「海南鶏飯粒」とも言われ、マラッカ名物となったハイナニーズ・チキンライス・ボール。
シンガポールにもかなり昔からあるのですが、そもそも、どうやって生まれたものか?
その前に、シンガポールの国民食となった「チキンライス」は本当に海南島にあったものか??と、シンガポールに住む海南人の著名なフード・ライターやジャーナリストに聞いたところ、「そんなものないよ」とあっけなく言われてしまった。
シンガポールに移住してきた海南人が、島にあった鶏の料理をより美味しく改良し、売り出したところ爆発的にヒットし、今の形に伝わったものらしい。
以前在籍したシンガポールの雑誌社で、チキンライス・ボールを取材したときの文をそのまま引用させていただくと、
かつて「鶏まるごとの料理」といえばかなり贅沢なもので、結婚式やお正月、お祝い事などの特別な日にしか登場せず、そのようなハレの日に丸鶏でとったスープで炊いたご飯を握り飯にしてふるまっていたそうだ。
ちなみに「男子誕生一ヶ月のお祝い(あくまでも男子のみ)」の時にも、この握り飯がふるまわれたらしい。
また、外地へ働きに出る夫や息子のために、妻や母が心を込めてにぎったチキンライスをバナナの葉に包んで持たせ、外地へ渡る船や列車の中で家族の愛情がしみ込んだ握り飯を食べながら涙した、とも聞く。
どこか日本人の心にも通じるところがあって胸を打たれてしまった。
いずれにせよ「ハレの日」に登場したのがチキンライスのおにぎり。
聞くと、決して葬式などには登場しなかったそうだ。
「丸く輪を結ぶ」というその形が、不幸を忌み嫌ったのだろうか。
のちに海南人の手によってシンガポールに渡ったチキンライスも、最初はこの握り飯の形をし、天秤棒に載せてバナナの葉に包んで売られていたという。
だとしたら、このチキンライス・ボールこそ今やシンガポール、日本でも流行りつつある海南チキンライスの元の姿と言えるかもしれませんね!
シンガポールにもかなり昔からあるのですが、そもそも、どうやって生まれたものか?
その前に、シンガポールの国民食となった「チキンライス」は本当に海南島にあったものか??と、シンガポールに住む海南人の著名なフード・ライターやジャーナリストに聞いたところ、「そんなものないよ」とあっけなく言われてしまった。
シンガポールに移住してきた海南人が、島にあった鶏の料理をより美味しく改良し、売り出したところ爆発的にヒットし、今の形に伝わったものらしい。
以前在籍したシンガポールの雑誌社で、チキンライス・ボールを取材したときの文をそのまま引用させていただくと、
かつて「鶏まるごとの料理」といえばかなり贅沢なもので、結婚式やお正月、お祝い事などの特別な日にしか登場せず、そのようなハレの日に丸鶏でとったスープで炊いたご飯を握り飯にしてふるまっていたそうだ。
ちなみに「男子誕生一ヶ月のお祝い(あくまでも男子のみ)」の時にも、この握り飯がふるまわれたらしい。
また、外地へ働きに出る夫や息子のために、妻や母が心を込めてにぎったチキンライスをバナナの葉に包んで持たせ、外地へ渡る船や列車の中で家族の愛情がしみ込んだ握り飯を食べながら涙した、とも聞く。
どこか日本人の心にも通じるところがあって胸を打たれてしまった。
いずれにせよ「ハレの日」に登場したのがチキンライスのおにぎり。
聞くと、決して葬式などには登場しなかったそうだ。
「丸く輪を結ぶ」というその形が、不幸を忌み嫌ったのだろうか。
のちに海南人の手によってシンガポールに渡ったチキンライスも、最初はこの握り飯の形をし、天秤棒に載せてバナナの葉に包んで売られていたという。
だとしたら、このチキンライス・ボールこそ今やシンガポール、日本でも流行りつつある海南チキンライスの元の姿と言えるかもしれませんね!
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- 無題
マラッカに行った時、真っ赤なちょうちん??だったか?で飾られたチキンライス・ボールの店がありました。そこ以外にも、何件か見たので気になっていましたが、ツアーだったので時間が無く通り過ぎました。今度行く時は是非食べてみなくては!!
どんな味なんでしょうかね?
おむすびににていますか?
日本でも鶏飯おにぎり、なんてのをコンビニで見たような気がします。
どんな味なんでしょうかね?
おむすびににていますか?
