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マレー半島モンスーン寄稿
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64ed9ff3.jpgニョニャを代表するかわいいアイテムのひとつに、エナメルで絵付けされたカラフルなティフィンがあります。
ティフィンとはランチなどに持ってゆくお弁当箱のことですが、お弁当箱とはいえ、持ち手もついた立派な4段重ねのものです。 東南アジア一帯ではアルミ製の4段重ねをよく見かけますが、もともとティフィンはインドからやって来たもの。ニョニャたちの目にとまり、カラフルなエナメルの絵付けをされ、よりかわいらしく変身しました。 

エナメルの絵付けとは、もとはイスラムから伝わったものと言われており、色ガラスの粉を特殊な釉薬で練って焼き付けたものです。その特徴は、立体感のあるタッチと透明な色合い、そして半永久的に色褪せないことでしょう。ちょうど日本の「七宝焼き」と同じような手法で作られています。だからでしょうか?興味深いことに、一時期日本でこのティフィンが作られていたそうですよ。 

今でも欲しいという人が後を絶たない人気のティフィンですが、残念ながらエナメルの絵付けが施されたティフィンはこの辺では入手困難で、アンティークのみ。しかもとても高価なものです。中国でもまだ生産されているようですが、エナメルの絵付けではなく、機械プリントされたものがインドネシアなどで作られています。こちらはとってもお手軽価格。こちらもなかなかかわいいのです。インドやタイでは絵柄のないものがよく売られてますね。
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Cedric_house04.jpgこれはしきたりには超うるさいT家のメイン・エントランス・ホールのお飾りです。
ひとつひとつ丁寧に飾りが作られており、彼らの異常なまでの几帳面さが伝わってきます。ある意味、博物館以上ですね。
中央のテーブルにかかっているクロスが洋風でこういうところがプラナカン的です。プラナカンの結婚式フォトでは、必ずスコットランド製などの絨毯を下に敷くように。

金や銀の紙を金塊型などに折って、それをあとで燃やして先祖に送るわけですが、こういうものは正月1ヶ月くらい前から、家で暇をみては折り始めるのだそうです。テレビを見ながら折るんだよ、って言ってましたけど、そんなぞんざいに作られたようには見えませんでした。この家の嫁になるのは、超大変そう・・・

やはりこういう伝統行事はマラッカへ行かないと見れませんね。
9日目は道教の神様、天公の誕生日を祝うお祭りがあり、実は8日にもう一度マラッカに戻って来いといわれてるのですが、実はペナンにいる父が今デング熱にかかって入院しており(多分ゴルフ場などで咬まれたみたい)、あまり父を放置して遊びほうけている場合じゃないんですよね・・・。
Baba_museum04a.jpgというわけで、肝心のお正月飾りを2軒で見学させてもらいました。

ヒーレンSt.などの裕福なババの家では、立派な飾りつけをしている家が多く、普段は閉まったきりの家が多いですが、この時期結構ドアを開放している家があり、あちこちで覗かせていただきましたが、まだまだ知らない家でも立派なところがありましたよ。

やはりババの家にとって大事なのは、先祖崇拝なんですね。ご先祖様の祭壇のところの飾りつけに力が入っていました。祭壇の前に出された台には8組の箸とご飯茶碗が並べられ、ダック、チキン、豚肉のローストの3品、そしてアヤム・ポンテー、チャプチャイ、アヤム・ブアクルアなどの代表的なニョニャ料理がずらりと並べられていました。もちろん、サンバル・ブラチャンもアチャーもありました。これらがなくては、プラナカンの食卓は完成しませんからね。

これらはReunion Dinnerでご先祖様たちと一緒に食卓を囲むための料理です。ダック、チキン、ポークのローストは必須の3品ですが、その他の料理はご先祖様たちの好物を並べるのだそうです。

(写真: Special Thanks to Baba Nyonya Heritage Museum)
Cedric_house09a.jpgああ~~、疲れた。マラッカ行ってきました。プラナカンの正月を目撃するために。

お店がことごとく閉まってしまうのは覚悟していましたが、正月2日前からすでにお休みになっているところが多いのにはびっくりしました。しかし今回はいつもお世話になっている方々への挨拶周りが目的で行ったのですが、子供を連れてったために、かえってババ・ミュージアムのおじいちゃんなどからアンパオ(お年玉)をいただいてしまって恐縮でした。

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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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