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マレー半島モンスーン寄稿
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2019年☆


新年おめでとうございます。


旧年中は大変お世話になりました。


本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


いつもマラッカの定宿はこちらのブログでも何度か紹介しているHotel Puriでしたが、たまには浮気をしてみようと、以前内部の見学をさせてもらったHeeren Palm Suitesに平岡シェフと宿泊してみました☆


場所はPuriからも近く、かつてのBaba Hotel(改装後はどうなるのか?まだ不明です)やPeranakan Association Malacca の並びという好立地。


このお宿は以前DBS Bankが所有していたこともあるプラナカン屋敷を改装したもので、
   このように間口が狭く一見通り越してしまいそうになりましたが中は別世界。お屋敷2つ分をくっつけてあり、大変明るく広々とした印象を受けました。


中庭からフロントデスクを望むとこんな感じです。


らせん階段に鮮やかなタイルといったプラナカン屋敷ならではのデコレーション。奥行きは多分80メートルくらいはあるでしょうか?中庭が2つ、簡単なプラナカンの展示室やキッズ・ルームなんかもあります。さらにその奥の裏庭部分にはキッチンと朝ごはんを食べるカフェテラスがあり(宿泊客のみ利用可)表から裏道へと通り抜けできる造りになっていました。
週末はこの裏通りにマーケットがたち、マラッカで長い間変わることなく絶品タンドーリチキンを提供し続けているPak Putraにも裏口から出れば至近距離!というのは嬉しい限りです。


部屋は全部で10室。すべてがテイストの違う内装になっています。実際の建物は3階建ですが、こちらの表示では1階がグランドフロアー、2階がファーストフロアー、3階がセカンド~となっていますので要注意です。上の階に行くにつれ、裏庭部分の建物が無いためにコンパクトになり、部屋数が少なくなっています。私たちは「隣どうしの部屋」をリクエストしていたので、3階(表示ではSecond Floor)の301と302号室に宿泊。 この部屋にたどりつくまでに急な階段を上らなくてはならず、毎回はぁ~はぁ~と息切れしてしまいましたが、もちろん大きな荷物などは全て運んでくれます。ちなみにフロアマップに記載されている303と304号室は私たちの部屋とはまた違う階段を上るので同じSecond Floorでも廊下ではつながってはいません。こんなところがお屋敷ホテルの面白さです。


こちらが私の宿泊したヒーレンストリートに面した301号室。 モダンな家具が配置された3人くらいは優に泊まれる広い部屋でした。このホテルはHotel Puriの別館にあるPuri Suites(昨年1月にブログで紹介)のようにプラナカン屋敷の内装を忠実に再現したものとは違い、内部は比較的モダンな作りになっています。水回りも一面大理石に覆われて周りは全てガラスでできたシースルー状態。 (透け感は内側のブラインドで調整できます)


窓を開けるとショップハウスの街並みが一望でき、朝晩と暮れゆく古都の風景を眺めているだけでも飽きませんでした。


 


こちらが平岡シェフの宿泊した302号室。301に比べて落ち着いた雰囲気です。

階段側から撮った部屋はこんな感じです。
左側にあるガラス張りがバスルーム。モダンな水回りは同じ造りで、数段上った扉を開くと中庭に面したバルコニーがありました。 灼熱の太陽が燦さんと降り注ぐバルコニーでのんびりお茶~など暑すぎて到底出来ませんでしたが、プラナカン屋敷の入り組んだ造りが分かる内側の眺めもなかなか面白く、個人的にはこちらの部屋の方が好みでしょうか。


プラナカン屋敷の雰囲気を味わいつつ、モダンな良さも取り入れたHeeren Palm Suites。立地の良さ、部屋の広さに対して値段も比較的リーズナブル、スタッフもフレンドリーでしたので女子の独り旅にもおすめです。


ヒーレンストリートに面した部屋の利点はチャイナタウンの家並みを眺められる事ですが、夜中になると表を行き交うトライショーが流す音楽が気になりました。(特に週末)静かで落ち着いた部屋をご希望の方は中庭に面した部屋をリクエストされると良いと思います。


