今年も残すところあと数日となりました。
12月19日に日本アセアン・センターで行われましたプラナカン・セミナーは、年末の慌ただしい中にもかかわらず、お陰様で予想をはるかに上回る多くの方々にお越しいただき、本当に嬉しく、心より感謝を申し上げたいと思います。
改めてプラナカン、ニョニャ・ババの文化に興味を持って下さる方が日本に多い事を知り、私共もますます研究を重ね、お伝えしていかなくては、と気持ちを引き締めた次第です。本当にありがとうございました。
さて、年末には毎年恒例となっているMakanMakanのシェフ、平岡宅で忘年会が行われます。この忘年会には年に1度しかお目にかかれない人たちも参加されるので、この日のために平岡シェフは一年の集大成ともいえるお料理を何日も前から仕込んで下さいます。その数、満漢全席ならぬ、「満馬全席?」ともいえるほど、あまりにも多くの料理が出るので、途中でギブアップして床で寝てしまう人が出る、、という、まさに「食い倒れ」の忘年会なのです。残りもののお持ち帰りも半端ではなく、行きよりも帰り道がズシリと重い、嬉しい忘年会でもあります。毎年テーマを持ったお料理が並ぶのですが、昨年はジョホールで習ったスルタンのお料理を中心に15品ほど、「今年は基本に戻る」という感じでシンプルながらしみじみ美味しいお料理が並びました。
そのいくつかをご紹介しましょう。
まずは2種類のアチャー、
手前は干したプチトマトや干しアンズ、干し梅、プルーン、パイナップル、レーズンなどを炒めたスパイスにじっくり漬け込んだまったり甘いフルーツのアチャーです。プチトマトの爽やかな酸味、濃厚なプルーンやジューシーなパイナップルなど、それぞれにスパイスが溶け込み、最初からノックアウトの逸品でした。奥はおなじみのニョニャ風アチャー、野菜を全て天日干しにし、サクサクとした蓮根を入れるのが平岡シェフ流です。これも止まらない美味しさ!この2品で胃袋が全開となり、そのあとに続くお料理が次々と入っていくのです。
次は香ばしいニョニャ風揚げ春巻きとイカトースト。
毎年リクエストの出るブラチャンチキンの次にはニョニャ風生春巻きのポピア。
もちろんクレープ状の皮もソースも手作りです。ポピアに巻き込む黒砂糖のソースはマラッカのプラナカンから教わった秘伝のレシピ。好きな具をたっぷり巻いていただくボリューミーなお料理です。
こちらは米粉ではなく、生のお米と麦から丁寧に作られた大根餅。
もっちりとした食感に大根のほんのりとした甘さが伝わる手作りならではの深い味わいでした。
お口直しにはサンバルブラチャンで和えた鯛のサラダ。ちりばめた落花生が香ばしいアクセントとなっています。
こちらはシンガポールのとあるニョニャ料理店の名物ともなっている「オタオタ入りのロールキャベツ」スパイスやハーブがたっぷりきいたオタはロールキャベツの具にもぴったり!まったりと口のなかでオタがトロケます。ココナッツのソースを絡めながら皆さんあっという間に完食です。
そしてお次は平岡シェフが大好きな客家料理の算盤子(アバカス)。
季節のセレベス芋を白玉団子風にし、それを木クラゲや、干し椎茸などとさっと炒めたもの。これぞまさに家常菜の極みともいう、しみじみおいしい家庭料理でした。こんな料理を食べられるのも年に一度の忘年会だからですね。
次はパンチのきいたマレー風カリーにロティジャラ。レース状になったクレープを複雑なスパイスを楽しむマレー風カリーとともに手で食べます。後から辛さがジワリ!でも、これでまた胃袋が爽快になり、絶妙のタイミングでの登場です。
次はブアクルア・ビーフ。
ブラックナッツのブアクルアがたっぷりソースに溶け込み、とろとろに煮込まれたビーフはまさにマレーシア版ビーフシチューと言える美味しさ。これにはお醤油も入っているので、どこか馴染みやすい味で、ご飯を下さい!と言った人が続出。
濃厚な味の続きはほっと一息、甘酸っぱい魚の煮込み「アサム・プダス」です。 個人的に大好きなお料理のひとつ。独り占め状態でいただきました。
そして前もってリクエストのあった「海南チキンライス」の登場です。
ジンジャーソースもチキンライス用のチリソースも平岡シェフのは絶品!鶏のエキスたっぷりのご飯をわしわしと頬ばり、チキンをソースにひたし、ひたすら食べ続ける皆さん、箸はまだまだ進みます。
こちらはキッチンで撮った魚と揚げ豆腐の土鍋煮込み。すごい迫力です。オイスターソースをきかせたスープでじっくり煮込まれたセレベス芋が、こっくりと良い味に仕上がっています。みんなで芋の奪い合い!!まだまだ皆さんギブアップ無し。
お次もリクエストのあった台湾風ビーフン。大盛りの2皿分で油はわずか大さじ一杯というのに、野菜の甘みで食べ答え満点。しっかり出汁を吸い込ませたビーフンがいくらでもつるつると入ってしまう、〆にはやっぱり麺だなぁ~と思わせる一品でした。
