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マレー半島モンスーン寄稿
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2008年1月11日、マラッカにとうとう5つ星のクオリティーを持つ「THE MAJESTIC MALACCA」がOpenしました。
「Small Luxury Hotels of The World」に登録されたこのホテルは、プチ・ゴージャスなコロニアル・ホテル。
東西交易で栄えたマラッカならではのコロニアルな雰囲気に、プラナカンのエッセンスを取り入れたユニークなコンセプトを持ち、特に嬉しいのはSpaやダイニングにプラナカンの文化を積極的に押し出していることです☆
こちらも早速中を拝見、撮影をさせてもらいましたのでご紹介します。
IMG_6733.jpg














もともとは1929年に建てられたコロニアル・ヴィラで、一時期はホテルとして運営していたようですが、クローズしたあと朽ち果てそうな屋敷を改装し、歴史的建造物の良さをそのまま残しラグジュアリーホテルとして甦らせたのが、マレーシア&近隣諸国を中心に不動産や5つ星ホテル&リゾートなど巨大なビジネスを手がけるYTLグループ。
皆さんご存知のパンコール・ラウ・リゾートやキャメロン・ハイランド・リゾート、Spa Village、KLのリッツ・カールトン・ホテルなど、数多くの5つ星ホテル&スパの経営もYTLです。マレーシアが世界に向けて発信するゴージャス・ホテル&リゾートの火付け役とでも言えましょう。

私たちはまず、「大華酒店 MAJESTIC」という昔ながらの看板をそのまま残した、ノスタルジックなロゴに胸を打たれました。
屋敷の中も昔のままに忠実に、タイルの床、ティークウッドをふんだん使った内装、アーチを描いた大きな窓、天井にはゆったりと回るシーリング・ファンといった、古き良き時代の面影を残しています。かつてのお屋敷部分は、今ではレセプションホールとBar&ロビーラウンジ、図書室などといったスペースになっており、2階は広々としたダイニング・ルームになっています。
客室はヴィラを通り抜け、その後ろに新しく建てられたビルディングにあり、エレベーターホールのいたるところにプラナカンのレプリカ家具が置かれていました。
 
部屋は52部屋がデラックス・ルーム(35sq)、その他の2部屋がスイート・ルーム(70sq)になっています。いずれも木材をふんだん使用したエレガントで落ち着いた雰囲気です。クラシックとモダンが上手にマッチした部屋には、もちろん最新鋭の設備が整っています。
特にバスルームは大理石の床に特注の大きなバスタブが置かれ、部屋によってはマラッカ川とカンポン・モルテン(マレーの伝統家屋が並ぶ村)を一望できる眺めになっています。
今までマラッカの大型ホテルというと、家族連れを意識した造りが多かったのですが、こちらはカップルや熟年層でゆったりマラッカを楽しむ人にもってこいの宿と言えましょう。
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マラッカのタンチェンロックSTにたたずむプラナカン屋敷のプチホテル『ホテル・プリ』に、昨年の秋に別館がOPENしました。
先日その中を拝見し、撮影をしてきましたのでお知らせします。

IMG_6649.jpg別館は右隣のショップハウスを丸ごと一軒改装し、こちらも中庭を要する細長~い造り。
本館がちょっと暗めの落ち着いた内装とすると、別館はスイートが中心のアジアンモダンの明るいテイストになっています。
本館のレセプションホールをくぐりぬけ、燕が巣造りする部屋の右側が、純白の壁がまぶしい別館の入り口。

宿泊客のみが使用する階段を上ると、ショップハウスの中庭を挟んで通りに面した前方の部屋と、中庭を見下ろす後方の部屋に分かれます。





IMG_6642.jpg














私のおすすめはズバリ!億万長者通りと、白亜の洋館チー・マンションが見渡せるプリで一番大きなスイート170号室!
天井の高さをフルに生かした部屋はメゾネット形式になっており、ドアを開けると広々としたリビングにカウンター付きのキチネット。バスルームにつながるドアは、プラナカンらしい黒にゴールドの透かし彫りを施したオシャレな扉。

