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マレー半島モンスーン寄稿
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アセアンセンターさんでのニョニャ料理講座ではいち早くお伝えしましたが、
本日9月3日、マラッカに新しいニョニャ料理店Manis J 」がオープンしました。



 オーナーは家族ぐるみのお付き合いをさせていただいているマラッカにあるビーズサンダルのお店 J Manikさんの姉妹。こちらのお母様は大変なお料理上手で、いつも平岡シェフ、Mikiさんとマラッカに行くたびにご自宅で素晴らしいニョニャ料理を御馳走になってきました。


そんな料理の達人がプロデュースするニョニャ料理店「Manis J」が本日晴れてオープン!!


Mikiさんはここで食べたIkan Chilli Garamが忘れられず、ここのチリだけでもご飯が食べられると言ったほどです。私はここで食べた濃厚なアヤム・ブアクルアが忘れられません~。それも皆メニューに載っています。そのほか、ニョニャ料理を代表する鴨のスープItek Timや、魚の浮袋のスープHee Piow Soupなど、代表的なニョニャ料理がずらりと並んでいます。

ニョニャ料理の前菜といえばこれ、Kueh Pie Tee

福建料理の影響を受けたニョニャ風・肉の湯葉巻き上げNgo Hiang

                      魚の胃袋Hee Piow Soup

パイナップルと海老のココナッツ煮込みUdang Lemak Nanas

ホームメイドのチリがたまらない Ikan Chilli Garam

鶏肉をライムジュースや甘口の醤油でマリネし、シャロットやフレッシュチリと炒め煮をしたニョニャの家庭料理Ayam Tempra


どれもとても美味しそう!


ニョニャ料理は手間暇かけた究極の家庭料理と言ってきましたが、「Manis J」でも家族に代々伝わるお母さんの味を存分に味わえることでしょう。


 Manis J Nyonya Restaurant


167,Jalan Bunga Raya


Tel& Fax 06-2829863


 


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チャイナタウンやオランダ広場から至近距離、マラッカ川を目前に臨む抜群のロケーションにある高級ホテルCasa del Rioにランチに行ってきました。



こちらでは月~土のランチにプラナカンのシェフが腕をふるうTingkat Lunchがあります。ティンカとはお弁当箱Tiffinのこと。

メニューは日替わりのようで2種類あり、平岡シェフとお邪魔した日はこんなメニューでした。

 

それぞれのメインにはアヤム・ポンテ(鶏とポテトの醤油煮込み)とイカン・チリ・ガラム(揚げ魚のフレッシュチリがけ)。

それにもれなくスープとニョニャ・チャプチャイ(野菜の炒め煮)やチンチャーロ・オムレツ、ご飯にアチャーとデザートが付きます。ここは是非2人以上で出かけて2種類の料理をシェアして召しあがる事をお薦めいたします。


4段重ねのティフィンをひとつひとつ開けていくと中はこんな感じに。


イカン・チリ・ガラムは、香ばしい揚げ魚に、ぎゅっと絞ったライムをきかせた爽やかなチリソースとのコンビネーションが抜群。こんなにたっぷりチリがかかっていて大丈夫?と思うでしょうが、辛さの中に塩気も酸味もきいているので意外とあっさり食べられます。

アヤム・ポンテも炒めたオニオンの甘さと黒醤油の旨味が存分に生かされ、一口で丁寧に作られたものと分かりました。


ニョニャ・チャプチャイはレストランで食べると野菜の具材が少なく、その分キャベツと春雨でかさを増している寂しい炒め煮が多いのですが、こちらは金針菜などもきちんと入り具材も豊富です。味の濃いメインディッシュに対し、やさしい味のチャプチャイは良い箸休めにもなりました。


チンチャーロ・オムレツも同じで、外で食べると異常に塩辛いか、逆に味が無いか、と、なかなかバランスの良い味に巡り合えない料理なのですが、こちらのオムレツは塩加減も絶妙でした。


