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マレー半島モンスーン寄稿
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『ジャワ更紗の旅 Batik』という素晴らしい本を書かれ、私たちの著書でも貴重なバティックの数々を撮影させて下さり、プラナカンたちが愛したジャワ島北岸のバティックについても御教授いただいた、ジャワ更紗の研究家グループ【クンプル】さんが、このたび展覧会を催すことになりました。


この展覧会は3年に一度開催される貴重なもの。


クンプルの皆さんは月に数回集まって文献を読み、日本各地で催される布の展覧会にも足を運び見聞を広め、時には様々な更紗を追い求めて海外に出向き、気に入ったものは購入し、それをまたさらに研究するという日々を繰り返してきた研究家の集まりです。

バティック一枚一枚の細部にまでこだわり、メンバー全員の苦労と思い入れがぎっしり詰まった展覧会は必見です。


優に数百点を越えるクンプルのコレクションの多くは、美術館に展示されてもおかしくない芸術品ばかり。


その中でも今回は『伝統のかたち』というテーマで、様々な模様のバティックが楽しめるそうです。


布好きの人はもちろん、アジアの芸術・デザインに興味のある方は是非足を運んでいただきたいと思います。

目の前に広がる美しいバティックの世界は、迫力満点の一枚の絵画です。



開催日時
4月22日(水)〜26日(日)
10時〜17時

会場
三鷹市芸術文化センター
第3展示室(地下一階)


電話
0422-47-9100(会場)

入場無料

主催 クンプル(ジャワ更紗研究会)
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シンガポールではここ数年、ヴィレッジ系の飲食街が注目されています。

シンガポールはイギリス植民地として発展したところで、あちらこちらにコロニアルハウスや英軍関係の住宅地などが残っています。私が勝手につけてるだけなんですが、「ヴィレッジ系」というのは、こういった古い住宅地のコロニアルハウスを利用した飲食街を指しています。

もともと古くからあったのではホーランド・ヴィレッジが有名です。コロニアルハウスの街並ではありませんけど、この辺は古くから外国駐在員の多いエリアで、欧米人好みのブティックやレストランなどがあります。今でもホーランドヴィレッジは欧米人が多く出入りする繁華街ですが、これに続く「ヴィレッジ」がここ3〜4年ほかにも登場するようになりました。
写真はWessex Estateのもの


ブラック&ホワイトと呼ばれるコロニアルハウスの集まったロチェスター・パークにはグッドウッドパークホテルのミンジャンと行った大手の系列のレストランまでできています。このエリアがコマーシャライズされすぎてる、という声もあり、最近人気が傾き始めました。シンガポールは大手会社の経営だったり広告代理店がらみとか金に物言わせてる店が多すぎます。そういうのって、シンガポール人は好きでしょうが、欧米人とかはあまり好きではないのでは。もっとオーナーの個性が感じられるようなお店を求める人も多いのではないでしょうか。

その後に開発が進んだタングリン・ヴィレッジ(Dempsey Rd)は英軍バラックを再利用した家具店がもともと集まってたところにレストランがいっぱい入って充実しました。でもここも元から他のエリアで成功していた有名店がわんさと集まっているのが私はあまり気に入りません。有名なシーフード店までもが出来ていて興ざめです。

そういうのに飽きた人たちが今注目し始めたのがWessex Estateです。
ここもブラック&ホワイトのコロニアルハウスが集まったところですが、もと英軍宿舎だったため、アパート形式のコロニアルハウスが中心になっています。

 Colbarへ

で、ここにもイタリアンやチョコレート専門のカフェなど、お洒落な店ができているんですが、その中でユニークなのは、50年以上続いているという老舗、Colbarです。
IMG_0475.jpgIMG_0477.jpg















Colbar とは Colonial Barから来ているのだそうですが、もともとこの英軍宿舎村の社員食堂的な存在のお店だったのでしょう。ローカル料理もありますが、チキンチョップ、ポークチョップ、ステーキ、サンドイッチなどの英国人むけ料理がメニューに並んでいます。

