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マレー半島モンスーン寄稿
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IMG_2945.jpg怖いことを書いてしまいましたが、よーく考えてみるとこの屋敷は「究極の風水建築」なんですよね。
ということは、幽霊なんて出るはずも無く?うわさ話好きのプラナカンたちの話を鵜呑みにし、暗示にかかってしまったわけですが、本来は泊まった人たちが皆「よい気」を吸い込み、パワーアップして帰ることができるはずなんです。
なんたってチョン・ファ・ツィーの風水への徹底したこだわりは1冊の本になっているほどで、風水に興味のある人ならヨダレが出そうな物件なのです。
家の場所や位置や角度、塀の角度も施した模様も全部風水は当たり前。中庭を中心に背後にある棟が全て一段高く設定され、家の気を後ろから前へ(風水の考えでは山から海へ)流れるようにしています。
本来4すみを支える柱も縁起の悪い4をやめ、それぞれ2本ずつ設けて8本にするという徹底ぶり。部屋の数も風水で決め、欄干や彫刻、文字も全部風水。
最もすごいのはメインの中庭の真ん中にさり気なくおかれた石と石の間に、屋敷の強力なパワーが一点に集中するというピラミッド・ゾーンがあること。この位置に佇むと強力な気の力をもらえるそうです。
私たちも試してみましたが、言われるとなんとなく頭がクリアになるというか、目がぱっちり開くような気がしました。スタッフ曰く、「この地表部分から温かい気が出ているので手をかざしたら分かりますよ」と言われました。
この中庭でたまにコンサートが開かれるそうですが、その響きといったら奏者も信じられないほど素晴らしい音色を奏でるそうです。
後日、この屋敷がすぐ下に見渡せるホテルに泊まったのですが、驚いたことに中庭の中心部分をめがけてツバメの大群が渦を巻くようにぐるぐると回っていました。
やはり何か強力なパワーが潜む屋敷なのだな~~とあらためて思ったほどです。

泊まれる部屋は16室。メゾネット式、昔ながらの土壁のキッチンがついた部屋、中国スタイルの部屋など、それぞれ違ったつくりになっているので、どの部屋に「当たる」か、楽しみですね。
最後にこのホテルを支える人々について少しふれておきたいと思います。
1990年、チョン・ファッ・ツィーの最後の息子が亡き後、荒れ放題になっていた屋敷を買い取り、6年の歳月をかけて「全て手作業」で修復にあたったのは地元の実業家、Lin Lee Loh-Lim夫妻。(THE BLUE MANSIONと言う本を執筆)、取材にあたり彼らに色々な話しを聞いたのですが、
これだけの建物の修復を国家の援助などを一切受けず、すべて自力で成し遂げ、マレーシア初のプライベート・ホテルとして蘇らせたという熱意には感動を覚えました。修復にあたっての苦労は筆舌につくしがたいアクシデントの連続だったそうです。
それにも挫けずに成し遂げられたのは、やはりこの屋敷の魅力が勝ったからでしょうか。
その苦労が実り、2000年にユネスコの「文化遺産建築保存賞」を受賞しています。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画「インドシナ」のロケ地にもなり、抜群の存在感を醸し出していたのもこの屋敷です。ブルー・マンションで働くスタッフも、このホテルを「我が家」と呼ぶほど、この屋敷の素晴らしさに魅せられた人たちです。

私たちの中では摩訶不思議な体験をしようと、ペナンにきたら訪れなくてはいられない、そんな場所がブルー・マンションなのです。

一日に2回、屋敷を見学するツアー(宿泊部屋は見られず)がありますが、ここは是非とも色々な体験ができる(笑)お泊りをお薦めします!
www.cheongfattzemanison.com




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IMG_2963.jpgブルー・マンションの外観は中国の建築様式を模したものです。
一瞬近寄りがたい吸い込まれそうな青壁は、中までずーっと続いているのです。
しかし一歩入るとアールヌーボーのステンドグラス、ゴシック調の鎧窓、イギリス製のタイルに螺鈿細工の重厚な家具、見事な透かし彫りを施した巨大なつい立にシャンデリアの輝き。
光の明暗の取り入れ方も素晴らしく、重厚さと繊細さを兼ね備えた独特の美しさは、どの位置、どの角度に立っても見事な絵になり、カメラを片手に「いくら撮っても、撮りきれない!」という嬉しい悲鳴がおきました。
一日じゅう、お屋敷にいても飽きない美しさなのです。
宿泊客の多くは欧米人ですが、長逗留する人も多く、私たちの隣の部屋はイギリスから来た作家で、一ヶ月滞在してペナン紀行を書いている、と言っていました。
しかし!!妖しい屋敷には色々な噂がつきもののようで・・・・・・。