胡麻と砕いたピーナッツがたっぷり入った芳ばしいアチャーもシェフのお手製。



ピクルスといえども手間暇かけるのがプラナカン。丁寧に作られた濃厚なアチャーとともに、ご飯がいくらでも食べられてしまうティフィン・ランチでした。


デザートにはココナッツ・アイスクリームの載ったチェンドル。そこにマラッカ名産の芳ばしい黒砂糖がたっぷりかけてありました。

せっかく行くならば、マラッカ川をのんびり眺められるテラス席でいただくことをお薦めします。



 マラッカに行く時は、前もって皆に知らせていかないと、道を歩いているだけで必ず誰かに見つかってしまい、それが後から伝わり、「何で知らせなかった!?水くさいじゃないか!」と、なってしまいます。皆が私たちの常宿を知っているため、道で見かけたとわざわざ電話をくれる人もあり、ロビーに友達が来ているよ、と突然レセプションから呼び出されることもしばしばです。

で、必ず彼らから食事に行こう、いつ空いている?と嬉しいお誘いのオンパレードとなるのですが、プラナカンの世界は人間関係が大変複雑ですから、うっかり誰かと食事の約束をしている、とは言えないのです。

そのような訳もあり、昼も夜も夜食までダブルで掛け持ちが連日となり、滞在中は軽く三キロは太ってしまいます。

時にお節介ともいえるマラッカの人達の分厚い義理人情に毎回感激して戻ってくるのですが、のんびりホテルで休む事もできず、毎回胃袋がフル回転の旅となるのです。
それでも『もう食べられない~』とギブアップすることが無い私たち。美味しい物を食べさせてもらっているからでしょう。

そんな中、プラナカンの友人2人からそれぞれチーズビーフンを食べに連れていくから、と言われました。ビーフンですからイタリアンではなく、チャイニーズ・レストランにです。

どうせ、同じ店に行くのだろうと思っていたら違いました。いま、マラッカではチーズビーフンが流行中なのでしょうか\(^-^)/

まずは、Aunty Fatso (太ったおばちゃんという店名) のチーズビーフンから。


蝦の殻で取ったダシと鶏などのスープベースにチーズを溶かし、麺を煮込んだもののようで、ビーフンがチーズ味のスープをしっかり吸い込み幾分柔らか目の仕上がりになっています。マラッカですから、決して高級なチーズを使っているわけではないのですが、ネギがアクセントになっていて風味が良くツルツルといくらでも食べられてしまいました。

ほかにはこんな個性的メニューもありました。イポー名物ゴールデン・ピローの変形バージョンでしょうか?



中華レストランで味わうカリー、マレーシアですからしっかり辛くて美味です。スパイシーなカリーを甘くてふんわりとしたパンとともに食べるのがこの料理の美味しさのポイントでしょう。

Fatso名物の塩卵味の蟹と黒胡椒味の蟹も満喫しました。




もう一軒のチーズビーフンはこちらのお店。

このレストランの混み具合は半端無く、10日前に予約しておいたからね、と友人に言われ行ってみて納得。身動きが取れないほど人で埋め尽くされていました。

こちらのチーズビーフンはFatsoに比べて洗練されています。



ぷりぷりの大きな蝦がゴロン。ビーフンもアルデンテ。スープの色は濃い目ですがFatsoに比べて上品で香ばしく、サラリとした味わいのチーズビーフンでした。

もちろん他の料理も新鮮で美味。マラッカ名物イカン・ゴレン・チリ(揚げ魚のサンバルがけ)も見た目ほど辛くなくお薦めです。

FatsoもTong Shengも、どちらも甲乙つけがたいマラッカの味でした。

本日はハリ ラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)。
30日間続いていたイスラム教徒のラマダン(断食)明けを祝う大祭です。着飾った親戚一同が勢揃いして、街はお祝いモードと化すことでしょう。

マラッカに住むマレー人の友人に、ハリラヤに欠かせないお料理は?と聞くと、
クトッパとルンダンと言う答えが。両方とも幾度となく食べてきましたが、ルンダンに使う肉はこれ佃煮??というほどカチカチに煮込まれたものが多く、ご飯のお供にはぴったりの美味しさなのですが、お肉のほどよい食感と旨味が感じられるルンダンに出合ったのはジョホール・スルタンの叔母様の家でご馳走になって以来、あとはなかなか印象に残るルンダンとの出合いがありませんでした。
クトッパに至っては、中のお米がこれまたカチカチの羊羹状になっているものが多く、美味しいと思って食べたことは皆無なんですが、、と言うことを素直に伝えると、「我が家の奥さんが作るものは絶品だよ、食べてみる?でもクトッパを包むヤング・ココナッツ・リーフのシーズンが来るにはあと数日かかるけど」との嬉しい返事が。

