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マレー半島モンスーン寄稿
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つやつやと輝くチキンライス・ボール。

使用している米はタイ米。
作り方を聞くと、通常のチキンライスよりも多めの水で炊き、
炊き上がったら湯気がシューシュー出ているうちに即座に握る!しかも崩れないように、しっかりと硬く結ぶ。これがコツだそうな。
ぽろぽろとしたタイ米は冷たくなると握れなくなるからだ。
多いときには1日千個も握るという店の主人の手を見せてもらったら、熱で手の平と指が赤く膨らんでいました。
過酷な作業に、今まで何人もの従業員が弱音を吐いて辞めていったという。
結局は家族の愛だけが熱々のチキンライス・ボールを握れるのでしょうか・・・・・・

お店によってボールの大きさはまちまちですが、シンガポールのものはテニス・ボール大よりやや小さめ。それに比べてマラッカのものはピンポン・ボール大と小さめのものが多いようです。
チキンのエキスをぎゅっと吸い込んで、黄金色に輝くチキンライス・ボールを、
驚いたことに、お店の人が目の前でボールをポン!と頬リ投げたのです。
すると、ボールがポンポン弾むじゃないですか!
いかにしっかりと硬く結んであるか、というのを見せたかったのでしょう。

海南人が伝えたチキンライス・ボールは今やマラッカ名物として、シンガポールとは違い、チャイナタウンのあちこちにチキンライス・ボールの派手な看板があり、容易に食べることができます。
わたしたちはマラッカでは連日プラナカンの取材で精一杯、名物のチキンライス・ボールはわずか数回しか食したことがありませんが、硬く握ってあるぶん、見た目より遥かにご飯の量が多く、腹持ちが良かったことを覚えています。

食べ方は、スプーンとフォークで真ん中をポンと割り、ダーク・ソヤ・ソースとチリ・ソースを上からかけて食べるのがお勧めだそうですよ。

皆さんも是非、試してみてください。

(シンガポール)
● 海南鶏飯粒・・・・43 Jalan Besar 文華美食中心内(Sim Lim Tower前)電話なし、まだあるか未確認             
● Good Year Local Hainanese Chicken Rice Ball
282 Jalan Besar Tel:6296-9493 (朝8時〜15時半)
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「海南鶏飯粒」とも言われ、マラッカ名物となったハイナニーズ・チキンライス・ボール。
シンガポールにもかなり昔からあるのですが、そもそも、どうやって生まれたものか?

その前に、シンガポールの国民食となった「チキンライス」は本当に海南島にあったものか??と、シンガポールに住む海南人の著名なフード・ライターやジャーナリストに聞いたところ、「そんなものないよ」とあっけなく言われてしまった。
シンガポールに移住してきた海南人が、島にあった鶏の料理をより美味しく改良し、売り出したところ爆発的にヒットし、今の形に伝わったものらしい。

以前在籍したシンガポールの雑誌社で、チキンライス・ボールを取材したときの文をそのまま引用させていただくと、
かつて「鶏まるごとの料理」といえばかなり贅沢なもので、結婚式やお正月、お祝い事などの特別な日にしか登場せず、そのようなハレの日に丸鶏でとったスープで炊いたご飯を握り飯にしてふるまっていたそうだ。
ちなみに「男子誕生一ヶ月のお祝い(あくまでも男子のみ)」の時にも、この握り飯がふるまわれたらしい。
また、外地へ働きに出る夫や息子のために、妻や母が心を込めてにぎったチキンライスをバナナの葉に包んで持たせ、外地へ渡る船や列車の中で家族の愛情がしみ込んだ握り飯を食べながら涙した、とも聞く。
どこか日本人の心にも通じるところがあって胸を打たれてしまった。

いずれにせよ「ハレの日」に登場したのがチキンライスのおにぎり。
聞くと、決して葬式などには登場しなかったそうだ。
「丸く輪を結ぶ」というその形が、不幸を忌み嫌ったのだろうか。