 


■Heeren Palm Suites


155 Jalan Tan Cheng Lock


https://www.facebook.com/heerenpalmsuites
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 話題性ばかりを狙ったインスタ映えの料理には日々辟易としていますが、先日マラッカで美味しく、かつ盛り付けも美しい、居心地の満点のお店に行って参りましたのでご紹介したいと思います。場所はニョニャバスケットの達興や潮州粥で有名なカンポンパンタイの並びにあるショップハウス。



ひっそりと佇むワイルドコリアンダー。日本で仕事経験もある店主。



間口の狭い入り口からは想像がつきませんが、中は観葉植物とアンティークに囲まれた天井の高い広々とした空間が広がっています。


奥行きのある店内をズンズン奥へ進むと裏口はマラッカ川に面しているという貴重な建物です。川沿いのテーブルで食べることもできます。



こちらのお料理は、オーナーご夫妻のルーツであるババ・ニョニャやクリスタン、中国やインドなどの料理に独自のアレンジを加えたローカルアジア料理。
まるでマラッカの縮図のような、多民族の良さがぎゅっと詰め込まれた魅力的なメニューが並んでいました。
普段、クリスタンやニョニャ料理は全部の料理が茶色や黄色になりがちで、味は良いのに見かけが残念!という料理が多いのですが、こちらの料理はお皿にも盛りつけにもオーナーさんのセンスが光る工夫が凝らされた美味しいお料理ばかりでした。

まず最初はこちらのシグネチャーディシュであるワイルドコリアンダー・スペシャルセット。


4種類のごはんは、青いのがバタフライピー、黄色いのはターメリックを入れたナシクニ、ココナッツのナシルマ、プレーンライスの4種類。おかずにはしっかり煮詰めて凝縮したグレイビーが美味しいビーフルンダン、アチャーなどが美しく盛り込まれています。

川沿いで撮影した料理の中から、

写真の真ん中は、シンプルな茄子のサンバルがけのようなお料理ですが、食べてみると他のどこにも無いユニークで味わい深いソース。聞いてみると、インドの血が入った奥様の家に代々伝わるレシピだそうで、隠し味に漢方薬にも使われるインドのハーブを使っているそうな。唐辛子の辛さが全面に出ること無く、独特の香りとコクを楽しむ料理でした。

左奥はロジャ。
個人的に甘ったるいロジャは苦手なのですが、こちらのロジャは大ぶりに切られた野菜やフルーツがゴロゴロ。シャキシャキのバンクワンに、爽やかな酸味のスターフルーツやグリーンマンゴーなど、香り高いジンジャーフラワーをたっぷり使ったロジャソースとともに、サラダ代わりにモリモリ食べられてしまうフレッシュ感あふれるロジャでした。

フレンドリーなサービスも心地よいワイルドコリアンダーには、この他にもラクサやミーシャムなど食べてみたい料理が満載なのですが、自家製のケーキも超おすすめです。


中でも塩卵で味付けをしたカスタードクリームをたっぷりはさんだ珍しいレイヤーケーキを是非!


何とも愛らしいこの姿。上にはグラムラカもかかっています。塩卵入り?と敬遠するなかれ、甘いもののアクセントに塩は最強のコンビネーション。カスタードクリームも卵から出来ているのですから相性が良いのです。味はというと、ほんのり茹で卵の風味を加えたような濃厚なカスタード。しっとりとしたスポンジにも味がよくなじんでいる他では滅多に味わえないユニークなスイーツです☆

そのほか、日替わりで様々な種類が登場する自家製のニョニャクエもほっとする素朴な味わいですので、是非召し上がってみてください。

居心地満点、料理もスイーツもおすすめできるワイルドコリアンダー、マラッカに行く時には必ずリピートしたいお店となりました☆


 