私と平岡さんはその日を心待ちにして料理の到着を待っていました。
そして数日後の夕暮れ時に彼から届いたのがこちら。




さわると出来立てのほやほやでまだ柔らかく、ルンダンは鶏肉でしたがグレイビーの色つやを見ただけで「おいしそう!」と食べる前から平岡シェフと狂喜乱舞。 
隣に写っている鶏の串刺しはアヤム・ペルチック、これは近所で買ってきて下さったもの。
早速部屋に持ち込み戴くことに。



まずはルンダン。家庭で丁寧に時間をかけて作り込まれた芳醇なグレイビーにスパイスがしっかり染み込んだカンポン・チキン。2人とも最初のひと口でノックアウトされてしまいました。
甘辛のバランスとテクスチャーと3拍子揃った、これぞまさにお母さんの熟練の味!と言いながら食べる手が止まりません。
隣で平岡シェフが、ルンダンもドライではなく、このくらいたっぷりとした量のグレイビーだと美味しさも倍増ね、、と帰国してからのルンダン作りに早くもトライしたそうな雰囲気です。
油をふんだんに使っていますが、そこがまたイイのです。最近のオイル・フリーなんて美味しいマレー料理づくりには通用しません。

お次はクトッパ。中を開けるとふんわりココナッツ・リーフとお米の良い香りがします。



クトッパに添える炒ったココナッツにスパイスを加えたものと、サンバルソースも奥様の手作りです。
クトッパは冷凍品なども出回っていますが、それとは似て非なるもの。ふっくらとした米の食感はマレー風おむすびといった感じでした。彼曰く、これでもまだちゃっちゃと簡単に作ったものだから、本当に美味しいものを食べたければハリラヤまで居なさい、、、と言われましたが、叶わぬ夢。私たちにはこれでも充分すぎる美味しさでした。

マレー料理もニョニャ料理と同様、レストランでは決して味わえない「本当の美味は家庭にあり」、を再確認した、マラッカの幸せな一夜でした。


これはシンガポールのゲイランセライで購入した可愛いクトッパのポチ袋です。





暑中お見舞い申し上げます。

ご無沙汰してしまいました。しばらく平岡シェフとマラッカに行っておりました。

いつもと変わらないヒーレンストリートの街並み。





ここを歩くと第二の故郷も同じ、「帰って来たなぁ~」とほっとするのです。

世界遺産に登録されてからというもの、街には新しいお店やホテルなどもオープンし、少し行かないと「あれ??」というほど変化しつつあるマラッカです。週末ともなると車と人でごった返し、普段の静けさとは程遠い街と化すのが残念でなりません。

今回、新しいホテルを2軒ご紹介しましょう。
ひとつは3カ月前にオープンしたマラッカ川を隔て、カーサ・デル・リオの真正面に見えるQuayside Hotel。
昔倉庫だった建物を改造してホテルにしたものです。部屋数わずか39の横に長い2階建てのホテルです。



左隣に見える白い建物がホテル併設のカフェレストランになっていました。室内はコンパクトにまとめられており、1人旅にもお薦めです。川沿いのプレミアム・ルームを選べばベランダがついており、お手軽価格で朝に夕にマラッカ川の眺めを楽しむことができるうえ、世界遺産の見どころの全てが徒歩圏内という抜群の立地です。http://quaysidehotel.com.my/ 


もうひとつはマラッカ・メガモールの真正面にあるHatten Hotel Melaka。こちらは昨年オープンした22階建ての高層ホテルで、一番小さな部屋でも33Sqフィートあることや、部屋によってはマラッカ海峡を一望に臨む部屋もあり、それでもQuayside Hotelと変わらない大変お手頃な価格なのですから今後予約が取り難いホテルのひとつになるかもしれませんね。http://www.hattenhotel.com/

かくいう私たちはどこへ行くにも必ず1人部屋を予約する上、毎回大量の荷物と共にマラッカには長逗留をするので、結局は従業員さん一同気心が知れているホテル・プリに落ち着いてしまいます。とはいえ今回は少し気分を変えて、以前ブログでも紹介したCourtyard at Heerenにも宿泊してみました。

