タイのプーケットで毎年恒例のオールドタウン・フェスティバルにマレーシア政府観光局がジョイント。そのマレーシア・プロモーションのお手伝いで私Mikiはプーケットに行って参りました。ニョニャ・クバヤテイラーとして人間国宝のリム・スイーキムさん(以下キムさん)のアシスタントとして。
以前から親しくさせていただいているタイ・プラナカン協会も参加のナイト・ストリート・フェスティバルです。ニョニャ・クバヤの刺繍実演にはプラナカンの皆さんだけでなく、プーケット市長さん(下の写真中央の女性)も興味津々、市長さんは2度も見に来られたほどです。
タイでもリトルニョニャのドラマがヒットし、今タイでは、クバヤのことを「ヤヤ」と呼び、だいぶ人気が出てきました。ただし、タイ製のかなり安い偽物がでまわっているため、現地の人たちに何が本物のニョニャ・クバヤなのかを説明するのは大変でした。
ちょっと違和感感じますよね?すんごくタイっぽいです。
※この女性はリッチなマダムなので、お召しのクバヤは安物ではありません。特注品だそうです。
イベントが終わった翌日、ペナンのクーコンシーをモデルにした寺院をプーケットにも建てるということで、そのオープニングイベントに政府高官が来るので、是非紹介したいとほぼ無理矢理連れて行かれました。VIPがたくさん来るからクバヤで正装して来るようにと連れて行かれた先は、まだ工事中の土むきだしの場所。おまけに炎天下で、クバヤで正装していた私やキムさんはかなりへこたれました。それでも政府高官との記念撮影はプーケットの友人の絶妙な計らいで大成功。1台のリムジンが会場内に入って来たなあ、と思ったら、友人が私たちの腕をがっちり掴み、猛ダッシュ!紹介された方は、ハンサムだったタイの前首相のブレーンだそうです。プーケットの人たちはアンチ・タクシン派が多いので、前首相のサポーターが多いのです。
ちょうどこの日は中国正月の天帝の誕生日に当たる日。会場では飲み物や食事が無料で振る舞われていました。その中でごちそうになった麺が不思議。初めて食べるものでしたので、これは何かと聞いたら、「Mee Siam(ミー・シーアム)」との返事が。とうとう、ミーシャムの原型を見つけました!!
ミーシャムはシンガポールやマラッカでは結構ポピュラーな食べ物で、マレー人の店でも出しているところが多いですが、ニョニャ料理の代表的麺料理の一つです。名前がシャム、つまりSiam (現在のタイ)なのに、バンコクあたりのタイでは似たものがない、一体どこからきた料理なのかがずーっと疑問でした。そしてこの麺料理はタイに近いはずのペナンにはありません。酸味がきいてるのでペナンの人が好きそうなものなのに、ペナンにはないのです。
食べてしまってからわかったので、盛りつけた料理の写真を取り損ねましたが、プーケットでいただいたオリジナルと思われるミーシャムは、チリパウダーで炒めたビーフンに、キュウリの千切り、もやし、錦糸卵などをかざりつけ、そこにタオチオとアサム(タマリンド)をベースとしたタレをかけて食べさせます。マラッカでごちそうになったミーシャムはこれにかなり近いと思います。シンガポールのニョニャ・ミーシャムはエビの殻でダシを取ったスープにタオチオやアサムを加えたもので、マラッカのニョニャ・ミーシャムとはちょっと違います。
炎天下の中、修行に近いオープニングセレモニーでしたが、このミーシャムに出会えたのが何よりもの収穫でした。
ペナンを飛び越えて、マラッカにどのようにこのミーシャムが伝わったのか、ますます興味がわいてきました。
以前から親しくさせていただいているタイ・プラナカン協会も参加のナイト・ストリート・フェスティバルです。ニョニャ・クバヤの刺繍実演にはプラナカンの皆さんだけでなく、プーケット市長さん(下の写真中央の女性)も興味津々、市長さんは2度も見に来られたほどです。
タイでもリトルニョニャのドラマがヒットし、今タイでは、クバヤのことを「ヤヤ」と呼び、だいぶ人気が出てきました。ただし、タイ製のかなり安い偽物がでまわっているため、現地の人たちに何が本物のニョニャ・クバヤなのかを説明するのは大変でした。
ちょっと違和感感じますよね?すんごくタイっぽいです。
※この女性はリッチなマダムなので、お召しのクバヤは安物ではありません。特注品だそうです。
イベントが終わった翌日、ペナンのクーコンシーをモデルにした寺院をプーケットにも建てるということで、そのオープニングイベントに政府高官が来るので、是非紹介したいとほぼ無理矢理連れて行かれました。VIPがたくさん来るからクバヤで正装して来るようにと連れて行かれた先は、まだ工事中の土むきだしの場所。おまけに炎天下で、クバヤで正装していた私やキムさんはかなりへこたれました。それでも政府高官との記念撮影はプーケットの友人の絶妙な計らいで大成功。1台のリムジンが会場内に入って来たなあ、と思ったら、友人が私たちの腕をがっちり掴み、猛ダッシュ!紹介された方は、ハンサムだったタイの前首相のブレーンだそうです。プーケットの人たちはアンチ・タクシン派が多いので、前首相のサポーターが多いのです。
ちょうどこの日は中国正月の天帝の誕生日に当たる日。会場では飲み物や食事が無料で振る舞われていました。その中でごちそうになった麺が不思議。初めて食べるものでしたので、これは何かと聞いたら、「Mee Siam(ミー・シーアム)」との返事が。とうとう、ミーシャムの原型を見つけました!!
