建国50周年を迎えるシンガポール。
国内では様々なイベントで盛り上がっています。
その中で料理もしかり。シンガポール航空では、昔ながらの伝統料理を提供する
「シンガポール・ヘリテージ・キュイジーヌ」として、7月1日から9月末まで、
機内食とラウンジにプラナカン(ニョニャ)料理が登場することになりました。
そして!さらに嬉しいお知らせとして、期間中シンガポール航空の搭乗券を提示すると、シンガポール・プラナカン博物館に無料で入場できるのです。
メニューの考案はシャーメイ・リー(Shermay Lee)さん。
シンガポール・ニョニャ料理のバイブルとも言われている「Mrs.Lee’s Cookbook: Nonya Recipes」の著者であるリー・チン・クン(Lee Chin Koon)さんのお孫さんです。(ちなみにリー・チン・クンさんはシンガポール建国の父と言われたリー・クアン・ユー元首相のお母様です。)
幼少期にお婆様から料理の手ほどきを受けたシャーメイさんは、シンガポールで活躍する人気料理家のひとりで、自らも料理教室を主宰し、お婆様のレシピを再構築した「The New Mrs.Lee’s Cookbook」を上梓していらっしゃいます。
シャーメイさん曰く、「我が家で使っているものと同じ本格的な素材を使用し、代々私の家庭に伝わるレシピをもとに、シンガポールの伝統料理を世界に紹介できることを大変嬉しく思っています。高度3万5000フィートの機内であっても、我が家と同じ美味しい料理を再現することができるのです。」と語っておられます。
上空では地上より、より味の濃いものを美味しく感じるといわれているので、こってりと濃厚な味わいのニョニャ料理は機内食にもぴったりのお料理かもしれませんね。
また、「プラナカン料理は何世紀もの歴史を持つ東南アジアとヨーロッパの文化を、独創的な形で融合させ料理にしたもの。繊細で洗練された複雑な味わいをもつニョニャ料理は、まさにシンガポールの伝統を映す鏡でもある」とも述べています。 本当にその通りですね。
手間のかかるニョニャ料理は究極の家庭料理ですから、各家庭それぞれが自慢のレシピを持っています。今回、Lee家の貴重なレシピによるニョニャ料理が機内で味わえることは、個人的にもとても嬉しい事です。
サーブされるのは、シンガポール発~日本行きも含む厳選された路線です。
では、実際にどんなメニューが提供されるのか、ご紹介しましょう。
(写真はすべてシンガポール航空提供)
◆スイート(A380のみ)&ファーストクラス
・Bakwan Kepiting(バクワン・ケピティン)
蟹肉入り肉団子スープ。
プラナカンのお正月やおめでたい時に食されるスープで、さすがファーストクラス。かなり洗練されたプレゼンの蟹スープです。・その他、Pork Rib Soup など。
◆スイート、ファースト、ビジネスクラスのメインディッシュの一例
・Ayam Buah Keluak(アヤム・ブアクルア)鶏肉とブラックナッツ煮込み 。
ニョニャ料理の最高傑作ともいわれるこの料理が、機内食に登場とは感激です!
