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マレー半島モンスーン寄稿
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私たちの本を見て、マラッカに行ってみたくなった、という声が多くなりました。
そこで、実践編です。

まず、マラッカには平日は行かない方がいいです。というのも、マラッカはクアラルンプールやシンガポールから来る週末の客を見こんで営業している店が多いのです。ですので、平日はお土産やさんなどはあまり開いてません。
ベストは金曜日イン、日曜日アウトです。金曜・土曜の晩にはチャイナタウンでナイトマーケットが開かれます。

本でも紹介しているお菓子のチャーリー・リーですが、ここは午前中11時過ぎくらいに行くと
できたてのお菓子が食べられます。2〜3時くらいまでならお菓子が店頭にあります。夕方から彼らはお菓子をナイトマーケットに売りにいきます。ホントはこちらがメインなんですが、観光客が行きにくいところにあるので、工房に行くのがベストです。また、ナンシーズで売っているクエもおいしいですよ。ニョニャ粽がおすすめ。

マラッカはとても暑いですのでお気をつけください。日傘・帽子の携帯おすすめします。水を多く飲むようにして、熱射病を予防してください。

宿はババ系の宿は決して高級ホテルとはいえませんが、プチホテルならではの魅力があります。ババハウスなら自転車も借りられますが、建物の構造上窓のない部屋も多いです。川岸にあるヒーレン・ハウスも落ち着いた宿で、全室リバービューというのが売り、オーナーはババとイギリス人の奥さんです。その並びにヒーレン・インという安宿もあります。チャイナタウンの街歩きをするなら、ヒーレンStの宿か、Jalan Bunga Raya周辺のホテルが便利です。大型ホテルや安宿の多いメラカ・ラヤ周辺は「歩き」ではしんどいと思います。

なお、チャイナタウンは夜はレストランが開いていないことが多いので(ナンシーズもやってません)、潮州料理のお店(本にあります)か、Jalan Bunga Rayaの方へ行かれるといいでしょう。また、メラカ・ラヤにはたくさんレストランがあります。

ちなみにこの潮州料理屋はほんとうまいです。オイスター・ヌードルは絶品。こんな濃厚な麺料理は日本では味わえません。味も奥深く、こってりしてそうですが、意外としつこい味ではありません。不思議です。若い店員は英語が通じます。日本人駐在員もよく来ると言ってました。

シンガポールからはバスで行きやすいですが、クアラルンプール経由もいいかもしれません。クアラルンプールでは世界ブランドの有名ホテルに格安に泊まれます。クアラルンプールにもニョニャ料理屋が数件あります。

では良いご旅行を。
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クアラ・トレンガヌはトレンガヌ州の州都で、ここは石油や天然ガスで潤っているらしく、巨大で壮麗なモスクが目を引きました。ここもまた肌を露出した女性を見ない土地です。

P1010134.JPGただクアラ・トレンガヌにはちゃんとチャイナタウンがあります。ちょっとしたマラッカのような通りが並びます。
写真を撮影していたら地元のおじいさんが話しかけてきました。ここは福建や広東系のチャイニーズが多いそうで、これらのショップハウスは100年以上も昔のものばかりだということです。

チャイナタウンの入り口にはゲートがあり、その手前にいい店を見つけました。ひとつはTCB Batik & Songketという店で、この地方のバティックなどを扱っています。おみやげ物屋よりは安かった。ちょっと素朴なしぼり染めのバティックで結構気に入ったんですが、インドネシア人に「No Good」といわれてしまいました(そりゃそうだ、笑)。
P1010146.JPGP1010161.JPG













▲こんな素敵なショップハウスが並んでいます


P1010179.JPGこの店からゲートに向かって進むと、すぐ左手に軒先で鶏の手羽先をBBQしている店が見つかるはず。ゲートのすぐたもとです。ここのコーヒーショップ、店名はありませんが、是非寄ってみてください。一番奥でジュースを売っているおじさんMr Wongを探しましょう。すんごい量のジュースがたったのRM2.50。それもとってもユニークなオリジナル・ジュースがバラエティー豊富なのです。おじさんはとっても人がよすぎて、作っているところを見に来い、とうるさく、言ってみるとどっかの男が作っているところをビデオ撮影しているのです。「そんなことシンガポールでやったら訴えられる」と注意してやりましたが、おじさんはまったくかまわない様子。こんなに、これも飲んでみろ、アレも飲んでみろとたっぽんたっぽんになるほど飲まされたのは初めてです。この3色ジュースは、ドラゴンフルーツ&マンゴ&メロンです。いいですか、生ビールの大ジョッキですよ、

P1010180.JPGこのグラス!とても飲みきれないのに、さらに「特別に野菜ジュースを作ってやる。7種類の野菜を使うんだ。脂っこい食べ物ばかり続いた人にはお勧めだ。翌朝必ず快便だ」と強く勧められて、緑色のジュースを飲まされました。セロリ、ほうれん草、りんご、レモンなどが入っている様子、とてもおいしいのです。はい、翌朝、すばらしい快便でした。旅先で便秘になる私にはとてもよいジュースでした。このバカといいたくなるお人よしのMr Wongを皆さんも支えてやってください。お願いします。

▲ 「ジュースのレシピは100種以上。この土地ではチャイニーズはやることなくて暇なんだ。暇だからいろいろ試してみてるんだ」とのこと。
P1010043.JPGなーんて、家族旅行でしたので、いつものようにじっくり見ることも出来ませんでしたが、
約1週間かけてコタバル ~ プルヘンティアン島 ~ クアラ・トレンガヌに訪れました。