Wild Coriander


40, Jln Kampong Pantai, Melaka


水曜休み、12:0023:00


https://www.facebook.com/wildcoriandermelaka/


1年を通して酷暑のマラッカ。短い滞在の場合、オランダ広場やチャイナタウンの街歩きがやっとのことだと思います。特に強い日差しが降り注ぐランチタイムに歩き回るのは大変です。そんな時には観光名所から至近距離、雰囲気抜群Casa del Rioのプラナカン(ニョニャ)のティフィン・ランチがおすすめです。

以前こちらのブログでも紹介させていただきましたが


マラッカ川とマラッカ海峡を眺めながら、優雅にご当地名物を頂くランチタイムはCasa del Rioならではの醍醐味。シェフはBabaのウィリアム・シェフ。
 

お婆様とお母様から伝授されたニョニャのレシピで料理を提供されています。

メニューは日替わりとのことでしたが、訪れた日はこんなメニューでした。


●Fish Maw Soup(魚の胃袋のスープ)


(ティフィンに入っているのは以下の4品)


●Ikan Gerang Assam(ニョニャ風タマリンド・フィッシュ)


●Prawn with Pineapple(エビとパイナップルの煮込み)


●Pongteh Chicken(ニョニャ風肉じゃが)


●Chicken Roll(五粉粉をきかせた鶏肉の巻き上げ)


(ご飯のお皿)


●Acar Timun Nanas(キュウリとパイナップルのピクルス)


●Fish Cracker and Steamed Rice


デザートはChendol


まず最初にスープ。この日はニョニャ料理のスープの中でも高級とされるHee Piow(魚の浮袋)のスープでした。通常は透き通ったスープであっさりとした味わいのものが多いのですが、こちらのHee Piowはご覧の通りのブラウンカラー。



鶏や魚介から出たものすごく濃厚なダシがきいており、同行した平岡シェフが「しっかりダシを取るとこんなにも味わい深い美味しいスープになるのね~」と感激した様子。しかもかなりのボリュームです。


そしてティフィンの登場☆


4段重ねのティフィンを、ひとつひとつ開ける楽しみは格別です。


魚料理はIkan Gerang Assam。これはタマリンド(Assam)をきかせたニョニャ風の魚と野菜の煮込みで、スパイス・ペーストをたっぷりきかせたトロミのある濃厚な魚料理です。オクラの食感、トマトの爽やかな酸味がアクセントになっています。


魚介料理はエビとパイナップルの煮込み。日本の方々に人気のニョニャ料理のひとつです。フレッシュなパイナップルの旨みがたっぷりトロけた甘酸っぱいグレイビーには、大振りの海老がゴロゴロ入っていました。


肉料理の一品は鶏肉に五香粉をまとわせた揚げ物。Ngo HiangChicken Roll)。あっさりとしたお口直しの一皿です。


もう一つはニョニャの家庭料理の定番、アヤム(チキン)ポンテ。


ニョニャ風の肉じゃがで、本来は豚肉を使用しますが、こちらではキチン。


じっくり炒めたシャロットの甘味と、ニンニク、タオチオ(豆味噌)の豊かな風味が、ポテトとチキンにたっぷり染み込み、どこか懐かしい味わいも醸し出しています。甘辛の絶妙な加減にご飯が進んで止まりません。


ティフィンに入った4種類のお料理は、それぞれ甘さ、辛さ、酸味、塩気、黒醤油のコクを活かしたどれも違う味わいで、前回同様とてもよく工夫されたメニューでした。


シメのデザートはチェンドル。

マラッカ名物の黒砂糖グラムラカがた~っぷり入ったヒンヤリデザートは火照った身体に染みわたる美味しさ。


そしてこの日はあと2品、シェフのおすすめ料理が登場しました!


