第2弾はプーケットのローカル屋台料理についてご紹介します。
(前回紹介したものも屋台で食べられるものもありますが)
タランロードを中心とするプーケットタウンで、旅行者の足で歩き回れる範囲では思ったよりも屋台街というものが少なくて、シノハウスの前のも夜7時には店じまいを始めてしまいます。オールドプーケットの支配人の方が教えてくれたのが、ラノーンRdをまっすぐ行き、市場や中国寺院を通り過ぎるとぶつかるSoi Phat Thanaの角にある、伝統的なプーケット料理ばかりが集まった屋台街です。
プーケットでも人気なのがポピア。この屋台街では昔ながらのポピアをおじいさんが作り続けていておすすめ、と支配人は言っていましたが、私は朝早すぎたのでポピア屋はまだ開いてませんでした。総菜やら豚足を売っている店でクエイティヤオとそのとろとろ豚足を合わせてスープ麺にしてもらいましたが、それは大変美味でした。
しかし、ずっと街を連れ回してくれたプラニー先生は別の屋台街に連れて行ってくださいました。場所が今ひとつ未確認ですが(わかり次第追加します)、プーケット湾に近いあたりで、中国餓鬼節で有名だという寺院の真ん前にあるコーヒーショップと周辺の屋台街がメチャクチャ気に入りました。
写真左)お気に入りの屋台街。プーケット在住の人ならこの写真でわかるかな?コロニアル建築のファサードの遺構が目印です。
ポピアはマレーシアやシンガポールで食べるのとまったく同じ福建式生春巻きです。違いはほとんどありませんが、プーケットは甘いタレを中に入れるだけでなく、上からもたっぷり。ちょっと甘過ぎます。でもここは休みなく注文が入ってました。
それから炒めビーフンとプーケット版バクテーのセット。プーケットではこの組み合わせが定着しているそうです。バクテーはポークリブを漢方薬入りのスープで煮込んだもので、シンガポールやマレーシアではおなじみの料理ですが、プーケットのものはよりあっさりでくせのないさっぱり味でしたが、とても美味しかったです。ただビーフンはブラウンシュガーも味付けに使われており、私には甘すぎるように感じました。プーケットに長年住めば、この味を美味しいと思うようになるのだろうなあ・・・。
個人的に一番のお気に入りは、プーケット式ローバッLor Bak。ローバッとは肉巻きを福建語読みしたもので、豚ひき肉などを湯葉で巻いて揚げたものですが、ペナンあたりではこの肉巻きに厚揚げ豆腐やらエビのかき揚げやら揚げ物数種を盛り合わせ売るのが普通で、これをひとまとめにローバッと呼びます。シンガポールではこのスタイルはゴーヒャンと呼ばれます(屋台では)。プーケットのはちょっとスタイルが異なり、かき揚げではなく、肉巻きにモツやタンなどをかりっと揚げたものがそえられます。モツはもうカリカリのクリスピー状態、タンも外側カリッで中身ジューシー&ソフト。おそらく一度柔らかく煮ているのではないでしょうか。
次にプーケット式ホッケン・プローン・ミー、えびそば。先生はペナンのよりもおいしい、と言っていましたが、私はペナンのには負けるんじゃ?と思いつつも、さっぱりと優しい味で子供にも食べやすいスープ麺です。太くて黄色い福建麺とエビ風味のスープです。ホッケンミーというと炒めホッケンミーもあるそうです。これはシンガポールやマレーシアの福建料理レストランなどで出す黒っぽいスタイルのようで、ちょっと違うのは上にとろとろ半熟卵をのせること。これ、日本人にはたまらないのではないでしょうか。
そしてオータオ。シンガポールやマレーシアでいう、オールア、オイスターと卵の炒めものです。スタイルはそっくりでしたが、プーケット版はヤムイモの角切りが入り、生もやしが添えられます。ちょっぴりスパイシーでビールのつまみにはぴったり。
以上の料理が寺院前のコーヒーショップで一通り食べれます。お気づきのように、とても福建料理の影響が濃いのです。このコーヒーショップ内には数軒の屋台があつまっているのですが、とにかくおんぼろ。でもここもババのお店で、店内にババらしいおばあさんの写真が何枚か貼られています。
さて、外側の通りに並んだ屋台ではプーケットで一番美味しかったヤキトリがおすすめです。タイならではのスイーツ、ルークチュップ(果物などに似せて作ったちっちゃなお菓子で、一見固いキャンディーのようですが、中身はソフトで緑豆の餡が入っているもの。シンガポールでは数粒で3ドルと高いのですが、ここではなんと1粒1バーツ。1ドルで23粒も買える、ということです)を売るおばさんもいて、近所の学校の子どもたちが群がってました。
写真左)ルークチュップを買う近所の小学生。この辺はツーリストはいないので外国人の私に興味津々なようでした。
あとちょっと番外ですが、タイ式パンケーキと外国人ツーリストの間で呼ばれている人気アイテムがあります。これはマレーシアでいうロティチャナイ、シンガポールでいうロティプラタのことです。プーケットでもロティで通じるのでしょうか。タイではロティの生地にバナナやらフルーツを入れて焼いたデザートタイプが味わえます。以前、タイ南部旅行のブログでもご紹介しました。http://peranakan.blog.shinobi.jp/Entry/98/
(前回紹介したものも屋台で食べられるものもありますが)
タランロードを中心とするプーケットタウンで、旅行者の足で歩き回れる範囲では思ったよりも屋台街というものが少なくて、シノハウスの前のも夜7時には店じまいを始めてしまいます。オールドプーケットの支配人の方が教えてくれたのが、ラノーンRdをまっすぐ行き、市場や中国寺院を通り過ぎるとぶつかるSoi Phat Thanaの角にある、伝統的なプーケット料理ばかりが集まった屋台街です。
プーケットでも人気なのがポピア。この屋台街では昔ながらのポピアをおじいさんが作り続けていておすすめ、と支配人は言っていましたが、私は朝早すぎたのでポピア屋はまだ開いてませんでした。総菜やら豚足を売っている店でクエイティヤオとそのとろとろ豚足を合わせてスープ麺にしてもらいましたが、それは大変美味でした。
しかし、ずっと街を連れ回してくれたプラニー先生は別の屋台街に連れて行ってくださいました。場所が今ひとつ未確認ですが(わかり次第追加します)、プーケット湾に近いあたりで、中国餓鬼節で有名だという寺院の真ん前にあるコーヒーショップと周辺の屋台街がメチャクチャ気に入りました。
写真左)お気に入りの屋台街。プーケット在住の人ならこの写真でわかるかな?コロニアル建築のファサードの遺構が目印です。
ポピアはマレーシアやシンガポールで食べるのとまったく同じ福建式生春巻きです。違いはほとんどありませんが、プーケットは甘いタレを中に入れるだけでなく、上からもたっぷり。ちょっと甘過ぎます。でもここは休みなく注文が入ってました。
それから炒めビーフンとプーケット版バクテーのセット。プーケットではこの組み合わせが定着しているそうです。バクテーはポークリブを漢方薬入りのスープで煮込んだもので、シンガポールやマレーシアではおなじみの料理ですが、プーケットのものはよりあっさりでくせのないさっぱり味でしたが、とても美味しかったです。ただビーフンはブラウンシュガーも味付けに使われており、私には甘すぎるように感じました。プーケットに長年住めば、この味を美味しいと思うようになるのだろうなあ・・・。
個人的に一番のお気に入りは、プーケット式ローバッLor Bak。ローバッとは肉巻きを福建語読みしたもので、豚ひき肉などを湯葉で巻いて揚げたものですが、ペナンあたりではこの肉巻きに厚揚げ豆腐やらエビのかき揚げやら揚げ物数種を盛り合わせ売るのが普通で、これをひとまとめにローバッと呼びます。シンガポールではこのスタイルはゴーヒャンと呼ばれます(屋台では)。プーケットのはちょっとスタイルが異なり、かき揚げではなく、肉巻きにモツやタンなどをかりっと揚げたものがそえられます。モツはもうカリカリのクリスピー状態、タンも外側カリッで中身ジューシー&ソフト。おそらく一度柔らかく煮ているのではないでしょうか。