このあとは各種スイーツのオンパレード!その最初に「ルンパウダン」が登場。ニョニャ料理で有名なスイーツです。スパイスをきかせたエビ味噌をもち米でくるみ、バナナの葉っぱで包んで蒸し焼きにしたもの。さすがにここまで来ると「おこわ」を食べられる人はもういませんでした(笑)そしてマンゴープリンやらケーキやら、、、延々続いた宴が終わったのは夜も遅い時間になっていました。
手間暇かけ、丁寧に作り込まれた料理の素晴らしさを再確認するとともに、来年もまた美味しく食べ、多くを学べる年でありたいと願っております。皆さまもどうか健やかで和やかな良いお年をお迎え下さい。
12月19日に日本アセアン・センターで行われましたプラナカン・セミナーは、年末の慌ただしい中にもかかわらず、お陰様で予想をはるかに上回る多くの方々にお越しいただき、本当に嬉しく、心より感謝を申し上げたいと思います。
改めてプラナカン、ニョニャ・ババの文化に興味を持って下さる方が日本に多い事を知り、私共もますます研究を重ね、お伝えしていかなくては、と気持ちを引き締めた次第です。本当にありがとうございました。
さて、年末には毎年恒例となっているMakanMakanのシェフ、平岡宅で忘年会が行われます。この忘年会には年に1度しかお目にかかれない人たちも参加されるので、この日のために平岡シェフは一年の集大成ともいえるお料理を何日も前から仕込んで下さいます。その数、満漢全席ならぬ、「満馬全席?」ともいえるほど、あまりにも多くの料理が出るので、途中でギブアップして床で寝てしまう人が出る、、という、まさに「食い倒れ」の忘年会なのです。残りもののお持ち帰りも半端ではなく、行きよりも帰り道がズシリと重い、嬉しい忘年会でもあります。毎年テーマを持ったお料理が並ぶのですが、昨年はジョホールで習ったスルタンのお料理を中心に15品ほど、「今年は基本に戻る」という感じでシンプルながらしみじみ美味しいお料理が並びました。
そのいくつかをご紹介しましょう。
まずは2種類のアチャー、
手前は干したプチトマトや干しアンズ、干し梅、プルーン、パイナップル、レーズンなどを炒めたスパイスにじっくり漬け込んだまったり甘いフルーツのアチャーです。プチトマトの爽やかな酸味、濃厚なプルーンやジューシーなパイナップルなど、それぞれにスパイスが溶け込み、最初からノックアウトの逸品でした。奥はおなじみのニョニャ風アチャー、野菜を全て天日干しにし、サクサクとした蓮根を入れるのが平岡シェフ流です。これも止まらない美味しさ!この2品で胃袋が全開となり、そのあとに続くお料理が次々と入っていくのです。
次は香ばしいニョニャ風揚げ春巻きとイカトースト。
毎年リクエストの出るブラチャンチキンの次にはニョニャ風生春巻きのポピア。
もちろんクレープ状の皮もソースも手作りです。ポピアに巻き込む黒砂糖のソースはマラッカのプラナカンから教わった秘伝のレシピ。好きな具をたっぷり巻いていただくボリューミーなお料理です。
こちらは米粉ではなく、生のお米と麦から丁寧に作られた大根餅。
もっちりとした食感に大根のほんのりとした甘さが伝わる手作りならではの深い味わいでした。
お口直しにはサンバルブラチャンで和えた鯛のサラダ。ちりばめた落花生が香ばしいアクセントとなっています。
こちらはシンガポールのとあるニョニャ料理店の名物ともなっている「オタオタ入りのロールキャベツ」スパイスやハーブがたっぷりきいたオタはロールキャベツの具にもぴったり!まったりと口のなかでオタがトロケます。ココナッツのソースを絡めながら皆さんあっという間に完食です。
そしてお次は平岡シェフが大好きな客家料理の算盤子(アバカス)。
季節のセレベス芋を白玉団子風にし、それを木クラゲや、干し椎茸などとさっと炒めたもの。これぞまさに家常菜の極みともいう、しみじみおいしい家庭料理でした。こんな料理を食べられるのも年に一度の忘年会だからですね。
次はパンチのきいたマレー風カリーにロティジャラ。レース状になったクレープを複雑なスパイスを楽しむマレー風カリーとともに手で食べます。後から辛さがジワリ!でも、これでまた胃袋が爽快になり、絶妙のタイミングでの登場です。
次はブアクルア・ビーフ。
ブラックナッツのブアクルアがたっぷりソースに溶け込み、とろとろに煮込まれたビーフはまさにマレーシア版ビーフシチューと言える美味しさ。これにはお醤油も入っているので、どこか馴染みやすい味で、ご飯を下さい!と言った人が続出。
濃厚な味の続きはほっと一息、甘酸っぱい魚の煮込み「アサム・プダス」です。 個人的に大好きなお料理のひとつ。独り占め状態でいただきました。
そして前もってリクエストのあった「海南チキンライス」の登場です。