お店そのものはレトロで私の好みにぴったりです。満点に近いかも。
50年の歴史もあるし、このシンガポールでなくなってはほしくないお店の一つ、とも言えると思います。
実際ここは高速道路の建設で用地を接収されたときになくなりかけたけど、このWessex Estate内にそのまま移築させたらしいです。

IMG_0487.jpgそう言う意味では伝説の老舗食堂、高評価する人もたくさんおり、人気もあってかなり繁盛しています。しかし、当地の掲示板で「過大評価しすぎでは?」という厳しい意見も上がっているとおり、私も食べ物に関してはひどいなあ、と思いました。値段も安くはないのです。

私たちは一応評判になっているチキンカリー($9)やポークカツレツ($12くらいだったか)などを頼んでみましたが、正直ろくでもないです。肉はバサバサだし、缶詰から出しただけのマッシュルームやベイクドビーンズが添えられているだけだったり、カリーも具が少し(ポテトが入ってない!と文句言ってた人もいた)で甘ったるいだけのカリー、なのにこの値段は、シンガポール人なら怒るでしょう(笑)。イギリス人家族とかは「Wow!」とか彼らお得意の大げさ表現を見せていましたが、「これでWowかよ」と冷めた目の私たち。

ジョホールのチキンチョップの方がずーっとおいしい!とは、うちの8歳の子供の弁ですよ。
大人2人で「うん!」とうなづいてしまいました。しかもジョホールなら半額以下の値段なのに。
で、翌日ジョホールに行ってしまった私たちです。


でも環境は素晴らしいのです。明るいオープンエアーのスペースもサンデーブランチなんかには理想でしょう。それにあのレトロな店構えを目の前にして、私には絶対に拒絶できない魅力があります。
カフェ代わりによる程度がいいのかな〜、と思いました。

しかしこのWessex Estateも実は現在大手企業が手がけるOne Northという開発の一部であり、アーティスト村を形成するために、アーティストを優先して入居させている住宅地です。つまり人工のアーティスト村なのです。その一部にレストランなどがオープンし、さらにギャラリーやスタジオなどがオープンしています。旧表参道同潤会アパートみたいな感じで、大半は居住用賃貸アパートになっていて、今入居希望者が70人待ちになっていると聞きました。

まだまだのどかな環境でタングリンほど「完成」はされていません。お店よりも「住む人」の方が多いからでしょう。でもこの状態がいいと思います。これがタングリンやホーランドビレッジなみにお店がせめぎあうような状態になったら悲しいです。それを心配している古くからの住人もいるのです。家賃も吊り上がっちゃいますしね。

Wessex Estate
http://www.one-north.sg/hubs_wessex.aspx

Colbar
9A Whitchurch Road
Tel: 6779 4859
イポーには客家の人たちも多く住んでおり、客家の麺や塩蒸しした丸ごとチキンなどの名店があります。

しかし、客家と言えば私たちの大好物『雷茶』を食べないわけにはいきません。

以前イポーに滞在中、街中の何気ない屋台で雷茶を食べたのですが、その時『スープは売りきれたけど、ご飯だけはあるよ』と言われて食べた具沢山のごはんの美味しさが忘れられませんでした。私たちは美味しい雷茶はどこで食べられるのか?持ち前の食いしん坊根性で街中のお店で聞きまくりました。タクシーの運転手さんにも聞き込み。

しかし、『らいちゃ』という発音がまったく通じなかったのです。『はっからいちゃー』と言ってもチンプンかんぷん。

おかしいな〜?と思いながら、ホワイトコーヒー店をハシゴした後、2人でふらりと立ち寄った老舗の乾物屋さんで、雷茶〜雷茶〜知ってますか〜?と聞いたところ、やはりわからず、漢字で書いてみたら、「あ、ルイ・チャー!」と発音を直されたと同時に「GreenTownにあるMaxis(携帯電話の会社)の真ん前にあるお店がおすすめだよ!」と言われたのです。