次にプーケット式ホッケン・プローン・ミー、えびそば。先生はペナンのよりもおいしい、と言っていましたが、私はペナンのには負けるんじゃ?と思いつつも、さっぱりと優しい味で子供にも食べやすいスープ麺です。太くて黄色い福建麺とエビ風味のスープです。ホッケンミーというと炒めホッケンミーもあるそうです。これはシンガポールやマレーシアの福建料理レストランなどで出す黒っぽいスタイルのようで、ちょっと違うのは上にとろとろ半熟卵をのせること。これ、日本人にはたまらないのではないでしょうか。
そしてオータオ。シンガポールやマレーシアでいう、オールア、オイスターと卵の炒めものです。スタイルはそっくりでしたが、プーケット版はヤムイモの角切りが入り、生もやしが添えられます。ちょっぴりスパイシーでビールのつまみにはぴったり。
以上の料理が寺院前のコーヒーショップで一通り食べれます。お気づきのように、とても福建料理の影響が濃いのです。このコーヒーショップ内には数軒の屋台があつまっているのですが、とにかくおんぼろ。でもここもババのお店で、店内にババらしいおばあさんの写真が何枚か貼られています。
さて、外側の通りに並んだ屋台ではプーケットで一番美味しかったヤキトリがおすすめです。タイならではのスイーツ、ルークチュップ(果物などに似せて作ったちっちゃなお菓子で、一見固いキャンディーのようですが、中身はソフトで緑豆の餡が入っているもの。シンガポールでは数粒で3ドルと高いのですが、ここではなんと1粒1バーツ。1ドルで23粒も買える、ということです)を売るおばさんもいて、近所の学校の子どもたちが群がってました。
写真左)ルークチュップを買う近所の小学生。この辺はツーリストはいないので外国人の私に興味津々なようでした。
あとちょっと番外ですが、タイ式パンケーキと外国人ツーリストの間で呼ばれている人気アイテムがあります。これはマレーシアでいうロティチャナイ、シンガポールでいうロティプラタのことです。プーケットでもロティで通じるのでしょうか。タイではロティの生地にバナナやらフルーツを入れて焼いたデザートタイプが味わえます。以前、タイ南部旅行のブログでもご紹介しました。http://peranakan.blog.shinobi.jp/Entry/98/
PR
バンコクのチャトゥチャ、ウイークエンドマーケットの楽しさを知っている方は日本にもたくさんいるでしょう。
あそこまで、とはいわないけど、なかなか規模の大きいウイークエンドマーケットがプーケットにもあります。
金曜〜日曜の夜に立つこのマーケットでは、衣類、ファッション、雑貨などのショップから、さまざまな食べ物屋台がたくさん並び、しかも地元客用の価格なのがうれしいです。ここへ行くならたっぷり腹をすかして行ってください。
場所はプーケットタウンの南西、タウン中心部からはバンコクRdをKing Rama IX公園の方面にまっすぐ行き、Chaofa Rd(East)を越えてさらに直進すると右手にタイ寺院が見えてくると左手にあります。規模はなかなか大きいのですぐにわかりますよ。
食べ物屋台の熱気はなかなかのもの。どっかで見たことのある兄ちゃんがいるな、と思ったら、宿泊先のシノハウスのスタッフ。彼の家族でやっている屋台で売っているのはまさに日本のと同じ海老フライ、イカフライ。ソースがスイートチリソースじゃなくて日本のソースだったらな、と思う私たち。
写真左)アルバイト中をキャッチ!フライのお店
日本のかきあげのような揚げ物(ムール貝やオイスター入り)や、まるごと豚の店(頭から豚足までとろとろに煮込んだもの)、焼き鳥の店、イカ焼きの店、イスラム教徒のビーフヌードル屋、唐揚げの店、タイ総菜の店、デザートの店、とにかくよりどりみどりです。竹の筒で炊き上げた餅米なんかも売られていました。見るものすべて味見してみたくなりましたが、さすがに虫系だけは勘弁。タイ版ナシウラムもここで見つけました。なかなかヒットだったのはレーズン入りワッフル。娘のお気に入りとなりました。
v
写真左)例の水草に小エビを添えて天ぷらにしたもの、これなら食べられます
ローカルが大半ですが、外国人ツーリストの姿もちらほらと見られる楽しいマーケットです。ビーチエリアの高額なお土産物屋台よりお得な買い物が楽しめます。
しかし旅行者にとって不便なのは交通の確保。マーケットの入り口付近でたむろっているバイクタクシーやトゥクトゥクはかなりぼったくります。ちょっと離れたあたりで流しに交渉するのがよいでしょう。
なお、Big CやCentrolといった郊外型ショッピングモールのあるChaofa Rd(West) 4022号線でワット・チャロン寺院があるあたりにも土曜の夜マーケットが建っていました。こちらは本当にローカルで、食べ物が中心のようです。こちらは土曜の夜しかやらないようで、日曜日は空き地になってました。
あそこまで、とはいわないけど、なかなか規模の大きいウイークエンドマーケットがプーケットにもあります。
金曜〜日曜の夜に立つこのマーケットでは、衣類、ファッション、雑貨などのショップから、さまざまな食べ物屋台がたくさん並び、しかも地元客用の価格なのがうれしいです。ここへ行くならたっぷり腹をすかして行ってください。
場所はプーケットタウンの南西、タウン中心部からはバンコクRdをKing Rama IX公園の方面にまっすぐ行き、Chaofa Rd(East)を越えてさらに直進すると右手にタイ寺院が見えてくると左手にあります。規模はなかなか大きいのですぐにわかりますよ。
食べ物屋台の熱気はなかなかのもの。どっかで見たことのある兄ちゃんがいるな、と思ったら、宿泊先のシノハウスのスタッフ。彼の家族でやっている屋台で売っているのはまさに日本のと同じ海老フライ、イカフライ。ソースがスイートチリソースじゃなくて日本のソースだったらな、と思う私たち。
写真左)アルバイト中をキャッチ!フライのお店
日本のかきあげのような揚げ物(ムール貝やオイスター入り)や、まるごと豚の店(頭から豚足までとろとろに煮込んだもの)、焼き鳥の店、イカ焼きの店、イスラム教徒のビーフヌードル屋、唐揚げの店、タイ総菜の店、デザートの店、とにかくよりどりみどりです。竹の筒で炊き上げた餅米なんかも売られていました。見るものすべて味見してみたくなりましたが、さすがに虫系だけは勘弁。タイ版ナシウラムもここで見つけました。なかなかヒットだったのはレーズン入りワッフル。娘のお気に入りとなりました。
v
写真左)例の水草に小エビを添えて天ぷらにしたもの、これなら食べられます
ローカルが大半ですが、外国人ツーリストの姿もちらほらと見られる楽しいマーケットです。ビーチエリアの高額なお土産物屋台よりお得な買い物が楽しめます。
しかし旅行者にとって不便なのは交通の確保。マーケットの入り口付近でたむろっているバイクタクシーやトゥクトゥクはかなりぼったくります。ちょっと離れたあたりで流しに交渉するのがよいでしょう。
なお、Big CやCentrolといった郊外型ショッピングモールのあるChaofa Rd(West) 4022号線でワット・チャロン寺院があるあたりにも土曜の夜マーケットが建っていました。こちらは本当にローカルで、食べ物が中心のようです。こちらは土曜の夜しかやらないようで、日曜日は空き地になってました。
さあ、いよいよ「食べる」コーナーです。