ヒーレンストリートのど真ん中に位置するこのホテル。かつてのプラナカンの豪邸を上手に改装し、モダンかつプラナカンらしさを残した稀有なホテルのひとつです。
奥行きは多分80メートルくらいでしょうか。


今回泊まった部屋はこちら。

2階の中庭を隔てた正面F3という部屋です。扉の上の作りは昔のままです。

部屋の入り口横には可愛らしいキャビネットが置かれていました。

そして目の前にある中庭 の下を眺めると古井戸が、、、
夜はちょっと怖いかったですが・・・・・。

部屋の内部はコンパクトながら綺麗に整えられていますし、シャワールームは中庭と天窓からの光を上手に取り入れており、ちょっとしたアウトドア気分。 この裏にシャワールームがあります。

何よりも古き良きプラナカン屋敷の面影を肌で感じながら泊まるワクワク感があります。

朝ごはんはヒーレンストリートを隔てたお土産物屋さんの奥が宿泊客専用の朝食処になっていました。



簡単なブッフェですが、中庭からの光を燦々と浴びながらのんびりいただく朝食は気持ちの良いものですね。


サービスも行き届いておりフロントの皆さんも親切でしたので、ちょっぴりプラナカン気分を味わいたい女性にイチオシのホテルです。内装は部屋ごとに全て違うため、お好みがある場合はホテルのサイトをご覧になり指定もできます。http://courtyardatheeren.com/


これからまた色々とマラッカでの情報をお伝えしていきたいと思います。


先日の1月24日、生前私たちが大変お世話になったマラッカのお爺ちゃんこと、Baba Nyonya Heritageの元館長さんMr.Chan Kim Lay氏の一周忌が行われました。早いものであっという間に1年。実際にお亡くなりになったのは昨年の1月6日でしたが、あちらでは法事も全て旧暦でやるんですね。それに当たる日が今年は24日だったそうです。現地から送られてきたお供え物の写真です。お爺ちゃんの大好物ギネスビールが添えられ、美味しそうな煮込み料理が並んでいます。
今だから言えますが、いつもギネスを1~2本飲んだ後、ゆらゆらとした運転でマラッカの街を案内してくれたお爺ちゃんでした。後部座席で「この運転怖い!」とMikiさんは何度も日本語で叫んでいましたが、今となっては良い思い出です。




私たちも少しでもお爺ちゃんのご供養になれば、と生前色々な場所で食べさせていただいたニョニャ風チキンカリーを平岡シェフと作って食べました。煮込むことおよそ40分。平岡シェフ特製のニョニャ・アチャーも添えて絶品カリーの出来上がりです。

カリーとひとことで言っても、このニョニャ・カリーを日本で作ろうとすると、当たり前の事ですがポピュラーなS社のカリー粉やインドカリーの粉では決してできません。マラッカで購入したニョニャのカリー粉でないとやはりこの味は出せないのです。もちろん自分でスパイスをブレンドすれば良いのですが、ニョニャのカリー粉は少なくても15種類以上のスパイスやハーブがブレンドされていますから、よほどの料理好きでないとそこまでスパイスを揃えられませんね。
ですから私たちがマラッカに行くたびに友人たちはグラムラカ(黒砂糖)とともにカリー粉をお土産に持たせてくれるのです。料理名人のJ家では市販されていない特注のカリー粉を、 オン家では自家製の幾分マイルドなカリー粉を、レストランNyonya Makkoのカリー粉も香ばしくてお薦めです。



色はご覧の通りオレンジ色がかった美しい茶色。インドのカリーはクミンやカルダモンの香りが立つものが多いかもしれませんが、ニョニャのカリー粉はシナモンやアニス、クローブなどの少し甘くて清涼感のある香りが特徴です。火を加えて煮込んでいくと、どこか昔ながらの中国の漢方薬局のような香りが立ち込めるのも面白いですね。
で、見た目はマイルドそうですが、後からかなりの辛さが襲ってきます。甘いアチャーをお口直しに激辛のカリーをいただく。マラッカの灼熱の日々と食いしん坊だったお爺ちゃんの笑顔が思い出された1日でした。


マラッカ・ポルトガル・ユーラシアン協会による祭典があさってから催されるようです。

詳細はこちら(画像をクリックすると大きくなります)



公式フェイスブック
http://www.facebook.com/mpea.official

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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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