そのひとつがシーフードラクサ


この写真ではわかないかもしれませんが、中には海老やホタテ、魚がたっぷり隠れています。8種類のフレッシュハーブを使い、さらにスパイス・ペーストをきかせた香り高いスープは後からジワリと心地よい辛さが広がります。ホテルならではの上質な素材を惜しげもなく使い、ボリューム感のある魚介のスープを存分に楽しめる高級ラクサでした。


そしてこの日のもうひとつの白眉はウィリアム・シェフがアラカルトメニューから持ってきて下さった「Curry Deval」。マラッカに行ったら必ず味わいたい料理のひとつにクリスタン(ユーラシアン)料理がありますが、その代表格がこのカレー・デバル。


私たちのブログにも何度か登場しているデバルですが、堂々たる一皿をご覧ください。


プチプチと口の中で弾けるマスタードシードにお酢をきかせた複雑でスパイシーなグレイビーに、一同唸る美味しさ!


辛い料理の代名詞にもなっているカレー・デバルですが、ホテル仕様は上品で爽快な辛さの中に、ハーブと西洋料理のコクが同居した、もう一度食べたい!と思わせる愛してやまないCurry Devalでした。是非とも味わっていただきたい名物料理です。


最後にメニューで目をひいたのがグラムラカ・コーヒー。現地ではコーヒー・シュガーとしても使われることもある椰子から抽出した黒砂糖のグラムラカ。カプチーノの上には、これでもか!とばかりに削ったグラムラカがかかっています。



コーヒー豆の煎った香りと苦みが、こんなにも黒砂糖と調和するとは新しい発見でした。


Casa del Rioのカフェはランチやディナーだけではなく、お茶にも気軽に立ち寄れる本当に便利な場所にありますので、是非お立ち寄りください☆


今回の旅で知った、ちょっぴり残念なお知らせです。
私たちの著書でも紹介している、ニョニャの手作りカレー粉の「オン家」。カレー粉作りをされていたローズお婆ちゃんは御年93歳になり、もう作ることが出来なくなってしまったそうです。
オープンしてますよ~という、こののどかな風景も見納めでしょうか?

まだまだお元気で、今でも品のあるおばあちゃま。

こちらはローズお婆ちゃんの調理道具、使い古された石臼やすりこ木!いいですね~~。

お邪魔した時は、いつものようにとどまるところを知らないオン家の質問攻めにあった私たちですが、さすがに弱ってきた足腰には勝てず、もうカレー粉作りはやめた~~と仰っていました。
残り少ない貴重なカレー粉を下さったローズお婆ちゃん。かつてご自身のカレー粉を使ってニョニャのチキンカレーを作って下さったことがありますが、温かいもてなしの心が伝わる家庭の味に平岡シェフと感激したものです。
カレー粉は無くなっても、お婆ちゃんが元気で長生きをして下さるのが1番嬉しいこと。
また直ぐに会いに来るからね!と言ったら、「来年は私もバイバイしてるよ~!バイバイ!!」とローズお婆ちゃんらしいジョークを飛ばし、Mikiさんも平岡シェフも大笑い。これはきっと長生きするわ!
と、そんなこんな、結局は食べるばかりのご報告となってしまったマラッカの旅。
まだまだご紹介できてないお店や場所が沢山ありますが、マラッカの風景とともに、とりあえずはこのヘンで。







今回はマラッカの甘辛名物いろいろ~を簡単にご紹介したいと思います。


まず最初はマラッカの特産品、椰子から取れる砂糖のGula Melaka(グラムラカ)。


スーパーやお土産物屋でも沢山売られていますが、実は白砂糖を混ぜて作られている物が殆どで、純度100パーセントのものはなかなかお目にかかれません。しかし、チェンドルやサゴプリン、オンデオンデなどの、グラムラカの風味をダイレクトに味わうニョニャクエには、この純度100のグラムラカが欠かせません。なぜかと言うと味も香りも天と地ほど違うのです。こだわりのある店ではチェンドルなどに100パーセント・グラムラカ使用と書いてあるところもあるほど。
という事で、ここなら買えるわよ~と連れていってもらったのは昔ながらの乾物屋さん。
純度100パーセントのグラムラカは、かなりのこげ茶色をしています。