IMG_6639.jpg 2階はゆったりとしたベッドルーム。こちらにもおトイレがあるので便利です。
大きな窓から降り注ぐ光が2階のベットルームまで明るく照らしてくれます。ホテルというより、お洒落な家に招かれたような開放的な気分にひたれます。入り組んだ造りが多いチャイナタウンの宿の中で、重厚な家並みが見渡せる部屋はまさに特等席。
しかも嬉しいことに、一番大きなこの部屋でも一泊575リンギット(税・サービス料全て込み、2人分の朝食付き)、日本円にして約19000円弱で泊まれるというお値段です。もちろんマラッカ価格としては高い値段ですが、これだけの広さと快適さでショップハウスの気分を味わえるなら、他国のホテルと比べて決して高いとは思えません。






IMG_6634.jpg












後方の奥まった部屋も紹介しましょう。
窓を開けると瓦屋根や中庭が見える後方の部屋はジュニア・スイート、よりプライベート感がある落ち着いた雰囲気になっています。ジュニア・スイートのカテゴリーにはハネムーン・スイートと呼ばれる部屋もあり、やけに開放的なバスルームがあります。
ジュニア・スイートもメゾネット形式の部屋が中心です。
部屋によってはバルコニーもついており、およそ380リンギット(日本円にして約12500円くらい)ですので、こちらもなかなかリーズナブルです。

夜市でにぎわう週末のマラッカ、特にホテル・プリはかなり混み合いますので、金・土に宿泊をお考えの方はなるべく早めの予約をお勧めします。
あたらしいスイートにお泊まりになりたい場合は、念のためNew Blockを希望、と断っておいた方がいいかもしれません。

Hotel Puri Melaka 
118,Jalan Tun Tan Cheng Lock
Tel 06-282-5588
http://hotelpuri.com/
(日本語サイトもありますが、まだ更新されてませんのでご注意。お部屋の様子は英語サイトのGuest Roomsでご覧になれます)
私たちが訪れた旧正月前のマラッカ。

普段は重厚なたたずまいのチャイナタウンの家々も
旧正月の装いも整い、いつになく華やいでいました。

そんな中シンガポール同様、真っ赤な飾りがキラキラ輝き、
ヒトキワ活気をおびていたのが正月用のお菓子を売る店。

IMG_6738.jpgいつもの菓子を押し退け、軒先にずらりと並んでいたのは『年糕(ニェンガオ)』
と呼ばれ、「年々、すべてがさらに良くなりますように」の意味が込められた、
ちょっぴり甘くてまあるいお餅です。
お正月には必ず食す、縁起をかつぐ食べ物のひとつ。

プラナカンの間でもこのニェンガオはお正月には欠かせないアイテムで、
「Kueh Bakul」と呼ばれ、親しまれています。
このKueh Bakul、日本のお餅と比べて水々しく、とっても柔らかいのです。

ちなみにBakulというのは、マレー語で「バスケット」の意味で、
この餅の多くがバスケットのような形の容器に入って売られているからでしょうか?
シンガポールや中国、香港のお店や高級レストランなどでは、おめでたい鯉の形や蝙蝠、果ては金塊の形をしたえげつないニェンガオなども売り出しますが、
マラッカのニェンガオはあくまでもまあるく、味で勝負!
といった、堂々とした風情を漂わせています。

Kueh Bakul 独特の赤茶色は、黒砂糖の色かな?と思いましたが、
餅米を水に浸してから、粉状(店によって粗めもあれば、微粒子もあり)にし、普通
の白砂糖を混ぜ、
マラッカでは缶や笹を編んだ器などの型にバナナ・リーフを隙間なく敷き詰め、
餅を流し込み湯煎にかけて蒸すこと24時間ほど。
中身が半分近くなるまで煮詰まったら、こういう色になるそうです。
なるほどキャラメリゼ状態の餅か~。
つくりたてを食べるとちょうど笹餅のようないい香りがしました。

ニェンガオには甘い餅だけではなく、大根餅のような塩味のものもありますが、
Kueh Bakulの食べ方は、四角く切って油をひいたフライパンで焼いたり、
薄く切ってヤム芋にはさみ、衣をつけて天ぷらにして食べてもおいしいそうです。

ババ・ニョニャ・ヘリテージのお爺ちゃんが、お正月ならではのお土産に・・・・
と、
私たちに持たせてくれたKueh Bakul。
シンガポールに持ち帰ってしばらく置いておいたらカビが生えてしまったそうです。
しかしこれもまた縁起もの。
「飾っている間にカビが生えれば生えるほど、福がさらに増えるしるし」だそうです
よ!