まず、全般的なプーケット料理およびプーケット式ババ料理の印象はというと、野菜たっぷりヘルシーなこと。かなり珍しい薬草・野草が食卓にいっぱい並ぶのが印象的でした。「これは甘みがあってね、これは香りがいい」とかいろいろ薦められるのですが、結構渋いのもあって「ホントにこれ食用か?」と思うこともたびたび。とくにびっくりしたのは水草。タイ人でもよそから来た人は「これは水牛の餌じゃないか!」といって嫌がるそうで、よく見ると、金魚鉢に入ってそうなものも・・・。
次にプーケットの人は甘い味が好きなよう。それもブラウンシュガーがお好きなようです。炒めビーフンにも入っていてびっくりしましたが、焼き鳥なんかのたぐいも日本のタレよりも甘く、ブラウンシュガーを使っているものが多かったです。また、タイもチキンライス(カオマンガイという)が有名で、プーケットのはおいしい、という噂は聞いていたのですが、私的にはタレが甘すぎてアウト。タイ式でもバンコクのはタレも甘くなく絶妙、ライスもとてもおいしいですが、やっぱトータルではシンガポールのが一番美味しいかな・・・。とにかく鶏肉に火を通し過ぎでバサバサなんですよね。つるりんとした食感には程遠いものでした。
さて、プーケットでももちろんグリーンカレーだの、パッタイだの、ヤムウーンセン(春雨のサラダ)といったおなじみのタイ料理を出すお店もありますが、やはり今回も地元ならではの、しかも「ババの料理」にこだわったディープな食べ歩きをして参りました。
まずトップランナーはプーケット版ラクサ、Kanom Jeen。
シンガポールのラクサによく似たココナッツ系カリー味スープは熱めですが、麺(ビーフン)は冷たいので、つけ麺感覚的な一品です。このままでも十分おいしいですが、たいていずらりと野菜の小皿が並び、それを加えながら食べてもよいのです。小皿には、酢漬けになっているニンニクやら蕗のような野菜、キャムチャイ(中国南部でよく食べる酸味のあるカラシナ系漬け物)、干し魚、もやし、きゅうりなどさまざまです。私がハマったのは豆もやしの酢漬け。食べ出したら止まらなくなってしまうほどでした。聞くところによると、タイのプリンセスもプーケットに来るとこの豆もやしがお気に入りなんだそうです。この他にも薬草の詰め合わせがドカーンと来ます。麺を食べているというより、だんだん麺入りの生野菜を食べている、という感覚になりました。でも野菜を加える加減は人それぞれのようで、あまり野菜も加えずに食べている人もいました。
次は今回の旅で私が一番気に入った料理、Tom Som。
タマリンドを効かせた酸味のあるスープで、エビやイカの甘みがスープに移り、シャキシャキと歯ごたえのよい野菜がたっぷり入っています。
これを食べたのは看板も何も出ていない一軒家の秘密のレストラン。一般民家そのものですが、ちょっとした高級レストラン並みのお値段、でも味はタイ王室からも注文が入るというお墨付き。お店の名刺をもらいましたが、タイ語オンリーで全く読めず。プーケットの地元の人でも知る人ぞ知るというお店なのだそうです。奥さんはタイ中部の出身だそうですが、ババの家にお嫁にきて、ババ料理以外は食べないという厳しいお舅お姑さんの元で修行を積んで腕を上げたのだそうです。
次にまたこのお店で食べておいしかったのが、プーケット版バビ・チンチャーロのMoo Phad Khei Khem。
オキアミの塩漬けされたもので豚肉を炒めた、ご飯のおかずにぴったりな料理です。豚肉が大変新鮮で、プリッキーヌー(小粒の激辛チリ)の香りが効いてます。
そしてプーケットらしいなと思わせる、Nam Chupという料理。
これはオキアミの塩漬けにプリッキーヌー、ニンニク、エシャロット、ライムなどを加えた爽やかでスパイシーなタレ。これに例の野草をつけて食べるのです。う−ん、野草を味わうにはまだまだ修行が必要ですが、タイの野菜って新鮮でおいしいんですよね。とくにキュウリとトマトはシンガポールから来た私たちには非常に美味しく感じました。
これとよく似た料理にNam Prik というのがあります。どこがどう違うのか未確認ですが、Nam Prikには大きな干しえびがごろごろはいっており、それが違いなのかな。
そして海峡植民地のプラナカンとの関係を強く感じさせる料理、Gaeng Som。マラッカやシンガポールでいうAsam Pedas、ペナンの Asam Gulaiに酷似する料理です。でも、発祥はおそらくこちらタイなのでは。タマリンドをベースとした酸味のある汁っぽい魚のカリー系の料理です。もちろんとても美味しいですが辛みは強いですね。写真の左手に映っている白っぽい物体は、蕗のオバケのような野菜の茎です。しゃきしゃきとしておいしい
そして週末行われるナイトマーケットで発見しました。名前がわかりませんが、ナシ・ウラムにそっくりなお米のサラダ風料理。レモングラスやカフィアライムの葉、ジンジャーフラワーなどが刻まれてのっています。ここまではプラナカンのナシ・ウラムと同じ。しかし、か、辛い!!いい気になってバクバク食べてると、ヒーヒーになります。
・・・と、とりあえずはプーケットのローカル料理、ババ料理の一部をご紹介しました。屋台料理とスイーツについては別のブログでご紹介したいと思います。
追伸)今回地元客用のお店ばかりだったので、すべて名刺をもらってもタイ語で読めず。それと、タイ人というのは屋外席が好きなのですね。それも欧米人が好むアルフレスコ・スタイルというよりも、とにかく緑いっぱいの環境で、植木やら木がいっぱい生えているところにテーブルを並べたもの。私的には蚊が多くて嫌だったんですけどね・・・
まず、全般的なプーケット料理およびプーケット式ババ料理の印象はというと、野菜たっぷりヘルシーなこと。かなり珍しい薬草・野草が食卓にいっぱい並ぶのが印象的でした。「これは甘みがあってね、これは香りがいい」とかいろいろ薦められるのですが、結構渋いのもあって「ホントにこれ食用か?」と思うこともたびたび。とくにびっくりしたのは水草。タイ人でもよそから来た人は「これは水牛の餌じゃないか!」といって嫌がるそうで、よく見ると、金魚鉢に入ってそうなものも・・・。
次にプーケットの人は甘い味が好きなよう。それもブラウンシュガーがお好きなようです。炒めビーフンにも入っていてびっくりしましたが、焼き鳥なんかのたぐいも日本のタレよりも甘く、ブラウンシュガーを使っているものが多かったです。また、タイもチキンライス(カオマンガイという)が有名で、プーケットのはおいしい、という噂は聞いていたのですが、私的にはタレが甘すぎてアウト。タイ式でもバンコクのはタレも甘くなく絶妙、ライスもとてもおいしいですが、やっぱトータルではシンガポールのが一番美味しいかな・・・。とにかく鶏肉に火を通し過ぎでバサバサなんですよね。つるりんとした食感には程遠いものでした。
さて、プーケットでももちろんグリーンカレーだの、パッタイだの、ヤムウーンセン(春雨のサラダ)といったおなじみのタイ料理を出すお店もありますが、やはり今回も地元ならではの、しかも「ババの料理」にこだわったディープな食べ歩きをして参りました。
まずトップランナーはプーケット版ラクサ、Kanom Jeen。
シンガポールのラクサによく似たココナッツ系カリー味スープは熱めですが、麺(ビーフン)は冷たいので、つけ麺感覚的な一品です。このままでも十分おいしいですが、たいていずらりと野菜の小皿が並び、それを加えながら食べてもよいのです。小皿には、酢漬けになっているニンニクやら蕗のような野菜、キャムチャイ(中国南部でよく食べる酸味のあるカラシナ系漬け物)、干し魚、もやし、きゅうりなどさまざまです。私がハマったのは豆もやしの酢漬け。食べ出したら止まらなくなってしまうほどでした。聞くところによると、タイのプリンセスもプーケットに来るとこの豆もやしがお気に入りなんだそうです。この他にも薬草の詰め合わせがドカーンと来ます。麺を食べているというより、だんだん麺入りの生野菜を食べている、という感覚になりました。でも野菜を加える加減は人それぞれのようで、あまり野菜も加えずに食べている人もいました。
