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マレー半島モンスーン寄稿
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IMG_8234.jpg東南アジアのスイーツは日本でも人気がありますよね。
タイのスイーツはそのバラエティーの豊かさと見た目の美しさでは群を抜いていると思います。

ただ現地でよく思うのは、屋台じゃなくて日本みたいにスイーツ専門店ってものがないのか??ということ。シンガポールでは屋台街にスイーツ専門屋台がありますが、なんか適当で味にもこだわりが感じられない店が大半です。で、それ以外にはスイーツ専門店というのは、意外にも少ないのです。
タイも屋台街などで単品のみを売る店があるくらいで、一度にスイーツ大集合の専門店はなかなか見つけられず・・・・と思っていたら、例のプラニー先生が連れて行ってくれました。


郊外の住宅街の一角にあるこのお店、ショーケースの中には素敵な鍋に入れられたおしるこ系スイーツがずらり。陳列台にもお餅系などさまざまなお菓子が。軽食なんかも揃っていて、お弁当なんかも並んでいます。

IMG_8273.jpgIMG_8252.jpgシンガポールとマレーシアと違うのは、陳列にも盛りつけにもタイらしいセンスの良さが感じられます。
本来スイーツというのは女の子を魅惑するもの。女の子好みのセッティングがほしいところなのに、
シンガポールとマレーシアは雑多な屋台仕様で、どかっと色気のないプラスティックのボウルに盛って出すところばかり。がっかりする人が多いんですよね。とくに写真を撮る人間にとっては、「絵にならないよな〜」と辛いところ。その点ではタイは合格点をあげられると思います。

ただ、味的には、甘いあま〜い、ですね。いっぱいあるけど、食べきれない・・・

IMG_8244.jpgニョニャスイーツでもあるボボチャチャ(ヤム芋、サツマイモなどをココナッツで煮たもの)もありましたし、タイといえば有名なレッド・ルビー(クワイの実を赤い片栗粉でコーティングしたもの)もあります。

左の写真はかぼちゃのプリンのようなもの。でもプリンよりも片栗粉で固めたような強い弾力があります。ちっちゃな小皿に入っていて可愛らしいですよね。グッドアイデアです。

とにかく、このお店は常連がやってくるお店なので、作り方も丁寧です。有名なカオニャオ・マムアン(餅米のココナッツ蒸し、マンゴー添え)も、餅米の出来が、水加減といいココナッツのしみ加減といい、屋台のものとは雲泥の差です。


お店の名前と場所なのですが、残念ながらもらった名刺がまたまたタイ語オンリーなのです。
タイ語の出来る方に相談してみます。


ずっと以前から「あれ?」と思っていたのが、鶏卵で作ったお菓子フォイトーン。これ、私はポルトガルで先に食べていたので、タイにもあるのか〜?と思っていましたが、プラニー先生いわく、ポルトガル人がタイにもたらしたものなのだそうです。ポルトガルではFios de Ovosなどと呼ばれ、糸状のものやら、いろいろな形状がありましたが、実はこれ、日本の九州にもある銘菓、鶏卵そうめんとも関係があるそうですね。この辺はちえさんが詳しい。でも、私はこれ甘いですが、結構好きです。(一番上の写真の右手奥にあるもの)
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  • 無題
おひるねさん 2008/07/06(Sun)17:09:20 編集
Mikiさん

プーケットのスイーツはマラッカやシンガポールとも違って、さらにカラフルな感じがしますね。
見ていてこちらまで楽しくなりそうです。

津波の影響がまだ濃いと思われるプーケットですが、今度日本からの直行便も開通するようで、政府ともども復興に力を入れているのが分かります。
応援してあげたくなりますね。

  • 無題
Miki 2008/07/07(Mon)12:08:41 編集
おひるねさん

いつもコメントありがとうございます。

プーケットは個人的な感想では、「ここであの大惨事があったのか?」と疑われるほど、活気は戻っているようです。今ローシーズンだというのに、ビーチにはたくさんの白人観光客がいて賑わっていました。

一番大惨事だったピピ島もものすごい数の観光客、ただし、ここは宿泊する人は減ったままなのは確かのようです。

プーケットの観光局は、ビーチだけではなく、今後はオールドタウンの文化も広めていきたいと考えているようです。
  • 無題
おひるねさん 2008/07/07(Mon)14:05:54 編集
Mikiさん

ご丁寧にありがとうございました。

プーケットもペナンも、私のイメージではビーチという印象が強かったのですが、こちらのブログを拝見し、実は今なお知られていない文化遺産がOldTownに沢山残っているんだ、、、と痛感させられています。

私はそういう古いものが大好きなので、これからもずんずん掘り下げていって下さい。
  • 無題
まい 2008/07/07(Mon)17:18:33 編集
はじめまして。隣町のJBに住んでいるまいと申します。いつも素敵な文章を楽しみにしているんですが、今回のプーケットについてのあれこれは、本当に興味深いものでした。

と言うのも、私の夫の家はパタニの貴族の末裔なので(笑)、食べ物も言葉も習慣もタイ南部と共通するものがとてもあるんです。マレー系やインドネシア系は名前である程度出自がわかるので、調べてみると面白いですよね。なお、何代か前にはチャイニーズの血も入っているそうです。