はてGreenTownとはどこぞや?と聞くと、ちょっと離れている、と言われ、これは無理かなぁ〜と思っていたら、何と私たちが宿泊していたシュエン・ホテルから徒歩5分の、なかなかイポーにしてはお洒落なお店が立ち並ぶ一角でした。

P1090046-1.jpgIMG_0397.jpg















で、やっとありついたのがこの写真。
それぞれにしっかりと味付けした野菜(青菜、くこの葉、インゲン、インゲン豆、チャイポーという漬け物など)がご飯の上にたっぷり。あと、ピーナッツもおいしい。これをまぜまぜして(上右の写真)食べるだけでも至福!
そしてスープはハーブの豊かな香りとともに、ほんのりとした甘味と上品な濃くがあり、いったいスープのベースは何なんだろう?と気になったら、いても立ってもいられなくなる性分で、即座に聞き込みです。

素菜がベースの雷茶ですから、チキンなどの動物系のスープを使っているはずがありません。お店の人に、このスープのダシは何を使っているんですか?と大きなお鍋の中を覗かせてもらうと、たぐり寄せたおしゃもじの中には大根みたいな輪切りの野菜が。ちょっと食べてみていい?と手を伸ばして味見をしてみると、蕪のようにやわらかな繊維の食感。平岡シェフも呼び、皆で手を伸ばして白い野菜を味見しました。蕪か?バンクアンか、コールラビか? お店の人は英語があまりできず、かといって、漢字で書けといっても書けないという・・・
でも上品なスープの元はこのお野菜と大豆のようです。

このスープベースにバジルやミントなどのハーブ類がつぶされて入っています。この店のはバジルの味が強く、まるでイタリアのペストに近い味のするスープで、苦みも少なく、とても美味しく味わえます。

雷茶って本当にヘルシーで美味!と感激しながら、あっという間に完食。

P1090044-1.jpgこの雷茶屋が入ってるフードコートはどのお料理もレベルが高く、ハーバルスープ麺(写真)なんかも、あっという間に胃袋に収まりました。

GreenTownを教えてくれた老舗の乾物屋さんのオジサンに感謝です。











P1090062-1.jpgちなみに乾物屋さんではダシを取るのに最高のイカンビリスを購入しました。イカンビリスもクオリティーはピンからキリまであり、値段も高いものはすごい。姿も形も透き通るように美しいのです。マレーシアのパンコール島産のものが最高級品と教えてもらいました。
ダシを取るのに適したものから、炒めものに良いもの、丁寧に頭と内臓を取り除いてあるものなど様々で、日本人が鰹節にこだわるように、マレーシアではイカンビリスに色々なこだわりがあるんだ〜と、乾物屋さんから学んだ楽しい出会いでした。

こんな素敵な発見があるから街歩きはやめられませんね!





Jeram Wah Chai Lui Cha
Tel: 012-5818392

場所はMaxis Centreの向かいにある GT Kopitiam。
Maxis Centreの住所は
No.1 Persiaran Greentown 8,
Greentown Business Centre
「イポー行くの?じゃ、アヤム・タオゲイ食べなくちゃダメよ」
マラッカですら言われたイポー名物です。

IMG_0388.jpgIMG_0361.jpg















茹でたチキン(白斬鶏パッツァムカイ)とさっと湯がいただけのもやし。
身のしまった地鶏なのでソフトではないものの広東人好みにツルツルとした食感が残るように通した絶妙な火加減。そしてしゃきしゃき感がはっきり残るようにさっと鶏のゆで汁で湯がいたもやし。どちらにも甘めの醤油ダレがかかっています。

このおかずに添えるのは、イポー名物のホーファンか、チキンライスのライス。
ライスにもやし、にすっかりはまった私たち。もやしだけでもライスがいっぱい食べられるんです。1人一皿くらい頼まないと足りないくらい、もやし食いまくりのテーブルでした。