のちに海南人の手によってシンガポールに渡ったチキンライスも、最初はこの握り飯の形をし、天秤棒に載せてバナナの葉に包んで売られていたという。
だとしたら、このチキンライス・ボールこそ今やシンガポール、日本でも流行りつつある海南チキンライスの元の姿と言えるかもしれませんね!
今は亡きダティン・スリ・エンドン・マームッドさん(マレーシア首相夫人、1940-2005)といえば、ニョニャクバヤをはじめ、この国のテキスタイルに注いだ彼女の情熱について知らない人はおそらくマレーシア国民の中にはいないでしょう。
また私たちを驚かすのは、彼女のお母様は日本人。なんだか親近感がわいてきます。

彼女の成果は名著『The Nyonya Kebaya』にも著されており、この素晴らしい伝統文化を世界的なレベルにまで引き上げたとして高い評価をされています。なにはともあれ、これほどまでに艶やかで華麗なニョニャ・クバヤの世界を表現した本は他にありません。


左からキムさん、エンドンさん、イアンさん

彼女を支えた一人がLim Swee Kim キムさん。ずっとペナンで活躍するKelantan出身のクバヤテイラーです。kelantanは日本ではあまり知られていませんが、成熟したマレー文化の豊かな土地で、キムさんのおばあさんは王室御用達のテイラーでした。そのおばあさんから手ほどきを受けたのがキムさんです。ペナンのババと結婚してクバヤテイラーとしてペナンで活躍し、その後エンドンさんの右腕となってクバヤ展覧会、そして著書出版に大きく貢献されました。エンドンさんが亡くなったあともその遺志を継いで、地域活性センターなどでクバヤ教室を開かれ、その伝統技術を広めており、半分政府関連のクラフタンガン(国の伝統工芸を保存する団体)という組織から、人間国宝にあたる賞をもらったのが、ちょうど今年の春でした。

ご本人はとても穏やかな方でシャイ、彼女のブティックはペナンの有名なショッピングモール、ガーニー・プラザにあります。今はお嬢さんのイアンさんがお仕事をお手伝いされているのですが、このイアンさん、東京・大阪に住んでいた経験があり、日本語がペラペラ。しかも穏やかなお母様とは対照的に言いたいことをはっきり言うタイプ。しかし面倒見のいい、実はきめの細やかな優しい人です。先日私たちの本をもって大阪から来てくれた日本人がいる〜、と喜んでいました。

キムさんとイアンさんは今年クバヤ関連のイベントでオーストラリアのメルボルン、イギリスのロンドンを訪れ、実演したり作品を展示したりと活躍されたそうです。とくにロンドンでの評判が高く、注文が増えているとか。

もしペナンにいらっしゃる機会があれば、このブティックを覗いてみてください。
日本語でクバヤが作れるのはここだけです。ただ、イアンさんがいつも店頭にいるわけではありませんので、イアンさんに対応してもらいたい場合は前もってお問い合わせください。

Kim Fashion
170-4-77 Gurney Plaza
Tel: 04-226-6110
私たちの本があのアンアンでも紹介されました。

これまでにご紹介いただいた雑誌・新聞のリストをまとめます。

雑誌
GINZA 
クロワッサン 
アンアン 
東京新聞
朝日新聞
南洋エリート(シンガポールに20年以上続く老舗的日本語雑誌)
シンガポール経済新聞

で取り上げていただきました。
ご協力いただきました各誌に厚く御礼を申し上げます。


マレーシア、シンガポールは日本では人気が低く、こういうメジャーな雑誌やメディアで
特集を組んでもらったり、取り上げていただく機会が非常に少ないです。日本ではヨーロッパ人気が依然として高く、ただでさえアジア人気は今ひとつのうえ、タイや韓国、台湾と比べ、シンガポール、マレーシアの注目度は依然として低いです。
なんとかこれらの書評で注目を集めたいところですが・・・。

マレー料理とカテゴライズしていいのか、シンガポール、マレーシア、インドネシアではナシ・パダンと呼ばれるインドネシアの料理が人気です。
ナシ・パダンはもともとスマトラ島(大地震が続発しています)の西部、ミナンの料理です。この地方の料理は激辛料理として有名ですが、ただ辛いだけでなく、おいしくてバラエティー豊かな料理として人気があり、私もとっても大好きです。もちろんイスラム教ですので、豚肉などは使用されません。

インドネシアのジャカルタなどにも、サリ・ブンドなどの有名店がありますが、シンガポールも負けていません。アラブ・ストリートのサルタン・モスク周辺やゲイラン・セライにもたくさんのお店があります。