日本でも鶏飯おにぎり、なんてのをコンビニで見たような気がします。
- 無題
チキンライスはタイにもベトナムにもあり、どこが発祥かということになるととかく揉めるのですが、シンガポールでは当たり前のように海南系の人たちが「シンガポールにやってきた海南人が考案したもの」といいます。そんな海南人の一人で料理好きな知人が、ときどきこのライスボールを作ってきて、私もごちそうになったことがあります。
ライスボールと言えばマラッカ、というイメージが定着しましたが、ライスボールがマラッカ発祥だとは思いません。おそらく海南人社会ではともとこのようなおにぎりを作って出す習慣があり、それでたまたまマラッカにそういうものを出す店があって、評判を呼び、そう言う店がマラッカ中に広まっていった、という印象を持ちます。だって、10年くらい前に行ったときは、このライスボールを売る店はそんなにたくさんなかったですよ。
ただ、個人的にはあまりこのボール状のものは好きではありません。なぜなら、お米がジャポニカ米ならばいいけれど、そうではない細長い種類のもので粘り気・水分が少ない種類ですから、思い切り握ってるせいか米粒もつぶれてしまっており、英語でいうとSoggyなかんじ、もさっとした感じとでもいいましょうか、とくにシンガポールのある店で食べたときはまったくおいしいとは思わなかったです。ひときわ安物のぱさぱさの米でも使ってたのかもしれませんが。いつも思うのですが、ボール状にするなら、米をジャポニカ米にするか、もち米でも加えてソフトとしっとり感をだしたら良いかと思います。
ただ、マラッカの有名店で食べたものは、しっかりと味がついていてソフトな感じで、それは結構おいしかったですね。今マラッカのジョンカーSt.には何軒かチキンライス・ボール屋が軒を連ねていますが、夜遅くまでやっているような店はやめといた方が良いです(売れ残りを売っているのだから)。通常は夕方4時くらいで店じまいです。
ライスボールと言えばマラッカ、というイメージが定着しましたが、ライスボールがマラッカ発祥だとは思いません。おそらく海南人社会ではともとこのようなおにぎりを作って出す習慣があり、それでたまたまマラッカにそういうものを出す店があって、評判を呼び、そう言う店がマラッカ中に広まっていった、という印象を持ちます。だって、10年くらい前に行ったときは、このライスボールを売る店はそんなにたくさんなかったですよ。
ただ、個人的にはあまりこのボール状のものは好きではありません。なぜなら、お米がジャポニカ米ならばいいけれど、そうではない細長い種類のもので粘り気・水分が少ない種類ですから、思い切り握ってるせいか米粒もつぶれてしまっており、英語でいうとSoggyなかんじ、もさっとした感じとでもいいましょうか、とくにシンガポールのある店で食べたときはまったくおいしいとは思わなかったです。ひときわ安物のぱさぱさの米でも使ってたのかもしれませんが。いつも思うのですが、ボール状にするなら、米をジャポニカ米にするか、もち米でも加えてソフトとしっとり感をだしたら良いかと思います。
ただ、マラッカの有名店で食べたものは、しっかりと味がついていてソフトな感じで、それは結構おいしかったですね。今マラッカのジョンカーSt.には何軒かチキンライス・ボール屋が軒を連ねていますが、夜遅くまでやっているような店はやめといた方が良いです(売れ残りを売っているのだから)。通常は夕方4時くらいで店じまいです。
- お味は・・・・・・・
タイ米で握ったおにぎりを想像してみてください。(場所によっては香ばしいジャスミンライスを使用)とはいえ、硬く握らないといけないせいか、お米の粒がノリ状になっていて、できそこないの餅?というか、サテーを注文するとついてくるお米を固めた「ロントン」とおにぎりの中間、という感じです。
日本の水々しいおにぎりを想像して食べると、ちょっと「アレ??」っという感じです。
思いましたが、大きく結んであるチキンライス・ボールは食感も味もいまひとつ。小さめに結んであるボールのほうが、まだお米の感じが残っており、良かったような気がします。
Mikiさんの言うとおり、チキンライス・ボールはマラッカにしかない!マラッカで発祥、と思っている方も多いようですが、そんなことはありませんよ。マラッカに出回り始めたのは案外最近(数十年か?)だと思います。
日本の水々しいおにぎりを想像して食べると、ちょっと「アレ??」っという感じです。
思いましたが、大きく結んであるチキンライス・ボールは食感も味もいまひとつ。小さめに結んであるボールのほうが、まだお米の感じが残っており、良かったような気がします。
Mikiさんの言うとおり、チキンライス・ボールはマラッカにしかない!マラッカで発祥、と思っている方も多いようですが、そんなことはありませんよ。マラッカに出回り始めたのは案外最近(数十年か?)だと思います。
- 無題
あ、日本でいう五平餅とか、秋田のきりたんぽ、の食感に近いですよね。あのくらいつぶれてますよ、米粒が。そういえばもともと私、こういう食べ物は苦手だなあ。
あれらもほぼ糊状ですよね。やっぱ、ぎんしゃりで緩めに握ったおにぎりが最高だな〜と思う人種なので。
あれらもほぼ糊状ですよね。やっぱ、ぎんしゃりで緩めに握ったおにぎりが最高だな〜と思う人種なので。
- 無題
Mikiさん、私は五平餅とか、韓国のトッポキとか大好きですよ!!両者とももち米ではありませんが、
あの、あまり粘らない食触もいいなぁ~~~
チキンライス・ボールのインディカ米は「甘み」と水々しさに欠けるから、今ひとつ・・・・なんでしょうね。
チャーハンにしたら美味しいお米を、わざわざおにぎりにするんですから、そこには何かしら「意味」があったわけです。
とはいえ、今は「新米」のおいしい季節でございます。
Akkoさん、ブログにようこそ!!