このイポー名物を食べるなら、「Lou Wong Tauge Ayam Kuetiau (老黄芽菜鸡沙河粉)」へ。私たちは初日ここを目指して行ったのに、月に2回ほどあるという不定休にぶつかり、泣く泣く隣の店Ong Keeへ。ここも悪くはなかったですが、翌日ようやくありつけたラオ・ウォンのアヤムタオゲイは、やっぱりもっと美味しかった。
鶏の味もよいし、ここはまたおいしいビーフボール(牛肉団子)のスープも人気なんです。

Lou Wong Tauge Ayam Kuetiau
49, Jalan Yau Tet Shin (夕方6時ごろからの営業)

この店があるのはニュータウン・エリアで、観光客も多いエリアなのですが、地元ッ子でいっぱいの有名店がいっぱいあるんです。飲茶で有名なFoh San(富山)、カリーミーの店、ハッカミーの店、ビーフヌードルの店・・・それに塩竈チキンにバクワ(中国版ポークジャーキー)、タオサーピア(アンコ入りの饅頭)などなど。それに観光客用の土産ショップも多いですね。イポー名物のポメロー(巨大な柑橘類)も売られています。
だから食を満喫したい人はこの近辺に宿をとるべし!

IMG_0358.jpgそしてイポー名物といえば、ホーファン。河粉と書くとおり、川のようにちょっと幅広な米の麺を指します。ところが、他のエリアでホーファンというと、もっと幅広な(2cm以上はあるか)麺をさし、イポーでいうホーファン(5mm程度)はタイのセンレックやベトナムのフォーに似ており、まだクエイティヤオと呼ぶ方が適切では?(事実、なぜ上記アヤムタオゲイのLau WongはKuetiauになっているのか)





←天津の絶品チキンホーファン

でもイポー・ホーファンといったらそういう麺なのです。
とにかくふわっとソフトでつるつる、これは他ではなかなか味わえません。実は先日こちらのOldtown Coffeeのチェーンでイポー式ホーファンを頼んだのですが、でてきたものは、ツルツル感失格!! イポーでさんざん食べてきた舌には「こんなにも違うか?」というほどの違いを感じました。ざらついた食感に、米の粉臭さが気になります。この差は水なのでしょうか??

広東人というのは、とかく食感を気にします。
ふわふわっとソフト、つるつるっとスムース、軽いさくさく感、といった実に繊細な歯ごたえ、舌触りにものすごくこだわります。ですから広東式飲茶の点心は芸術品のようではないですか。透き通るような薄さの餃子やシュウマイの皮、広東人にとっては北方の餃子やシュウマイ、饅頭などはラフすぎて堪え難いほどの代物なんです。魚料理も蒸すのが最高の調理方法とされています。

IMG_0354.jpgそんな広東人がこだわるホーファンですから、想像に難くないでしょう。
まあ、イポーならばどこでもおいしいホーファンが食べられますが、イポーで外したくないお店第2弾で是非味わってみてください。そのお店はHouse of Mirrorとも呼ばれている「天津 Thean Chun Kopitiam 」というお店です。

ここにはいろんな美味しいものが揃っていますが、まず入り口のところで有名なチキン・ホーファンを注文します。エビのだしがよくきいた、さっぱり味のおいしいスープでつるつるっと食べてください。

そして店の奥の方にチーチョンファン(猪腸粉、米の粉をシート状に蒸してくるくると巻いたもの)カリーソースがけを売ってるおじさん、ポークサテーのおじさん、などがおり、隣の店からポピア(生春巻き)も頼むといいでしょう。どれが店の人だかよくわからなくなってきますが、とにかくポピア!と頼めば、となりの店からも持って来てくれるのがマレーシアのいいところ(笑)!