ジンジャーソースもチキンライス用のチリソースも平岡シェフのは絶品!鶏のエキスたっぷりのご飯をわしわしと頬ばり、チキンをソースにひたし、ひたすら食べ続ける皆さん、箸はまだまだ進みます。
こちらはキッチンで撮った魚と揚げ豆腐の土鍋煮込み。すごい迫力です。オイスターソースをきかせたスープでじっくり煮込まれたセレベス芋が、こっくりと良い味に仕上がっています。みんなで芋の奪い合い!!まだまだ皆さんギブアップ無し。
お次もリクエストのあった台湾風ビーフン。大盛りの2皿分で油はわずか大さじ一杯というのに、野菜の甘みで食べ答え満点。しっかり出汁を吸い込ませたビーフンがいくらでもつるつると入ってしまう、〆にはやっぱり麺だなぁ~と思わせる一品でした。
このあとは各種スイーツのオンパレード!その最初に「ルンパウダン」が登場。ニョニャ料理で有名なスイーツです。スパイスをきかせたエビ味噌をもち米でくるみ、バナナの葉っぱで包んで蒸し焼きにしたもの。さすがにここまで来ると「おこわ」を食べられる人はもういませんでした(笑)そしてマンゴープリンやらケーキやら、、、延々続いた宴が終わったのは夜も遅い時間になっていました。
手間暇かけ、丁寧に作り込まれた料理の素晴らしさを再確認するとともに、来年もまた美味しく食べ、多くを学べる年でありたいと願っております。皆さまもどうか健やかで和やかな良いお年をお迎え下さい。
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このたび東京のASEANセンターにてプラナカン・セミナーを行うこととなりました。東京においでの皆様、是非お越しください。
(下記の画像をクリックするとチラシの詳細が見れます)
プラナカンはとても閉鎖的なコミュニティーだったせいか、現地でも正しく理解されていないのが現状です。さまざまな誤解を生じておりますので、プラナカンとはどういう人たちなのか、この辺をわかりやすく説明したいと思っています。
当日は著書の販売会なども行う予定です。
その辺はまた日が近づきました頃にお知らせいたします。
***プラナカン・セミナー***
主催: 日本アセアンセンター観光交流部
日時:2012年12月19日(水)18:30 ~ 20:00 (18時受付開始)
会場:日本アセアンセンター アセアンホール
港区新橋6 – 17 – 19 新御成門ビル1階
定員:100名(定員になり次第締め切らせていただきます)
参加費:無料(要事前申し込み)
お申込:info_to@asean.or.jp 宛に、件名「プラナカン・セミナー」で、
お名前をお知らせください。
複数名参加の場合は代表者のお名前と人数をお知らせください。
問い合わせ先 日本アセアンセンター観光交流部 (03)5402-8008
(下記の画像をクリックするとチラシの詳細が見れます)
プラナカンはとても閉鎖的なコミュニティーだったせいか、現地でも正しく理解されていないのが現状です。さまざまな誤解を生じておりますので、プラナカンとはどういう人たちなのか、この辺をわかりやすく説明したいと思っています。
当日は著書の販売会なども行う予定です。
その辺はまた日が近づきました頃にお知らせいたします。
***プラナカン・セミナー***
主催: 日本アセアンセンター観光交流部
日時:2012年12月19日(水)18:30 ~ 20:00 (18時受付開始)
会場:日本アセアンセンター アセアンホール
港区新橋6 – 17 – 19 新御成門ビル1階
定員:100名(定員になり次第締め切らせていただきます)
参加費:無料(要事前申し込み)
お申込:info_to@asean.or.jp 宛に、件名「プラナカン・セミナー」で、
お名前をお知らせください。
複数名参加の場合は代表者のお名前と人数をお知らせください。
問い合わせ先 日本アセアンセンター観光交流部 (03)5402-8008
昨年暮れにオープンして以来、さまざまな方面に話題を振りまいている代官山T-SITE。
緑豊かな、ゆったりとした敷地内には、こだわりの書籍を取り揃えた「蔦屋書店」を中心に、音楽や無いものはないといわれる映画のDVDなどの映像コーナー、高級文具やライブラリーを配したカフェやラウンジなどTSUTAYAの集大成ともいえる大人が丸一日楽しめるお洒落な空間が広がり、今や代官山の新たな観光名所になっています。
光が燦々と降りそそぐ店内にはフロアごとに本を熟知したブック・コンシェルジュを配しており、旅本コーナーにはトラベル・デスクを置き、思い立ったら即旅行!?ができそうな至れり尽くせりのサービスもあるようです。
また、ウッディー調の落ち着いたラウンジでは懐かしい雑誌のバックナンバーや海外の貴重な雑誌が勢揃いし、早朝から夜中の2時まで食事もワインもお茶もできるという本好き、アート好きにはたまらない場所だとか!