ということで、今年もきっといい年になりますね。
その形が恋文に似ていることから、別名ラブレターとも呼ばれるクエ・ブランダ。
ブランダとはオランダの事を指します。オランダ統治下時代のマラッカに伝わった菓子なのか?いずれにせよヨーロッパの焼き菓子ゴーフルの手法を取り入れて焼いているお菓子です。
私がシンガポールを訪ねると必ず立ち寄る中国菓子の名店『大同餅家』は、明日?7日に元旦を向かえる中国正月用の菓子作りで、親戚を総動員しての大忙しでした。
様々な縁起ものの菓子が入った赤い器が店内を埋め尽くしています。そんな中で、是非お土産に!と職人のアルビン君が持たせてくれたのがこのクエ・ブランダです。

IMG_7041.jpg実は私たち、このお菓子を心から美味しいと思ったことがなく、どこの菓子屋さんに行っても自ら進んで買い求めることは皆無でした。お土産としていただいた時も、内心はそれほど嬉しくはなかったのです。
しかし重たい缶を持ち帰り、一つつまんでみたらびっくり!!『ひゃ〜 これめちゃくちゃ美味しいではないの!』と驚いてしまいました。ちょうどシンガポールのMikiさんからも『ねえ、食べてみた?!美味しくてびっくり!子供たちがウマイ、ウマイと奪い合いよ』というメールが。
早速、夜遅くまで正月の菓子を作り続けている職人のアルビン君に国際電話をし、スゴク美味しかったよ!と興奮しながら御礼をしたところです。

クエ・ブランダは丸くて平たい鉄の型に生地を薄く流し込み、炭火にかざしながら一枚一枚丁寧に焼きあげ、型から取り出したら熱々のうちに手でくるりとロール状に巻きます。それを延々2000箱分、クエの数にして数十万個。全てを昔ながらの手作業で作りあげるという、気の遠くなるような作業を家族経営の小さな店が今でも真面目に守り続けているという事実に、私たちは深く胸を打たれました。コンガリとした焼き色といい、つまんだだけでほどけそうな薄さ、甘い香りとともに口に含むと生地の美味しさが内からジワリとにじみ出る奥ゆかしい味わいに感激したのです。

この菓子は本来中国正月の前に、お婆ちゃんが子供たちを集め、炭火を囲みながら焼きあげたそばから子供たちがくるくると丸め続ける、和やかな家族団らんの中で作る菓子だったそうです。

今はもう見れなくなってしまった光景ですが、大同のクエ・ブランダは今でも同じ心と手法で作られています。

ということで2000個の缶は残りあと数個だそうですよ。シンガポールにお住まいの方は是非☆

大同餅家
35 MOSQUE ST.
電話65-6223-2905
(営業は明日まで2週間休)
では第3彈には、本でも紹介していますが、潮州料理の名店、潮順龍棧をもう一度ご紹介します。

いつも、この店の前は何度か通り過ごしていたのです。チャイナタウンの中でももっともボロボロに近い通りにあって、店先に調理場があるので、配膳業者なのかなと思っていたのです。
ところが、ある晩くたくたになって遠くへ食べに行く力も尽きていたので、ホテルのそばに食べ物屋はないかとさまよっていたら、この店の明かりと中華鍋をゆする音がしたのでよく中を見てみたら、内側にちゃんと店があるではないですか?!
ドアを押して入ってみると、ほぼ満席状態。やった・・・!!
これが私たちとこの店の出会いでした。

ここの店は家族・兄弟で経営しており、中にいるおじいちゃんが初代らしく、
店先で鍋を揺すっているのがおじいちゃんの息子たち、そして店内にもその兄弟がいます。
おじいちゃんはあまり愛想はなく英語はできません。でも中の店を仕切っている息子(眼鏡をかけている、小柄の方)が英語は達者で愛想もよく、この店の名物をいろいろ教えてくれます。
なのでまずはこの青年に声をかけるといいですよ。