IMG_0362.jpgサテーは黙ってるとたっぷり皿に盛って持ってきます。食べた本数でお会計式になっていて、冷めると取り替えにきてくれたりするんです。精肉以外にもモツなんかもあって、こりこりとフレッシュで美味しいのです。

まさにフードパラダイス!なお店、こう、これでもか、これでもか、と出てくると、だんだんこの店のありがたさがわからなくなってくるのですが、イポーでないと食べられないものばかりなのだから、もっと感謝して食べないと。

そして最後に絶対に忘れてはならないのが、カスタード。日本でいうプリン、なのです。カスタード味がしっかりした懐かしい味のプリンで、食後のデザートにぴったりです。

Thean Chun
73, Jalan Bandar Timah(オールドタウン)


IMG_0352.jpgでもね〜、ホテルから老黄に行く途中にもアヤムタオゲイのお店があったんですよ。で、けっこう人は入ってるんです。老黄にいかなくても結構美味しいお店ってイポーならあるんだろうなあ、とも思いつつ、私たちにはいろんな店で試してる腹と時間の余裕はないと断念。でも朝ちょっと立ち寄った、その並びの飲茶の店も結構いいんですよ。さすが広東人の街だなあ、を実感しました。



←街で適当に入った飲茶屋のハーカオ(蝦餃子)。
 透明で薄い皮も見事、エビもぷりぷり。
マレーシアは紅茶の産地でもありますが、コーヒーもとてもポピュラーです。
地元の人たちは紅茶よりもコーヒーの方を自慢に思っているほどです。

日本のものと比べると繊細さに欠けるのですが、でもおいしい店でだす濃くてコクのある味が好きになる日本人も少なくありません。このようなマレーシアやシンガポールのローカル・コーヒーはコーヒー豆(ロブスタ種)を砂糖とマーガリンを加えて煎っており、独特の風味とコクがあります。コーヒー豆屋さんで見ると一目瞭然です。ローカル・コーヒーはてかてかと光っています。

イポー・コーヒーはそんなマレーシアでも特に有名です。
とくに有名なのがイポー・ホワイトコーヒー。ホワイトコーヒーといえばイポー。
これはチャイニーズ・カプチーノ、とも言われていて、ミルクたっぷりのマイルドで濃厚な味がウケてます。ちゃんと泡立っちゃったりしてます。 しかし、ホワイトコーヒーというのは、本来はカプチーノ風のものを指すのではなく、煎るときに砂糖を使わないため色が薄くなった豆のことなんだとか。一説にはマーガリンも使わないとか、使っても少量だとか。ブレンドは企業秘密ですから、どれが本当だかわかりません。とにかく豆の色が薄いのをホワイトコーヒーと呼ぶというのは確かのようです。

そう、こちらではホワイトコーヒーでなくても、コピ(コーヒーでも通じる)と頼んで出てくるのは、すでにコンデンスミルク&砂糖入りのコーヒーです。最初から入ってるんです。ミルクが入ってるからホワイトコーヒーになるのではありません。

ちなみにマレーシア&シンガポールのコーヒー オーダー編豆知識:
コンデンスミルクを入れないのはコピ・オー(Kopi O)と呼びます。
オーというのは福建語で「烏」、黒いという意味。
コンデンスミルクでなくエバミルク入りはコピ・シー(Kopi C)。
カーネーションミルクの「C」なんです(ブランド名が定着して)。
砂糖もコンデンスミルクも入れない本当のブラックはコピ・オー・コソンと言います。
で、アイスで飲みたい場合は、最後に「アイス」とつければ大丈夫。福建語で「ペン」とも言いますが、日本語発音では通じないので、「アイス」にしとけば無難です。
それから砂糖少なめ、と言いたいときはマレー語で「グラマニス」というか福建語「シュータイ」とつけます。英語がわかる人なら「レス・シュガー」で大丈夫ですけどね。しかしペナンでは「シュータイ」とはいわず、「チア」といいます。
コピ・ペン・チア、つまり、コンデンスミルク入りコーヒーのアイス、砂糖少なめ。

ちょっとややこしいんですが、慣れると上記の言い方の方が使いやすいです。

133ef541.jpegさて、イポーのオールドタウンエリアには古くからのコーヒーショップが残っています。さらにチェーン店を展開して成功しているのOldtown Coffeeという、マレーシア版スタバがあるのです。以前にもマレーシアには地元発スタバ風カフェ・チェーンはありましたが、ただのスタバの猿真似でユニークさはありません。しかしOldtownはマレーシアらしさ、イポーらしさを全面に出し、しかもブランディング化でインテリアなどもユニークでセンスがよいのです。今ではマレーシアのあちこちにあります(マラッカにも)ので、是非一度足を運んでみてください。私のおすすめはホワイトコーヒーのアイス、です。イポー名物の料理も一応メニューに揃ってます。


