プーケットのババに出会うには、プーケット・タウンへ。
街中央のタラン・ロードやディブック・ロードなどはマラッカのヒーレン・ストリートのような通りなのです。この周辺はペナンやシンガポールでよく見られるようなプラナカン様式(Straits Chinese Style)のショップハウスやテラスハウスがずらりと並んでいます。しかしタイではこれを「Sino Portuguese Style」と呼んでいます。私はプラニー先生に「これをポルトガル様式と呼ぶのはおかしい。あきらかにStraits Chinese Styleだ」と言うと、「バンコクの建築家が勝手にSino Portugueseって名付けてそれが定着してしまった。その建築家のワイフはマカオ出身だからね、ポルトガル式だって言い張ってんのよ」と。プーケットにある建築様式はあきらかにペナンから輸入されたものであり、オランダ後期からイギリス時代のスタイルでポルトガルは関係ありません。たしかにタイにポルトガル人がいた時代もありますが、プーケットではポルトガル時代の建物はほとんどビルマ侵攻時に破壊されたのだそうです。
Soi Romanee(ロマニー通り)
そんなプーケットタウン、まだまだ街並的にはごちゃごちゃした感じはありますが、タイは観光局や市当局も大変協力的であり、街並の修復やプーケットのババ文化のプロモーションに力を入れ始めています。タランロードの路面にはイギリス風のフロアタイルが埋め込まれていたり、昔売春街だったというロマニー通りもきれいに修復されて趣味のよいパブやカフェなどができています。ただタイ特有のあの醜い電柱・電線だけはどうにかしてもらいたいです。とても低い位置に電線が垂れ下がっているので、建物の撮影には必ず入ってきてしまいますし、とにかく見苦しい。プラニー先生いわく、「これについてはもう100回以上話し合っている」とのことでした。
タランロードのおすすめは、チャイナ・インというレストラン。雑貨の販売もしています。ここへはスウェーデンの国王もやってきたとか。アンティーク好きのオーナーがお金をかけて修復したショップハウスのセンスの良さは、「さすがタイ」と思わせるもので、料理の盛りつけもセンス溢れるものでした。このお店はMust!!です。
もちろんちゃんと見所もあります。タランロードをMontri Rdの方へ歩いていくと左手に観光局本部があり、ここにいくと山ほど地図や資料が用意されています。特にタウンの歴史的街並について案内しているPhuket Town Treasure Mapという地図を入手すれば、名跡がどこにあるかすぐわかります。旧タイホワ小学校を利用した博物館や、とくにババのお屋敷を公開しているチンプラチャー・ハウスは一見の価値があります。チンプラチャー・ハウスの隣には同じタン一族が所有するチンプラチャー・マンションがあります。現在は賃貸に出しているそうで(しかもそのテナントが留守中とあり)、一族の方と一緒でも中に入るのはかないませんでした。
このほか、タランロードの63番の家は修復されてハウスミュージアムとしてオープンする予定もあり、プラナカン協会もババ文化を紹介するミュージアムを作りたいと話をしていました。
あとはタラン・ロードをただプラプラ歩くのもおすすめ。プラナカン協会会長はお医者様で、このタランロードの31番にJaroen Clinicを開いています(センスのよい受付。まったりしてしまいそう・・・)。その斜め向かいあたりにチャイナ・インがあり、そのすぐとなりはプーケットで一番古い漢方薬の店、そのとなりにWilaiという地元の人に人気のコーヒーショップがあります。ここでは洋食も出していますが、ちょっとしたババ料理が手軽に食べられます。オーナーのおばさんは英語の堪能な方で、もともと講師をしていた方だそうで、どうりで知的な感じ。ここのお店にはちょっとした秘密があり、トイレのある奥を突き抜けていくと、四方を建物に囲まれた道教寺院に出るのです。この寺院は表通りからは見えないかくれた場所にあり、なんか秘密の場所を見つけた感じ。この通りにはババだけでなく、インド系やイスラム教徒が営む生地屋さんや裁縫道具のお店、タイ舞踊の衣装を売る店などが並んでいます。
(写真:Wilaiの毎週火曜日のみに出すババ風チキンカリー、タイカレーに飽きた人におすすめ)
タラン・ロードにはタラン・ゲストハウスという、バックパッカー向けの安宿もありますが、ドミトリーだけでなく個室もあり、ショップハウスの雰囲気を楽しむにはおすすめ、と観光局のスワライ局長が言っていました。
一本裏のディブック・ロードにはショップハウスではなくテラスハウスが多いのですが、なかなかきれいな家並みです。ここにもディブック・レストランというこじゃれた店があり、タイ料理とフランス料理を出しています。雑貨店などもあり、この通りもぶらぶら探検してみるといいでしょう。
ラノーン通りには市場がありますが、現在改築中。通りの向かい側に移転しています。鶏の唐揚げなどを売る屋台を通り過ぎてずんずんいくと左手に市場が現れます。この市場は夜もやっていて、なかなか面白いですよ。