蓋をあけたとたん、あんみつにかける黒蜜のようなイイ香りが~。

味見をしてみると、指に載せただけでジワリと溶けてゆくほどデリケート。
舌で転がすと固まりが嘘のようにサ~っと溶けてしまいます。鼻の奥までボリューム感あふれる芳醇な香りが押し寄せながらも、口の中に甘さが残らず、あっという間に消えてゆくのが純度
100のグラムラカ。醤油を煮詰めたような香りと微かな塩味もあり、どこか和菓子を思わせる風味もあります。自然の産物が生み出すパワーを感じる逸品に、これでオンデオンデを作ったら最高だわ~と、平岡シェフは早速キロ買いをしておりました。Baba Charlieの奥様もオンデには100パーセントのグラムラカを使わないと、中身が溶けにくく、口どけの悪いオンデになる、とおっしゃっていましたがまさにその通り。
お店の名前は失念してしまいましたが青雲寺の並びにあります。目印は軒先につる下げられた麺類です。  


お次は私たちの著書にも載せているニョニャの粽を作り続けて40年の「ミスター・リムの粽」。久しぶりにご自宅兼、工房を訪ねてみました。
変わらず元気でハンサムなミスター・リム。
ニョニャ粽の特徴は、ブルーピーフラワーで青く色付けをした糯米に、コリアンダーやシナモン、胡椒などのスパイスで味付けをした豚肉に、冬瓜の砂糖漬けを加えた絶妙の甘辛さにあります。
中身はこんな感じ。
ギッシリ詰まった肉餡から、コリアンダーの香りがふぁ~っと鼻をくすぐります。粽で大切なのが、この肉餡とそれを包む糯米のバランスと一体感。スパイシーでジューシーな肉餡のエキスと香りをぎゅっ~っと吸い込んだ糯米も最高!今回いくつか食べ比べた中で、やはりミスター・リムの粽は天下一品でした。車を待たせても買いに行く価値ありの粽です。Mikiさんはこれを1ダース買い、ペナンのお土産にしていたのも納得です。
◆ミスター・リム粽の家


*すぐ近所に同じくリムの粽という家があるようで要注意!住所はこちらです。
Bukit Serindit CHANG House


106-E, Bukit Serindit


Tel06-283-4734


もう一軒、アクセスの良い場所で購入するならば、チャイナタウンにあるEast & West Rendezvous


目の前で粽作りのデモンストレーションもやっている、どちらかと言えば観光客向けのお店ですが、こちらのニョニャ粽もおすすめです。
ミスター・リムの粽に比べて、スパイス控えめのやさしい味が、誰にでも食べやすい万人受けする粽だと思います。
East & West Rendezvous


60, Lorong Hang Jebat.

そしてもう一つ、地元民に愛され90年近く続いている福建菓子の名店「永志成餅家」ご覧の通り古めかしいお店ですが、お菓子を大量買いしてゆくお客様がひっきりなし。
 


その中で私たちの大好物は、緑豆餡の中に香ばしい揚げネギが入った塩味の豆沙餅(タオサーピア)。焼きたてです。

著書でも紹介済みですが緑豆餡の甘さを包み込む、まろやかな塩味が変わらず絶品でした。


「これも持っていきなさい」とオバちゃんがくれた冬瓜餅入りの老婆餅風のお菓子がこちら。

毎日食べても飽きの来ない上品な甘さに、昔なつかしい麦芽を溶かしたような香りと、冬瓜餅のやわらかなテクスチャーがたまりません。このレトロな包み紙もイイですね。どのお菓子も老舗の風格を漂わせています。このまま変わらずに存続して欲しいと願う名店のひとつです。



◆永志成餅家 
Eng Chee Seng


30 Jln. Temnggong



前回マーティンさんの絶品アチャーが買える場所として紹介したBaba Charlieのカフェ。
工房にお邪魔した時には
Baba Charlieの奥様がオンデオンデ作りの真っ最中でした。
偶然にも目からウロコのオンデ作りの秘伝を教えて頂き、丹保さんも平岡シェフもな~るほど!と横でうなずくばかり。
クエの購入はできても、食べる場所が無かったBaba Charlieのお菓子工房ですが、以前ブログでもご紹介したとおり、そこから歩いていける距離にカフェをオープンし、出来たてのニョニャ・クエが味わえるようになっています。