で、本場イポーのOldtownを試そうと、ホテル近所のショッピングモールをあたってみたのですが、無く、似たような感じのファ−ストフード風カフェがありましたので入ってみましたら、アイスコーヒーは美味しかった(ホットは濃すぎた)し、料理もとってもおいしいのです。私たちはカリーミー(カレー麺)とミースワ(麺線)入りハーバルスープを頼んでみたのですが、こんなカジュアルな店でこのクオリティーはすごくない!? と一同感心するレベルなんです。あの食の都と呼ばれるペナンですら、ショッピングモールのお店なんかではろくなもの食べられませんよ?

ホテルから徒歩で8分くらいのところに、グリーンタウンというニュータウンの繁華街があります。シンガポールでいったらホーランドビレッジ風とでもいいますか、こぎれいな繁華街でレストランやホーカーセンターがいくつもあります。ここにOldtownがありました。ホーカーセンターで食い過ぎの私たちはOldtownでは食べ物はトライできませんでしたが、おいしいアイスコーヒーでホッと一息。

オールドタウンのホームページ
http://www.oldtown.com.my/

IMG_0379.jpgまたそのOldtown発祥の店? 関連があるのかちょっとわからなくなってきましたが、Nam Heong 南香という老舗コピティアムにも行ってみました。左の写真がそこのホワイトコーヒー&アイスホワイトコーヒーです。
ここではチャークエイティヤオもおいしいのだとか。

で、ここは激戦区でして、その向かいにはもっと評判のよい(?)コピティアム Sun Yuan Loong 新源隆 というお店もあります。とにかくここは満席で、それを嫌がる地元ッ子もいるようですが。で、ここのお隣のお店にもまぎらわしい名前でSun Yuan Foong 新源豊 というのがあり、地元の人おすすめで連れて行かれたことがあります。実はここが本家だそうでLoongの方はのれん分けなのだとか(?)。ここには1人日本語のできるおじさんがいて麺を売ってます。

なのでこのエリアに来たら、コーヒー3軒はしごしないとなりません!
しかも食べ物も充実していますから、お腹をすかして行かないとダメ!
私は新源隆ではコーヒー豆をおみやげに買いました。本当に香り高くて、スーツケース中がコーヒーの香りになってしまいました。 このコーヒー激戦区はオールドタウンのJalan Bandar Timahという通りにあります。
ついに念願のイポー食べ歩きを敢行してまいりました〜。

食べ歩きが一番の目的でもありますが、コロニアルシティの面影を残すイポーは街歩きも楽しみでありました。

首都クアラルンプールから陸路2〜3時間で来られるイポーはペラック州の州都で、住民の多くは広東系や客家系の華人、そしてインド系も結構多いです。イポーは錫鉱山で繁栄した街なので、労働力として集まった華人やインド系が多いのです。

イポーは鉱山がたくさんあるように、キンタ・バレーと呼ばれる盆地に位置し、周囲を奇怪な形をした山に囲まれ、鍾乳洞もたくさんあり、中国の桂林のような風光明媚な土地です。で、鍾乳石のおかげで水がおいしい。

ちょっと見にくいですが山の様子がわかるかと


水がおいしいと、コーヒーもおいしい。もやしも何だかぷっくり育つ。そしてイポー名物のつるつる麺、ホーファンがおいしい!しかも中国人の中でもグルメで知られる広東人が多いのだから鬼に金棒!食のレベルの高さははっきりいってマレーシア随一といっても過言ではないでしょう!!