次は今回の旅で私が一番気に入った料理、Tom Som。
タマリンドを効かせた酸味のあるスープで、エビやイカの甘みがスープに移り、シャキシャキと歯ごたえのよい野菜がたっぷり入っています。
これを食べたのは看板も何も出ていない一軒家の秘密のレストラン。一般民家そのものですが、ちょっとした高級レストラン並みのお値段、でも味はタイ王室からも注文が入るというお墨付き。お店の名刺をもらいましたが、タイ語オンリーで全く読めず。プーケットの地元の人でも知る人ぞ知るというお店なのだそうです。奥さんはタイ中部の出身だそうですが、ババの家にお嫁にきて、ババ料理以外は食べないという厳しいお舅お姑さんの元で修行を積んで腕を上げたのだそうです。
次にまたこのお店で食べておいしかったのが、プーケット版バビ・チンチャーロのMoo Phad Khei Khem。
オキアミの塩漬けされたもので豚肉を炒めた、ご飯のおかずにぴったりな料理です。豚肉が大変新鮮で、プリッキーヌー(小粒の激辛チリ)の香りが効いてます。
そしてプーケットらしいなと思わせる、Nam Chupという料理。
これはオキアミの塩漬けにプリッキーヌー、ニンニク、エシャロット、ライムなどを加えた爽やかでスパイシーなタレ。これに例の野草をつけて食べるのです。う−ん、野草を味わうにはまだまだ修行が必要ですが、タイの野菜って新鮮でおいしいんですよね。とくにキュウリとトマトはシンガポールから来た私たちには非常に美味しく感じました。
これとよく似た料理にNam Prik というのがあります。どこがどう違うのか未確認ですが、Nam Prikには大きな干しえびがごろごろはいっており、それが違いなのかな。
そして海峡植民地のプラナカンとの関係を強く感じさせる料理、Gaeng Som。マラッカやシンガポールでいうAsam Pedas、ペナンの Asam Gulaiに酷似する料理です。でも、発祥はおそらくこちらタイなのでは。タマリンドをベースとした酸味のある汁っぽい魚のカリー系の料理です。もちろんとても美味しいですが辛みは強いですね。写真の左手に映っている白っぽい物体は、蕗のオバケのような野菜の茎です。しゃきしゃきとしておいしい
そして週末行われるナイトマーケットで発見しました。名前がわかりませんが、ナシ・ウラムにそっくりなお米のサラダ風料理。レモングラスやカフィアライムの葉、ジンジャーフラワーなどが刻まれてのっています。ここまではプラナカンのナシ・ウラムと同じ。しかし、か、辛い!!いい気になってバクバク食べてると、ヒーヒーになります。
・・・と、とりあえずはプーケットのローカル料理、ババ料理の一部をご紹介しました。屋台料理とスイーツについては別のブログでご紹介したいと思います。
追伸)今回地元客用のお店ばかりだったので、すべて名刺をもらってもタイ語で読めず。それと、タイ人というのは屋外席が好きなのですね。それも欧米人が好むアルフレスコ・スタイルというよりも、とにかく緑いっぱいの環境で、植木やら木がいっぱい生えているところにテーブルを並べたもの。私的には蚊が多くて嫌だったんですけどね・・・
タイの良いところは、素敵なホテルが多いこと。
津波の後に改装されたものや、新しくオープンしたものなど、リゾートエリアだけでなく、プーケットタウンにもSino Houseや The Tasteなど、高級ではないけれど、センスのいいちょっとHIPなホテルもあるのです。
私はSino Houseに長期滞在したのですが、名前のとおりシノワズリーなイメージのモダンなサービスアパートメントで、1週間(7泊)料金が8400バーツとかなりお得な料金で泊まれるのです(1泊でもOKです)。ここはスタッフもとてもフレンドリーで、広くて快適な客室、そしておしゃれなスパ(元モデルがオーナーだとか。なんと宿泊客は50%オフ!上手でしたよ。)もあり、なかなかおすすめです。すぐ向かいに薬局、プーケットで一番古い書店センホー・ブックス、ちょっとした屋台街もあり、バスターミナルのすぐそばです。
http://www.sinohousephuket.com/
私が泊まった部屋は広めのBeijingというタイプの部屋で、このタイプには簡易キッチンもついていますが、食器と流し台、電気ポットがあるだけ。リク エストすれば電子レンジも入れてくれるとのことでしたが、外にいくらでも安くておいしい食べ物があるタイで自炊はアホらしいと考える私は頼みませんでし た。
左の写真2つは付属のスパです。
The Tasteはカップルや若い人向けの小規模な宿。ショップハウスを改造した個性的なインテリアで、目の前にはおしゃれなアンナズ・カフェもあります。ただ料金的にはここに泊まるならシノハウスの方が良いかなとは思いました。しかしこちらの方がより便利なロケーションにあります。
http://www.thetastephuket.com/
ビーチでプラナカンしたい、という人にもぴったりのホテルを見つけました。その名もオールド・プーケット。
http://www.theoldphuket.com/
カロン・ビーチという大人向けの閑静なビーチは北欧系の旅行者が多く、日本人は少ないそうですが、さらさらのパウダーサンドが心地よい美しいビーチが広が るエリアです。カジュアルな雰囲気のデラックス・ルーム(一番安い部屋)でも可愛い色ガラスの小窓などがついてたりしますが、せっかくならばショップハウ ス・スタイルになっているテラス・デラックス・ルームへ。
雰囲気のあるファサードの向こうには天蓋付きのベッド、ベッドルームの向こう側は屋内バスルームになっており、その先に光の差し込む半オープンエアーの シャワーが。シンガポールの5つ星ホテルにも見劣りしないセンス溢れる客室で、ちょっと贅沢したい人にぴったりです。なお、このホテルは今増築中で、既存 のSino Wingの他にSerene Wingと新しいロビーを作っています。このロビーはプーケットタウンにもよく見られるコロニアル・ヴィラを再現するのだそうです。ニューウイングの方の 客室はちょっとシノワズリーだけどかなりモダンなデザインになります。このホテルの客室は、デラックス以外は、かなり広い造りになっています。
ところで、プーケットというと誰もが思い起こすのは2004年の津波でしょう。被害を受けたのは西海岸のビーチエリアのみで、プーケットタウンや内陸部、 東海岸は大丈夫だったそうです。しかしビーチエリアもすっかり昔のような活気を取り戻しており、(プーケットに限らず、タイの島々はどこも)どこに行って もうんざりするほど白人の群れです。行くまでは正直プーケットのビーチで泳ぐのは気味が悪いと思っていましたが、今はまるでまったく何事もなかったかのよ うでした。
津波の後に改装されたものや、新しくオープンしたものなど、リゾートエリアだけでなく、プーケットタウンにもSino Houseや The Tasteなど、高級ではないけれど、センスのいいちょっとHIPなホテルもあるのです。
私はSino Houseに長期滞在したのですが、名前のとおりシノワズリーなイメージのモダンなサービスアパートメントで、1週間(7泊)料金が8400バーツとかなりお得な料金で泊まれるのです(1泊でもOKです)。ここはスタッフもとてもフレンドリーで、広くて快適な客室、そしておしゃれなスパ(元モデルがオーナーだとか。なんと宿泊客は50%オフ!上手でしたよ。)もあり、なかなかおすすめです。すぐ向かいに薬局、プーケットで一番古い書店センホー・ブックス、ちょっとした屋台街もあり、バスターミナルのすぐそばです。
