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マレー半島モンスーン寄稿
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ここのところすっかり涼しくなったシンガポール、チャイニーズ・ニューイヤーの到来です。
今年は1月26日が元旦となります。

家の壁や扉に飾る縁起文字。

チャイニーズニューイヤーの前はいつも涼しくなり、そしてニューイヤーが始まると暑くなる。これが毎年ほぼそうなるので、西暦のカレンダーよりも、中国式カレンダーの方が正しいのでは?って思うのです。
ただ最近はニューイヤーが始まっても涼しいことが続く年もあります。

中国系の人にとって、1月1日はお正月ではありません。単なる祝日です。
日本のガイドブックなどでは「旧正月」と紹介されていますが、彼らにとっては「旧」なんかではないのです。さらにインド系やマレー系などさまざまな民族がいるシンガポールやマレーシアでは他の民族のそれぞれの正月と区別するために、「チャイニーズ・ニューイヤー」と呼ぶのです。


写真)正月飾りに使う造花。キンカンみたいな柑橘類の植木もよく売れる。黄色い実が金貨のようで縁起がよいとされる。ちなみに食べられません。

さて、中国系のお正月はとにかく赤、赤、赤です。
元旦には赤い服を着るのを良しとされます。中には赤い下着を身につける人もいるくらいです。
反対に黒い服は縁起が悪いとし、着ていくと嫌がられます。さらに、元旦には着古した服ではなく、おろしたばかりの新しい服を着るものとされています。
また、うるさくない家では赤に近い色を着るとか、赤をどこかに取り入れる、でも許されます。また、赤に代わる縁起のいい色として黄色もよく使われます。

年賀状にあたるニューイヤー・カードも真っ赤っかなものが大半で、正月飾りも赤だらけ。
アンパオと呼ばれるお年玉入れも真っ赤っかなものばかりです。お年玉は本当に縁起だけのものなので、2ドル冊などが1枚、なんてのも普通です。おじいちゃんから孫へ、なんてのは50ドルくらい包みますが、こちらでは正月挨拶に渡すのが礼儀なので、それほど親しい間柄でなければ2ドルで十分なのです。
なお、こちらではお年玉をもらえるのは、未婚の人すべて。30過ぎなのに未婚だからといってもらっている人もよくいます。反対に結婚した人はいくら若くてもその年からお年玉を配らなくてはなりません。
ただ、とにかく日本のお年玉に比べれば、他愛ないものです。

街中には正月飾りを売る店、露店が増えます。こんな感じ。


正月用の縁起物としてミカン、ポメローなどがスーパーに溢れるほか、客人に振る舞われるのはクッキーなどの菓子類にナッツ、ポークジャーキーなど、さっとつまめるものです。
おせち料理的なものは出身地別でも異なりますが、客人に振る舞う場合はあまり聞いたことがなく、家族で食べるだけです。ローストポークやローストダック、それに高級食材のアワビ、干し貝柱、魚の胃袋などの乾物も飛ぶように売れます。福建系の家ではローストポークの残りなどとこれらの乾物を併せたうま煮みたいな料理を良く作りますね。また広東式で「魚生」という刺身と千切り野菜のサラダみたいなものも今ではごく一般的に広く正月料理として家族で食べられています。

正月菓子を売る露店

我が家はあまり伝統的なことはしない家ですが、まあクッキーくらいは焼いておきます。市販のはまずいので。あと去年ご紹介した大同餅店のラブレターというお菓子はもう予約して確保しました。あとは正月当日は私毎年親戚一同に期待されてまして、ニョニャ料理を作ることになっています。今年は何を作るかなあ。
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Chie 2009/01/20(Tue)03:44:50 編集
旧正月前の今が1年で一番賑わいを見せるときでしょう。
街じゅうが赤や金で飾られて正月用の音楽が流れ、旅をするには一番面白い時ではないでしょうか?

その代わり、26日の元旦の1日前(要するに旧正月でいう大晦日)から数日は街中がひっそりと静まり返り、お店もレストランもほとんどがお休みとなりますから、行くならば旧正月の1~2週間前が一番賑やかでしょうか。
Mikiさんはニョニャ料理を作るのですね、お正月ですからアヤム・ブアクルアとかバクワン・ケペティンとかどうですか??

大同餅家の絶品ラブレターもありがとうございます。もちろん私のも確保されましたよね(笑)
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