忍者ブログ
Admin*Write*Comment
マレー半島モンスーン寄稿
[1]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

15日間つづく旧正月も明日でおしまいです。
毎年Makanの平岡宅で行われる恒例の「食い倒れ忘年会」が今年は新年会となり、旧正月にかけて絶品のお料理を2度も味わうことができました。
というのも、旧正月を利用してマラッカから来日しているプラナカンの人たちともMakanで祝う機会があったからです。新年ですから平岡シェフ手作りの「イーサン(生魚)」も登場で皆さん大喜び!まずは新年会で食べたお料理の「一部」をご紹介いたしましょう。


●ザーサイや揚げ玉ねぎがアクセントのピータン・サラダ


●こんがり揚げた自家製蝦トースト 


●タイガービールのお友には絶対これ!!という強いリクエストにお答えし、毎年必ず登場する香ばしいブラチャンチキン。鶏の芯までぎゅっとブラチャンの旨味が詰まっていました。


●これも毎年定番の自分で具材を詰めるクエパイティー。皆さん奪い合うように食べるので具を詰めた完成品の撮影を忘れました。


●栗と湯葉と椎茸の醤油煮込み。ごろごろと栗が丸ごと入った贅沢な一皿は箸やすめにぴったりの一皿でした。


●これは東南アジア料理を研究するI君が自ら作ってきてくれたコタバル風のアヤムルンダン。ターメリックやハーブをこれでもか!!ときかせたルンダンは濃厚で味わい深く、フランスパンにつけて食べると最高!と奪い合い。あっという間に無くなりました。


●メキシコ料理にも造詣が深いI君が作った変わり種のモーレソース。中にチキンが入っていました。以前アメリカに住んでいた時に毎年メキシコに通っていたChieですが、干しぶどうやデイツなどで甘味をつけ、パンやトルティ―ヤでとろみを、カカオで香りを出しているこのモーレソースが大好物。数十種類の具材が溶け合った複雑な味を懐かしく戴きました。
で、ここでピッチを上げると後で大変なことになる、とわかっている皆さん。でもどれも美味しいのでついペースが速く、ずんずん無くなっていきます。

●毎年魚のターメリック煮込みをリクエストされる方のためにイカン・クニ。優しい味でご飯がすすみます。

●こちらはソートン・ヒタムと、写真が切れていますが上は鶏の煮込みです。
なにこれ?イタリアンのイカの墨煮と同じじゃない?と思われるかもしれませんが、これにはブラチャンやサンバルも入っており、さらに奥の深い味わいになっています。

●アサムフィシュを食べたい!という方のリクエストにお答えし、スープの甘辛加減が絶妙な一皿。私はこのスープをひたすら飲んでいたい気分でした。


●ここでまたお口直し、オーチェン(オイスターオムレツ)の登場です。片栗粉のとろみをつけて炒めた卵は口当たりが優しく、ふんわりつるりと食べられるオムレツです。これにタイのチリソースをつけて食べると止まりません。

●さて、本日のメイン、イーサンの登場です。
平岡シェフのイーサンは潮州風。どこが違うのかといいますと赤や緑や黄色とギラギラに着色した上に甘く味つけした漬物や果物の砂糖漬けなどを使用せず(赤いのは紅ショウガです)野菜多めのシンプルなお刺身サラダ風なこと。アクセントとしてライムリーフを添えてあります。


そしてシンガポールの潮州料理屋の「リークイ」に教えてもらった「一年かけてつくる梅のソース」が味の決め手となっています。大量の梅干しに少しずつ砂糖を加え、一年かけて塩抜きをし、味をまろやかにしたものをベースにソースを作るのです。もちろんポメロと砂糖漬けの冬瓜、揚げたワンタンの皮、ピーナッツなどは欠かせません。シンガポールのリークイでは下にひく野菜に芹菜(チャイニーズセロリ)と人参を多く用いていました。


お金が儲かりますように!仕事がうまくいきますように!健康でありますように!と、皆でそれぞれ願いを言いながらイーサンをお箸でうず高く持ち上げ、こっぱみじんにして味わうのです。
味よりもスタイルを楽しむ縁起物の料理と言えますが、平岡シェフのはナチュラルで香ばしくて本当においしい!