フレッシュなココナッツミルクや豆類を使ったクエは日持ちがゼロですので、バラエティー豊かなチャーリーのクエを、お茶とともに色々試すことができるのは嬉しいことです。            特注したプラナカン提灯が美しいカフェの前で、いつも親切でご機嫌なBaba Charlie


せっかく来たのだからとTai Bak(タイバ)を出してくれました。

形はチェンドル風ですが米粉とタピオカ粉を合わせているので、さらにモチモチとしているのがタイバです。冷たいシロップの中にライムをぎゅっと絞っていただく超サッパリ系のタイバは、昔はよくプラナカンの家庭で作られていたものですが、今ではなかなか食べられる場所がありません。爽やかなシロップはノドを潤すのにもぴったり。作り立てのオンデオンデもいただきました。
スイーツ以外には、ラクサやポピアなどの軽食類がおすすめです☆


こちらがスパイスたっぷりのラクサ。ドロりとした濃厚なスープは平岡シェフもうなるおいしさ。麺はミーとビーフンの2種類を混ぜてもらいました。


もうひとつ嬉しいのは食品系のお土産が勢ぞろいしていることです。
平岡シェフは好物のホワイトコーヒーや、ミルクと砂糖、珈琲がひとつになった3in1などを購入。カレー粉やブラチャン、様々なスイーツも売っていますので是非立ち寄ってみてください。



Baba Charlie Cafe
631, Jln Siantan, Taman Siantan Seksyen 2
Open 12:00
21:30 木曜休み



Jonker Stの端っこにある心地よいカフェBacklane Cofeeもご紹介しましょう。


          
同じJonker St.でも、こちらはホテルプリの裏?あたり。連日大混雑のオランダ広場寄りとは違い、この辺りだと幾分静かになります。



名前の通り、お店は奥が深~いショップハウスの裏道にも面した隠れ家風。

早い時間は
Jonkerの喧騒がウソのように静かで、一人でノンビリお茶をしている女性もちらほら。毎日店内で手作りされているスイーツも美味しそうでしたので、迷いながらひとつ選んだのがこちらのレモン・メレンゲケーキ
暑い国で食べるケーキは重たいチョコレート系よりも、酸味のきいた、あまり生クリームを使っていないケーキがベスト、と丹保さんと意見が一致。マラッカとしてはかなり洗練されたお味で満足でした。
チャイナタウンの街歩きにお薦めしたいカフェです。


Backlane Coffee(Facebookあり)


129 Jalan Hang Jebat, Malacca, Malaysia
Sun-Thu 11am-11pm / Fri-Sat 11am-12am
+60-06-282-0542



 


昨日は東京都心でも積雪23センチの大雪が降り大変でしたが、灼熱のマラッカの旅、続編を続けたいと思います。
今回の旅で最も嬉しかったことのひとつが、クリスタン料理(マラッカ・ポーチュギーズ料理)のシェフMelba女史との再会です。


Melbaさんは以前クアラルンプールでSimply Mel’sというお店のオーナーシェフとして活躍し、あまりの美味しさに2日連続で通ったことがあるのですが、一昨年クローズ。とても残念に思っておりましたところ、大変嬉しいことに昨年Majestic Malaccaのメイン・ダイニング
The Mansion」のシェフに就任されておりました。

もともとマラッカ出身の
Melbaさん。世界遺産の故郷でクリスタン料理を文化とともに世界の人に伝えたいと新たなスタート。Majestic Malaccaの美しいメイン・ダイニングでMelbaさんのクリスタン料理が味わえるなんてまるで夢のようでした。
歴史的に
クリスタン料理はニョニャ料理とも密接な関係にあり、ブアクルアやポンテ―など多くのレシピを共有してきましたが、ポルトガルの血を引く彼ら、ミートパイや卵たっぷりの焼き菓子などニョニャ料理以上に、より西洋料理の要素を多く取り入れています。そのひとつでMelbaさんのスペシャル料理がこちら、Baked Stuffed Crab(蟹の甲羅詰め焼き)。  