そんな蔦屋書店に足しげく通い、様々な情報をキャッチしているちょっぴり年配のアート・プロデューサーから先日嬉しいお知らせを頂きました。
私たちのプラナカンの本が平積みにされていた上に、立てかけてあったそうです。
ブック・コンシェルジュさんに聞くと 「プラナカンを紹介する本は唯一これだけ。他に類書がない貴重な一冊です」 と言われたそうです。
新著の発売直後ならまだしも、普通本を立て掛け、さらに平積みにしていただく事はなかなかある事ではなく、短い間だったのかもしれませんが著者にとって本当に嬉しくありがたいことでした。
大変な苦労を重ねてプラナカンの本を世に送り出し早くも五年が経ちましたが、こだわりの本が集まる代官山の書店で、今また様々な業種の方に手に取っていただいていると知り、さぞ本も喜んでいることでしょう。
都会のオアシスとも言えるT-SITEで1日じゅう好きな本を読みふける夏休み、というのも素敵かもしれませんね。
●代官山 蔦屋書店
東京都渋谷区猿楽町17-5
Tel 03-3770-2525
1F 朝7 時~深夜2時
2F 朝9 時~深夜2時
無休
代官山駅より徒歩約6分
http://tsite.jp/daikanyama/
緑豊かな、ゆったりとした敷地内には、こだわりの書籍を取り揃えた「蔦屋書店」を中心に、音楽や無いものはないといわれる映画のDVDなどの映像コーナー、高級文具やライブラリーを配したカフェやラウンジなどTSUTAYAの集大成ともいえる大人が丸一日楽しめるお洒落な空間が広がり、今や代官山の新たな観光名所になっています。
光が燦々と降りそそぐ店内にはフロアごとに本を熟知したブック・コンシェルジュを配しており、旅本コーナーにはトラベル・デスクを置き、思い立ったら即旅行!?ができそうな至れり尽くせりのサービスもあるようです。
また、ウッディー調の落ち着いたラウンジでは懐かしい雑誌のバックナンバーや海外の貴重な雑誌が勢揃いし、早朝から夜中の2時まで食事もワインもお茶もできるという本好き、アート好きにはたまらない場所だとか!
そんな蔦屋書店に足しげく通い、様々な情報をキャッチしているちょっぴり年配のアート・プロデューサーから先日嬉しいお知らせを頂きました。
私たちのプラナカンの本が平積みにされていた上に、立てかけてあったそうです。
ブック・コンシェルジュさんに聞くと 「プラナカンを紹介する本は唯一これだけ。他に類書がない貴重な一冊です」 と言われたそうです。
新著の発売直後ならまだしも、普通本を立て掛け、さらに平積みにしていただく事はなかなかある事ではなく、短い間だったのかもしれませんが著者にとって本当に嬉しくありがたいことでした。
大変な苦労を重ねてプラナカンの本を世に送り出し早くも五年が経ちましたが、こだわりの本が集まる代官山の書店で、今また様々な業種の方に手に取っていただいていると知り、さぞ本も喜んでいることでしょう。
都会のオアシスとも言えるT-SITEで1日じゅう好きな本を読みふける夏休み、というのも素敵かもしれませんね。
●代官山 蔦屋書店
東京都渋谷区猿楽町17-5
Tel 03-3770-2525
1F 朝7 時~深夜2時
2F 朝9 時~深夜2時
無休
代官山駅より徒歩約6分
http://tsite.jp/daikanyama/
一年数ヶ月ぶりでしたが、、久しぶりに平岡シェフの料理クラスに行って参りました。
クエラピス(インドネシアのレイヤーケーキ) を自分で焼いてみたい!と長い間切望していた友人がおり、やっと平岡シェフのレシピが完成しGoサインが出たのです。
バウムクーヘンのように幾重にも層をなすクエを家庭で焼くのは至難の技?いったい何時間かかるのかな?と、時間に余裕をみて大和までお邪魔しました。
大量のバターと砂糖と卵 (黄身と卵白は別立て) に粉とスパイス、ブランデーを合わせて生地を作ってしまったら、あとはひたすら一段につき約8分ほど焼いては生地を流し、上を平らに~を繰り返すこと十数回。
冷めたあとに層が剥がれないように一段焼き上がるごとにたっぷりバターを塗るレシピもあるようですが、今回はシンプルにそのまま生地を重ね焼きしていきました。
8分毎に作業があるとはいえ、その間お喋りに花が咲き、オマケで教えてくださった福建麺を頬張りながら、あっという間?に焼き上がってしまった気がします。
今回はアクセントとして、層の中段にプルーンを散りばめて焼いてみました。
砂糖がたっぷりのクエラピスには甘酸っぱいドライフルーツを入れると相性が良いそうですが、これが大正解!
卵とブランデーの甘~い香りが漂うキッチンで、しっとりフワフワの焼きたてをいただきましたが、一同美味しい!! としか言葉が出ず、市販品とはまるで別物でした。
これを食べてしまったら日持ちをさせるために、得体の知れないオイルがたっぷり入った市販のクエラピスはもういただけないかも?というのが正直な気持ちです。
贅沢にも「おこげ」ならぬ、カリッと焼けた端っこも試食。
ちょっぴりほろ苦いソフトクッキーを食べている感じです。これをさらにカリカリにして、ラスクのようにして食べても格別だそうです。
もちろん焼き菓子ですから、焼いたその日より暫くして味がなじんだ方が更に美味しいはず。
2日後、大切 に持ち帰ったラピスをいただいてみました。甘さとスパイスがまろやかになり、あまりの美味しさについ1切れが2切れに~と手がのびてしまいました。
冷蔵庫に保管すれば1ヶ月持つと言われましたが、残念ながらわずか3日で胃袋に収納。
焼き立てから刻々と変化する贅沢な味わい方を楽しませていただき、本当に感謝です!