●ピリ辛でパラリと仕上げたI君お手製のナシゴレン。



●平岡シェフの海南チキンライス。なんたってチキンエキスたっぷりのジャスミンライスが抜群に美味!

今回のチキンライスのソースはいつもの自家製チリソースとジンジャーソースに加えて、平岡シェフがタイのカオマンガイ屋で覚えたダークソヤに、様々なピリ辛スパイスを合わせたもの。おかわり下さい!とチキンもご飯もみるみるうちに無くなり、台所の炊飯器まで取りに行く人もいたほどです。

さらにここからまた延々とデザートタイムが続いたのですが、写真を撮る前に胃袋に全て納めてしまいました。皆さん良く食べ良く飲んだ新年会でした。


PR

いつもお世話になっている神奈川県大和にあるシンガポール・マレーシア料理店『マカンマカン』さんが、アジアン・ミニ・アフタヌーンティーを始めましたというので、早速行って参りました!

平岡シェフといえばニョニャ料理の達人。とくにニョニャ・クエ(菓子)に対する思い入れは深く、私たちとシンガポールやマラッカ・ペナンに幾度となく足を運ぶ中、ニョニャ・クエ名人やクエの工房を訪ねて作り方の研究を重ねてきました。

そんな彼女の念願だったアジアのスイーツとおいしいお茶で、まったりノンビリ午後のひとときを過ごしてほしいとアジアン・スタイルのアフタヌーンティーが始まりました。



お菓子の内容は日替わりだそうですが、私たちが行った日はご覧の通りカラフルなアンクークエとロンガン入り杏仁豆腐、平岡シェフ・オリジナルのサンザシのレイヤーケーキ、ユーラシアンの人たちがお祝いに食べるセモリナ粉を使ったスージーケーキ、といったディープなものとおなじみのスイーツが上手にミックスされていました。

そして甘いものをよりおいしく頂くために欠かせない塩味のアイテムとして、ピリ辛の干し蝦入りのサンドイッチとお店でも人気のニョニャ風ピクルス。ポットで出されるお茶はハーブティーが数種類、ウーロン茶やコーヒーの中から選びます。
まず驚いたのが自家製のアンクークエ!中には香ばしいピーナッツがたっぷり!

日本でアンクーをいただけるだけでも感激でしたが、これを日本で美味しく作れる人は多分平岡シェフくらいでしょう。聞くと一見簡単そうに見えるもちもちした皮に大変苦労したそうです。普段現地でアンクークエを食べると下にべっとり油がひいてあったりするのですが、こちらはさらりとした味でまるで和菓子のよう。色こそ真っ赤(アンクーのアンは赤という意味)ですが、もちもちとした食感は日本人にも馴染みやすく大変美味。一瞬のうちにペロリと食べてしまいました。お次はスージーケーキ。

卵黄と砂糖をとてつもなく大量に使うスージーケーキを美味しく作るのは、これまた大変な技が必要なのですが、試作を重ねた平岡シェフのスージーは軽い仕上がりで、添えられたヨーグルトとともにいただくとセモリナ粉のザラリとした食感にしっとり感が加わり良い塩梅になります。クエ・ラピス風のサンザシのレイヤーケーキは平岡シェフのオリジナル。しっとり焼き上げた生地に幾重にもはさまれた甘酸っぱいサンザシがアクセントになっており、洋菓子とアジアン・スイーツのイイとこ取りをしたような完成度の高いケーキでした。
一皿に盛られたスイーツはどれも食感が違うので飽きることなく、甘さも控えめ。脂っこさも感じさせないためお腹にもやさしく、最後のひとくちまで美味しくいただけました。

西洋風のアフタヌーンティーですと3時のおやつにするには重たくなりがちですが、これなら夜ごはんもちゃんと食べられます。

シンガポールやマレーシアのスイーツの良さを気軽に味わえる、今までありそうでなかったユニークなミニ・アフタヌーンティーを是非お試しください。


★アジアン・ミニ・アフタヌーンティー★

月曜日~土曜日 14:00~17:00

ハーブティーか中国茶、またはコーヒー付き 1,365円

「Makan Makan中央店」神奈川県大和市中央1-6-19

☎046-260-7010

(定休日)第2と第4月曜と毎週火曜
今年の2月に新宿伊勢丹、マ・パティスリーに登場するや話題を集めた
プラナカンをコンセプトとしたアジアン・スイーツのお店
『 Li Pore 』 が5月19日(水)から25日(火)まで同じ場所に出店中です。