「今回はブルー・マンションに泊まるのよ!」とペナンのプラナカン協会の集まりでテーブルを囲んだプラナカンの面々に得意気に話しをすると、皆が口をそろえて「ええ~~~~!」と顔をしかめました。
中には「本当?あなた大丈夫??」と真剣な顔をして心配してくれるニョニャやビビックたちも。とうとう重鎮といわれるプラナカンのご夫妻から、「あそこはねぇ~~8人の妻たちの幽霊が夜になると飛び交うんだよ~~」「まさか1階の一番●(秘密にしておきます)の部屋に通されていないよね???実は以前そこに泊まって・・・・・・」と話が止まりません。あれやこれや散々聞かされて、すっかり怖くなった私たち。
とうとう部屋に案内してくれたイケメンのお兄さんに、「このホテルはお化けが出るって本当?」と聞いてしまいました。もちろん答えは「そんなことあるわけないでしょ!」でしたが。

しかし、夜ご飯を終えて遅くホテルに戻ると、物音ひとつしないシーンとした屋敷はまさに肝だめしのお化け屋敷状態。日中は明かりがサンサンと降り注ぐ中庭や回廊の見事な彫刻も、ぼぅ~とした薄明かりの中で不気味な影を落とし、静まり返った屋敷の長い廊下を歩く音だけが響きます。青い壁に赤いランタンがゆらゆらゆらめき、横をみると真っ黒な鎧窓。急いで螺旋階段を駆け上り、間違えてチョン・ファ・ツィーが暮らしていた部屋に向かってしまったからさあ大変!!なにしろ手探りに近い真っ暗な部屋の中、螺鈿の家具が不気味に光り、私たちの部屋はあっちだ!とランタンのともる廊下を目指したとたん、何者かにつまずき、「きゃ~~~」と声を上げてしまったのです。翌日見たら、修復中のアンティークの扉につまずいただけだったのですが・・・
さすがにその時だけはホテルのスタッフが何事か?!と下から懐中電灯を照らしたようですが、すぐにまた静かになりました。やっと部屋にたどり着き、ベッドへ入ったものの、深夜遅くに廊下をこつこつ歩く足音が・・・・見回りの人かな?と思ったのですが、わたしたちの部屋の前で毎度足音が消える・・・アレ??どうして引き返さないの??これってもしや?!!!
夜中じゅう色々な妄想が頭の中を駆け巡り、眠れなかった人間、若干一名。

翌日、重い目をこすりながら朝ごはんを食べに中庭に降りていくと、朝日を浴びた屋敷は実に美しい!昨晩の騒ぎ?が嘘としか思えません。狐につままれたというのは、まさにこんな感じでしょうか。
私たちの本を読んで下さった方々から「プラナカンの器を買いたい」「クバヤのお仕立てをしたい」「マラッカの歩き方は?」などなど、おかげさまで多くの反響をいただきました。その中でも特に多くの方々が興味をもたれ、聞かれる機会が多かったのはペナンにある真っ青な屋敷、ホテルにもなっている「ブルー・マンションこと、チョン・ファッ・ツィー・マンション」です。
「すごい色ね~~、お化けが出るの?? 一人では泊まれないの?? 螺旋階段がすばらしい! おもしろそう!」と様々な意見をいただきました。
今日はブルー・マンション宿泊体験記も含め、本書では書けなかった裏話などをお伝えしましょう。
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1880年に約7年の歳月をかけて建てられたブルー・マンションのオーナーはプラナカンではありませんでした。建築主は建物の正式な名前となっているチョン・ファッ・ツィー。
東洋のロックフェラーと言われた客家系の大富豪で、スマトラからやってきたそうです。なかなかのハンサムだった彼にはオフィシャルで8人の妻(実際にはもっといたはず)がおり、その中で一番可愛がった7番目の妻がペナン出身だったこともあり、この家を建てたそうです。ちなみに7番目の妻のほかに、3番目と6番目の妻たちも別々の時期この屋敷に住んだそうで、本来は7番目の奥方のための屋敷に、他の妻たちも行き来していたと聞くと、この屋敷で繰り広げられた妻たちの壮絶なバトルが浮かんでくるような気がします。おまけに彼が7番目の奥様との間に最後の子供をもうけたのは74歳の時!と言うのですから驚きです。