http://www.sinohousephuket.com/
私が泊まった部屋は広めのBeijingというタイプの部屋で、このタイプには簡易キッチンもついていますが、食器と流し台、電気ポットがあるだけ。リク エストすれば電子レンジも入れてくれるとのことでしたが、外にいくらでも安くておいしい食べ物があるタイで自炊はアホらしいと考える私は頼みませんでし た。
左の写真2つは付属のスパです。
The Tasteはカップルや若い人向けの小規模な宿。ショップハウスを改造した個性的なインテリアで、目の前にはおしゃれなアンナズ・カフェもあります。ただ料金的にはここに泊まるならシノハウスの方が良いかなとは思いました。しかしこちらの方がより便利なロケーションにあります。
http://www.thetastephuket.com/
ビーチでプラナカンしたい、という人にもぴったりのホテルを見つけました。その名もオールド・プーケット。
http://www.theoldphuket.com/
カロン・ビーチという大人向けの閑静なビーチは北欧系の旅行者が多く、日本人は少ないそうですが、さらさらのパウダーサンドが心地よい美しいビーチが広が るエリアです。カジュアルな雰囲気のデラックス・ルーム(一番安い部屋)でも可愛い色ガラスの小窓などがついてたりしますが、せっかくならばショップハウ ス・スタイルになっているテラス・デラックス・ルームへ。
雰囲気のあるファサードの向こうには天蓋付きのベッド、ベッドルームの向こう側は屋内バスルームになっており、その先に光の差し込む半オープンエアーの シャワーが。シンガポールの5つ星ホテルにも見劣りしないセンス溢れる客室で、ちょっと贅沢したい人にぴったりです。なお、このホテルは今増築中で、既存 のSino Wingの他にSerene Wingと新しいロビーを作っています。このロビーはプーケットタウンにもよく見られるコロニアル・ヴィラを再現するのだそうです。ニューウイングの方の 客室はちょっとシノワズリーだけどかなりモダンなデザインになります。このホテルの客室は、デラックス以外は、かなり広い造りになっています。
ところで、プーケットというと誰もが思い起こすのは2004年の津波でしょう。被害を受けたのは西海岸のビーチエリアのみで、プーケットタウンや内陸部、 東海岸は大丈夫だったそうです。しかしビーチエリアもすっかり昔のような活気を取り戻しており、(プーケットに限らず、タイの島々はどこも)どこに行って もうんざりするほど白人の群れです。行くまでは正直プーケットのビーチで泳ぐのは気味が悪いと思っていましたが、今はまるでまったく何事もなかったかのよ うでした。
プーケットのババに出会うには、プーケット・タウンへ。
街中央のタラン・ロードやディブック・ロードなどはマラッカのヒーレン・ストリートのような通りなのです。この周辺はペナンやシンガポールでよく見られるようなプラナカン様式(Straits Chinese Style)のショップハウスやテラスハウスがずらりと並んでいます。しかしタイではこれを「Sino Portuguese Style」と呼んでいます。私はプラニー先生に「これをポルトガル様式と呼ぶのはおかしい。あきらかにStraits Chinese Styleだ」と言うと、「バンコクの建築家が勝手にSino Portugueseって名付けてそれが定着してしまった。その建築家のワイフはマカオ出身だからね、ポルトガル式だって言い張ってんのよ」と。プーケットにある建築様式はあきらかにペナンから輸入されたものであり、オランダ後期からイギリス時代のスタイルでポルトガルは関係ありません。たしかにタイにポルトガル人がいた時代もありますが、プーケットではポルトガル時代の建物はほとんどビルマ侵攻時に破壊されたのだそうです。
Soi Romanee(ロマニー通り)
そんなプーケットタウン、まだまだ街並的にはごちゃごちゃした感じはありますが、タイは観光局や市当局も大変協力的であり、街並の修復やプーケットのババ文化のプロモーションに力を入れ始めています。タランロードの路面にはイギリス風のフロアタイルが埋め込まれていたり、昔売春街だったというロマニー通りもきれいに修復されて趣味のよいパブやカフェなどができています。ただタイ特有のあの醜い電柱・電線だけはどうにかしてもらいたいです。とても低い位置に電線が垂れ下がっているので、建物の撮影には必ず入ってきてしまいますし、とにかく見苦しい。プラニー先生いわく、「これについてはもう100回以上話し合っている」とのことでした。
タランロードのおすすめは、チャイナ・インというレストラン。雑貨の販売もしています。ここへはスウェーデンの国王もやってきたとか。アンティーク好きのオーナーがお金をかけて修復したショップハウスのセンスの良さは、「さすがタイ」と思わせるもので、料理の盛りつけもセンス溢れるものでした。このお店はMust!!です。
もちろんちゃんと見所もあります。タランロードをMontri Rdの方へ歩いていくと左手に観光局本部があり、ここにいくと山ほど地図や資料が用意されています。特にタウンの歴史的街並について案内しているPhuket Town Treasure Mapという地図を入手すれば、名跡がどこにあるかすぐわかります。旧タイホワ小学校を利用した博物館や、とくにババのお屋敷を公開しているチンプラチャー・ハウスは一見の価値があります。チンプラチャー・ハウスの隣には同じタン一族が所有するチンプラチャー・マンションがあります。現在は賃貸に出しているそうで(しかもそのテナントが留守中とあり)、一族の方と一緒でも中に入るのはかないませんでした。
このほか、タランロードの63番の家は修復されてハウスミュージアムとしてオープンする予定もあり、プラナカン協会もババ文化を紹介するミュージアムを作りたいと話をしていました。
あとはタラン・ロードをただプラプラ歩くのもおすすめ。プラナカン協会会長はお医者様で、このタランロードの31番にJaroen Clinicを開いています(センスのよい受付。まったりしてしまいそう・・・)。その斜め向かいあたりにチャイナ・インがあり、そのすぐとなりはプーケットで一番古い漢方薬の店、そのとなりにWilaiという地元の人に人気のコーヒーショップがあります。ここでは洋食も出していますが、ちょっとしたババ料理が手軽に食べられます。オーナーのおばさんは英語の堪能な方で、もともと講師をしていた方だそうで、どうりで知的な感じ。ここのお店にはちょっとした秘密があり、トイレのある奥を突き抜けていくと、四方を建物に囲まれた道教寺院に出るのです。この寺院は表通りからは見えないかくれた場所にあり、なんか秘密の場所を見つけた感じ。この通りにはババだけでなく、インド系やイスラム教徒が営む生地屋さんや裁縫道具のお店、タイ舞踊の衣装を売る店などが並んでいます。
(写真:Wilaiの毎週火曜日のみに出すババ風チキンカリー、タイカレーに飽きた人におすすめ)
タラン・ロードにはタラン・ゲストハウスという、バックパッカー向けの安宿もありますが、ドミトリーだけでなく個室もあり、ショップハウスの雰囲気を楽しむにはおすすめ、と観光局のスワライ局長が言っていました。
一本裏のディブック・ロードにはショップハウスではなくテラスハウスが多いのですが、なかなかきれいな家並みです。ここにもディブック・レストランというこじゃれた店があり、タイ料理とフランス料理を出しています。雑貨店などもあり、この通りもぶらぶら探検してみるといいでしょう。
ラノーン通りには市場がありますが、現在改築中。通りの向かい側に移転しています。鶏の唐揚げなどを売る屋台を通り過ぎてずんずんいくと左手に市場が現れます。この市場は夜もやっていて、なかなか面白いですよ。