フランス人のデザイナーによる鮮やかなプラナカン・カラーのパッケージはそのままに、

以前よりさらにパワーアップして、バラエティーも豊富に登場です。

今回は初夏を意識したさわやかなプリンやムース系のグラスデザートを中心に、
カヤを使ったロールケーキや東洋のバニラとも言われるパンダン・リーフを使ったスイーツなど、
この機会に是非ともアジアと西洋の融合の味を楽しみに足を運んでみてください!


(写真のロールケーキは試食会の時のものです)

Li Pore (リーポール)
伊勢丹百貨店 新宿本店 地下一階 マ・パティスリーにて
5月19日~5月25日まで開催中
16.jpgマラッカの友人から回ってきたメールに、「レモングラスががん細胞をやっつける!」という
記事がありました。

前からタイ人はトムヤムクンをよく食べるのでガンになる率が低い、レモングラスがいいらしい、というのはタイ料理を食べにいく度に聞かされましたが、でも日本人が毎日みそ汁飲むように、タイ人は毎日トムヤムクンを飲むのかな??と思いつつ、ま、美味しくて害さえなけりゃ何でも良いさ,と思っていました。

レモングラスは南アジアと東南アジアが原産と言われ、West IndianとEast Indianの2タイプに分かれるらしいです。インドでは料理用というより、薬として用いられる方が多いとか?

日本のデパ地下で売られていたレモングラスを見て、「これは新種か??」とびっくりしてしまったのですが、日本では現地で捨てられている葉の部分だけを売っているのですね。日本語のサイトをチェックしたら、根元の部分は残しておいて、また葉を育てるらしいですが、こちらでは料理に使うのは根元の部分の柔らかいところだけであり、これをすりつぶして煮込み料理のペーストに混ぜたり、魚のすり身団子などに混ぜたりするのです。
ですから、こちらでは市場などで山積みで売られています。ありがたいことです。

レモングラスが自生しているのは見たことがありませんが、動物園とか植物園などの道ばたに普通に植えられていることは珍しくありません。動物園などに行って、「あ、虫よけ忘れた!」と思っても大丈夫です。そこらに生えているレモングラスをちょっと拝借し、ぐちゃぐちゃによって液が出てきたら、それを手足になすりつければいいのです。レモングラスは虫よけ効果もあり、タイやこちらではレモングラスの香りのする虫よけスプレーなどが売られています。

肝心の抗がん作用ですが、なんでも、イスラエルの研究者がレモングラスの抽出液1グラムにがん細胞を自殺に追いやるに十分なシトラールと呼ばれる成分があることを発見した、と書かれています。それで、イスラエルのレモングラス・ファームに世界中からがん患者が集まっていると。この辺が嘘っぽいのですが(私ならタイや東南アジア諸国に行きますよ)。きっとイスラエルの業者が流したチェーンメールなのでしょうね。グアテマラなど南米でもレモングラスは栽培されているそうで、わざわざイスラエルくんだりまで行く必要はないと思うのですが・・・。

レモングラスはお茶にしてもおいしく、こちらのスパやスパ系リゾートなどではレモングラスをベースにした冷たいハーブティーをウェルカムドリンク代わりに出してくれことが多いです。暑いときにとても爽快感があります。レモングラスをたっぷり煮出して蜂蜜などで甘くし、冷蔵庫に冷やしておくといいですよ。こちらの食料品店(とくにインド系)では乾燥レモングラスも売られています。
  • ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
  • プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
  • 便利ツール
Amazon 私たちの書籍もアマゾンでお求めいただけます
  • 最新コメント
[02/25 Chie]
[02/24 らんこ]
[02/24 Miki]
[02/24 らんこ]
[01/22 平岡弘子]
  • ブログ内検索
  • カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
  • 最新トラックバック
  • バーコード
  • カウンター
  • アクセス解析
  • バーコード
Copyright © マレー半島モンスーン寄稿 All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]