IMG_0384.jpgそんなイポーのもうひとつ感心する点は、街が整然としていること。

キンタ・リバーを挟んでオールドタウンとニュータウンと分かれているのですが(私的にはニュータウン側も古いと思うけど)、錫鉱山のブームが去った街ですから、マラッカみたいに廃墟化した家も少なくはありません。しかし何だか街は整然としてしていて、あまりゴチャゴチャしてないので歩きやすい方だと思います。






ホテルから見えたミッション系スクール



オールドタウンには白亜の壮麗なコロニアル建築がたくさん残っています。イポー駅の駅舎なんて圧巻です。

一方、ニュータウンもグリーンタウンあたりのちょっと高級な住宅街あたりには素敵なコロニアル・ヴィラが残っていたり立派なおうちがあったり、美しい椰子の木の並木道があったりして、「シンガポールの高級住宅地みたい!」なところもあるんです。

私たちは今回はSyuen Hotelに滞在しました。食べ歩きにも比較的便利なロケーションで、すぐ向かいには大きなイポー・パレードというショッピングモールもあります。料金はプロモーションでスーペリアRM189、デラックスRM238でした(朝食付き)。スーペリアも間取りは同じで広々してましたが、窓がないも同然で暗く、冷蔵庫がついていません。4つ星ホテルでこの内容は驚きでしたが、デラックスは快適でした。

Syuen Hotelのそばにはもっとカジュアルなエクセルシオール(いたって簡素な部屋で老朽化しているが冷蔵庫などの設備は整ってる、RM138〜)、新しくオープンしたタワー・リージェンシーというホテルがもう少し都心から離れたところに出来てます。イポー駅のマジェスティックは改装もされず相変わらずオンボロでした。
古いモスクを見にトランケラ通りへ。

IMG_9833.jpg1728年のオランダ時代に建てられたトランケラ・モスク。
関心をもってくれた異教徒を歓迎してくれた信者の方がモスク内をいろいろと案内してくれました。女人禁制のはずの礼拝堂にも入れ、入れとうるさく。
モスクの関係者なのかなと思っていたのですが、一通り案内が終わったら、「じゃあね〜!」とバイクに乗ってお帰りになられました。あ、たまたまいた信者だったのね・・・。
それにしても、とても可愛らしいモスクなので、かなり気に入りました。





そのあとトランケラの村々を歩いてみると良いよ、とのことで、友人と一緒に通りの裏へ入って散策をしました。この辺はその昔プラナカンやユーラシアンの上流階級の人たちが西洋式ヴィラを建てたりした地区でもあり、今は埋め立てられてしまいましたが、海岸を目の前に臨む閑静なエリアだったことが偲ばれます。



交通の激しい表通りには、上流階級の人が住んでたのだろうなと思われるヴィラの廃墟もちらほらと見られますが、通りの裏にはちょっと貧しいけれどのどかな家並みが続いています。




車一台が通るのがやっとの細い道沿いにマレー人の家、インド系の家、ユーラシアンの家、中国人の家が並んでいます。建築様式はほぼ同じですが、家の玄関先に貼られているマリア様の絵や中国式の提灯や飾りで人種がわかります。カンポン・モルテンなどはイギリスの植民地政府が「イスラム教徒用居住地」として開発した村で、今でも100%マレー人しか住んでないそうですが、このトランケラのようにいろんな人種が雑多に、でも平和に暮らしている方がマラッカらしいなあと思います。



こんな細々とした家並みの中に突然ちっちゃなモスクが現れたかと思えば、家のすぐ脇にイスラムの聖職者のお墓や中国寺院なんかがあったります。友人はここにNational Geographicの取材班も案内したそうで、それは喜ばれたとか。 でも私はシンガポール人の友人に話したら「路地裏に入るなんてとんでもない!」と怒られましたよ。ですので自己責任で入ってくださいね(笑)。あんなのどかなカンポンにひったくり強盗なんていないと思いますけど。

気がついたらニョニャ・クエを作っているチャーリー・リーの工房にたどり着きました。
かなりの距離を歩いていたみたいですが、楽しいのであっという間の散策でした。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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Miki & Chie
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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