シンガポール中のフードコートにも必ず一軒くらいは入ってますが、どこがパダン料理なの?といいたくなるほど、ただやたら甘くておいしくありません。フードコートなどにあるのは通常マレーライスと呼ばれますが、ナシ・パダンとずうずうしく名乗っている店もあります。できればフードコートなどでは食べないことです。

さて、ナシ・パダンは本来、こんな感じで供されるものです。
客が席につくと、一通り全部の料理がテーブルをいっぱいに埋め尽くします。どれを食べてもいいのですが、お会計は食べた皿の合計になります。
ここで疑問です。
本当はやってはいけないのでしょうが、「これなんだろ?」って1口味見したあと、「いらないや」と残してしまった皿。ジャカルタの場合でしたが、それはどうも会計には加算されませんでした。それは次の客にまわるのでしょうか?
というわけで、シンガポールではこのスタイルの出し方は御法度なのです。衛生上問題あり、ということで、テーブルいっぱいを料理が埋め尽くす、というスタイルでは食べられません。

シンガポールでは写真のようなスタンドに料理が並び、食べたいものをよそってもらいます。1人で食べる場合は、ライスにおかず2〜3品をぶっかけてもらうのが普通ですが、2人以上の場合は、ライスとは別々にしてもらい、おかずをいろいろ頼むのがおすすめです。
2人でおかず4〜5種類、飲み物付きでたったのS$10前後で済みます。

私見ですが、私はシンガポールのナシパダンの方がジャカルタのものよりも好きです。ジャカルタのはなぜか価格帯がシンガポール以上の店が少なくなく、あまりにも塩辛すぎて食べられないことが多かったです。もちろんシンガポールでは見ない珍しい料理も並び、興味深いものではありましたが。あと、シンガポールのものはそれほど辛くありません。

シンガポールのナシパダンでのおもなメニューと言うと、
gulai lemak ココナッツミルクたっぷりで煮込んだカレーのようなもの(牛、鶏)
rendang ココナッツミルクたっぷりだけど、煮汁が殆どなくなるまで煮たもの (牛、鶏)
Ikan Asam Pedas 酸味のあるタマリンドとチリで煮込んだ魚料理
Ayam Bakar チキンの炭火焼(魚バージョンもあり)
Ayam Bakar Opor 炭火であぶったチキンをココナッツベースのソースで煮込んだもの
udang balado えびチリ/パダン風? ゆで卵バージョンもあり
sambal goreng テンペなどを細かくダイスして野菜と炒めたもの
バガデル インドネシア版コロッケ。衣は付けない。表記・呼び方さまざま
オムレツ チリや野菜入りのちょっとスパニッシュオムレツ風(薄いけど)
ソトアヤム カレー風味のチキンスープ
などなど。
もちろんもっといろいろあります。

私はいつも食べきれない場合は何品かを「グレイビーだけくれ」と頼んで味見しています。
で、絶対に外さないのが、さまざまなサンバル。サンバル・ブラチャンもありますが、特に好きなのは、チリをとことん炒めて作ったもの。赤チリのグリーンチリの2種類がありますが、これだけでご飯食べられます。

ですから、皆さん、マレー/インドネシア料理といったら、ナシゴレン、タフテルー、ガドガドなんてものばかりじゃないのです!甘いのあり、辛いのあり、酸っぱいのあり、と非常にバラエティー豊かなのですよ!


サルタンモスク周辺のおすすめナシ・パダン屋は下記の通りです。
<カンダハール通り>
Nasi Pariaman サルタンモスク界隈の人たちおすすめ
Minang 私&地元おすすめ
Sabar Menanti マカンストラなど地元紙おすすめ でも そのせいで高くなった
HJ Maimunah - Jalan Pisangにある。広い店内、豊富な料理の種類、ファーストフード風で旅行者も入りやすい。
ゲイランセライにちかいJoo Chiat Rd.にも大きな支店がある