次回は色々なクエラピスをご紹介したいと思います。
クエラピス(インドネシアのレイヤーケーキ) を自分で焼いてみたい!と長い間切望していた友人がおり、やっと平岡シェフのレシピが完成しGoサインが出たのです。
バウムクーヘンのように幾重にも層をなすクエを家庭で焼くのは至難の技?いったい何時間かかるのかな?と、時間に余裕をみて大和までお邪魔しました。
大量のバターと砂糖と卵 (黄身と卵白は別立て) に粉とスパイス、ブランデーを合わせて生地を作ってしまったら、あとはひたすら一段につき約8分ほど焼いては生地を流し、上を平らに~を繰り返すこと十数回。
冷めたあとに層が剥がれないように一段焼き上がるごとにたっぷりバターを塗るレシピもあるようですが、今回はシンプルにそのまま生地を重ね焼きしていきました。
8分毎に作業があるとはいえ、その間お喋りに花が咲き、オマケで教えてくださった福建麺を頬張りながら、あっという間?に焼き上がってしまった気がします。
今回はアクセントとして、層の中段にプルーンを散りばめて焼いてみました。
砂糖がたっぷりのクエラピスには甘酸っぱいドライフルーツを入れると相性が良いそうですが、これが大正解!
卵とブランデーの甘~い香りが漂うキッチンで、しっとりフワフワの焼きたてをいただきましたが、一同美味しい!! としか言葉が出ず、市販品とはまるで別物でした。
これを食べてしまったら日持ちをさせるために、得体の知れないオイルがたっぷり入った市販のクエラピスはもういただけないかも?というのが正直な気持ちです。
贅沢にも「おこげ」ならぬ、カリッと焼けた端っこも試食。
ちょっぴりほろ苦いソフトクッキーを食べている感じです。これをさらにカリカリにして、ラスクのようにして食べても格別だそうです。
もちろん焼き菓子ですから、焼いたその日より暫くして味がなじんだ方が更に美味しいはず。
2日後、大切 に持ち帰ったラピスをいただいてみました。甘さとスパイスがまろやかになり、あまりの美味しさについ1切れが2切れに~と手がのびてしまいました。
冷蔵庫に保管すれば1ヶ月持つと言われましたが、残念ながらわずか3日で胃袋に収納。
焼き立てから刻々と変化する贅沢な味わい方を楽しませていただき、本当に感謝です!
次回は色々なクエラピスをご紹介したいと思います。
タイのプーケットで毎年恒例のオールドタウン・フェスティバルにマレーシア政府観光局がジョイント。そのマレーシア・プロモーションのお手伝いで私Mikiはプーケットに行って参りました。ニョニャ・クバヤテイラーとして人間国宝のリム・スイーキムさん(以下キムさん)のアシスタントとして。
以前から親しくさせていただいているタイ・プラナカン協会も参加のナイト・ストリート・フェスティバルです。ニョニャ・クバヤの刺繍実演にはプラナカンの皆さんだけでなく、プーケット市長さん(下の写真中央の女性)も興味津々、市長さんは2度も見に来られたほどです。
タイでもリトルニョニャのドラマがヒットし、今タイでは、クバヤのことを「ヤヤ」と呼び、だいぶ人気が出てきました。ただし、タイ製のかなり安い偽物がでまわっているため、現地の人たちに何が本物のニョニャ・クバヤなのかを説明するのは大変でした。
ちょっと違和感感じますよね?すんごくタイっぽいです。
※この女性はリッチなマダムなので、お召しのクバヤは安物ではありません。特注品だそうです。
イベントが終わった翌日、ペナンのクーコンシーをモデルにした寺院をプーケットにも建てるということで、そのオープニングイベントに政府高官が来るので、是非紹介したいとほぼ無理矢理連れて行かれました。VIPがたくさん来るからクバヤで正装して来るようにと連れて行かれた先は、まだ工事中の土むきだしの場所。おまけに炎天下で、クバヤで正装していた私やキムさんはかなりへこたれました。それでも政府高官との記念撮影はプーケットの友人の絶妙な計らいで大成功。1台のリムジンが会場内に入って来たなあ、と思ったら、友人が私たちの腕をがっちり掴み、猛ダッシュ!紹介された方は、ハンサムだったタイの前首相のブレーンだそうです。プーケットの人たちはアンチ・タクシン派が多いので、前首相のサポーターが多いのです。
ちょうどこの日は中国正月の天帝の誕生日に当たる日。会場では飲み物や食事が無料で振る舞われていました。その中でごちそうになった麺が不思議。初めて食べるものでしたので、これは何かと聞いたら、「Mee Siam(ミー・シーアム)」との返事が。とうとう、ミーシャムの原型を見つけました!!
