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マレー半島モンスーン寄稿
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その形が恋文に似ていることから、別名ラブレターとも呼ばれるクエ・ブランダ。
ブランダとはオランダの事を指します。オランダ統治下時代のマラッカに伝わった菓子なのか?いずれにせよヨーロッパの焼き菓子ゴーフルの手法を取り入れて焼いているお菓子です。
私がシンガポールを訪ねると必ず立ち寄る中国菓子の名店『大同餅家』は、明日?7日に元旦を向かえる中国正月用の菓子作りで、親戚を総動員しての大忙しでした。
様々な縁起ものの菓子が入った赤い器が店内を埋め尽くしています。そんな中で、是非お土産に!と職人のアルビン君が持たせてくれたのがこのクエ・ブランダです。

IMG_7041.jpg実は私たち、このお菓子を心から美味しいと思ったことがなく、どこの菓子屋さんに行っても自ら進んで買い求めることは皆無でした。お土産としていただいた時も、内心はそれほど嬉しくはなかったのです。
しかし重たい缶を持ち帰り、一つつまんでみたらびっくり!!『ひゃ〜 これめちゃくちゃ美味しいではないの!』と驚いてしまいました。ちょうどシンガポールのMikiさんからも『ねえ、食べてみた?!美味しくてびっくり!子供たちがウマイ、ウマイと奪い合いよ』というメールが。
早速、夜遅くまで正月の菓子を作り続けている職人のアルビン君に国際電話をし、スゴク美味しかったよ!と興奮しながら御礼をしたところです。

クエ・ブランダは丸くて平たい鉄の型に生地を薄く流し込み、炭火にかざしながら一枚一枚丁寧に焼きあげ、型から取り出したら熱々のうちに手でくるりとロール状に巻きます。それを延々2000箱分、クエの数にして数十万個。全てを昔ながらの手作業で作りあげるという、気の遠くなるような作業を家族経営の小さな店が今でも真面目に守り続けているという事実に、私たちは深く胸を打たれました。コンガリとした焼き色といい、つまんだだけでほどけそうな薄さ、甘い香りとともに口に含むと生地の美味しさが内からジワリとにじみ出る奥ゆかしい味わいに感激したのです。

この菓子は本来中国正月の前に、お婆ちゃんが子供たちを集め、炭火を囲みながら焼きあげたそばから子供たちがくるくると丸め続ける、和やかな家族団らんの中で作る菓子だったそうです。

今はもう見れなくなってしまった光景ですが、大同のクエ・ブランダは今でも同じ心と手法で作られています。

ということで2000個の缶は残りあと数個だそうですよ。シンガポールにお住まいの方は是非☆

大同餅家
35 MOSQUE ST.
電話65-6223-2905
(営業は明日まで2週間休)
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  • 絶品です!!
Miki 2008/02/05(Tue)10:29:45 編集
このお菓子は十数年前にマカオで初めて食べて、ほんのり卵味がおいしくておみやげに買い求めたくらいでしたが、こちらではあまり好んでは食べませんでした。

私も2缶ほどいただきましたが、今まで食べてきたのはまったく違います。「これ作るの、ほんとしんどいんだよ〜!!」とアルビン君がたまらなそうな顔をしていましたが、この小さな焼き菓子を汗水たらして一枚一枚焼いたのかと思うと、ありがたいやら、もったいないやらで涙がでます。

一つ一つ焼き色が違うので、正真正銘の手作りですよね。ちょっと焦げぎみなのも苦みがほどよくておいしいです。

普通に市販されているものは、こんなにカリカリ、クリスピーじゃないし、ココナッツの匂いがくどいんです。だから毎年中国正月でもせいぜい1本くらいしか食べませんでした。

アルビン君はプラナカンではなく広東人ですが、すごく手先が器用で、もし彼がフランス菓子のパティシエだったりしたら、シンガポールのカリスマ的パティシエになれたと思います。中華菓子なので地味なだけで、本当に彼の腕はすばらしい。彼の作るパイナップル・タルトもすごくおいしいですよね。ニョニャのレシピを使ったものだそうです。

とにかく、びっくらたまげた逸品でした。中国正月しか売らないのかあ〜〜、残念!!
これをマラッカへおみやげに持って行ってあげたかった!!

アルビン君の労をねぎらいに行ってきますわ!もう1缶買ってこようかな・・・
  • あ~
katsura 2008/02/05(Tue)13:24:16 編集
模様が美しいお菓子ですね。
しかも美味しいのですか・・・。
  • 無題
Chie 2008/02/05(Tue)14:37:39 編集
katsuraさん

コメントをありがとうございます。

中国正月は明後日の7日から始まりますが、明日が最も大事な家族そろっての大晦日Dinnerとなります。
今ごろMikiさんはてんてこ舞いの忙しさのはず。

このクエ、よく見ると美しい模様が刻まれております。それも代々伝わる鉄の型に、縁起物の模様がついているからです。
それぞれの家によって違う文字や絵が刻まれ、かつてはそれも大切な家宝となっていました。

和菓子の家に代々伝わる大切な「菓子型」と同じですね。
  • 無題
おひるねさん 2008/02/07(Thu)20:03:06 編集
そちらはHappy New Year!でしょうか。

このお菓子屋さん、以前シンガポールに行った時に訪れたことがあります。
とてもローカルな雰囲気でしたが、ちらりと中を覗くとキッチンがピカピカだった記憶があります。
家族経営らしい、アットホームで親切なお店でした。買ったのはパイナップルタルトとクルミが上に載ったクッキーでしたが、とてもおいしかったです。
チャイナタウンという場所も良くて、観光の合間に立ち寄るのにもおすすめですね。
  • そうなのですか・・・
katsura 2008/02/08(Fri)14:20:37 編集
Chieさん
ちょうどTVのニュースで爆竹バンバンやっているのを観ましたよ。それは中国のでしたが・・・。

縁起物で模様や文字が違うとは。とても興味深いです。
  • 無題
ひろまま 2008/02/24(Sun)23:37:58 編集
このお店大好きなので、毎年行っています。
また来年と言って、さよならしますが、去年は事情により訪星しなかったのでいけなかったのが残念でした。
店主のお名前はアルビンさんでしたか・・・。
いつもこれ食べてみてといろいろお勧めをおしえてくださるやさしい店主さんですね。
今年はぜひ行こうと思います。
思わずなつかしくて投稿してしまいました。
  • ひろままさん
Miki 2008/02/25(Mon)10:35:07 編集
こんいちは。書き込みありがとうございます。

店主はジョンソンさんで、アルビン君は職人さんです。そう、ジョンソンさんはとても優しい人ですよね。あの人柄が誠実なお菓子作りに繁栄されていると思います。すべてを手作りという今ではとても珍しいお店です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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