街中央のタラン・ロードやディブック・ロードなどはマラッカのヒーレン・ストリートのような通りなのです。この周辺はペナンやシンガポールでよく見られるようなプラナカン様式(Straits Chinese Style)のショップハウスやテラスハウスがずらりと並んでいます。しかしタイではこれを「Sino Portuguese Style」と呼んでいます。私はプラニー先生に「これをポルトガル様式と呼ぶのはおかしい。あきらかにStraits Chinese Styleだ」と言うと、「バンコクの建築家が勝手にSino Portugueseって名付けてそれが定着してしまった。その建築家のワイフはマカオ出身だからね、ポルトガル式だって言い張ってんのよ」と。プーケットにある建築様式はあきらかにペナンから輸入されたものであり、オランダ後期からイギリス時代のスタイルでポルトガルは関係ありません。たしかにタイにポルトガル人がいた時代もありますが、プーケットではポルトガル時代の建物はほとんどビルマ侵攻時に破壊されたのだそうです。
Soi Romanee(ロマニー通り)
そんなプーケットタウン、まだまだ街並的にはごちゃごちゃした感じはありますが、タイは観光局や市当局も大変協力的であり、街並の修復やプーケットのババ文化のプロモーションに力を入れ始めています。タランロードの路面にはイギリス風のフロアタイルが埋め込まれていたり、昔売春街だったというロマニー通りもきれいに修復されて趣味のよいパブやカフェなどができています。ただタイ特有のあの醜い電柱・電線だけはどうにかしてもらいたいです。とても低い位置に電線が垂れ下がっているので、建物の撮影には必ず入ってきてしまいますし、とにかく見苦しい。プラニー先生いわく、「これについてはもう100回以上話し合っている」とのことでした。
タランロードのおすすめは、チャイナ・インというレストラン。雑貨の販売もしています。ここへはスウェーデンの国王もやってきたとか。アンティーク好きのオーナーがお金をかけて修復したショップハウスのセンスの良さは、「さすがタイ」と思わせるもので、料理の盛りつけもセンス溢れるものでした。このお店はMust!!です。
もちろんちゃんと見所もあります。タランロードをMontri Rdの方へ歩いていくと左手に観光局本部があり、ここにいくと山ほど地図や資料が用意されています。特にタウンの歴史的街並について案内しているPhuket Town Treasure Mapという地図を入手すれば、名跡がどこにあるかすぐわかります。旧タイホワ小学校を利用した博物館や、とくにババのお屋敷を公開しているチンプラチャー・ハウスは一見の価値があります。チンプラチャー・ハウスの隣には同じタン一族が所有するチンプラチャー・マンションがあります。現在は賃貸に出しているそうで(しかもそのテナントが留守中とあり)、一族の方と一緒でも中に入るのはかないませんでした。
このほか、タランロードの63番の家は修復されてハウスミュージアムとしてオープンする予定もあり、プラナカン協会もババ文化を紹介するミュージアムを作りたいと話をしていました。
あとはタラン・ロードをただプラプラ歩くのもおすすめ。プラナカン協会会長はお医者様で、このタランロードの31番にJaroen Clinicを開いています(センスのよい受付。まったりしてしまいそう・・・)。その斜め向かいあたりにチャイナ・インがあり、そのすぐとなりはプーケットで一番古い漢方薬の店、そのとなりにWilaiという地元の人に人気のコーヒーショップがあります。ここでは洋食も出していますが、ちょっとしたババ料理が手軽に食べられます。オーナーのおばさんは英語の堪能な方で、もともと講師をしていた方だそうで、どうりで知的な感じ。ここのお店にはちょっとした秘密があり、トイレのある奥を突き抜けていくと、四方を建物に囲まれた道教寺院に出るのです。この寺院は表通りからは見えないかくれた場所にあり、なんか秘密の場所を見つけた感じ。この通りにはババだけでなく、インド系やイスラム教徒が営む生地屋さんや裁縫道具のお店、タイ舞踊の衣装を売る店などが並んでいます。
(写真:Wilaiの毎週火曜日のみに出すババ風チキンカリー、タイカレーに飽きた人におすすめ)
タラン・ロードにはタラン・ゲストハウスという、バックパッカー向けの安宿もありますが、ドミトリーだけでなく個室もあり、ショップハウスの雰囲気を楽しむにはおすすめ、と観光局のスワライ局長が言っていました。
一本裏のディブック・ロードにはショップハウスではなくテラスハウスが多いのですが、なかなかきれいな家並みです。ここにもディブック・レストランというこじゃれた店があり、タイ料理とフランス料理を出しています。雑貨店などもあり、この通りもぶらぶら探検してみるといいでしょう。
ラノーン通りには市場がありますが、現在改築中。通りの向かい側に移転しています。鶏の唐揚げなどを売る屋台を通り過ぎてずんずんいくと左手に市場が現れます。この市場は夜もやっていて、なかなか面白いですよ。
しばらくご無沙汰しておりました。
私MIKIは約3週間タイ南部旅行をさせていただきました。
今回の旅行は半分取材で、一番の目的は以前読者の方からもご案内いただいていたプーケットのプラナカンの調査です。礼儀を重んじるタイで、とくに年配の人たちに話を聞く機会が多かったため、両手を合わせて「サワディカ〜、コップンカ〜」の毎日でした。
タイ政府観光局長やプーケット・プラナカン協会の皆様には惜しみないご協力を賜り、毎日有無をいわさずあちこち連れ回されて(?)有意義に取材することができました。特に親切にしていただいたのは地元の助教授で歴史研究家のプラニーさん(アジャーン・プラニー ー プラニー先生 と呼ばれる地元有名人)で、かなり大物ババの家なんかも公開してもらいました。
写真)プラナカン協会会長のDr Kosul とお友達で主要メンバーのリョン兄
困ったのはマレーシアやシンガポールとちがってあまり英語がお上手でない人が多いので、話を聞くのが大変でした。とくに人名がタイ名、中国名、あだな、といくつかあって、頭は混乱しっぱなしですし、単語や名称などをタイ文字ではなく欧文スペルにするのが大変でした。彼らのほとんどはタイ語がメインで(とくに南部の方言だそうです)、たま〜に若干福建語がわかる方がおられるくらいです。
プーケットではこのグループをプラナカンとは呼びません。「プラナカン」はマレー語であり、プーケットでは男も女も「ババ」と呼ばれています。で、実際にはババではない中国系のタイ国民もいっぱいいるわけで、「どう定義したらよいのですか?」ときいても、「私たちは中国人だけど、カリーを食べるの」といった、とても書物向きではない回答しか返ってこないことも多く、だんだん取材するうちに、プーケットにおいては、ババのルーツ、歴史、アイデンティティーについてまだ研究がすすんでおらず、自分たち自身もよくわかってないんだ、と感じるようになりました。
取材以前にはここのババはペナンから移住したグループだと聞いていましたが、ペナン組以外にも、他のタイ南部の都市からプーケットにやってきたグループも多く、これらのグループにプーケットが錫鉱山で湧いたときに集まってきた中国系移民の中から福建人のグループがまざりあった人たちのようです。というのも、彼らの多くに取材すると、「私は3代目だ。おじいさんは福建省出身だ」というので、「それではプラナカンじゃなくて新客同然じゃないか」と内心思いつつ取材をすすめていくと、「でもおばあさんはラノーンの出身だ。おばあさんのルーツについては辿りきれない」という答えをよく聞きました。
