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マレー半島モンスーン寄稿
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今週の土曜日、5月12日から20日(日)までシンガポール映画祭が東京六本木シネマートで開催されます。




12日のオープニングには、新進気鋭のシンガポール人監督ロイストン・タン氏を囲んでのトークショーとシンガポール料理のディナーレセプションもあります。

実はシンガポールはインドのボリウッドとまではいきませんが、小さい国ながら国内制作の映画が盛んで、住んでいた時には頻繁に通いました。
これがなかなか興味深いものが多く、どうしてもっと世界に出ていかないのかなぁ~と思っていました。

様々な人種が暮らすシンガポールの中で、文化の違いとともに家族のあり方を描いた心をゆさぶられる涙の映画が沢山あり、
その中に社会の陰影のようなもの、社会情勢を反映しているものが多かったです。

またひとくちに中国系といっても福建省やら客家やら潮州、海南といった地方によってのキャラクターの違いなども面白く感じさせるものもありました。

久しぶりに聞くシンガポール独特の英語 「シングリッシュ」 を楽しみに、何日か足を運んでみようと思います。

そう、グレン・ゴーイ監督によるペナンのブルーマンションを舞台にした妖気漂う 映画 「青い館 The Blue Mansion」も上映されますよ!

詳しいスケジュールはwww.sintok.org までどうぞ。

Sintok 2012
シンガポール映画祭
Singapopre Film Festival Tokyo
シネマート六本木にて
☎03-5413-7711
港区六本木3-8-15
PR
天空のプールで有名なシンガポールのマリーナベイ・サンズがTVコマーシャルに登場したこともあり、今年はあのホテルに行く!と猛暑の日本から旅発った友人が多かったこと~~。ビルのてっぺんにあるプール、風がびゅーびゅー吹いて泳げるのかな?と心配してしまいます。

さて、本日はマラッカの帰りに滞在したセントーサ島にあるカペラ・ホテルのハイティーがとても良かったのでご紹介したいと思います。



普段シンガポールでニョニャ菓子をいただく機会はホテルのビュッフェの片隅に色添えに並んでいる程度か、ローカルのお菓子屋さんで購入して食べるかで、美味しいお茶とともにきちんとした器で頂く機会が少ない気がしていました。
そんな中、プールサイド越しに海を臨むThe Knollsというダイニングのメニューにニョニャ風ハイティー(Sentosa Peranakan)を見つけた時は嬉しさもひとしお!早速ローカルの友人に連絡をし、2人で優雅に3時のお茶と相成りました。



The Knollsには2種類のハイティー・メニューがあり、ひとつはサーモンのサンドイッチやスコーン、プチフールなどの伝統的なアイテムを楽しむ「English Colonial(42ドル)」、もうひとつがプチフールの代わりにニョニャ菓子が食べられる「Sentosa Peranakan(40ドル)」です。2人でそれぞれを注文しようかと思いましたが、ひとつをシェアして充分とのことで、出てきたのがご覧の通り3段トレイに載った洗練されたニョニャ・クエとサンドイッチ。
ここはお茶のセレクションもユニークで素晴らしく、どれを選んでいいのか?迷うこと数十分。お店の人が懇切丁寧にひとつずつ説明をしてくれて、香りも試させてくれました。



この日のニョニャ・クエはクエダダ(パンダンリーフで色付けした緑色のクレープに、黒砂糖で煮込んだフレッシュココナッツを包んだもの)、ねっとりと香ばしいタピオカケーキ(芋ようかんとウイロウを足して2で割ったような懐かしい味がします)パンダンリーフで包んだアポン(ぷっくり焼かれたニョニャ風パンケーキ)、バナナと黒砂糖のカップケーキの4種類でした。どれもお洒落なホテルにふさわしい洗練された味わいです。聞くと全てホームメイドとのこと。作るのに手間暇かかるニョニャ・クエは、ホテルのビュッフェでも実はローカルから仕入れているところがほとんどですから、作りたてをいただけるのは嬉しいですね。
グラスに入ったデザートはサゴ・グラムラカ。ぷちぷちっとしたサゴに風味豊かな黒砂糖がたっぷり、その上を軽くホイップされた生クリームで覆っているところが進化系ニョニャ・スイーツでしょうか。
そして忘れてならないのが面白いサンドイッチの数々!ひとつはオタオタ(スパイシーな魚のペースト)が入ったサンドイッチ、もうひとつはサーディンが入った卵サンド。ハイティーに欠かせない伝統的なキュウカンバー・サンドもプラナカン風になると「サンバル・ティムーン風」にブラチャンがきいたスパイシーなキューカンバー・サンドイッチに様変わりします。
どれも工夫か凝らされており、とても楽しいハイティータイムを過ごしました。