ミーシャムはシンガポールやマラッカでは結構ポピュラーな食べ物で、マレー人の店でも出しているところが多いですが、ニョニャ料理の代表的麺料理の一つです。名前がシャム、つまりSiam (現在のタイ)なのに、バンコクあたりのタイでは似たものがない、一体どこからきた料理なのかがずーっと疑問でした。そしてこの麺料理はタイに近いはずのペナンにはありません。酸味がきいてるのでペナンの人が好きそうなものなのに、ペナンにはないのです。
食べてしまってからわかったので、盛りつけた料理の写真を取り損ねましたが、プーケットでいただいたオリジナルと思われるミーシャムは、チリパウダーで炒めたビーフンに、キュウリの千切り、もやし、錦糸卵などをかざりつけ、そこにタオチオとアサム(タマリンド)をベースとしたタレをかけて食べさせます。マラッカでごちそうになったミーシャムはこれにかなり近いと思います。シンガポールのニョニャ・ミーシャムはエビの殻でダシを取ったスープにタオチオやアサムを加えたもので、マラッカのニョニャ・ミーシャムとはちょっと違います。
炎天下の中、修行に近いオープニングセレモニーでしたが、このミーシャムに出会えたのが何よりもの収穫でした。
ペナンを飛び越えて、マラッカにどのようにこのミーシャムが伝わったのか、ますます興味がわいてきました。
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- 無題
Mikiさん
御苦労さまでした。写真で見ると遮るものゼロ!の炎天下のもとでプロモーションだったのですね!
いくらクバヤが涼しいからといっても、汗だくだったことでしょう。
でもプーケットは色々と熱心ですね。プラナカンコンベンションも行われるところですし。
ほりが深くて目鼻立ちのはっきりしたタイの太太にもクバヤがとても良く似合っています。
そしてこのミーシャム、おいしそう!
名前の通りサイアムの麺ですから、案外このあたりが発祥の地かもしれませんね。
どろりとしたグレイビーは濃くがあって、さぞ美味しかったことでしょう。
御苦労さまでした。写真で見ると遮るものゼロ!の炎天下のもとでプロモーションだったのですね!
いくらクバヤが涼しいからといっても、汗だくだったことでしょう。
でもプーケットは色々と熱心ですね。プラナカンコンベンションも行われるところですし。
ほりが深くて目鼻立ちのはっきりしたタイの太太にもクバヤがとても良く似合っています。
そしてこのミーシャム、おいしそう!
名前の通りサイアムの麺ですから、案外このあたりが発祥の地かもしれませんね。
どろりとしたグレイビーは濃くがあって、さぞ美味しかったことでしょう。
- 無題
Chieさん
途中で雨も降って来て一時退散というシーンもありました。ちょっと大変なイベントでしたね。
クバヤの売れ行きはイマイチでしたが(あまりにも値段が違うため)、注目度はすごく、四方から取り囲まれて質問の嵐、ということも度々。
そんなわけで、プラナカン協会の方へはまったく行く時間がありませんでした。本当はステージで紹介したいから来てね、と言われていたのに。
プラナカン協会のブースでは路上写真館が設置されていて、できあがった写真を見せてもらったら、すご〜〜〜くシックな雰囲気のある写真で良いのです。さすがタイならではのセンスの良さ。
このクバヤ姿のタイタイも良いのですが、マレーシア政観のMCをやったタイ人の女の子がチャーミングで、彼女にうちのクバヤを着せたらとても似合ってました。最初すごい安物のを着ていたので、キムさんが「マレーシアのMCなのに、あれではみっともない」と言って、一枚プレゼントしました。タイ人にはクバヤは似合います。毎日買いに来た女性も、普段着ではパッとしない方なのですが、クバヤを着て来たら、見違えました。
途中で雨も降って来て一時退散というシーンもありました。ちょっと大変なイベントでしたね。
クバヤの売れ行きはイマイチでしたが(あまりにも値段が違うため)、注目度はすごく、四方から取り囲まれて質問の嵐、ということも度々。
そんなわけで、プラナカン協会の方へはまったく行く時間がありませんでした。本当はステージで紹介したいから来てね、と言われていたのに。
プラナカン協会のブースでは路上写真館が設置されていて、できあがった写真を見せてもらったら、すご〜〜〜くシックな雰囲気のある写真で良いのです。さすがタイならではのセンスの良さ。
このクバヤ姿のタイタイも良いのですが、マレーシア政観のMCをやったタイ人の女の子がチャーミングで、彼女にうちのクバヤを着せたらとても似合ってました。最初すごい安物のを着ていたので、キムさんが「マレーシアのMCなのに、あれではみっともない」と言って、一枚プレゼントしました。タイ人にはクバヤは似合います。毎日買いに来た女性も、普段着ではパッとしない方なのですが、クバヤを着て来たら、見違えました。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
- プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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