昨年夏、松涛美術館で催されたプラナカンの素晴らしいサロンクバヤ展から早一年。
今年はそのルーツともいえる世界中を魅了したインドの鮮やかな染と織の展覧会が開催されております。
オープニングレセプションには駐日インド大使、そしてコレクションの提供者である畠中光享画伯が列席され、華やかな幕開けとなりました。
嬉しいことに館内はプラナカンの時と同様に撮影可能。
入ったとたん一面に、天井から床まで~様々なテクニックを駆使した117本もの色鮮やかなターバンがたなびいており一瞬で目を奪われました。この迫力は実際にご覧になってのお楽しみです。
ターバンの数々
どこか和を思わせる絞り染のターバン
展示は、織や刺繍、絞り、金銀の印、木版捺染による文様のつけ方など、それぞれの技法ごとに分けて展示と説明がされており非常にわかりやすかったです。
展示品を通して、プラナカンのサロンの生産地であるインドネシア、そしてヨーロッパや日本はもちろん、まさにここから世界中へ発信され、運ばれ、それぞれの国や人々に愛され、独自のものとして定着していった道筋がたどれるような、インドの底力を改めて痛感させられました。
会期中は畠中画伯による「インド染織の魅力と世界に与えた影響」という興味深い講演会や、更紗の文様作りなど、様々なイベントが行われますので是非足を運ばれて下さい。
(下記、松涛美術館さんのサイトより)
1498年のバスコ・ダ・ガマのインド航路発見以後、頻繁な交易を通じて世界に輸出されたインド染織品は、世界の人々を魅了しました。日本にも近世初期に、木綿布に手描きや型で文様を染めたいわゆる「更紗」が輸入され、茶の湯では包裂や敷布として珍重されました。当時の日本は木綿布を色鮮やかに染色する技法を持たなかったため、舶載のインド染織品は、人々を魅了したことでしょう。本展では、日本画家、畠中光享氏のインド染織コレクションから約150件を選び、制作当初の姿である「布」という広い画面でみることによりその魅力を紹介します。また、同氏コレクションのインド細密画の優品も併せて展観します。
会期)8月8日(火)~9月24日(日):*休館日がありますので要注意。
前期:8月8日(火)~8月27日(日)
後期:8月29日(火)~9月24日(日)
渋谷区立松涛美術館
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