鬱蒼たる緑の先に、遥かインドネシアの島々まで見渡せるカペラ・ホテル。
シンガポールまでいらしたら、是非足を運んでみて下さい。



●The Knolls
Capella Singapore
1, The Knolls Sentosa Island
+65-6377- 8888
www.capellasingapore.com

シンガポールではここ数年、ヴィレッジ系の飲食街が注目されています。

シンガポールはイギリス植民地として発展したところで、あちらこちらにコロニアルハウスや英軍関係の住宅地などが残っています。私が勝手につけてるだけなんですが、「ヴィレッジ系」というのは、こういった古い住宅地のコロニアルハウスを利用した飲食街を指しています。

もともと古くからあったのではホーランド・ヴィレッジが有名です。コロニアルハウスの街並ではありませんけど、この辺は古くから外国駐在員の多いエリアで、欧米人好みのブティックやレストランなどがあります。今でもホーランドヴィレッジは欧米人が多く出入りする繁華街ですが、これに続く「ヴィレッジ」がここ3〜4年ほかにも登場するようになりました。
写真はWessex Estateのもの


ブラック&ホワイトと呼ばれるコロニアルハウスの集まったロチェスター・パークにはグッドウッドパークホテルのミンジャンと行った大手の系列のレストランまでできています。このエリアがコマーシャライズされすぎてる、という声もあり、最近人気が傾き始めました。シンガポールは大手会社の経営だったり広告代理店がらみとか金に物言わせてる店が多すぎます。そういうのって、シンガポール人は好きでしょうが、欧米人とかはあまり好きではないのでは。もっとオーナーの個性が感じられるようなお店を求める人も多いのではないでしょうか。

その後に開発が進んだタングリン・ヴィレッジ(Dempsey Rd)は英軍バラックを再利用した家具店がもともと集まってたところにレストランがいっぱい入って充実しました。でもここも元から他のエリアで成功していた有名店がわんさと集まっているのが私はあまり気に入りません。有名なシーフード店までもが出来ていて興ざめです。

そういうのに飽きた人たちが今注目し始めたのがWessex Estateです。
ここもブラック&ホワイトのコロニアルハウスが集まったところですが、もと英軍宿舎だったため、アパート形式のコロニアルハウスが中心になっています。

 Colbarへ

で、ここにもイタリアンやチョコレート専門のカフェなど、お洒落な店ができているんですが、その中でユニークなのは、50年以上続いているという老舗、Colbarです。
IMG_0475.jpgIMG_0477.jpg















Colbar とは Colonial Barから来ているのだそうですが、もともとこの英軍宿舎村の社員食堂的な存在のお店だったのでしょう。ローカル料理もありますが、チキンチョップ、ポークチョップ、ステーキ、サンドイッチなどの英国人むけ料理がメニューに並んでいます。

お店そのものはレトロで私の好みにぴったりです。満点に近いかも。
50年の歴史もあるし、このシンガポールでなくなってはほしくないお店の一つ、とも言えると思います。
実際ここは高速道路の建設で用地を接収されたときになくなりかけたけど、このWessex Estate内にそのまま移築させたらしいです。

IMG_0487.jpgそう言う意味では伝説の老舗食堂、高評価する人もたくさんおり、人気もあってかなり繁盛しています。しかし、当地の掲示板で「過大評価しすぎでは?」という厳しい意見も上がっているとおり、私も食べ物に関してはひどいなあ、と思いました。値段も安くはないのです。

私たちは一応評判になっているチキンカリー($9)やポークカツレツ($12くらいだったか)などを頼んでみましたが、正直ろくでもないです。肉はバサバサだし、缶詰から出しただけのマッシュルームやベイクドビーンズが添えられているだけだったり、カリーも具が少し(ポテトが入ってない!と文句言ってた人もいた)で甘ったるいだけのカリー、なのにこの値段は、シンガポール人なら怒るでしょう(笑)。イギリス人家族とかは「Wow!」とか彼らお得意の大げさ表現を見せていましたが、「これでWowかよ」と冷めた目の私たち。

