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マレー半島モンスーン寄稿
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わたしたちのプラナカン本も佳境を迎え、今はシンガポールと日本の間をデザインされた原稿が回っています。もとより美しいプラナカンの世界が、ますます綺麗にお化粧されて、著者でありながら1枚1枚ページをめくるのが楽しみなほどです。
 
726b12a6.jpgさて、ブログでは立て続けに食べ物ばかりが続きましたので、今日はちょっと気分を変えてお城を紹介しましょう。
というのも、先月TVで映画「アンナと王様」をやっていたから。
ストーリーはタイ国王の子息の家庭教師に雇われたイギリス人女性が、様々な困難に遭遇しながら国王一家と心を通わせるお話ですが、その中で私たちの著書でも紹介する不思議なお城、「ケリー城」が登場しています。
タイとビルマの国境近くにある戦場のアジトとして登場していたケリー城。
本当はマレーシアのジャングルの中にあります。
 
私たちはクアラルンプールからバスでイポーまでゆき、イポーから車をチャーターし、ケリー城のあるBatuGajah(バトゥー・ガジャ)という所まで約50分。椰子の木が生い茂る熱帯雨林のジャングルの中に忽然と姿を現すレンガ造りの城。周りに生えている木が椰子じゃなかったら、見上げる空に灼熱の太陽がなかったら、ここはまるでヨーロッパの城か??と間違えるほど不思議な雰囲気を醸し出すケリー城。
よくぞまあこんな所に・・・と着いた時は汗だらだらで溜息をつきました。
 
bce5f786.jpgこの城は、ゴムのプランテーションや鉱山などで莫大な富を築いたスコットランド人の実業家ケリー氏が、愛する妻と子供のために20世紀前半にインドの建築様式を模して建てたもの。一見すると彼の故郷スコットランドの古城のようにも見えますが、中に入るとムーア式の丸窓などそこかしこに不思議なミスマッチを感じさせます。
窓から眺めるマレー半島の広大なジャングルには感激しましたが、地下に通じる細い長~い通路、突然真っ黒な闇が広がるワインの貯蔵庫など、時として背筋に冷たいものを感じてちょっと怖かったです。
というのも、この城の完成を待たずしてケリー氏は旅先のポルトガルで死亡(この城に取り付けるエレベーターを買い付けにいっていたそう)。主人の帰りをずっと待ち続ける孤城の寂しさが背後に漂っていたからです。
お城ってどこか悲しくて寂しいものですよね。
 
ジャングルのお城探検に興味のある方は是非足を運んでみてください。
 
*Kellie’s Castle   Batu Gajah (車でこの場所を言えばすぐに分かります) 
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