この屋敷は、当時中国人たちの間で流行っていた「インディゴ・ブルー」で建物全体を塗りつぶしたことから、現地では「ブルー・マンション」と呼ばれるようになりましたが、実物を目にすると、インディゴ・ブルーのなまめかしい青さが異様なまでの存在感を放ち、目の前に迫ってきます。
今、日本でも近隣住宅の色合いに物申す!という論議がありますが、このブルー・マンションを目にしたら、そんな議論も吹っ飛ぶほどのすごさ。
特に裏から見るブルー・マンションの異様さはあたりの風景まで変えてしまうほどです。

ではなぜ、私たちが著書でこの屋敷を取り上げたのか?と言いますと、まずはその妖しいまでの美しさに魅かれ、是非とも紹介したいと思ったことと、同じペナンにある「ピナン・プラナカン・マンション」と同様、東西折衷様式の家だったからです。これについては中国系の人たちの反発もあるのですが、この2つの家はストレイツ・チャイニーズ様式(ストレイツ・チャイニーズはおもにプラナカンを指す、が、厳密には当地生まれの中国系を指すことも・・・微妙です)と呼ばれています。

同じ時期に建てられたプラナカン・マンションとブルー・マンションの内装はスコットランドから同じ鉄柱を運び、廊下にある欄干の見事な彫刻など多くの箇所を同じ素材、同じ職人の手によって施されたようです。両方とも当主が客家系ということで繋がりがあったのでしょう。当時のセレブリティたち(プラナカンも含む)の間で流行っていた西洋と東洋の折衷様式を見事に取り入れています。ただし、同じような内装を施した両者でも、色によってこうも雰囲気や風格が違ってしまうのかと、色彩がかもし出す魔術を感じます。
私たちの本でも紹介していますが、シンガポールにババ・ハウスという博物館がオープンする予定です。
本では(去年の執筆時では)今年末にオープンするとなっていたのですが、大幅に遅れており、来年8月を目指していると訂正させてください。

IMG_6479.jpg昨日途中経過を見てもらうソフト・オープニングがあり、ご招待いただいたので行ってきました。実は40人限定の招待だそうで、招かれたのはプラナカン協会のお偉いさんたちや政府機関関係者、地元テレビ局のみの集まりでした。

この博物館は国立シンガポール大学のアートセンターがオープンするもので、シンガポールの富裕なプラナカン、Wee家の古いテラスハウスを修復保存し、博物館として一般公開するものです。このプロジェクトはマラッカの著名なプラナカン、タン・チェン・ロックの娘、アグネス・タンさんが400万ドルの寄付をしたことで可能となったもので、その甥にあたるピーター・リー氏(プラナカン協会会長リー・キップ・リー氏の息子で、音楽家ディック・リーの弟)が名誉館長として運営します。この博物館の案内役は私の友人でもある、プラナカン演劇の女形俳優、GTライ氏で、この家の女主人となってプラナカンの文化、しきたり、生活習慣を紹介することになっています。

このテラスハウスは私たちの本でも案内しているブレア・プレインと呼ばれるエリア、チャイナタウンの外れになるNeil Roadに建っています。このエリアはプラナカンのコミュニティーがあったところで、リークアンユー上級相の生家もすぐ並びにあるのです。大変美しいプラナカン・テラスハウスが立ち並び、素晴らしいコレクションのGuan Antiquesという骨董店もあるので、プラナカン散歩にはぴったりのエリアです。

実はもう2年ほど前からババハウスの話は聞かされており、このプロジェクトが着手されたばかりのころに長年無人だったこの家の中を見学させてもらったことがあるのですが、住んでいるのはこうもりとゴキブリとシロアリ、あとは幽霊(?)てなもので、それは凄まじい荒れぶりでした。2階に上がるのも、床が抜け落ちる可能性があるということで恐々歩いたほどでしたが、それでも、階段の欄干、壁のレリーフなど無事に残っているものがあり、こういうものを修復していく、との説明を受けました。