ジョホールのチキンチョップの方がずーっとおいしい!とは、うちの8歳の子供の弁ですよ。
大人2人で「うん!」とうなづいてしまいました。しかもジョホールなら半額以下の値段なのに。
で、翌日ジョホールに行ってしまった私たちです。


でも環境は素晴らしいのです。明るいオープンエアーのスペースもサンデーブランチなんかには理想でしょう。それにあのレトロな店構えを目の前にして、私には絶対に拒絶できない魅力があります。
カフェ代わりによる程度がいいのかな〜、と思いました。

しかしこのWessex Estateも実は現在大手企業が手がけるOne Northという開発の一部であり、アーティスト村を形成するために、アーティストを優先して入居させている住宅地です。つまり人工のアーティスト村なのです。その一部にレストランなどがオープンし、さらにギャラリーやスタジオなどがオープンしています。旧表参道同潤会アパートみたいな感じで、大半は居住用賃貸アパートになっていて、今入居希望者が70人待ちになっていると聞きました。

まだまだのどかな環境でタングリンほど「完成」はされていません。お店よりも「住む人」の方が多いからでしょう。でもこの状態がいいと思います。これがタングリンやホーランドビレッジなみにお店がせめぎあうような状態になったら悲しいです。それを心配している古くからの住人もいるのです。家賃も吊り上がっちゃいますしね。

Wessex Estate
http://www.one-north.sg/hubs_wessex.aspx

Colbar
9A Whitchurch Road
Tel: 6779 4859
シンガポールの日本語フリーペーパーで経済・ビジネス関連に特化した新聞『AsiaX』に
今月あたまに取材を受けまして、その記事が最新号138号(1月19日)に掲載されました。

シンガポールでのプラナカン大ブームも受けての特集記事でしたが、
ライターの方もシンガポールに長年お住まいの方で、シンガポールについての知識も十分おありでしたので、プラナカンについての説明も難なくすることができました。

プラナカンとは何か、どこで見られるのか、どこで料理が食べられるのか、などをわかりやすくまとめられています。シンガポール在住の方には是非ご一読をお薦めします。

個人的にうれしかったのは、ちゃんと話の出典も写真のクレジットもきちんと私たちの名前を掲載してくださっていること。
これまで明らかに私たちの本の文章を丸ごと使っているのに、出典にすら名前を出さない、しかも無断、そんな記事がいくつかありました。大手雑誌社の雑誌ですらそんなことがありました(しかも間違いだらけ)。
日本語に他に類書がないので参考にされるのは当然ですが、丸々同じ文章を無断で、というのは良心を疑います。
AsiaXさんのようにきちんと取材してくださればちゃんと説明いたします。

こういうきちんとした発行元なら今後もおつきあいしていきたいです。

記事はこちらからもご覧いただけます。
http://www.asiax.biz/life/culture/138b.html
ここのところすっかり涼しくなったシンガポール、チャイニーズ・ニューイヤーの到来です。
今年は1月26日が元旦となります。

家の壁や扉に飾る縁起文字。

チャイニーズニューイヤーの前はいつも涼しくなり、そしてニューイヤーが始まると暑くなる。これが毎年ほぼそうなるので、西暦のカレンダーよりも、中国式カレンダーの方が正しいのでは?って思うのです。
ただ最近はニューイヤーが始まっても涼しいことが続く年もあります。

中国系の人にとって、1月1日はお正月ではありません。単なる祝日です。
日本のガイドブックなどでは「旧正月」と紹介されていますが、彼らにとっては「旧」なんかではないのです。さらにインド系やマレー系などさまざまな民族がいるシンガポールやマレーシアでは他の民族のそれぞれの正月と区別するために、「チャイニーズ・ニューイヤー」と呼ぶのです。


写真)正月飾りに使う造花。キンカンみたいな柑橘類の植木もよく売れる。黄色い実が金貨のようで縁起がよいとされる。ちなみに食べられません。

さて、中国系のお正月はとにかく赤、赤、赤です。
元旦には赤い服を着るのを良しとされます。中には赤い下着を身につける人もいるくらいです。
反対に黒い服は縁起が悪いとし、着ていくと嫌がられます。さらに、元旦には着古した服ではなく、おろしたばかりの新しい服を着るものとされています。
また、うるさくない家では赤に近い色を着るとか、赤をどこかに取り入れる、でも許されます。また、赤に代わる縁起のいい色として黄色もよく使われます。