蟹肉にエビと鶏の挽肉、野菜などを詰めて焼いたものです。付け合わせにはパイナップルのアチャーが添えられていました。


そしてクリスタン料理の代表格といえば激辛でも知られるKari Debal(カリーデバル)。もともとはクリスマスの翌日の残り物、たとえばハムやソーセージ、塩漬け肉などに辛味を加えてごった煮にしたものですが、こちらのダイニングでは上品にチキンとポテトの煮込みになっています。
辛さについてはチリやマスタード、黒胡椒を多用し、辛いものはしっかり辛いのがクリスタン料理。マスタードシードとチリの弾けるようなシャープな辛さに、レモングラスやジンジャー、ナツメグやクローブなどのスパイスの競演も楽しめる、辛いもの好きにはたまらない煮込み料理です。


もうひとつの名物がBeef Semur(ビーフスム―)クリスタン風のビーフシチューです。


こちらの特徴は普段イメージするビーフシューとはまるで違う、煮込みにビネガーをたっぷり使っていること。爽やかな酸味にシナモンの香りと玉ねぎのやさしい甘みが加わった、必ずオーダーして欲しい一品です。


そしてこちらがニョニャ料理でもおなじみのアヤムポンテ。
発酵した豆味噌タオチオのコクと風味が、日本人にも馴染みやすいお料理のひとつですが、これでもか~と黒めで濃厚に仕上げる傾向が多いニョニャ料理に対して、同じ料理でもこのようにさらりとスープ状に仕上げることが多いクリスタン料理。底の浅い西洋のスープ皿に盛り付けると同じポンテでもハイカラに見えますね。


世界中を探しても、ホテルのメイン・ダイニングでクリスタンのシェフが作るクリスタン料理をメインに味わえる場所は、このMajestic Malaccaだけでしょう。なんと貴重で嬉しいことか!と平岡シェフと盛り上がった一日でした。


このまま変わらず、貴重な料理を存続して欲しいと願うばかりです。



◆Melba at the Mansion


Majestic Malacca Hotel


www.majesticmalacca.com


 
もうひとり、マラッカにはクリスタンのピクルス(アチャー)作りの名人、マーティンさんがおります。


以前こちらのブログでも何度かご紹介しましたが、新しい家に移ってもアチャー作りの大きな壺は健在。彼のピクルスは変わらず絶品でした!
個人的にはマラッカのお土産ナンバーワンにしたいくらいです。


特におすすめは、マンゴーと新作プリザーブド・フルーツのピクルス。そのほか塩魚やタラコのピクルスなんかもあります。


彼のピクルスは酢漬けの概念を飛び越えて、凝縮したカレーを味わっている感覚。
私の中ではお茶碗一杯の熱々のご飯に、このピクルスを大匙2~3杯載せて食べるだけで満足してしまうほど、複雑に入り組んだスパイスはどこまでも味わい深くて濃蜜。スパイシーで甘さもしっかりありますが、そこら辺のカレーなんてぶっ飛んでしまう美味しさなんです。


ビン入りで重いのがたまにキズですが、カレー好き、スパイス好きの友人へのお土産にしたら喜ばれること間違いなしでしょう。
ニョニャクエで有名な
Baba Charlieのカフェでマーティンさんの様々な種類のピクルスを購入することができます。(ただし、ブランド名マーティンとは明記していないので要注意、ガラス瓶にホームメイド・ピクルスと品名だけが書いてあります)



 


マーティンさんのピクルス


Baba Charlie Caféで購入可)
631, Jln Siantan, Taman Siantan Seksyen 2
Open 12:00
21:30 木曜休み


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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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Miki & Chie
性別:
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自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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