シンガポールの歴史的建造物は綺麗に修復されているものが多いのですが、あまりにもオリジナルの姿とは違ってしまったものが多く、中にはセンスの悪い商業施設のようなミュージアムになってしまったところもあり、あんな風になってしまうのでは、と心配でしたが、昨日見た限りでは、大学の考古学者やURA(国土開発庁のような官庁で、歴史的建築物の保存にも力を入れだした)の専門家が修復作業に関わっており、できる限りオリジナルの姿に戻せるよう、塗装や建築資材にも細心の注意が払われているようでほっとしました。たとえば、窓ガラスなども、現代のものとはちがって手作業で作られたものであり、表面がでこぼこしていたり、気泡ができていたりするが,大変薄いもので、こういうガラスをどこで入手するか、今頭を痛めているそうです。

裏庭なども発掘作業がなされ、200年以上前のミネラル・ウォーターのボトルなど、かなり古い時代の陶器などが見つかっており、こういう作業があるので遅れに遅れたのだと思います。この発掘作業、実は、戦時中にWee家の先祖が宝石類を家の下に埋めた可能性がある(プラナカンの多くが日本軍からの没収を恐れて貴金属等を地中に埋めて隠しました)ので、その発掘に時間がかかっているのだ、という噂も聞きましたが。お宝は出て来たのでしょうか??

シンガポールにもたくさんのショップハウス、テラスハウスが残っていますが、外観はなんとか保てたとしても、内部は現代住居用に修復されています。このババハウスになる家だけは改築されておらず、そして大学による丁寧な修復作業によって、オリジナルの姿のままで残る最後のプラナカン・テラスハウスになるだろうと言われています。

ソフト・オープニングはアートセンターのディレクターの挨拶とニョニャ菓子を食べながらの懇談、そしてヘルメットをかぶっての現場視察、ラストはニョニャ料理ランチで締めとなりました。クバヤ姿のニョニャたちがヘルメットを被っているのもおかしな光景でした。ババハウスのすぐ近所にニョニャ・ビストロというレストランがあり、そこでのランチとなりました。ここは、ニョニャ粽をフライにしたものが評判がよく、ニョニャクエもとてもおいしいですが、ニョニャ料理そのものはちょっとお勧めできません。ちょっとお茶とスナックに立ち寄るくらいが良いかなと思います。

来年4月には待望のACM(アジア文明博物館、アルメニア通り)がオープンします。これはプラナカン展示を中心とする博物館となります。もともと素晴らしいプラナカン・コレクションがあるところで、日本語ツアーガイドも復活するでしょう。ただ、ババハウスは今のところ、中国正月とか、清明節などプラナカンの年中行事が行われる特別期間にしかオープンしないという情報があります。おそらくこのババハウスがプラナカン協会のクラブハウスとしても機能するからなのでしょうが、外国人旅行者が訪問しやすいよう、もっと開館日を増やすように提言してみようと思っています。

詳細はこちら:
http://www.nus.edu.sg/museum/baba/index.html
(私のはマックなのでダメですが、多分ピーター・リー氏ご登場のビデオクリップがついているようですよ)

昨日のソフト・オープニングの模様はこちら:
http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporelocalnews/view/313510/1/.html
(ビデオクリップあり)

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女主人のお出迎え                   Peter Wee氏とニョニャ軍団
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修復作業も見せてくれた   プラナカン美人の二人(BebeとChristine) 
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ランチの模様。
私のテーブルはすごいメンツ。
レストランのオーナーや店員たちが怖がる。

中央は弁護士でプラナカン協会の主要メンバー、
チャン・エン・タイ氏。
先月日本の北海道に旅行してきたと大喜び。




16.jpgマラッカの友人から回ってきたメールに、「レモングラスががん細胞をやっつける!」という
記事がありました。

前からタイ人はトムヤムクンをよく食べるのでガンになる率が低い、レモングラスがいいらしい、というのはタイ料理を食べにいく度に聞かされましたが、でも日本人が毎日みそ汁飲むように、タイ人は毎日トムヤムクンを飲むのかな??と思いつつ、ま、美味しくて害さえなけりゃ何でも良いさ,と思っていました。

レモングラスは南アジアと東南アジアが原産と言われ、West IndianとEast Indianの2タイプに分かれるらしいです。インドでは料理用というより、薬として用いられる方が多いとか?