IMG_6582.jpg ここの店の名物は誰もが注文するオイスター・ヌードル。
見た目は濃厚ですが、いわゆるホッケンミーほどは味は濃くないし、しょっぱくもありません。でもオイスターのダシが出た奥行きのある深い味わいなのです。これは是非味わっていただきたい逸品。

潮州料理はフカヒレやアワビ、ナマコなどの高級食材を料理するのが得意です。お金に余裕のある方はこういうものを頼んでも良いでしょう。子豚の丸焼きを食べているテーブルもありました。ほかに潮州名物というとマナガツオの蒸し物。梅干しとキャムチャイという酸味のある漬け物でさっぱりと蒸し上げるので、魚の鮮度が命です。


でもそんな高級料理を食べなくてもきっと皆さんを感動させるのがこのお店です。ここのお店の野菜料理は本当に絶品です。

私たちはお兄さんおすすめの苦瓜の炒め物を食べたのですが、これが「うっめええ〜〜〜〜!!」と涙がでるくらい美味い。もちろん苦瓜ですから苦みはあるのですが、あっさりとした塩味なのに濃厚な深みのあるダシが絡んでいて、さらにそこに偏魚と呼ばれるヒラメ系の干し魚を揚げて細かく砕いたものを隠し味に加えているので、とても香ばしいのです。

あまりにも美味いので、もっと他にも食べてみたくなり、追加注文。
すでにオイスター・ヌードル、ナマコの肉詰め煮込み、苦瓜の炒め物を食べていたのですが、お兄さんに相談して、野菜炒めをもう一つとダックと豆腐の潮州式煮込みを少量ずつ料理してもらいました。

今度の野菜は名前がよくわからないのですが、ブロッコリやカイラン系の青菜なんですが、とっても茎が太く、その茎の部分を食べるのです。くわいのようにシャキシャキとしていて歯ごたえがいいのですが、なんといってもあのダシと干し魚の風味が加わるともう最高の味です。もちろん火加減も絶妙です。

もともと潮州料理は大好きで、シンガポールにも行きつけの店があるんですが、名物料理はもちろんのこと、野菜の炒め物が飛び抜けておいしいのも印象にあったんですが、この店で「やはり野菜炒めは潮州がNo.1だね!!」という結論に達しました。

ダックの煮物は潮州名物なんですが、本来はグースなんですよね、ダックじゃなくて。でも十分おいしかったですよ。八角などのきいたタレでじっくり煮てあります。味のしみた豆腐がまたおいしいんです。

また、この店は料理もおいしいですが、生ジュースもとてもおいしいです。いろいろな果物や野菜をミックスしたユニークでヘルシーなジュースが飲めます。これもお兄さんに相談すると、「じゃ、これとこれを試してみて!」とアドバイスしてもらえます。 潮順龍棧 55 Jalan Hang Kasturi Tel: 06-282 2353
さて、夜ご飯屋第2彈です。

今日ご紹介するのは、前回のタンドーリチキン屋のすぐ並びです。
タンドーリチキンとナンで実は腹7分目くらいになっていたのですが、
もうこうなったら根性です。

客家料理のお店、「客家桟」は角にあるこぎれいなお店でよく目立ちます。
比較的新しそうなお店ですが、地元の人で結構賑わっていました。

実は客家擂茶(ご飯の上に別々に調理した野菜のみじん切りが数種類のっていて、
緑茶に各種のハーブが入ったスープを添えて食べるもの。とてもヘルシーです)が
目当てだったんですが、どうやらこの料理はありませんでした。

本当は客家料理というと、「塩焗鶏」という鶏が塩釜蒸しになっているのが有名で
それがメニューにあったんですが、タンドーリチキンを食べたばかりなのでちょっとパス。
それから「梅菜扣肉」という高菜と豚の角煮なども代表選手なのですが、この料理はなぜか見当たらなかったような気がします。
あれ〜と思いながらメニューを見て、ようやくおなじみの「醸豆腐ヨンタオフー」があったのでそれを頼み、あとはこの店おすすめという羊肉火鍋が小サイズでRM18だというので頼んでみました。
この羊肉料理も輸入肉だともっと安いらしいのですが、ローカルの羊肉しかないというので、「別にいいですよ。せっかくだから高い方を食べましょう」ということになったわけです。