今回のスイーツの「鶏卵そうめん(マレー語ではジャラ・マス)」も田舎(コタバル)では、義母がよく作っています。ドリアンを買ってくれば、必ずもち米を炊かないといけないし。JBやシンガポールのマレー系はジャワの習慣に従っている人が多く、周囲から聞いていた彼らの習慣とはあまりに違うことばかり。今でも驚きの種は尽きません。


  • 無題
Miki 2008/07/07(Mon)21:04:19 編集
まいさん

いらっしゃいませ。
大変興味深いコメントありがとうございます。

パタ二ですか??
タイ南部にパタニという街があり、その昔、マレー半島の東海岸にパタニ王国があったというくらいしか知りません。でもマレー王朝では最も古いイスラム国と言われいるそうで、マラッカよりも古いわけですよね。コタバルは1泊しかしてないのですが、とにかく人々がフレンドリーなこと、女性の衣装が色鮮やかなことが印象的で、そして、あそこの博物館、結構好きです。展示されていたテキスタイルも素敵でした。そちらにも鶏卵そうめんがあるとは初耳ですが、あってもおかしくないですね。

こちらでローカルと結婚している日本人は結構多いですが、残念なのが、相手の文化習慣に対して拒否反応ばかりもち、あまり興味をもたれない方がいること。せっかくご主人がプラナカンやユーラシアンだったりするのに、な〜んにも知らない方もいて、もったいないな〜なんて思います。(でも配偶者本人が何も知らなかったりもするんですけどね)

私もそりゃもちろんいろいろ不満などありますが、興味をもって接していると面白いことの多いこと。研究材料にしちゃえばいいんですよ。

パタニ王国のあったケランタンやトレンガヌなんかはマレー文化の素晴らしさを再発見できるところですよね。
木彫り工芸なんて本当にセンス良くて素敵です。
掘り下げてみると、まだまだ素晴らしい掘り出し物がいっぱいあるのが、マレーシアだと思います。はっきりいって穴場ですよね。

JBは頻繁に行ってます。
いろいろお話伺えると嬉しいです。
  • 無題
まい 2008/07/08(Tue)17:19:17 編集
MIKIさん

おっしゃる通りのパタニ王国です。マレーシアはインドネシア系(ジャワやスマトラ)のマレー人がマジョリティーを占めているので、クラテ(クランタン方言でクランタニーズ)は継子扱いを受けることが多いんですよ。「鶏卵そうめん」は、親戚がテレビで作り方を披露したこともあります。シェフ・ワン(ご存知ですか?)の番組です。いわゆる「マレークエ」ではなので、恐らくクランタン以外のマレー人にはめずらしいのでしょうね。

しかし。MIKIさんの周囲のプラナカンやユーラシアンと結婚している日本人の方が何も知らない人が多いっていうのは本当に驚きです。もったいない。自慢ばっかりされるのも困っちゃいますけど(笑)。自分たちに流れる血の由来や文化を子供に伝えていくことは、親の義務じゃないかと思うんですけどね。まあ、うちでもチャイニーズの血に関しては何にも知らないので人のことはあまり言えませんが。

でも。私の子供たちだって「誰ちゃんはね~シャリファだからアラブ系だよ」「あの子はオラン・プティとチャイニーズが入っているからあんな鼻なんだ」くらいの会話は普通です。誇り高いプラナカンの友人たちはマレー語と英語のみを話し、新家の人がクバヤを着ることが大嫌い。ただ、今ではプラナカンでも子供に華語教育を受けさせる人が増えているようですね。市内のコンベントなどの学校には、英語教育を希望するエリート華人やプラナカンの子供が今でも多いですけど。郊外に住んでいる場合には選択の余地がないのかもしれません。

それにしてもパタニのことまで。MIKIさんは、流石に何でもご存知でいらっしゃいますね。どんなことでもきちんとご自分で調べていらっしゃるってことが本当によくわかります。付け焼刃の知識で「マレーシア」や「シンガポール」を語る人が多くて、本当に辟易することばかりなので。本物の方とこうやってお話ができることを、とても嬉しく思います。

JBによくおいでになるとのこと。お目にかかれる機会があれば、本当に嬉しく思います。それでは。


  • 無題
Miki 2008/07/09(Wed)10:30:04 編集
まいさん

とくにユーラシアン料理なんてレストランがゼロに近く、家に招待でもされない限り食べられないのですから、本当にうらやましい限りです。でも、興味を持たれない方はもたれないのですね。中国系と結婚されている方は習慣の違いに嫌気がさしてハナから拒否反応を起こしている人をよくみます。人にもよりけりですが、ものすごく迷信深い家族もいて、ゴーストフェスティバルの時期にはプールに入っても文句言われるとか、そういうので嫌気がさしてしまうのでしょう。

それにしてもあのオOマちゃん(?)のシェフ・ワンですか??一度お会いしてみたいものです。

パタニのこともいろいろお話伺いたいです。個人的な興味程度でしたが、実は今度クランタンで中国系の方たちですが結婚式に招待されています。本物のクランタン料理を食わしてやる、そうで。ということでクランタンとも何だかんだとご縁ができそうです。

こちらのホームページの方へアクセスいただきますと、管理人のコンタクト先のページがあります。ここにメールフォームがありますのでそちらへご連絡いただけますと幸いです。
http://peranakan.blog.shinobi.jp/
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