日本のデパ地下で売られていたレモングラスを見て、「これは新種か??」とびっくりしてしまったのですが、日本では現地で捨てられている葉の部分だけを売っているのですね。日本語のサイトをチェックしたら、根元の部分は残しておいて、また葉を育てるらしいですが、こちらでは料理に使うのは根元の部分の柔らかいところだけであり、これをすりつぶして煮込み料理のペーストに混ぜたり、魚のすり身団子などに混ぜたりするのです。
ですから、こちらでは市場などで山積みで売られています。ありがたいことです。

レモングラスが自生しているのは見たことがありませんが、動物園とか植物園などの道ばたに普通に植えられていることは珍しくありません。動物園などに行って、「あ、虫よけ忘れた!」と思っても大丈夫です。そこらに生えているレモングラスをちょっと拝借し、ぐちゃぐちゃによって液が出てきたら、それを手足になすりつければいいのです。レモングラスは虫よけ効果もあり、タイやこちらではレモングラスの香りのする虫よけスプレーなどが売られています。

肝心の抗がん作用ですが、なんでも、イスラエルの研究者がレモングラスの抽出液1グラムにがん細胞を自殺に追いやるに十分なシトラールと呼ばれる成分があることを発見した、と書かれています。それで、イスラエルのレモングラス・ファームに世界中からがん患者が集まっていると。この辺が嘘っぽいのですが(私ならタイや東南アジア諸国に行きますよ)。きっとイスラエルの業者が流したチェーンメールなのでしょうね。グアテマラなど南米でもレモングラスは栽培されているそうで、わざわざイスラエルくんだりまで行く必要はないと思うのですが・・・。

レモングラスはお茶にしてもおいしく、こちらのスパやスパ系リゾートなどではレモングラスをベースにした冷たいハーブティーをウェルカムドリンク代わりに出してくれことが多いです。暑いときにとても爽快感があります。レモングラスをたっぷり煮出して蜂蜜などで甘くし、冷蔵庫に冷やしておくといいですよ。こちらの食料品店(とくにインド系)では乾燥レモングラスも売られています。
御世話になっているプラナカン専門の骨董商カトン・アンティーク・ハウスに行く用事があり、カトンにまた行ってきました。

IMG_6429.jpgで、そのあとお隣のチン・ミー・チンというコーヒーショップに寄り、いつも売り切れで買えないクリーム・パフがあったので買ってみたのですが・・・。

うう〜〜ん、なんでこれが売り切れになるのか、私には理解できない。
あまりにもジャンキーな味のカスタード・クリーム(色を見たらわかりますでしょ)、ぱさぱさのシュー、日本人には無理な味でした。なんというか、これぞ駄菓子の世界、って感じです。

たいていの場合、シンガポールやマレーシア、まあ東南アジア全般にいえることですが、ケーキ類はダメです。乳製品がろくなのがないのです。日本に帰ると本当に乳製品やケーキがおいしくて、辛くなるほどです。なのに、日本人観光客はシンガポールのハイティーを楽しみにやってきますよね。私的には「やめといたほうがいいですよ」なんですけどね。だって、日本の方が数倍ケーキはおいしいのに、なぜにわざわざまずいケーキの食べ放題に来たいのですかね?お茶の入れ方だって、日本の専門店の方がよっぽど本格的ですよ。

とくに日本人憧れの某有名ホテルのは最悪中の最悪です。見るからにまずそうなローカル風ケーキがセンスなくゴタゴタと並べられてます。必ずガイドブックの取材で行くのですが、どのカメラマンにも「全然絵にならねえなあ」とぶつぶつ文句言われます。まあ、そのホテルの雰囲気を味わうのにはいいかもしれませんけどね。

シンガポールに来たなら、ニョニャスイーツとか、あとは新鮮なフルーツを存分にお食べになった方がいいのではないですかね・・・。
先日、地球の歩き方取材班からシンガポールの喫煙規制について質問がありました。

シンガポールといえば、クリーン&グリーンの先進国、というイメージが広く定着していますが、喫煙においても世界の最先端を行っているということも皆さんよくご存知でしょう。タバコの値段は1箱ほぼ千円、そしてタバコの箱にはそれはそれは気持ち悪い「がん患者の内蔵」「奇形した胎児」の写真などが印刷され、「タバコを吸うとこうなりますよ」と警告しています。シンガポール人の多くが喫煙をせず、そんな人のそばでタバコを吸ったりすると、おもむろに「嫌な」顔をされるか、はっきりと「やめてくれ」と言われます。あなたのシンガポールの友人があなたに気を利かせてそう言わなくても、心の中で、彼はきっと「やめてくれ」と叫んでいると思ってください。