さてヨンタオフーですが、香港辺りで食べると、豆腐に豚のミンチを挟んで揚げて、それをあんに絡めるのが出ますが、シンガポールやマレーシアでヨンタオフーというと、通常は魚のすり身を豆腐や油揚げ、野菜各種(なす、青唐辛子、苦瓜、ピーマンなど)に詰め込んだものや、魚肉団子などを湯がいて食べさせるへルシーメニューなのです。
でも、当地でも正当な客家ヨンタオフー料理屋にいくと、魚のすり身ではなく豚ひき肉に塩魚を加えて風味を良くしたものをこれら豆腐や野菜に詰めて出します。で、大体ゆがくのではなく、油で揚げてからあんかけ状態になっています。

で、ここのお店は一番最後のタイプでした。
おいしいです。ひき肉も弾力があって、ごはんが進みそうなおかずです。
IMG_6868.jpg













で、いよいよ、当店おすすめの羊肉火鍋が登場しました。
IMG_6875.jpg













写真ではわかりにくいですが、白っぽいのは湯葉を一度揚げたもの。
土鍋の汁で半分くらい柔らかく戻ります。そしてその中に羊肉が登場。
見た感じも食べた感じも羊肉っぽくないのです。見た目では、昔、朝鮮系中国人の店で食べさせられた犬肉に似ていたので、「ローカル羊ってのはマラッカでは犬のこと?」なんて冗談言って笑っていたのですが、まったく羊独特の臭みがありません。
それどころか、鍋にして煮込む前にしっかり肉をマリネしてあるのがわかります。
内心「まじで犬肉だったらやだな」と思い始めていたのですが、でも脂身のところを食べたら羊肉らしい香りがしてほっとしました(笑)。
くこの実など漢方薬材が入っていてハーバル・スープ系の上品な味わいです。
羊肉の嫌味もなく子供でも食べられそうな優しい味でおいしかったです。

客家料理は腐乳、酒粕、漬け物など保存食を多用する料理として知られていますが、羊肉をしっかり味がしみこむほどマリネしておいてからゆでるのも客家料理ならではなのでしょう。

他にも普通っぽい野菜の炒め物や肉料理もたくさんメニューにありました。
お値段も安く(この鍋料理でたったRM18です。ヨンタオフーはRM8)、こぎれいな店でしかもおいしい、次回はもっと腹をすかせて食べに行きたいと思います。

このクオリティーをシンガポールで見つけるのはかなり大変ですよ。マラッカは食べ物ではペナンほど有名ではありませんが、何気ない店でも美味しいところが多いのです。今回はほかにもマラッカの友人に連れていってもらった店がすばらしくおいしくて(とくにローストダックが絶品)びっくりしました。

 マラッカ、まったくあなどれません!

客家桟 Hakka Zhan Restaurant
No76 Taman Kota Laksamana
Tel: 012-666-8938
営業:11:00〜15:00、18:00〜22:30
場所は前記事のマップを参照してください。
プラナカン観光が目当てでヒーレンST(Jalan Tun Tan Cheng Lok)に宿を取る方のための情報です。
この通りにはHotel Puri, Heeren House, Heeren Inn, Baba Houseの4つの宿があります(料金高い順)。
Hotel Puriは去年拡張して主にスイートが増えました。ここは新しい部屋をすべて取材させてもらったので別ページでご紹介します。

この歴史の古い通りは、今は寂れて夜は人気のない通りになってしまい、
困るのは夜、レストランがこの周辺にはほとんどないということ。
わけのわからない白人相手のバーとか、観光客相手の最低なチキンライスボール屋が
かろうじてある程度です。
私たちの本で紹介している潮州料理のお店は本当にめっけ物で、
ロケーションも便利で、 なんといっても料理のおいしいこと!
残念ながら、メールをくださった方の中に、ここに1人で行ったら、「1人用の席はない」と
断られてしまった、とのこと。ここは、人気店なので、週末は避けた方が良かったと思います。
それか早めの時間なら、入れたかもしれません。マラッカの人たちは夜ご飯が遅め、
8時くらいからでも、どんどん客が入るのは珍しくありません。