年賀状にあたるニューイヤー・カードも真っ赤っかなものが大半で、正月飾りも赤だらけ。
アンパオと呼ばれるお年玉入れも真っ赤っかなものばかりです。お年玉は本当に縁起だけのものなので、2ドル冊などが1枚、なんてのも普通です。おじいちゃんから孫へ、なんてのは50ドルくらい包みますが、こちらでは正月挨拶に渡すのが礼儀なので、それほど親しい間柄でなければ2ドルで十分なのです。
なお、こちらではお年玉をもらえるのは、未婚の人すべて。30過ぎなのに未婚だからといってもらっている人もよくいます。反対に結婚した人はいくら若くてもその年からお年玉を配らなくてはなりません。
ただ、とにかく日本のお年玉に比べれば、他愛ないものです。

街中には正月飾りを売る店、露店が増えます。こんな感じ。


正月用の縁起物としてミカン、ポメローなどがスーパーに溢れるほか、客人に振る舞われるのはクッキーなどの菓子類にナッツ、ポークジャーキーなど、さっとつまめるものです。
おせち料理的なものは出身地別でも異なりますが、客人に振る舞う場合はあまり聞いたことがなく、家族で食べるだけです。ローストポークやローストダック、それに高級食材のアワビ、干し貝柱、魚の胃袋などの乾物も飛ぶように売れます。福建系の家ではローストポークの残りなどとこれらの乾物を併せたうま煮みたいな料理を良く作りますね。また広東式で「魚生」という刺身と千切り野菜のサラダみたいなものも今ではごく一般的に広く正月料理として家族で食べられています。

正月菓子を売る露店

我が家はあまり伝統的なことはしない家ですが、まあクッキーくらいは焼いておきます。市販のはまずいので。あと去年ご紹介した大同餅店のラブレターというお菓子はもう予約して確保しました。あとは正月当日は私毎年親戚一同に期待されてまして、ニョニャ料理を作ることになっています。今年は何を作るかなあ。
こんなコップをゲットしました。




こういうのって、アンティークとはまでは言えませんが、マラッカあたりのジャンク&アンティークショップで結構な値段で売られています。
シンガポールのクラブ・ストリート(注)あたりの洒落た雑貨店でもありますね。

ところが私は4つまとめて1.50ドル、なーんて値段でゲットしちゃいました。
場所は近所のダサダサな中古品店です。
出稼ぎのインディアンとか低所得層的ローカルが多く出入りしているいるような店です。

なんかフラッと入ってみたら、レトロなコップがいくつも積まれてたんです。
目の色変えてコップをカゴに入れまくったのは私一人。
みーんな、「なんでそんなもの」って顔してます。
もちろん買い占めさせていただきました。
しかし、その後再びその店のぞいたら、またまたレトロ・コップが補充されているんです。
一体誰が持ち込むのか??

一番右のはちょっとアラブとかインド風ですけど、 ふちが金色になってるのって、可愛いですよね。
次回なんかの撮影に使おうと思って収集しています。

で、この店は電気製品の中古の方がメインなんですが、宝飾品のコーナーもあって 覗いてみたら、プラナカンのブレスレットとかイヤリングがあるじゃないですか?? 値札をみると、18.90、ゲゲゲ絶対買う!と思ってよく見たら、それは品番かなにかで お値段は580ドル・・・・・。やっぱりね。

骨董品のお店とかいきゃあいくらでも買えますけど、こういうデッドストック的な掘り出し物ってたまりませんよね。実はこの手のコップはジャカルタの市場でも見たことがあります。でもそのときは私としたことがあまりにも目の色変わりすぎて店員に悟られてしまい、値段を吊り上げられました。でもなんとかティフィン(段重ねのランチボックス)だけは元の値で買うことができましたけどね。そのときのティフィンは、私たちの本の写真にも使われています。

シンガポールでこういうの見つけるのはかなり難しいですが、 マレーシアとかインドネシアは掘り出し物ハンターにはまだまだやりがいのあるエリアなんです。

注)Club Street。古いショップハウスが並ぶ通りで、金融街とチャイナタウンの間に位置し、個性的でお洒落なレストランやショップが集まるエリア。
前にもお伝えしたことがありますが、プラナカン博物館の他に、一応今年の8月ごろにババハウスというのがオープンすることになっています。

