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マレー半島モンスーン寄稿
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毎年数回は旅をするマラッカ。そのたびに忘れられない味に出会い、人と出会い、そしてまた通ってしまう……の繰り返しです。

既に著書でも何度もお話ししていますが、ニョニャ料理は元来それぞれの家で門外不出のレシピを極める究極の家庭料理。
だから誰でも『我が家の味が一番!』と、絶対に譲らないのです。
ですからプラナカンの人たちの殆どは私たちをニョニャ料理のレストランに連れていってはくれません。『お薦めのお店は?』と聞いても『あそこもダメ!ここもダメ!』と、全く答えにならず(笑)

手間隙かかることからレストランでは本当のニョニャ料理を味わうことができないと誰もが知っているからです。

では『本物のニョニャ料理とは何か?』と言われると、その答えはそれぞれの家庭にあり、ということですから色々な作り方があり、味付けがあってしかりなのですね。
私たち日本人はその中で自分の好みの味を探すしかないのでしょう。

そんな中で、やはり一番嬉しいのはプラナカンの家庭に招かれて味わうニョニャ料理の数々です。

P1350127.jpg写真はサンバル・オクラやニョニャ風野菜炒めのチャプチャイ。シンプルそうに見えますが、自家製のサンバルソースが絶品です。さっと湯がいただけのオクラだからこそ、合わせるソースは丁寧に作られたもの。

チャプチャイもレストランで食べると材料をケチするため美味しいお店は皆無ですが、干した金針菜を結び、沢山の素材を炒め煮にしてあります。














P1350126.jpgお次はアヤム・レンダン、たっぷり炒めたオニオンの甘味と濃くのあるソースは、ご飯のお供に最高です。

写真にはありませんが、マラッカ名物のイカン・チリ・ガラム(揚げ魚のチリソースがけ)が素晴らしく、辛すぎず奥からにじみ出るスパイスの深い味わいに、一緒にいたMikiさんが持って帰りたい!!と絶賛したほど。
ニョニャ料理の真髄を堪能した有難いひとときでした。












P1350034.jpg次も!!という私たちの我が儘なリクエストに、では我が家イチオシのニョニャ・ラクサとミールブスをランチに作るから2日間いらっしゃいと、彼女のオフィスにお邪魔することに。


ショップハウスの急な階段を這って上がると、これぞまさにニョニャ・ラクサ!という濃厚でスパイシーなラクサがテーブルの上で湯気を立てていました。













その翌日は一番のお薦めというミールブス。

P1350201.jpgP1350198.jpg






















ご覧の通り、テーブルの上にはトッピング用の茹で卵やきゅうりやモヤシ、蝦の擂り身のようなものが入ったフリッターなどが並んでいました。もちろんこのフリッターもホームメイドです。この家には出来合いのものをそのまま使う、ということは無いのです。せいぜい使用する麺くらいでしょうか?
『Chieこれを食べたら外のミールブスなんて食べられなくなるわよ!』と言われて一口スープをすすると、ひゃあああ~~!ポテトのとろみとサツマイモのほんのりとした甘味と、スパイスの妙が複雑に入り交じり、甘くて辛いカレー風味のポタージュスープを飲んでいるような味わいです。
そこにギュッとライムを絞り、サクッと香ばしいフリッターにモヤシのシャキシャキと卵入りの太い麺が濃厚なスープと絡みあい、一皿で完璧なバランスを保っていました。
感動とともに、しばらくはキッチンから離れることが出来ませんでした。

屋台で食べたらわずか3リンギのミールブスですが、家庭の味とはなんと贅沢なものでしょう!

家に帰ればいつもそこに手作りの料理が並ぶ。当たり前のようでいて、今はそうではなくなりました。おうちの料理が一番!と胸をはって言えるプラナカンの文化は、決してすたれることは無いと信じています。
 
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Miki 2011/10/24(Mon)12:17:56 編集
私もいろいろな人からニョニャ料理のおすすめ店を聞かれるのですが、正直、自信をもって太鼓判を押せる店がありません。

私自身、お店で食べる気がしないのです。こうやって本物の味を知ってしまうと・・・

一般家庭にご招待される機会というのは普通はありませんから(とくにプラナカンは)、読者の方には申し訳ないとしか言いようがないのですが、私たちの本では、お店では一番マトモだと思えるところを紹介しています。

最近のプラナカン・ブームでにわかニョニャ料理研究家やニョニャ料理のお店が急増しています。皆様がせめてそういうのにひっかからないことを祈るのみです。
  • 無題
Chie 2011/10/24(Mon)23:17:24 編集
Mikiさん

おっしゃる通りですね。
レストランでいただくものと、プラナカンの家庭でいただく料理のあまりの差に毎回驚くばかりですが、こればかりはブログをご覧いただいている方々と共有できないのが誠に残念に思います。

特にシンガポールはプラナカン・ブームですから、いろいろなお店が「Nyonya]という名前だけつけて実はとんでもないニョニャ料理を出している店も多いと思います。
そんなお店に行ってしまうと、ニョニャ料理って美味しくない!というイメージがついてしまうのが残念ですね。
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