ミーシャムはシンガポールやマラッカでは結構ポピュラーな食べ物で、マレー人の店でも出しているところが多いですが、ニョニャ料理の代表的麺料理の一つです。名前がシャム、つまりSiam (現在のタイ)なのに、バンコクあたりのタイでは似たものがない、一体どこからきた料理なのかがずーっと疑問でした。そしてこの麺料理はタイに近いはずのペナンにはありません。酸味がきいてるのでペナンの人が好きそうなものなのに、ペナンにはないのです。
食べてしまってからわかったので、盛りつけた料理の写真を取り損ねましたが、プーケットでいただいたオリジナルと思われるミーシャムは、チリパウダーで炒めたビーフンに、キュウリの千切り、もやし、錦糸卵などをかざりつけ、そこにタオチオとアサム(タマリンド)をベースとしたタレをかけて食べさせます。マラッカでごちそうになったミーシャムはこれにかなり近いと思います。シンガポールのニョニャ・ミーシャムはエビの殻でダシを取ったスープにタオチオやアサムを加えたもので、マラッカのニョニャ・ミーシャムとはちょっと違います。
炎天下の中、修行に近いオープニングセレモニーでしたが、このミーシャムに出会えたのが何よりもの収穫でした。
ペナンを飛び越えて、マラッカにどのようにこのミーシャムが伝わったのか、ますます興味がわいてきました。
以前から親しくさせていただいているタイ・プラナカン協会も参加のナイト・ストリート・フェスティバルです。ニョニャ・クバヤの刺繍実演にはプラナカンの皆さんだけでなく、プーケット市長さん(下の写真中央の女性)も興味津々、市長さんは2度も見に来られたほどです。
タイでもリトルニョニャのドラマがヒットし、今タイでは、クバヤのことを「ヤヤ」と呼び、だいぶ人気が出てきました。ただし、タイ製のかなり安い偽物がでまわっているため、現地の人たちに何が本物のニョニャ・クバヤなのかを説明するのは大変でした。
ちょっと違和感感じますよね?すんごくタイっぽいです。
※この女性はリッチなマダムなので、お召しのクバヤは安物ではありません。特注品だそうです。
イベントが終わった翌日、ペナンのクーコンシーをモデルにした寺院をプーケットにも建てるということで、そのオープニングイベントに政府高官が来るので、是非紹介したいとほぼ無理矢理連れて行かれました。VIPがたくさん来るからクバヤで正装して来るようにと連れて行かれた先は、まだ工事中の土むきだしの場所。おまけに炎天下で、クバヤで正装していた私やキムさんはかなりへこたれました。それでも政府高官との記念撮影はプーケットの友人の絶妙な計らいで大成功。1台のリムジンが会場内に入って来たなあ、と思ったら、友人が私たちの腕をがっちり掴み、猛ダッシュ!紹介された方は、ハンサムだったタイの前首相のブレーンだそうです。プーケットの人たちはアンチ・タクシン派が多いので、前首相のサポーターが多いのです。
ちょうどこの日は中国正月の天帝の誕生日に当たる日。会場では飲み物や食事が無料で振る舞われていました。その中でごちそうになった麺が不思議。初めて食べるものでしたので、これは何かと聞いたら、「Mee Siam(ミー・シーアム)」との返事が。とうとう、ミーシャムの原型を見つけました!!
ミーシャムはシンガポールやマラッカでは結構ポピュラーな食べ物で、マレー人の店でも出しているところが多いですが、ニョニャ料理の代表的麺料理の一つです。名前がシャム、つまりSiam (現在のタイ)なのに、バンコクあたりのタイでは似たものがない、一体どこからきた料理なのかがずーっと疑問でした。そしてこの麺料理はタイに近いはずのペナンにはありません。酸味がきいてるのでペナンの人が好きそうなものなのに、ペナンにはないのです。
食べてしまってからわかったので、盛りつけた料理の写真を取り損ねましたが、プーケットでいただいたオリジナルと思われるミーシャムは、チリパウダーで炒めたビーフンに、キュウリの千切り、もやし、錦糸卵などをかざりつけ、そこにタオチオとアサム(タマリンド)をベースとしたタレをかけて食べさせます。マラッカでごちそうになったミーシャムはこれにかなり近いと思います。シンガポールのニョニャ・ミーシャムはエビの殻でダシを取ったスープにタオチオやアサムを加えたもので、マラッカのニョニャ・ミーシャムとはちょっと違います。
炎天下の中、修行に近いオープニングセレモニーでしたが、このミーシャムに出会えたのが何よりもの収穫でした。
ペナンを飛び越えて、マラッカにどのようにこのミーシャムが伝わったのか、ますます興味がわいてきました。
寒中お見舞い申し上げます。
新しい年が明けてすぐに悲しいお知らせがありました。
わたくしたちのプラナカン研究の礎を築き、公私に渡り多大なるお世話になったマラッカのババChan Kim Lay氏が1月6日にお亡くなりになりました。
享保88歳。
しきたりではお亡くなりになられた数に男性は3歳プラスするそうで、91歳という年齢になっておられましたが、百歳まで生きるとおっしゃっていたお爺様ですので残念でなりません。