街中央のタラン・ロードやディブック・ロードなどはマラッカのヒーレン・ストリートのような通りなのです。この周辺はペナンやシンガポールでよく見られるようなプラナカン様式(Straits Chinese Style)のショップハウスやテラスハウスがずらりと並んでいます。しかしタイではこれを「Sino Portuguese Style」と呼んでいます。私はプラニー先生に「これをポルトガル様式と呼ぶのはおかしい。あきらかにStraits Chinese Styleだ」と言うと、「バンコクの建築家が勝手にSino Portugueseって名付けてそれが定着してしまった。その建築家のワイフはマカオ出身だからね、ポルトガル式だって言い張ってんのよ」と。プーケットにある建築様式はあきらかにペナンから輸入されたものであり、オランダ後期からイギリス時代のスタイルでポルトガルは関係ありません。たしかにタイにポルトガル人がいた時代もありますが、プーケットではポルトガル時代の建物はほとんどビルマ侵攻時に破壊されたのだそうです。
Soi Romanee(ロマニー通り)
そんなプーケットタウン、まだまだ街並的にはごちゃごちゃした感じはありますが、タイは観光局や市当局も大変協力的であり、街並の修復やプーケットのババ文化のプロモーションに力を入れ始めています。タランロードの路面にはイギリス風のフロアタイルが埋め込まれていたり、昔売春街だったというロマニー通りもきれいに修復されて趣味のよいパブやカフェなどができています。ただタイ特有のあの醜い電柱・電線だけはどうにかしてもらいたいです。とても低い位置に電線が垂れ下がっているので、建物の撮影には必ず入ってきてしまいますし、とにかく見苦しい。プラニー先生いわく、「これについてはもう100回以上話し合っている」とのことでした。
タランロードのおすすめは、チャイナ・インというレストラン。雑貨の販売もしています。ここへはスウェーデンの国王もやってきたとか。アンティーク好きのオーナーがお金をかけて修復したショップハウスのセンスの良さは、「さすがタイ」と思わせるもので、料理の盛りつけもセンス溢れるものでした。このお店はMust!!です。
もちろんちゃんと見所もあります。タランロードをMontri Rdの方へ歩いていくと左手に観光局本部があり、ここにいくと山ほど地図や資料が用意されています。特にタウンの歴史的街並について案内しているPhuket Town Treasure Mapという地図を入手すれば、名跡がどこにあるかすぐわかります。旧タイホワ小学校を利用した博物館や、とくにババのお屋敷を公開しているチンプラチャー・ハウスは一見の価値があります。チンプラチャー・ハウスの隣には同じタン一族が所有するチンプラチャー・マンションがあります。現在は賃貸に出しているそうで(しかもそのテナントが留守中とあり)、一族の方と一緒でも中に入るのはかないませんでした。
このほか、タランロードの63番の家は修復されてハウスミュージアムとしてオープンする予定もあり、プラナカン協会もババ文化を紹介するミュージアムを作りたいと話をしていました。
あとはタラン・ロードをただプラプラ歩くのもおすすめ。プラナカン協会会長はお医者様で、このタランロードの31番にJaroen Clinicを開いています(センスのよい受付。まったりしてしまいそう・・・)。その斜め向かいあたりにチャイナ・インがあり、そのすぐとなりはプーケットで一番古い漢方薬の店、そのとなりにWilaiという地元の人に人気のコーヒーショップがあります。ここでは洋食も出していますが、ちょっとしたババ料理が手軽に食べられます。オーナーのおばさんは英語の堪能な方で、もともと講師をしていた方だそうで、どうりで知的な感じ。ここのお店にはちょっとした秘密があり、トイレのある奥を突き抜けていくと、四方を建物に囲まれた道教寺院に出るのです。この寺院は表通りからは見えないかくれた場所にあり、なんか秘密の場所を見つけた感じ。この通りにはババだけでなく、インド系やイスラム教徒が営む生地屋さんや裁縫道具のお店、タイ舞踊の衣装を売る店などが並んでいます。
(写真:Wilaiの毎週火曜日のみに出すババ風チキンカリー、タイカレーに飽きた人におすすめ)
タラン・ロードにはタラン・ゲストハウスという、バックパッカー向けの安宿もありますが、ドミトリーだけでなく個室もあり、ショップハウスの雰囲気を楽しむにはおすすめ、と観光局のスワライ局長が言っていました。
一本裏のディブック・ロードにはショップハウスではなくテラスハウスが多いのですが、なかなかきれいな家並みです。ここにもディブック・レストランというこじゃれた店があり、タイ料理とフランス料理を出しています。雑貨店などもあり、この通りもぶらぶら探検してみるといいでしょう。
ラノーン通りには市場がありますが、現在改築中。通りの向かい側に移転しています。鶏の唐揚げなどを売る屋台を通り過ぎてずんずんいくと左手に市場が現れます。この市場は夜もやっていて、なかなか面白いですよ。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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Miki & Chie
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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