ご先祖たちの写真を見せていただくと、ファッション・髪型はまさにペナンのプラナカン。ペナンやプーケットが発展する以前にもタイに定住していた中国系のグループが確実に存在しており、これらのグループがペナンのババにも文化的に(衣装・食べ物など)大きく影響を与えていることは確かだと思います。ペナンを含むケダー州一帯はタイの文化圏でもあった時代もあるのですから、それは当然です。
プーケットタウンの町中を歩いていると、おんぼろコーヒーショップにもニョニャのおばあさんの写真などが飾ってありました。落ちぶれた、というよりも、こちらのババの人たちはさまざまな階級が幅広く存在し、衣装や食べ物などで共通の文化を持っていたのでしょう。反対にペナン、マラッカなど海峡植民地のババたちは突出して裕福な人が多く、こういう人たちが特権階級的なコミュニティーを作り、ババ=上流階級の狭義的なイメージが定着したのだと思いました。しかしもちろん、プーケットでババと呼ばれる人たちにも経済的に成功した人が多かったのは事実です。
写真上)お父上がプーケット市長だった名家タン一族のお屋敷でランチによばれ。
いかにも悪そうなこの恰幅の良いオヤジ二人、「いつも二人で仏様の話ばかりしてるんだ」と真顔で言う・・・。祖父が錫鉱山で億万長者になったそう。その祖父には往年日本人の第2夫人がいて、大変良く面倒を見てくれたのだそう。それを見てその息子(市長になった人)も日本までいって「お嫁さん募集」の広告を新聞に出したんだとか。玉の輿のチャンス、逃したね(笑)。
とにかく印象的だったのは、プラニー先生が「私たちは先祖に感謝しているの。数十日間という長くて危険な船旅を乗り越えてタイに移住してくれた先祖たちにね。このご先祖様たちが移住していなかったら、今頃私たちは中国で悲惨な暮らしをしていたかもしれない。それに移住先がもしビルマやフィリピンだったらどんなことになっていたことか?」という言葉です。今のビルマ(ミャンマー)はご存知のように政情不安定で非人道的なことがおきてますよね。フィリピンやインドネシアでは中国系移民はたびたび虐殺の憂き目にあってきました。彼女たちは他のタイ国民同様にタイ国王と女王を愛しており、この二人のおかげで自分たち中国系も平和に暮らすことができるのだ、と語っていました。
言葉の問題こそあれ、今回ほど楽な取材はありませんでした。プーケットのババたちはフレンドリーで、温厚な人ばかり。さすがタイ、おもてなしの国、来てすぐ初めからもてなされたのはここが初めてです。コップンカ〜
私MIKIは約3週間タイ南部旅行をさせていただきました。
今回の旅行は半分取材で、一番の目的は以前読者の方からもご案内いただいていたプーケットのプラナカンの調査です。礼儀を重んじるタイで、とくに年配の人たちに話を聞く機会が多かったため、両手を合わせて「サワディカ〜、コップンカ〜」の毎日でした。
タイ政府観光局長やプーケット・プラナカン協会の皆様には惜しみないご協力を賜り、毎日有無をいわさずあちこち連れ回されて(?)有意義に取材することができました。特に親切にしていただいたのは地元の助教授で歴史研究家のプラニーさん(アジャーン・プラニー ー プラニー先生 と呼ばれる地元有名人)で、かなり大物ババの家なんかも公開してもらいました。
写真)プラナカン協会会長のDr Kosul とお友達で主要メンバーのリョン兄
困ったのはマレーシアやシンガポールとちがってあまり英語がお上手でない人が多いので、話を聞くのが大変でした。とくに人名がタイ名、中国名、あだな、といくつかあって、頭は混乱しっぱなしですし、単語や名称などをタイ文字ではなく欧文スペルにするのが大変でした。彼らのほとんどはタイ語がメインで(とくに南部の方言だそうです)、たま〜に若干福建語がわかる方がおられるくらいです。
プーケットではこのグループをプラナカンとは呼びません。「プラナカン」はマレー語であり、プーケットでは男も女も「ババ」と呼ばれています。で、実際にはババではない中国系のタイ国民もいっぱいいるわけで、「どう定義したらよいのですか?」ときいても、「私たちは中国人だけど、カリーを食べるの」といった、とても書物向きではない回答しか返ってこないことも多く、だんだん取材するうちに、プーケットにおいては、ババのルーツ、歴史、アイデンティティーについてまだ研究がすすんでおらず、自分たち自身もよくわかってないんだ、と感じるようになりました。
取材以前にはここのババはペナンから移住したグループだと聞いていましたが、ペナン組以外にも、他のタイ南部の都市からプーケットにやってきたグループも多く、これらのグループにプーケットが錫鉱山で湧いたときに集まってきた中国系移民の中から福建人のグループがまざりあった人たちのようです。というのも、彼らの多くに取材すると、「私は3代目だ。おじいさんは福建省出身だ」というので、「それではプラナカンじゃなくて新客同然じゃないか」と内心思いつつ取材をすすめていくと、「でもおばあさんはラノーンの出身だ。おばあさんのルーツについては辿りきれない」という答えをよく聞きました。
ご先祖たちの写真を見せていただくと、ファッション・髪型はまさにペナンのプラナカン。ペナンやプーケットが発展する以前にもタイに定住していた中国系のグループが確実に存在しており、これらのグループがペナンのババにも文化的に(衣装・食べ物など)大きく影響を与えていることは確かだと思います。ペナンを含むケダー州一帯はタイの文化圏でもあった時代もあるのですから、それは当然です。
プーケットタウンの町中を歩いていると、おんぼろコーヒーショップにもニョニャのおばあさんの写真などが飾ってありました。落ちぶれた、というよりも、こちらのババの人たちはさまざまな階級が幅広く存在し、衣装や食べ物などで共通の文化を持っていたのでしょう。反対にペナン、マラッカなど海峡植民地のババたちは突出して裕福な人が多く、こういう人たちが特権階級的なコミュニティーを作り、ババ=上流階級の狭義的なイメージが定着したのだと思いました。しかしもちろん、プーケットでババと呼ばれる人たちにも経済的に成功した人が多かったのは事実です。
写真上)お父上がプーケット市長だった名家タン一族のお屋敷でランチによばれ。
いかにも悪そうなこの恰幅の良いオヤジ二人、「いつも二人で仏様の話ばかりしてるんだ」と真顔で言う・・・。祖父が錫鉱山で億万長者になったそう。その祖父には往年日本人の第2夫人がいて、大変良く面倒を見てくれたのだそう。それを見てその息子(市長になった人)も日本までいって「お嫁さん募集」の広告を新聞に出したんだとか。玉の輿のチャンス、逃したね(笑)。
とにかく印象的だったのは、プラニー先生が「私たちは先祖に感謝しているの。数十日間という長くて危険な船旅を乗り越えてタイに移住してくれた先祖たちにね。このご先祖様たちが移住していなかったら、今頃私たちは中国で悲惨な暮らしをしていたかもしれない。それに移住先がもしビルマやフィリピンだったらどんなことになっていたことか?」という言葉です。今のビルマ(ミャンマー)はご存知のように政情不安定で非人道的なことがおきてますよね。フィリピンやインドネシアでは中国系移民はたびたび虐殺の憂き目にあってきました。彼女たちは他のタイ国民同様にタイ国王と女王を愛しており、この二人のおかげで自分たち中国系も平和に暮らすことができるのだ、と語っていました。
言葉の問題こそあれ、今回ほど楽な取材はありませんでした。プーケットのババたちはフレンドリーで、温厚な人ばかり。さすがタイ、おもてなしの国、来てすぐ初めからもてなされたのはここが初めてです。コップンカ〜
神奈川県大和市にある、日本で美味しいニョニャ料理をいただける貴重なお店、
「アジアの台所 マカン マカン」さんに、ニョニャ料理を習いに行ってきました!