この話が決まってからすぐの頃、約3年前ですか、修復工事が始まる前のお屋敷に見学に連れていってもらったことがあるのです。

私は霊感というものはないのですが、しきりに「いるよ、いる」と言うヤツが約1名。蝙蝠が住みついた屋敷内は薄暗く、シロアリで老朽化した床が抜けやすいから注意して、といわれて恐る恐る中を見学。
なんだか私も気のせいか、肩の辺りがずっしりと重く感じられ、どっと疲れてその場を去ったのを覚えています。

で、「ここは出る」という話が私たちだけでなく、プラナカンの一部でちょっと噂になったりして。オープンがこれほどまでに遅れているのはそのせいかもね、とかいう声もあり・・・。
でも、この間行った感じでは、もう大分中はきれいになっており、そんな雰囲気はなくなっていましたけどね。

ま、それはよしとして、プラナカンのとあるお年寄りの方とその話をしていたとき、とても興味深い話を聞きました。私としては、霊感ゼロなので幽霊についてはいまだ半信半疑なのですが、

その方が言うには、一時自分が住んでいた家がそうだった、と。それで毎晩悩まされていたそうで、悪意に満ちた幽霊の恐ろしい顔までをも見たらしいのですが、ある晩「自分はもう財産もなくて、他に行くところがない。こんなに惨めな境遇なんです。これまでも自分はさんざん辛い目にあってきた、お願いだから、私を可哀相だと思ってここに住まわせておくれ。」と涙ながらにお願いしたというのです。そうしたらその日から幽霊は敵意を無くし、平和に暮らせるようになったのだとか。
で、そんなある朝、目を覚まして家の外に出たら、玄関先に自分の所有物がいくつかまとめて置いてあるのだそうです。絶対にそんなところにあるはずもないものが。何だろうと思って、家の中を調べてみたら、・・・・・・あきらかに泥棒が入った形跡があるのだそうです。

想像がつきましたか?
幽霊は深夜に入った泥棒を脅して自分を守ってくれた、泥棒は恐ろしくて荷物を置いて逃げてったのだ、というのです。

その方は最後に、「幽霊とは仲良く共存すればいいのよ」とおっしゃいました。
なんだかほのぼのとするお話ではないですか。

さて、シンガポールも小さい国ながらにいろいろと心霊スポットと言われる場所があります。
有名なのは旧チャンギ・バラックや旧チャンギ・ホスピタル、旧フォード社自動車工場跡、セント・ジョーンズ島あたりでしょうか。

中でもよくあるのが日本軍による侵略に関係した話で、ここに憲兵隊の本部があったとか、
ここでたくさんの人が拷問されて殺されたとか、とくに軍の施設内でそんな話がよくあるそうです。

知人が以前住んでいたところもそうで、以前はその方も大変羽振りがよく、とある場所にとても広い屋敷を建てたらしいのですが、移り住んでたった2年の間にこの家で身内から3人も死人が出て、会社経営も傾いてしまったそう。で、結局この家を出たのだそうですが、今でもこの家は残っていて、後に入居した人たち、やはり会社経営者などや白人ファミリーだったそうですが、会社が倒産したりして逃げるように出た、と。

で、しかも、ここの家だけでなく、その辺一帯の家(小高い丘になっていてすぐ裏はジャングル)は皆どこも同じような目にあっているのだとか。
皆が口々に言うのは、この丘で日本軍による虐殺があった、ということ。

やはり悲惨な死に方をした霊との共存は、いくらなんでも無理ですね・・・。

世界の心霊スポット研究家には、シンガポールはアジア有数の心霊スポット・シティと言う人もいるのだそうです。こちらで観光ガイドをしている方から聞いたのですが、とある有名ショッピングセンターはもともと墓地だったところで、霊にたたられないように、とあるものをお墓の形にデザインして造り、さらにロウソクがわりに見立てたとあるものを並べて建ててあるのだそうです。あまり言うとわかっちゃうので・・・

シンガポールのいろんな建物は風水はもちろん、そうした除霊や悪い気から守る役割を果たすようデザインされているのだそうです。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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