またシンガポールらしいなあと思ったのは、小学校などでも「喫煙は悪いこと。病気になります。」と教えているらしいのです。うちの娘ですが、うちの主人がタバコを吸うのをみると、ものすごく怒るのです。You want to die, ah?? と言ってタバコを取り上げます。「おお、学校で洗脳されてきたな」と思いました。

シンガポールでは基本的に公共施設の屋内では禁煙だと思っていて間違いないです。ここでよく外国人旅行者が誤解しているのは、路上で吸ってはいけない、と思い込んでいる人が多いこと。シンガポールでは屋内(とくに空調のきいているところ)で吸うのはダメだが、路上での喫煙はOKなのです。ただ、吸い殻や灰を道ばたに落とすのは法律違反です。だから吸い殻入れがあればそこで吸えばいいし、携帯灰皿を使用すれば、基本的にどこで吸ってもいいのです。公園の一部などで吸っていけない場合は、ちゃんと禁煙サインが掲示されています。

ここ1〜2年では全館禁煙を掲げたホテルが登場しています(Royal Plaza on Scotts, Hotel 81 Chinatownなど)。つまり客室内でも禁煙です。ですので愛煙家の方はホテル選びを間違うと悲惨なことになりますのでご注意を。

それでも去年まではディスコ、バー、ラウンジなどのナイトスポットでは屋内でも喫煙が許されてきましたが、今年7月よりこれらの娯楽施設内でも全面禁煙の条例が施行されました。ただし、環境省に認可された店舗では屋内の一部に「喫煙コーナー」を設けることが許可されます。
とにかく、飲食関連施設では基本的に全面禁煙であると考えてください。ただ、一部に喫煙コーナーがある場合もあります。屋台街などでは、喫煙ができるテーブルのところには床にマーキングがあったり、テーブルの色が変えてあったり、喫煙所を指定するサインが掲示されています。わからなければ、店員に「喫煙できるところはあるか?」と聞けばいいのです。

実に合理的なシステムであり、吸う人吸わない人双方にとってフェアーなシステムだと思います。

それで、私が日本に帰るたびにびっくりしてしまうのは、日本では、飲食店内での喫煙がいまだにOKだという事実です。千代田区などでは路上での喫煙が禁止されていますが、私やシンガポーリアンからいわせると、ナンセンスもいいところ。路上はダメで、屋内ではOK、というのは理解できません。
吸わない人にとって、食事中にすぐ脇で吸われることほど不愉快なことはありません。飲食店でも喫煙席と禁煙席を分けているところはありますが、屋内はOKで屋外のテラス席がだめ、という喫茶店があって、本当に理解に苦しむのです。屋内に煙がこもるじゃないですか?空調施設もヤニで汚れます。

シンガポールのように飲食店内での喫煙を法律で禁止している、あるいはそれがマナーとして当たり前である国はたくさんあります。マレーシアでもタイでも基本的に飲食店内の屋内では禁煙が当たり前です。欧米ならなおさらでしょう。それが、日本では、閉め切った飲食店内で堂々と吸う。人が食事をしているそばで平気でプカプカ、こんなマナー違反をマナー違反と気がつかないのは何なんでしょうか?

千代田区などの条例は、要するに、吸わない人への配慮ではなく、清掃のコストを下げることしか考えてないといわざるをえません。
一番大切なのは、吸わない人への配慮、思いやり、だと思います。

ちなみに余談ですが、シンガポールらしいなあ、というお話。

シンガポールへは海外からのタバコの持ち込みは一切禁止です。シンガポールで吸う煙草は、シンガポールでお買い上げください、高い税金とともにね、ということです。ですので、日本などの免税店でタバコを買ってくるのは許されません。必ず申告が必要で、タバコ一本につきいくら、とお金を払うことになります。だまって持ち込もうとしたのがばれると多額の罰金が課せられます。

ところが、シンガポールの空港内の免税店ではタバコが売られています。ご丁寧にシンガポールの写真入りのマイルドセブンまであるのです。
つまり、「シンガポールにはタバコは持ち込まないでください。だけど外国へのおみやげにタバコをもっていくのは、大いにやってください! 外国ならどんどん吸ってもらって結構です!記念にシンガポールの写真もつけましたよ!」 なのです。
ずいぶん、あからさまですよね。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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Miki & Chie
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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