私も(その2)で書こうと思ってますが、以前ライスボールのお店を2件取材した時、同じことを言われました。
お店のご主人の手を見せてもらった時、分厚く腫れ気味だったのを覚えています。
過酷な作業のようですね。
あの、あまり粘らない食触もいいなぁ~~~
チキンライス・ボールのインディカ米は「甘み」と水々しさに欠けるから、今ひとつ・・・・なんでしょうね。
チャーハンにしたら美味しいお米を、わざわざおにぎりにするんですから、そこには何かしら「意味」があったわけです。
とはいえ、今は「新米」のおいしい季節でございます。
Akkoさん、ブログにようこそ!!
私も(その2)で書こうと思ってますが、以前ライスボールのお店を2件取材した時、同じことを言われました。
お店のご主人の手を見せてもらった時、分厚く腫れ気味だったのを覚えています。
過酷な作業のようですね。
- ライスボール
こんにちは。マラッカ行ってきました~。旅行前はたくさんのアドバイス本当にありがとうございました。(ナンシーズ三回も行ってしまいましたよ。)
到着早々「ファモサ」でチキンライスボールを食べました。たしかにおにぎり!だけど粒がない…!想像とは違う食感でした。
色々食べたけど食べそびれたものも多く心残り。
また来る!と心に決めて帰ってきました。
到着早々「ファモサ」でチキンライスボールを食べました。たしかにおにぎり!だけど粒がない…!想像とは違う食感でした。
色々食べたけど食べそびれたものも多く心残り。
また来る!と心に決めて帰ってきました。
- 無題
Rさん
お帰りなさい!
大変お疲れ様でした。
灼熱のマラッカはいかがでしたか??
わずか数百メートルほどのヒーレンSTや、ジョンカーStを歩くだけでも、1日かかりませんでしたか(笑)
お疲れが出ませんよう、また色々とコメントをいただければ幸いです。
お帰りなさい!
大変お疲れ様でした。
灼熱のマラッカはいかがでしたか??
わずか数百メートルほどのヒーレンSTや、ジョンカーStを歩くだけでも、1日かかりませんでしたか(笑)
お疲れが出ませんよう、また色々とコメントをいただければ幸いです。
- 無題
マラッカでは連日ほぼ晴天、とても暑かったです。日傘持って行って大正解でした!
初めて食べたオンデオンデ、美味しくてビックリしましたよ。(ナンシーズにて購入)今回の旅で何よりも忘れられない味です。日本で買えないかな…
初めて食べたオンデオンデ、美味しくてビックリしましたよ。(ナンシーズにて購入)今回の旅で何よりも忘れられない味です。日本で買えないかな…
- ナンシーズのオンデ・オンデ
Rさん
やはり灼熱でしたか・・・大変お疲れ様でした。
旅の疲れは、あとから出てきますのでくれぐれもご自愛ください。
ナンシーズのオンデ・オンデ、美味しかったでしょう!!
ふるふるとして、中から黒蜜が飛び出てくるんですよね。いくつでも食べられてしまう美味しさです。
残念ながら日本で売っているところはありませんが、
以前ブログで紹介した神奈川県大和にある「マカン・マカン」さんでは、リクエストすると作ってくれるようです。また料理クラスでもオンデ・オンデの作り方を教えてくれます。
皮の部分にマッシュしたサツマイモを沢山入れると美味しいのだとか・・・・・・
以前、シンガポールのカトンにあるおしゃれなプラナカン料理屋さんで食べた時、中味に黒蜜(グラメラカ)が入っていなくてびっくりしました。それでもお店の人は、これこそオンデ・オンデだ・・・・と言うのです。
それ以降そのお店に行っておりませんが、マラッカの菓子名人に聞いたところ、そんなことは考えられない、と言われました。
オンデ・オンデは弾け出る黒砂糖の風味と、柔らかな餅皮の絶妙なる組み合わせが美味しいんですよね!
やはり灼熱でしたか・・・大変お疲れ様でした。
旅の疲れは、あとから出てきますのでくれぐれもご自愛ください。
ナンシーズのオンデ・オンデ、美味しかったでしょう!!
ふるふるとして、中から黒蜜が飛び出てくるんですよね。いくつでも食べられてしまう美味しさです。
残念ながら日本で売っているところはありませんが、
以前ブログで紹介した神奈川県大和にある「マカン・マカン」さんでは、リクエストすると作ってくれるようです。また料理クラスでもオンデ・オンデの作り方を教えてくれます。
皮の部分にマッシュしたサツマイモを沢山入れると美味しいのだとか・・・・・・
以前、シンガポールのカトンにあるおしゃれなプラナカン料理屋さんで食べた時、中味に黒蜜(グラメラカ)が入っていなくてびっくりしました。それでもお店の人は、これこそオンデ・オンデだ・・・・と言うのです。
それ以降そのお店に行っておりませんが、マラッカの菓子名人に聞いたところ、そんなことは考えられない、と言われました。
オンデ・オンデは弾け出る黒砂糖の風味と、柔らかな餅皮の絶妙なる組み合わせが美味しいんですよね!
- ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
- プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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