・Nonya Nasi Lemak(ニョニャ・ナシルマ)
ココナッツミルクとパンダンリーフで炊いた香ばしいご飯に、ピリ辛のサンバルソース、カリカリに揚げたジャコやピーナッツを添えたおかずの盛り合わせ。 ニョニャのナシルマは、プラナカンの結婚式にも登場していたお料理のひとつ。 味の決め手となるのはプラナカンの家に代々伝わるサンバルの味加減。
・Nonya Nasi Padang(ニョニャ・ナシパダン)
インドネシア・スマトラ島パダン発祥の料理。インドネシア料理にも深い影響を受けたニョニャ料理。こちらもご飯にルンダン(肉のココナッツ煮込みなど)スパイスがきいた様々なおかずの盛り合わせ。
・Hokken Mee Soup(ホッケンミー・スープ)
大きな海老が載ったスープ・スタイルのホッケンミーは、エビと豚のダシがしっかりきいた日本で食べる海老ラーメンに近い味わい。
・アイスクリーム・ウェハースサンド
シンガポールの懐かしいデザートのひとつで以下の4種類のフレイバーが楽しめます。 Bandung(ピンク色をしたローズフレイバー) Gula Melaka(ヤシの黒砂糖)Pandan (お米を炊いた香りがするハーブ)とSweet Corn(とうもろこし)どれもシンガポールらしいチョイスです。
◆プレミアムエコノミーとエコノミークラス
・Ayam Tempra(アヤム・テンプラ)
アヤム(鶏)の天ぷらと間違えそうな名前ですが、Tempraとはマレー語でグレイビーやシーズニングという意味だそうで、鶏肉をライムジュースや甘口の醤油でマリネし、フレッシュチリなどと炒め煮したニョニャの家庭料理。
・Nonya Fish Curry(ニョニャ・フィッシュカリー)
ブラチャンやターメリックなど、スパイスとココナッツミルクがたっぷりきいた魚のカリー、アヤム・テンプラともに白いご飯にぴったりのおかずです。
◆チャンギ国際空港内 シルバークリスラウンジでは、
・中国屋台スタイルのロジャ(Rojak) 甘い味付けのごちゃまぜサラダ。
・Nonya Fried Hokken Mee(ニョニャ・フライドホッケンミー)
シンガポールの屋台料理の代表格である焼きそば(ホッケンミー)のニョニャ・バージョンは若干グレイビーが多めの仕上がり。プラナカンは焼きそばをロジャやサラダなどの野菜と一緒に食べる習慣があるので、このメニューのチョイスも伝統に則ったものと言えましょう。
「シンガポール・ヘリテージ・キュイジーヌ」の提供は
2015年7月~9月までの3か月。
スイート、ファースト、ビジネスクラスにご搭乗の方は、シンガポール航空のウェブサイトにて「ブック・ザ・クック」のメインコースを事前オーダーも可能です。
この機会に是非、シンガポールの最も伝統的な料理のひとつであるニョニャ料理を機上で味わい、プラナカン博物館でシンガポールの美しき伝統文化に触れてみてください。
詳細はシンガポール航空ホームページ:singaporeair.comまで。
国内では様々なイベントで盛り上がっています。
その中で料理もしかり。シンガポール航空では、昔ながらの伝統料理を提供する
「シンガポール・ヘリテージ・キュイジーヌ」として、7月1日から9月末まで、
機内食とラウンジにプラナカン(ニョニャ)料理が登場することになりました。
そして!さらに嬉しいお知らせとして、期間中シンガポール航空の搭乗券を提示すると、シンガポール・プラナカン博物館に無料で入場できるのです。
メニューの考案はシャーメイ・リー(Shermay Lee)さん。
シンガポール・ニョニャ料理のバイブルとも言われている「Mrs.Lee’s Cookbook: Nonya Recipes」の著者であるリー・チン・クン(Lee Chin Koon)さんのお孫さんです。(ちなみにリー・チン・クンさんはシンガポール建国の父と言われたリー・クアン・ユー元首相のお母様です。)
幼少期にお婆様から料理の手ほどきを受けたシャーメイさんは、シンガポールで活躍する人気料理家のひとりで、自らも料理教室を主宰し、お婆様のレシピを再構築した「The New Mrs.Lee’s Cookbook」を上梓していらっしゃいます。
シャーメイさん曰く、「我が家で使っているものと同じ本格的な素材を使用し、代々私の家庭に伝わるレシピをもとに、シンガポールの伝統料理を世界に紹介できることを大変嬉しく思っています。高度3万5000フィートの機内であっても、我が家と同じ美味しい料理を再現することができるのです。」と語っておられます。
上空では地上より、より味の濃いものを美味しく感じるといわれているので、こってりと濃厚な味わいのニョニャ料理は機内食にもぴったりのお料理かもしれませんね。
また、「プラナカン料理は何世紀もの歴史を持つ東南アジアとヨーロッパの文化を、独創的な形で融合させ料理にしたもの。繊細で洗練された複雑な味わいをもつニョニャ料理は、まさにシンガポールの伝統を映す鏡でもある」とも述べています。 本当にその通りですね。
手間のかかるニョニャ料理は究極の家庭料理ですから、各家庭それぞれが自慢のレシピを持っています。今回、Lee家の貴重なレシピによるニョニャ料理が機内で味わえることは、個人的にもとても嬉しい事です。
サーブされるのは、シンガポール発~日本行きも含む厳選された路線です。
では、実際にどんなメニューが提供されるのか、ご紹介しましょう。
(写真はすべてシンガポール航空提供)
◆スイート(A380のみ)&ファーストクラス
・Bakwan Kepiting(バクワン・ケピティン)
蟹肉入り肉団子スープ。
プラナカンのお正月やおめでたい時に食されるスープで、さすがファーストクラス。かなり洗練されたプレゼンの蟹スープです。・その他、Pork Rib Soup など。
◆スイート、ファースト、ビジネスクラスのメインディッシュの一例
・Ayam Buah Keluak(アヤム・ブアクルア)鶏肉とブラックナッツ煮込み 。
ニョニャ料理の最高傑作ともいわれるこの料理が、機内食に登場とは感激です!