6日の早朝、ご家族から訃報の知らせを受け、翌日には荷物をまとめ平岡シェフと共に夜便でマレーシアに飛びたちました。
気品あふれる面立ちに、茶目っ気たっぷりのお爺様に魅せられ、マラッカに数えきれないほど通い続けた私たち。
普通の取材では到底開かれることの無い、閉鎖的なプラナカンの世界の扉を外国人の私たちに大きく開いて下さった方でした。
東日本大震災の日にも真っ先に連絡を頂き、必要なものがあれば何でも送るから、大変ならマラッカにいらっしゃいとまでおっしゃっていただいた事、昨年の暮れ病院にお見舞いに伺った際には、病床におかれてもニョニャ粽の作り方や、ニョニャ・ババのあれこれをベッドの上からにこやかに教えて下さった姿は決して忘れることができません。
ババ・ニョニャ・ヘリテージについて、こちらのブログでも幾度となく紹介させていただきましたが、戦争時代を知るプラナカンの重鎮を失ったこと、またその暖かい人柄と優しい笑顔にもう二度と接することがきないのだという思いは、言葉では言い尽くせない深い悲しみと、そして感謝の気持ちでいっぱいです。
古き良き時代を知る華麗なるプラナカンの歴史が、ひとつ幕を閉じたような気がいたします。
本来、葬儀を語るのは甚だ失礼・不謹慎かと思いましたが、生前賑やかな事が大好きだったお爺様、ビデオカメラやフラッシュがあちこちでたかれる壮麗な葬儀でしたので少しだけお伝えさせていただきたいと思います。
お葬式は亡くなられてから5日後の10日に行われました。
数えきれないほど沢山の花々に囲まれたお通夜の席では、お爺様の大好物ニョニャ・クエが振る舞われ涙しました。
10日の葬儀にはパトカーや救急車まで出動し、道を交通止めにまでする壮大なババ・ニョニャ式のお葬式でした。
マレーシア最古の福建寺院「青雲亭(チェンフンテン)寺院」からも追悼の旗と提灯の行列がありました。
ご自宅を出た棺は、お爺様の生家である博物館の前をゆっくり通り一礼。もちろん葬儀当日は博物館もお休みです。
その後、先頭を走る棺を乗せた車の後を葬儀の楽隊と共に皆でお寺まで練り歩きました。
ご自身が多額の寄付をされたお寺の付属幼稚園児たちまでが、ずらりと沿道を囲み合掌しながらお爺様の見送りをしていた姿には深く心を打たれました。
棺を飾る極彩色を施した巨大な神輿型の埋葬品は、細部まで様々な装飾が施された特注品。今では見ることのできない特別なものだそうです。
財を成したプラナカンならではの豪華絢爛な装飾でしたが、これはそのあと燃やされてしまうんですね。
ひとつの貴重な歴史が幕を閉じる瞬間に立ち会わせて頂き、「プラナカンとは何ぞや!」と、最後の最期までご自身の身を持って教えて下さった気がして、始終溢れる涙を止めることがでませんでした。
生前お爺様から受けた沢山の恩義を忘れることなく、これからもプラナカンの世界を一人でも多くの方々に知っていただくように研鑽を重ねたいと思います。
ブログを通してではありますが、Chan Kim Lay氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
新しい年が明けてすぐに悲しいお知らせがありました。
わたくしたちのプラナカン研究の礎を築き、公私に渡り多大なるお世話になったマラッカのババChan Kim Lay氏が1月6日にお亡くなりになりました。
享保88歳。
しきたりではお亡くなりになられた数に男性は3歳プラスするそうで、91歳という年齢になっておられましたが、百歳まで生きるとおっしゃっていたお爺様ですので残念でなりません。
6日の早朝、ご家族から訃報の知らせを受け、翌日には荷物をまとめ平岡シェフと共に夜便でマレーシアに飛びたちました。
気品あふれる面立ちに、茶目っ気たっぷりのお爺様に魅せられ、マラッカに数えきれないほど通い続けた私たち。
普通の取材では到底開かれることの無い、閉鎖的なプラナカンの世界の扉を外国人の私たちに大きく開いて下さった方でした。
東日本大震災の日にも真っ先に連絡を頂き、必要なものがあれば何でも送るから、大変ならマラッカにいらっしゃいとまでおっしゃっていただいた事、昨年の暮れ病院にお見舞いに伺った際には、病床におかれてもニョニャ粽の作り方や、ニョニャ・ババのあれこれをベッドの上からにこやかに教えて下さった姿は決して忘れることができません。
ババ・ニョニャ・ヘリテージについて、こちらのブログでも幾度となく紹介させていただきましたが、戦争時代を知るプラナカンの重鎮を失ったこと、またその暖かい人柄と優しい笑顔にもう二度と接することがきないのだという思いは、言葉では言い尽くせない深い悲しみと、そして感謝の気持ちでいっぱいです。
古き良き時代を知る華麗なるプラナカンの歴史が、ひとつ幕を閉じたような気がいたします。
本来、葬儀を語るのは甚だ失礼・不謹慎かと思いましたが、生前賑やかな事が大好きだったお爺様、ビデオカメラやフラッシュがあちこちでたかれる壮麗な葬儀でしたので少しだけお伝えさせていただきたいと思います。
