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マレー半島モンスーン寄稿
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では第3彈には、本でも紹介していますが、潮州料理の名店、潮順龍棧をもう一度ご紹介します。

いつも、この店の前は何度か通り過ごしていたのです。チャイナタウンの中でももっともボロボロに近い通りにあって、店先に調理場があるので、配膳業者なのかなと思っていたのです。
ところが、ある晩くたくたになって遠くへ食べに行く力も尽きていたので、ホテルのそばに食べ物屋はないかとさまよっていたら、この店の明かりと中華鍋をゆする音がしたのでよく中を見てみたら、内側にちゃんと店があるではないですか?!
ドアを押して入ってみると、ほぼ満席状態。やった・・・!!
これが私たちとこの店の出会いでした。

ここの店は家族・兄弟で経営しており、中にいるおじいちゃんが初代らしく、
店先で鍋を揺すっているのがおじいちゃんの息子たち、そして店内にもその兄弟がいます。
おじいちゃんはあまり愛想はなく英語はできません。でも中の店を仕切っている息子(眼鏡をかけている、小柄の方)が英語は達者で愛想もよく、この店の名物をいろいろ教えてくれます。
なのでまずはこの青年に声をかけるといいですよ。

IMG_6582.jpg ここの店の名物は誰もが注文するオイスター・ヌードル。
見た目は濃厚ですが、いわゆるホッケンミーほどは味は濃くないし、しょっぱくもありません。でもオイスターのダシが出た奥行きのある深い味わいなのです。これは是非味わっていただきたい逸品。

潮州料理はフカヒレやアワビ、ナマコなどの高級食材を料理するのが得意です。お金に余裕のある方はこういうものを頼んでも良いでしょう。子豚の丸焼きを食べているテーブルもありました。ほかに潮州名物というとマナガツオの蒸し物。梅干しとキャムチャイという酸味のある漬け物でさっぱりと蒸し上げるので、魚の鮮度が命です。


でもそんな高級料理を食べなくてもきっと皆さんを感動させるのがこのお店です。ここのお店の野菜料理は本当に絶品です。

私たちはお兄さんおすすめの苦瓜の炒め物を食べたのですが、これが「うっめええ〜〜〜〜!!」と涙がでるくらい美味い。もちろん苦瓜ですから苦みはあるのですが、あっさりとした塩味なのに濃厚な深みのあるダシが絡んでいて、さらにそこに偏魚と呼ばれるヒラメ系の干し魚を揚げて細かく砕いたものを隠し味に加えているので、とても香ばしいのです。

あまりにも美味いので、もっと他にも食べてみたくなり、追加注文。
すでにオイスター・ヌードル、ナマコの肉詰め煮込み、苦瓜の炒め物を食べていたのですが、お兄さんに相談して、野菜炒めをもう一つとダックと豆腐の潮州式煮込みを少量ずつ料理してもらいました。

今度の野菜は名前がよくわからないのですが、ブロッコリやカイラン系の青菜なんですが、とっても茎が太く、その茎の部分を食べるのです。くわいのようにシャキシャキとしていて歯ごたえがいいのですが、なんといってもあのダシと干し魚の風味が加わるともう最高の味です。もちろん火加減も絶妙です。

もともと潮州料理は大好きで、シンガポールにも行きつけの店があるんですが、名物料理はもちろんのこと、野菜の炒め物が飛び抜けておいしいのも印象にあったんですが、この店で「やはり野菜炒めは潮州がNo.1だね!!」という結論に達しました。

ダックの煮物は潮州名物なんですが、本来はグースなんですよね、ダックじゃなくて。でも十分おいしかったですよ。八角などのきいたタレでじっくり煮てあります。味のしみた豆腐がまたおいしいんです。

また、この店は料理もおいしいですが、生ジュースもとてもおいしいです。いろいろな果物や野菜をミックスしたユニークでヘルシーなジュースが飲めます。これもお兄さんに相談すると、「じゃ、これとこれを試してみて!」とアドバイスしてもらえます。 潮順龍棧 55 Jalan Hang Kasturi Tel: 06-282 2353
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  • ここのおすすめは
Chie 2008/02/04(Mon)18:09:39 編集
今まだマラッカの興奮から覚めやらず・・・です。
タンチェンロック通りに魔術をかけられたような1週間でした。

さて、ここの一押しはもちろんオイスターヌードルですが、そのほかのお薦めは以前にも食した「苦瓜の詰め物」です。日本のゴーヤよりは苦くは無く、苦瓜をくりぬいた中に豚肉が詰めてあります。
これだけ聞くと、どこにでもありそうな・・・・と想像されるかもしれませんが、これがちょっと驚く美味しさでした。
是非お試しください。

そう、タンドーリ釜でこんがり、ふっくら焼いたナンは絶品でしたね。
今まで食したナンの中でもピカ1の美味しさでした。ほどよい焦げ具合といい、手でちぎると中から湯気がしゅわしゅわ言いながら出てきて、指が火傷しそうになりました。もっちりとした生地は、ダールやカリーとよく絡み、今でもあの味が忘れられません☆
  • 苦瓜
Miki 2008/02/04(Mon)18:30:52 編集
苦瓜ってのは、中国の場合は結構くたくたに煮込むという調理法が多いですね。沖縄料理のゴーヤチャンプルーみたいにさっと炒めるのは珍しいと思います。

でもくたくたに味がしみ込むほど煮ると、苦みもおさえられて食べやすいです。私は苦瓜とポークリブを煮込む料理がとても広東料理らしくて好きです。
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