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マレー半島モンスーン寄稿
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今回はマラッカの甘辛名物いろいろ~を簡単にご紹介したいと思います。


まず最初はマラッカの特産品、椰子から取れる砂糖のGula Melaka(グラムラカ)。


スーパーやお土産物屋でも沢山売られていますが、実は白砂糖を混ぜて作られている物が殆どで、純度100パーセントのものはなかなかお目にかかれません。しかし、チェンドルやサゴプリン、オンデオンデなどの、グラムラカの風味をダイレクトに味わうニョニャクエには、この純度100のグラムラカが欠かせません。なぜかと言うと味も香りも天と地ほど違うのです。こだわりのある店ではチェンドルなどに100パーセント・グラムラカ使用と書いてあるところもあるほど。
という事で、ここなら買えるわよ~と連れていってもらったのは昔ながらの乾物屋さん。
純度100パーセントのグラムラカは、かなりのこげ茶色をしています。


蓋をあけたとたん、あんみつにかける黒蜜のようなイイ香りが~。

味見をしてみると、指に載せただけでジワリと溶けてゆくほどデリケート。
舌で転がすと固まりが嘘のようにサ~っと溶けてしまいます。鼻の奥までボリューム感あふれる芳醇な香りが押し寄せながらも、口の中に甘さが残らず、あっという間に消えてゆくのが純度
100のグラムラカ。醤油を煮詰めたような香りと微かな塩味もあり、どこか和菓子を思わせる風味もあります。自然の産物が生み出すパワーを感じる逸品に、これでオンデオンデを作ったら最高だわ~と、平岡シェフは早速キロ買いをしておりました。Baba Charlieの奥様もオンデには100パーセントのグラムラカを使わないと、中身が溶けにくく、口どけの悪いオンデになる、とおっしゃっていましたがまさにその通り。
お店の名前は失念してしまいましたが青雲寺の並びにあります。目印は軒先につる下げられた麺類です。  


お次は私たちの著書にも載せているニョニャの粽を作り続けて40年の「ミスター・リムの粽」。久しぶりにご自宅兼、工房を訪ねてみました。
変わらず元気でハンサムなミスター・リム。
ニョニャ粽の特徴は、ブルーピーフラワーで青く色付けをした糯米に、コリアンダーやシナモン、胡椒などのスパイスで味付けをした豚肉に、冬瓜の砂糖漬けを加えた絶妙の甘辛さにあります。
中身はこんな感じ。
ギッシリ詰まった肉餡から、コリアンダーの香りがふぁ~っと鼻をくすぐります。粽で大切なのが、この肉餡とそれを包む糯米のバランスと一体感。スパイシーでジューシーな肉餡のエキスと香りをぎゅっ~っと吸い込んだ糯米も最高!今回いくつか食べ比べた中で、やはりミスター・リムの粽は天下一品でした。車を待たせても買いに行く価値ありの粽です。Mikiさんはこれを1ダース買い、ペナンのお土産にしていたのも納得です。
◆ミスター・リム粽の家


*すぐ近所に同じくリムの粽という家があるようで要注意!住所はこちらです。
Bukit Serindit CHANG House


106-E, Bukit Serindit


Tel06-283-4734


もう一軒、アクセスの良い場所で購入するならば、チャイナタウンにあるEast & West Rendezvous


目の前で粽作りのデモンストレーションもやっている、どちらかと言えば観光客向けのお店ですが、こちらのニョニャ粽もおすすめです。
ミスター・リムの粽に比べて、スパイス控えめのやさしい味が、誰にでも食べやすい万人受けする粽だと思います。
East & West Rendezvous


60, Lorong Hang Jebat.

そしてもう一つ、地元民に愛され90年近く続いている福建菓子の名店「永志成餅家」ご覧の通り古めかしいお店ですが、お菓子を大量買いしてゆくお客様がひっきりなし。
 


その中で私たちの大好物は、緑豆餡の中に香ばしい揚げネギが入った塩味の豆沙餅(タオサーピア)。焼きたてです。

著書でも紹介済みですが緑豆餡の甘さを包み込む、まろやかな塩味が変わらず絶品でした。


「これも持っていきなさい」とオバちゃんがくれた冬瓜餅入りの老婆餅風のお菓子がこちら。

毎日食べても飽きの来ない上品な甘さに、昔なつかしい麦芽を溶かしたような香りと、冬瓜餅のやわらかなテクスチャーがたまりません。このレトロな包み紙もイイですね。どのお菓子も老舗の風格を漂わせています。このまま変わらずに存続して欲しいと願う名店のひとつです。



◆永志成餅家 
Eng Chee Seng


30 Jln. Temnggong



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