オーチャード界隈にもあります
<ラッキープラザ>
Minang House 最近のヒット!料理の種類は少ないけどおいしかった!
<Killiney Rd>
Warung Nasir センスのいい店。料理も丁寧でおいしい。白人も来るので高いのが難点
ナンシーズはマラッカのヒーレンStとジョンカーStを結ぶ通りにあって、観光客がこの辺で食事をするなら、一番のおすすめどころではあります。

客はシンガポール人などが多く、ちょっと観光客ずれしている感じもありますが、
無難に美味しいものが食べられるし、買い物にもおすすめです。

本当に普通の食堂ですが、メニュー(写真付き)も豊富です。豚肉を出すのもグッド。
おすすめはオタ、バビ・ポンテ、アサム・フィッシュ、チンチャーロ・オムレツなど。他にうちの旦那などはローストポークが気に入ってますが、これはある日とない日があります。あとは、なんでもない野菜の炒め物がとってもおいしかったりします。野菜を頼むなら、スイートポテト・リーフ(さつまいもの葉)をトライしてみて!日本では戦時中に食べるものがなくて食べたとか、良い話をききませんが、日本のとは種類がちがうのでしょうか?しゃきしゃきとしてとてもおいしい野菜です。こちらにきてこれを食べないのは損ですよ。

さて、食べ終わったら、レジの方へ行ってみましょう。いろいろなものが売られています。この店特製のカレー粉からチンチャーロ、ブラチャン、そしてクエクエ!

ここで売られているオンデオンデもちっちゃくて素晴らしいです。アンクークエはおすすめしません。チャーリー・リーのが数倍おいしい。あとはドドール。味見させてもらうといいです。私はもち、ドリアン味だけど、なれない人はココナッツ味かな?あとはニョニャ・チャン、ニョニャ粽(ホッケンのSalty粽 -- たいしてしょっぱいわけではないです。対照的にニョニャ粽が甘いので、そう呼ばれています -- ではない方、と店員に聞いてください)も是非。これはマラッカの有名なMrLimの粽です。日本で食べるものとはかなり違います。甘めに味付けされた豚肉にシナモンとコリアンダーシードの香りがします。ちなみにシンガポール人であるうちの旦那は甘めのニョニャチャンは好きではありませんが、ここのは結構いける、と言っておりました。

ナンシーズはランチしか営業しません。夜は閉まっていますのでご注意。

Nancy's Kitchen
Jln Hang Lekir (3rd Cross St)
Tel: 283 6099 / 012-675 3756(携帯)
定休: 火曜 営業時間:11〜17:00


この時期、イポーに行ったら必ず食べていただきたいのが、柑橘類の王様と言われる巨大なポメロです。
ポメロは東南アジア一帯、特にマレー半島で多く収穫されますが、中でもイポーの郊外「Tambunタンブン」と言う地区のポメロが最高なんだそうな。
9月、10月に行ったら、是非とも食べてみて!と言われ続け、昨年やっと実現しました。

緑色から、やや黄色がかったものが多いですが、中味はしっかり熟しており、すこぶる甘くてジューシー!!しかも食べ応え充分。 水も滴る・・・・とはまさにこのこと。
日本の文旦(ザボン)と同じ系列の果実ですが、タンブンで採れ立てのポメロを一度でも味わってしまったら、シンガポールやタイで味わうポメロがかすんでしまうほどのおいしさです。
9月~11月初めくらいまで沿道にポメロ売りが軒を連ね、大きいものになるとまるでスイカか?と思えるほどのポメロがゴロゴロと無造作に積み上げられています。
ドリアンの時期もそうですが、ポメロの屋台もものすごい数で、この時期、この場所のポメロを食べずして!というお客さんがひっきりなしに車を止めて買っていきます。

柑橘類の王様というからに、ドリアンと並んでマレーシアにしては高い果物で、
スーパーマーケットでひとつ13~リンギットくらい。沿道の屋台でも8~10リンギットはします。
ちょうど中秋の名月のころに出回るため、ポメロはお供えには欠かせないもののようです。
ポメロを月にたとえるのでしょうか???
中国正月にもポメロが出回りますが、その時期シンガポールで食べるポメロは中国で採れたものが多いようです。

おいしいポメロの見分け方は、重くて、あまり大きすぎないものが良いそうです。
頭の部分がすこし細長く楕円になっているものをよく見かけますが、それよりも丸い形のものがお勧めだそうですよ!
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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