さて、今回はここ以外にも使える店を2軒発見しました。

オン・ファミリーの皆さんから「うちの裏で毎週土曜日パサマラン(夜市)があるんだよ」 と前から聞いていたのですが、行ってみたら、ほんとにちょっとした規模ですが、パサマランがあり、
そこにあのチャーリー・リー(ニョニャ菓子)の店が出ているのです。
IMG_6860.jpg今までチャーリーの菓子工房まで車飛ばして行っていたので、こんなところで買えるんだ!と感激。
このパサマランは夕方5時くらいから夜8時ごろまで。観光客相手のジョンカー・ウォークのパサマランにげんなりされた方、ローカルしかいないこちらのパサマラン、おすすめです。
場所はホテルのババハウスの中をつきって裏口へ出ますと、目の前に小さな市場があります(朝のみオープン)。市場まで行かずにババハウスの敷地から出たらすぐ右手にパサマランが見えます。

チャーリーの店でポピア(福建式春巻き)やビーフン、クエなどさんざん買い食いをしていたら、
チャーリーの背後に「客家」の文字が!
こぎれいな客家料理の店があるではないですか??
客家料理に異常に反応する私たち、「よし、あとでここに食いにこよう!」と決定。

でも、実は、この近所にあるタンドーリチキンの有名な店に食べに行くつもりでいたのです。
「よし、タンドーリは味見程度に少しにしておこう。絶対客家食べるぞ」と談合成立。 そしてまず、タンドーリの店へ。

タンドーリの店は、パサマランが途切れるあたりに客家料理の目立つ店舗があるのですが、そこを ヒーレンStの裏から来た場合、左に曲がるとセブンイレブンや食堂がいくつか並んでいます。
その並びにグリーンの看板を掲げたPak Putraというお店です。

店先では次から次へとタンドーリチキンやナンが焼かれていて、
非常に繁盛しています。 値段を見てびっくり。
タンドーリ・チキンRM5(約200円弱)??何これ?どういうこと?
ちっちゃいの1個ってことかなあ?と顔を見合わせる私たち。
注文を取りにきたお兄ちゃんに「じゃ、これ1つ」というと、
「ドラムスティックでいいんでしょ?」というので、
「ええ、まあ・・・」と答えてみたものの、
1個で足りるのかなあ?と半信半疑の私たちでしたが、店員は平然としています。
ドラムスティックというのは、本当は鶏のもも肉の下の、足元に近い 部分だけなのです。
もも肉をたっぷり食べる場合はタイThighか、レッグLegと呼ぶべきなので、
「ドラムスティック1本だけ?」とまたまた不安にさせてくれるのです。
でも、多分こいつ外国人ワーカーだから、英語おかしいんだろと思い、とりあえず待つことに。

IMG_6862.jpgそしたら出てきたのは大きなもも肉1本!この後にも食事が控えている私たちには
2人山分けでちょうどいい大きさ。
でも、他にチーズナンとオニオンナン、オクラとじゃがいものカレーなども
愚かにも頼んでいた私たち、とても食べきれる量ではなかったのです。

ナンはもっちもちのナポリ式ピザをしのぐほどの美味さ!でもでかい!
「どうしよ??食べきんないよ!!でも、うまいよ!!」と嬉しい悲鳴です。
もちろん半分も食べられません。だって客家が待っているんだから!
ちきしょ〜、チャーリーであんなに食うんじゃなかった!と後悔・・・
申し訳ないのでターパオ(おみやげに包む)してもらいました。

そしてメインのタンドーリ・チキン。香ばしいタンドール釜ならではの香り、
ふっくらジューシーのお肉に仕上げた焼き上げ具合、これは評判なのもうなづけます。 しかもこれがたったのRM5、って一体何よ??

ここはご主人はパキスタンの方で、奥さんがニョニャなのだそうです。
食べ物にうるさいニョニャが奥さんだからこのクオリティーなのでしょうか。
はたまた、もともとご主人の腕がいいのか?
なかなかこれほど美味しいものは食べられません。たいてい焼きすぎ気味で
肉が硬めなのが多いのに。

ここは夜6時〜深夜1時の営業です。でもタンドーリは売り切れてしまうことが多いので、
早めにきた方がいいとのことです。
北インド料理はマラッカ的ではないのですが、ここはおすすめです。

Pak Putra パク・プトラ
56 Jalan Kota Laksamana
Tel: 012-601 5876
定休:月曜隔週
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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Miki & Chie
性別:
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自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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