東海岸はマレーシアの中でも敬虔なイスラム教徒が多い土地で知られています。
トレンガヌ州ではいつだったか「ビキニ禁止令」なども出たとかで、私のイメージは半外国人的な人たちと思っていましたが、とても素朴で明るい、親切な人の多い土地でした。
とはいえ、やはり女性はすべてスカーフを頭に巻いて長いドレスを着ており、島から本土に戻って短パンでうろうろしていた私は異常に視線を集めてしまい、あわててトイレにかけこみ長いズボンをはいたのでした。

ケランタン州の州都コタ・バルもそんな街です。住人の大半はマレー人で、女性の衣装が非常にカラフルで美しいのが第一印象です。この土地は優れた工芸品で知られており、エキゾチックなマレー凧、バティック、ソンケットなどの布が有名です。

f96171ba.jpegP1010034.JPG













P1010015.JPGこの街の見どころは何と言っても中央市場でしょう。ずらりと並んだマレー菓子のセクション、新鮮で珍しい野菜が並ぶセクション、など整然としています。2階にはローカル・フードが食べられる食堂と、乾物・雑貨・工芸品などが売られるセクションとなっています。売り子たちもフレンドリーで、食べてみろといろいろ勧められます。そんなこんなで朝っぱらからでっかい海老やイカの料理(写真左)を食べてしまいました。マレー菓子は当たり外れも多いですが、色とりどりに並んでいるとついつい買いたくなってしまうのです。マレーばっかですから、かなり甘いのは覚悟しましょう。

市場の中央には上の写真のような壮観な広いホールがあります。このホールにたどり着くには、臭い肉・魚売り場を越えなくてはなりません。しばしの我慢です。このホールではなぜか再び野菜だの果物だのごっちゃに売られています。このホールの外にはちゃんと果物売り場、野菜売り場があるのに、なぜここにも??

今回は老人と子供も一緒でしたので、スパイシーなマレー料理ばかりを食べるわけにもいかず、夕飯はチャイニーズのレストランを探しました。しかも軟弱な連れなのでエアコンつきのレストランがいいということで街中をさまよってみましたら、ありました!しかもこれがなかなかの当たりで、タイ中華のお店。魚のレモン蒸し、モンゴル風ポークリブ、トムヤムクン、野菜炒め、イカのバター揚げ、チャーハン、飲み物を頼んでたったのRM72。計算間違えてないですか?と聞きたくなるくらい安い。どれもすごい量で、「こんなに食べられないよ、小サイズにしてよ」と文句言ったくらいですが、どれも小サイズだったそうで。味もペナンの某有名海鮮料理レストランよりもずっとまし、いや、おいしかったです。
コタバルに行かれた方は是非足を伸ばしてみてください。
Golden Leaf Restaurant Chinese & Thai Food
255/256 Jalan Kebun Sultan Tel:017-9712587
わたしたちのプラナカン本も佳境を迎え、今はシンガポールと日本の間をデザインされた原稿が回っています。もとより美しいプラナカンの世界が、ますます綺麗にお化粧されて、著者でありながら1枚1枚ページをめくるのが楽しみなほどです。
 
726b12a6.jpgさて、ブログでは立て続けに食べ物ばかりが続きましたので、今日はちょっと気分を変えてお城を紹介しましょう。
というのも、先月TVで映画「アンナと王様」をやっていたから。
ストーリーはタイ国王の子息の家庭教師に雇われたイギリス人女性が、様々な困難に遭遇しながら国王一家と心を通わせるお話ですが、その中で私たちの著書でも紹介する不思議なお城、「ケリー城」が登場しています。
タイとビルマの国境近くにある戦場のアジトとして登場していたケリー城。
本当はマレーシアのジャングルの中にあります。
 
私たちはクアラルンプールからバスでイポーまでゆき、イポーから車をチャーターし、ケリー城のあるBatuGajah(バトゥー・ガジャ)という所まで約50分。椰子の木が生い茂る熱帯雨林のジャングルの中に忽然と姿を現すレンガ造りの城。周りに生えている木が椰子じゃなかったら、見上げる空に灼熱の太陽がなかったら、ここはまるでヨーロッパの城か??と間違えるほど不思議な雰囲気を醸し出すケリー城。
よくぞまあこんな所に・・・と着いた時は汗だらだらで溜息をつきました。
 
bce5f786.jpgこの城は、ゴムのプランテーションや鉱山などで莫大な富を築いたスコットランド人の実業家ケリー氏が、愛する妻と子供のために20世紀前半にインドの建築様式を模して建てたもの。一見すると彼の故郷スコットランドの古城のようにも見えますが、中に入るとムーア式の丸窓などそこかしこに不思議なミスマッチを感じさせます。
窓から眺めるマレー半島の広大なジャングルには感激しましたが、地下に通じる細い長~い通路、突然真っ黒な闇が広がるワインの貯蔵庫など、時として背筋に冷たいものを感じてちょっと怖かったです。
というのも、この城の完成を待たずしてケリー氏は旅先のポルトガルで死亡(この城に取り付けるエレベーターを買い付けにいっていたそう)。主人の帰りをずっと待ち続ける孤城の寂しさが背後に漂っていたからです。
お城ってどこか悲しくて寂しいものですよね。
 
ジャングルのお城探検に興味のある方は是非足を運んでみてください。
 
*Kellie’s Castle   Batu Gajah (車でこの場所を言えばすぐに分かります) 
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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