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マレー半島モンスーン寄稿
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クアラルンプール在住の友人が仕事で通うラオスに魅せられ、日々の生活の中で脈々と受け継がれてきた美しい織物と出会い、ついにラオスの織物の展示販売会を日本で開くことになりました。

インドシナ半島に位置するラオスは、東南アジアで唯一海に面していない森の国であり、国の北から南へと滔々と水を湛えた母なるメコン河が流れています。ついこの間まで鎖国状態にあったため、現代社会から隔絶された深淵たる山々に囲まれたラオスでは、今もなお日々の暮らしの中に「機織り」があります。

その機織りは女性のたしなみとして母から娘へと受け継がれ、器用さと忍耐を要するため、機織りの腕の良し悪しが結婚にも影響を及ぼしたと言われています。これはまるでプラナカンの刺繍の世界と同じですね!「娘の数だけ織機がある」という言葉もあるそうです。

その作業には気の遠くなるような段階を踏んでいます。桑の葉から育て、蚕から繭を取り、糸を紡ぎ、自然の産物で糸を染め上げ、機を織る~このような作業が今でも当たり前のように続けられているラオスの織物。彼らにとって「オーガニック」などという言葉はあまりにも当たり前すぎて、むしろ何それ??と言われてしまうほどだとか。

南国ならではの植物やフルーツ(たとえば黄色にはターメリックやジャックフルーツ、オレンジ色にはマリーゴールド)といった天然染色の糸で紡ぎ出される織りは、地にタテ糸とヨコ糸を織り込む「浮織」がラオスの織物の特徴で、モチーフには草木や動物のほか、空想上の生き物などがあしらわれています。                                                                                            
織物は全国各地で盛んですが、その多くは小規模な工房や農村地での耕作の合間に作られるため、計画的な大量生産は大変難しく、そのため海外での知名度はあまり高くはありません。しかし、全てが一点モノで大変質の高いラオスの絹織物は、愛好家の間ではよく知られた存在となっています。
実際手に取ってみると肌にぴったりとなじむフワフワの肌合いのものから、パリッとハリのあるもの、まるで京都の西陣織のようなものまで、ひとつとして同じ色、触感、デザインのものがありません。しかし、そのどれもが絹独特の内側からにじみ出るような美しい光沢を楽しむことができました。また室内と外光の違いによって様々に色が変化して見えるのも自然染色のなせる技でしょうか。
会場では桑の葉を育てることから始まり、一枚の織物ができるまでの全工程をパネルで説明しております。

化学染料に汚されることなく、(ちなみに隣国のタイには化学染料の波が押し寄せ中だとか)全て自然作業のラオスの布がいつまでこのままでいられるのか?ひとりでも多くの人達にラオスの織物を知ってもらい、彼らの生活を守っていくためにもラオスに通いつめ、布をコレクションしている彼女の強い思いが込められた展示会です。

9月30日まで行っていますので是非足を運んでみて下さい。

壁掛けやテーブルセンター、スカーフ、巻きスカートや食卓用ナプキン小物なども取りそろえてあります。


9月30日(日)まで
(会場)神楽坂「椿屋」
東京都新宿区神楽坂3-6
☎03-5261-0019
無休、10:00~20:00


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  • 無題
Miki 2012/09/18(Tue)10:53:32 編集
ラオスの織物はシックで素敵なものが多いですよね。

まだ日本人の間では知られてないのでしょうが、世界遺産やリゾートなども欧米人の間では人気が高まっていますよ。
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