・Nonya Nasi Lemak(ニョニャ・ナシルマ)
ココナッツミルクとパンダンリーフで炊いた香ばしいご飯に、ピリ辛のサンバルソース、カリカリに揚げたジャコやピーナッツを添えたおかずの盛り合わせ。 ニョニャのナシルマは、プラナカンの結婚式にも登場していたお料理のひとつ。 味の決め手となるのはプラナカンの家に代々伝わるサンバルの味加減。
・Nonya Nasi Padang(ニョニャ・ナシパダン)
インドネシア・スマトラ島パダン発祥の料理。インドネシア料理にも深い影響を受けたニョニャ料理。こちらもご飯にルンダン(肉のココナッツ煮込みなど)スパイスがきいた様々なおかずの盛り合わせ。
・Hokken Mee Soup(ホッケンミー・スープ)
大きな海老が載ったスープ・スタイルのホッケンミーは、エビと豚のダシがしっかりきいた日本で食べる海老ラーメンに近い味わい。
・アイスクリーム・ウェハースサンド
シンガポールの懐かしいデザートのひとつで以下の4種類のフレイバーが楽しめます。 Bandung(ピンク色をしたローズフレイバー) Gula Melaka(ヤシの黒砂糖)Pandan (お米を炊いた香りがするハーブ)とSweet Corn(とうもろこし)どれもシンガポールらしいチョイスです。
◆プレミアムエコノミーとエコノミークラス
・Ayam Tempra(アヤム・テンプラ)
アヤム(鶏)の天ぷらと間違えそうな名前ですが、Tempraとはマレー語でグレイビーやシーズニングという意味だそうで、鶏肉をライムジュースや甘口の醤油でマリネし、フレッシュチリなどと炒め煮したニョニャの家庭料理。
・Nonya Fish Curry(ニョニャ・フィッシュカリー)
ブラチャンやターメリックなど、スパイスとココナッツミルクがたっぷりきいた魚のカリー、アヤム・テンプラともに白いご飯にぴったりのおかずです。
◆チャンギ国際空港内 シルバークリスラウンジでは、
・中国屋台スタイルのロジャ(Rojak) 甘い味付けのごちゃまぜサラダ。
・Nonya Fried Hokken Mee(ニョニャ・フライドホッケンミー)
シンガポールの屋台料理の代表格である焼きそば(ホッケンミー)のニョニャ・バージョンは若干グレイビーが多めの仕上がり。プラナカンは焼きそばをロジャやサラダなどの野菜と一緒に食べる習慣があるので、このメニューのチョイスも伝統に則ったものと言えましょう。
「シンガポール・ヘリテージ・キュイジーヌ」の提供は
2015年7月~9月までの3か月。
スイート、ファースト、ビジネスクラスにご搭乗の方は、シンガポール航空のウェブサイトにて「ブック・ザ・クック」のメインコースを事前オーダーも可能です。
この機会に是非、シンガポールの最も伝統的な料理のひとつであるニョニャ料理を機上で味わい、プラナカン博物館でシンガポールの美しき伝統文化に触れてみてください。
詳細はシンガポール航空ホームページ:singaporeair.comまで。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
- プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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