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マレー半島モンスーン寄稿
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IMG_2727.jpgペナンヒル鉄道は今月末で撤去されます。私たちがこの鉄道が無くなるということを知ったのは、『マラッカ ペナン 世界遺産の街を歩く』のための最終取材中でした。せっかく取材したのに、というのもありましたが、ペナンの歴史を考えるときにペナンヒルの存在は無視できないという思いが強くあったので、私たち2人とも「鉄道はなくなるけど、ページは予定どおりに設けよう」と決めたわけです。

あまり歴史・文化に興味のない一般的観光客たちにとって、従来の登山鉄道は、のろい、時間がかかる、客がいっぱいで暑い、などと不評が多いため、ペナン政府はこれを新型の交通機関に変えることを決定しました。新しい登山鉄道はもっと速く頂上まで乗客を運べるのだそうです。ですが、頂上へそんなに急いでどうする?と私は思います。その頂上と言えば、今や「イギリス人たちの避暑地」というイメージからは程遠い、シャビーな観光地。コ汚い屋台やフードコート、しょぼいステージではローカルのカラオケ大会・・・。これにがっかりする日本人観光客はたくさんいると思います。でも、ペナンヒルはあのレトロな鉄道で登って行くことに意味があるわけで、頂上に登って何をする、何を見るってところじゃないと思うのです(ペナンを一望する、あとはデイビッド・ブラウンでお茶くらいかな?)。

でもたしかにいつもぎゅうぎゅう詰めで決して快適とは言えない車内、あれをどうにかしてほしいのは確か。それと度重なる故障などが、政府側の「新型に変える」理由ですが、同じ登山鉄道の香港のピークトラムが3ヶ月に1回点検するのにくらべて、ペナンヒルは1年に1回程度なのだそうで、「普段のメンテに問題があるだけで、きちんとリサーチすれば、4百万ドルもかかる新型に替えなくても問題は解決できるはず。リサーチが足りないのは明白だ。ペナンにとってどれほど大切なものを失おうとしているのか、理解してもらえないのが悲しい」とサルマ女史は大変残念がっていました。

2月のペナン・ヘリテージ・トラストのサイト・ビジットはペナンヒル登山鉄道とさよならをする会となったのですが、私たちは機関室への特別見学が許されました。

その後ほかほかのチキンパイが配られて解散、自由行動となったのですが、私はファミリーでデイビッド・ブラウンのアフタヌーン・ティーを楽しみました。




IMG_2745.jpgこのサイト・ビジットで知り合ったオランダ人の元船長さん(なんと第二次大戦終戦直後にオランダ兵をインドネシアに送ったのだそう!御歳85歳のお爺ちゃん!!)やドイツ人ファミリーとも話が弾み、きれいなお庭でゆっくりお茶を楽しむことができました。ペナンヒルって、こういうひと時を楽しむ場所じゃないでしょうか。

新型の登山鉄道のお目見えは今年末という予定になっていますが、はてさて、どうなることやら。今後頂上へは植物園脇の登山道からジープを手配してもらうことになります。健脚の方は登山をなさってもよろしいか、と(3時間半くらいだそうです)。ペナンヒル周辺には昔ながらのお屋敷も残っていますので、私もがんばって探索してみたいと思います。
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私たちの本では間に合いませんでしたが、注目のアルメニアンStに新しいカフェができました。
その名もアメリ Amelie。そう、あのフランス映画の『Amelie』から名付けたのだそうです。



場所はチア・コンシーの入り口のすぐ隣。とっても小さなショップハウスを改装した、素朴だけどとっても可愛いカフェなんです。テーブルがカウンター一個のほか、まだ2つしかありませんが、2階ももうすぐオープンするのだそう。ちょうどチエさんがペナンに来たときに入りましたが、そのときまだオープンして2週間でした。

IMG_2522.jpg IMG_2531.jpg
















ここはコーヒーも本格的でなかなかです。しかも値段もリーズナブル。是非立ち寄ってあげてください。

また、孫文の家からヤップ・コンシーに行く途中の右手に、ランカウイ島で有名なボントン・リゾートのショップがオープンしました。商品はペナン価格とは言えない値段ですが、そんなおしゃれな店がまたまたオープンしている、ホットなアルメニアンStです。
先週からずっとマラッカにいたチエさんと平岡シェフが、急遽ペナンに飛んできました。なんかマラッカのあとKLに5泊滞在する予定だったのが、どうしてもペナン恋しさのあまりに、せめて1泊でも、と昨日バスでやってきてしまったのだそうです。もはや、チエさんや平岡シェフもペナンに移住するしかないですね!!

ニョニャ料理のお店Perut RumahやNyonya Breeze、そして海南料理のシンキャンアンなど、皆2人を見て「えええ、また来たの????」と嬉しい悲鳴を上げていました。

さて私の方は晴れて(ついに?)ペナン・ヘリテージ・トラスト(PHT)のメンバーとなり、昨日はジョージタウンで修復されたばかりのお屋敷見学ツアー参加となりました。PHTでは最近選挙があり、クー・サルマさんが会長になったばかりです。その秘書を務めるクレメント・リャンさんは私たちの2冊目の著書で「戦前ペナンの日本人社会」というコラムを寄稿された方です。

ペナン・ヘリテージ・トラストでは毎月一回こうしたお屋敷見学ツアーを企画しているそうです。メンバーでなくても参加はできますが、RM12ほど参加費が必要です。メンバーはRM5で、おやつや飲み物が付きます。

昨日見せていただいた家は、Hutton Laneにある、政府が修復したばかりのマレー/アラブ系のバンガローで、イスラム博物館などの建物と同じ建築様式のものです。



将来は博物館として使用する予定だとか。元々のオーナーは不明ですが、裕福なジャウィ・プラナカンや中国系が住んでいたお屋敷のようです。私の記憶では、Hutton Laneにはこのタイプのバンガローが他にも2軒ほどあると思います。

そのあとはセイロン通りにあるショップハウスを2軒。一軒目は若いローカル・カップルでタイル販売をやっているエイプリルさんのお宅。忠実に修復というわけではなく改装ですが、とてもセンスよくアンティーク家具などをあしらった素敵なお宅でした。


IMG_2514.jpg











エイプリルさんが扱っているタイルはこのようなフロアタイル。
アンティークではないですが、十分素敵です。


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ショップハウスには吹き抜けの中庭があるから こんなことも楽しめる


2軒目はなんと私の知り合いのお宅でした。ペナン・プラナカン協会でお世話になった方の妹さんがオーナーです。

この通りには素敵に改装した家が他にもありました。ペナンも確実に変わってきています。以前はジョージタウンのショップハウスは誰も見向きもしなかったため、かなり安く買うことが出来ましたが、今年あたりではRM700,000以上が相場です。しかもこういう古い家はまず床材などがシロアリなどで悪くなっていることが多いため、改装には結構お金がかかります。それでもシンガポールに比べたらずっと手が届きやすい価格ですが、駐車場の問題?幽霊つき?の心配もあり、こうした家を買うのはかなり勇気のいることでしょう。でも素敵ですね。

また来月のお屋敷訪問ツアーが楽しみです。
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