お葬式は亡くなられてから5日後の10日に行われました。
数えきれないほど沢山の花々に囲まれたお通夜の席では、お爺様の大好物ニョニャ・クエが振る舞われ涙しました。
10日の葬儀にはパトカーや救急車まで出動し、道を交通止めにまでする壮大なババ・ニョニャ式のお葬式でした。
マレーシア最古の福建寺院「青雲亭(チェンフンテン)寺院」からも追悼の旗と提灯の行列がありました。
ご自宅を出た棺は、お爺様の生家である博物館の前をゆっくり通り一礼。もちろん葬儀当日は博物館もお休みです。
その後、先頭を走る棺を乗せた車の後を葬儀の楽隊と共に皆でお寺まで練り歩きました。
ご自身が多額の寄付をされたお寺の付属幼稚園児たちまでが、ずらりと沿道を囲み合掌しながらお爺様の見送りをしていた姿には深く心を打たれました。
棺を飾る極彩色を施した巨大な神輿型の埋葬品は、細部まで様々な装飾が施された特注品。今では見ることのできない特別なものだそうです。
財を成したプラナカンならではの豪華絢爛な装飾でしたが、これはそのあと燃やされてしまうんですね。
ひとつの貴重な歴史が幕を閉じる瞬間に立ち会わせて頂き、「プラナカンとは何ぞや!」と、最後の最期までご自身の身を持って教えて下さった気がして、始終溢れる涙を止めることがでませんでした。
生前お爺様から受けた沢山の恩義を忘れることなく、これからもプラナカンの世界を一人でも多くの方々に知っていただくように研鑽を重ねたいと思います。
ブログを通してではありますが、Chan Kim Lay氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
10月2日(日)まで、アジア最大級の旅の祭典「JATA旅博2011」が東京ビッグサイトで行われています。
昨日30日にメディア向けの内覧会があり、お世話になっているマレーシア政府観光局のブースにお邪魔させていただきました。
旅好きにはたまらない毎年恒例の大イベントですが、行きつくまでに息切れしそうな距離を頑張ってひたすら歩き続けると、広大な展示場の一番奥にアジア各国のブースが並んでいます。
今回のマレーシアのブースでは、マレーシア行きの航空券が当たるクイズゲームの実施や、五感に語りかける心地よさとホスピタリティーを体験していただけるように、マッサージセミナーやマレーシア舞踊、「ヴィア・フェラータ」というロック・クライミングに似た新感覚の登山の疑似体験ができる設備なども用意。また、マレーシアの大手食品メーカー「Seri Nona Food」なども来ておりました。
Seri Nona Foodはインスタントのクトゥパ(サテーなどに添える米のケーキ)やソース類、ジンジャーティーやカヤジャムなどで有名な食品会社です。
ほかにサバ州観光局のブースや、マジェスティック・マラッカやパンコール・ラウリゾートなどで有名なYTLグループのコーナー、ホテルやツアーを現地価格で提供しているウエンディーツアーさんなども並んでおりました。映画「セカンド・バージン」のパンフレットも沢山置いてありましたよ。
今回特に目を引いたのは、マレー式カンポン・ハウスをデザインしたひと際目立つ立派なブース。(写真には屋根くらいしか納まりきれませんでした)
聞くと棟梁さんが大変な時間をかけて組み立てられたそうな。
普通コンパクトに作られたブースは数時間ほどで組み立てられるそうですが、本職の大工さんたちが入って頑丈なブースを造り上げている国はマレーシアくらいかもしれません、とのお話でした。
そしてこの立派なカンポン・ハウスが旅博の終了後、嬉しいことに被災地で再利用されることになっているのです。再利用先は岩手県大船渡市のボランティア団体「さんさんの会」さん。http://blog.livedoor.jp/sansannokai/ (「さんさんの会」オフィシャル・ブログ)
「さんさんの会」は、震災翌日より被災者の健康を考えて野菜を中心とした「おかずの配布」をするボランティア活動をしている団体です。震災後半年以上が経ち、避難所が徐々に閉鎖されるなか、まだまだ物資の足りない仮設住宅に移動した被災者の方々には支援が必要です。ところが、今まで活動拠点としてきた大船渡市の公民ホールから9月末をもって退去しなくてはならず、新しい拠点を探している中でこのマレーシアのブースを現地で活用することになったそうです。
被災者の方々の貴重な栄養を担う「さんさんの会」さん。これから雪が降る東北で南国マレーシアのカンポン・ハウスが生かされるのは嬉しいことですね。
●JATA旅博2011
10月2日(日)まで東京ビッグサイト 東4,5、6ホールにて
(マレーシアのブースは東6、A02-03)
10月1日は10~20時、2日は10~18時まで。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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