かねてからニョニャ料理は大変手間がかかるもの、おまけに日本では難しい食材のオンパレードとあって、家で作るのは無理かな~~と思っていましたら、オーナーシェフの平岡弘子さんからお声がかかり、念願が叶い日本で初めてニョニャ料理の教室を体験してきました。
習いたいものをリクエストOKと言われましたので、早速ニョニャ風チキンカリー「カリーアヤム」とタマリンドに漬け込んだイカ焼き「アサム・ソートン・ゴレン」、ニョニャの定番サラダ「サンバル・ティムーン」をリクエスト☆
当日はどれほど時間がかかるのか?覚悟してまいりましたが、あれよあれよと見事なニョニャ料理が出来上がっていきます。
本来石臼ですり潰す作業などは、今はフード・プロセッサーがやってくれますし、揃えづらい材料も日本で手に入る範囲で工夫されていました。たとえば、日本には無いインドネシアのキャンドル・ナッツはマカデミア・ナッツを代用。同じくインドネシアの甘い醤油「ケチャップ・マニス」や中国の「スイート・ソヤソース」の代用には黒砂糖と刺身醤油を合わせる、手に入りにくいフレッシュ・チリはドライを戻して、さらに赤ピーマンを少し加えるなどなど、これはニョニャ料理をはじめ、東南アジアの料理を日本のもので美味しく代用する平岡さんの何十年にもわたる研究があったからこそ成り立つもの。
かといって、決して「なんちゃってニョニャ料理」ではなく、しっかりブラチャンは炒って使う、辛いものも手加減せずより本場の辛さに、最近のヘルシー志向にならいオイルをほんの少し!なんてのも許されません。
本場の味により忠実に、もしかしたらもっと美味しいかも(これ、本当です)に仕上げるのがマカンの平岡さんの腕前です。
(写真左サンバル・ソートン、写真右ソートン・アサム・ゴレン)
複雑な味が特徴のニョニャのカリーも思ったより簡単にでき、しかも煮込みの時間もわずか。インドカリーとはまったく違う香りを放つニョニャのカリーは、後から辛さがじわり。
マラッカ名物、タマリンドに漬け込んだイカ焼き「アサム・ソトン・ゴレン」は甘酸っぱいグレイビーがたまらなく美味で、クラスをご一緒した方々もカリーとともに「おいしい!」を連発していました。
きゅうりが美味しい季節にもってこいの「サンバル・ティムーン」は、水々しく歯ごたえ抜群のきゅうりに、塩漬けした豚のほどよいこってり感とスパイシーなチリと蝦味のブラチャンがからみあった、風味抜群のサラダでした。
マカンさんの料理教室はニョニャ料理だけではなく、シンガポール名物の海南チキンライスなど、シンガポールを中心とした東南アジア料理のクラスを不定期に行っており、ホームページ上でお知らせがあるそうですので、ご興味のある方はマカンさんのHPを小まめにチェックしてください。
またリクエストがあれば4人以上で受付可能だそうです。将来お店を開きたいという、プロを目指す人も大歓迎のクラスだそうです。
「アジアの台所 マカン マカン」
http://www.info@makanx2.com
連絡先 046-260-7010
「アジアの台所 マカン マカン」さんに、ニョニャ料理を習いに行ってきました!
かねてからニョニャ料理は大変手間がかかるもの、おまけに日本では難しい食材のオンパレードとあって、家で作るのは無理かな~~と思っていましたら、オーナーシェフの平岡弘子さんからお声がかかり、念願が叶い日本で初めてニョニャ料理の教室を体験してきました。
習いたいものをリクエストOKと言われましたので、早速ニョニャ風チキンカリー「カリーアヤム」とタマリンドに漬け込んだイカ焼き「アサム・ソートン・ゴレン」、ニョニャの定番サラダ「サンバル・ティムーン」をリクエスト☆
当日はどれほど時間がかかるのか?覚悟してまいりましたが、あれよあれよと見事なニョニャ料理が出来上がっていきます。
本来石臼ですり潰す作業などは、今はフード・プロセッサーがやってくれますし、揃えづらい材料も日本で手に入る範囲で工夫されていました。たとえば、日本には無いインドネシアのキャンドル・ナッツはマカデミア・ナッツを代用。同じくインドネシアの甘い醤油「ケチャップ・マニス」や中国の「スイート・ソヤソース」の代用には黒砂糖と刺身醤油を合わせる、手に入りにくいフレッシュ・チリはドライを戻して、さらに赤ピーマンを少し加えるなどなど、これはニョニャ料理をはじめ、東南アジアの料理を日本のもので美味しく代用する平岡さんの何十年にもわたる研究があったからこそ成り立つもの。
かといって、決して「なんちゃってニョニャ料理」ではなく、しっかりブラチャンは炒って使う、辛いものも手加減せずより本場の辛さに、最近のヘルシー志向にならいオイルをほんの少し!なんてのも許されません。
本場の味により忠実に、もしかしたらもっと美味しいかも(これ、本当です)に仕上げるのがマカンの平岡さんの腕前です。
(写真左サンバル・ソートン、写真右ソートン・アサム・ゴレン)
複雑な味が特徴のニョニャのカリーも思ったより簡単にでき、しかも煮込みの時間もわずか。インドカリーとはまったく違う香りを放つニョニャのカリーは、後から辛さがじわり。
マラッカ名物、タマリンドに漬け込んだイカ焼き「アサム・ソトン・ゴレン」は甘酸っぱいグレイビーがたまらなく美味で、クラスをご一緒した方々もカリーとともに「おいしい!」を連発していました。
きゅうりが美味しい季節にもってこいの「サンバル・ティムーン」は、水々しく歯ごたえ抜群のきゅうりに、塩漬けした豚のほどよいこってり感とスパイシーなチリと蝦味のブラチャンがからみあった、風味抜群のサラダでした。
マカンさんの料理教室はニョニャ料理だけではなく、シンガポール名物の海南チキンライスなど、シンガポールを中心とした東南アジア料理のクラスを不定期に行っており、ホームページ上でお知らせがあるそうですので、ご興味のある方はマカンさんのHPを小まめにチェックしてください。
またリクエストがあれば4人以上で受付可能だそうです。将来お店を開きたいという、プロを目指す人も大歓迎のクラスだそうです。
「アジアの台所 マカン マカン」
http://www.info@makanx2.com
連絡先 046-260-7010
- ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
- プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
- 便利ツール
Amazon 私たちの書籍もアマゾンでお求めいただけます
- カテゴリー
- 最新コメント
- 最新記事
(03/16)
(02/15)
(02/02)
(01/22)
(01/12)
- ブログ内検索
- カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
- 最新トラックバック
- カウンター
- アクセス解析