、マレーシアという国を忘れて、ここはどこ??の世界にひたれます。
コメント恐れ入ります。
幽霊が出るかは、やはり自分の目??で確かめてみるのがよいかと(笑)
でも最近の事件をTVで目にすると一番怖いのは「生身人間」ですよね。
ブルーマンションは情報過多の日本で知られていないのが不思議なくらい魅力的な穴場ホテルです。
これで1泊7500円くらいから泊まれます。
旅の楽しみのひとつは異空間に身を置くこと。
それにはこの場所は満点です。
ペナンという島、マレーシアという国を忘れて、ここはどこ??の世界にひたれます。
- 一目惚れ
プラナカンの本を読んで、一目惚れしたのがこのブルー・マンションです。もう絶対、写真を撮りに行くぞぉ!と主人と話しています。そのために一眼レフを新調しようかと、密かに考えています。この色にノックアウトされた一人です・・・★
- Yumikoさん、ありがとうございます☆
このお屋敷、写真では青色を出すのが大変難しいので、本物の迫力はあまり伝わらなかったのですが、
実物はもっと青が深く、あたり一面に異様な異次元オーラを放っています。
でも、中もと~~~っても素敵なんですよ。
是非とも「お泊り」くださいまし。
宿泊客でないと見れない場所が沢山あり、真夜中のチョン・ファ・ツィーRoom、日が落ちた廊下から眺める青壁、部屋の鎧窓を閉めれば完全に静寂の世界が広がります。
1日中写真を撮っても撮り飽きることがありません。
日に2回、午前と午後に外部からの見学客に屋敷の歴史や風水などを教えてくれるツアーがありますが、宿泊客は無料で参加できます。
この話しもかなりおもしろいのでお勧めです。
実物はもっと青が深く、あたり一面に異様な異次元オーラを放っています。
でも、中もと~~~っても素敵なんですよ。
是非とも「お泊り」くださいまし。
宿泊客でないと見れない場所が沢山あり、真夜中のチョン・ファ・ツィーRoom、日が落ちた廊下から眺める青壁、部屋の鎧窓を閉めれば完全に静寂の世界が広がります。
1日中写真を撮っても撮り飽きることがありません。
日に2回、午前と午後に外部からの見学客に屋敷の歴史や風水などを教えてくれるツアーがありますが、宿泊客は無料で参加できます。
この話しもかなりおもしろいのでお勧めです。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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