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マレー半島モンスーン寄稿
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今は亡きダティン・スリ・エンドン・マームッドさん(マレーシア首相夫人、1940-2005)といえば、ニョニャクバヤをはじめ、この国のテキスタイルに注いだ彼女の情熱について知らない人はおそらくマレーシア国民の中にはいないでしょう。
また私たちを驚かすのは、彼女のお母様は日本人。なんだか親近感がわいてきます。

彼女の成果は名著『The Nyonya Kebaya』にも著されており、この素晴らしい伝統文化を世界的なレベルにまで引き上げたとして高い評価をされています。なにはともあれ、これほどまでに艶やかで華麗なニョニャ・クバヤの世界を表現した本は他にありません。


左からキムさん、エンドンさん、イアンさん

彼女を支えた一人がLim Swee Kim キムさん。ずっとペナンで活躍するKelantan出身のクバヤテイラーです。kelantanは日本ではあまり知られていませんが、成熟したマレー文化の豊かな土地で、キムさんのおばあさんは王室御用達のテイラーでした。そのおばあさんから手ほどきを受けたのがキムさんです。ペナンのババと結婚してクバヤテイラーとしてペナンで活躍し、その後エンドンさんの右腕となってクバヤ展覧会、そして著書出版に大きく貢献されました。エンドンさんが亡くなったあともその遺志を継いで、地域活性センターなどでクバヤ教室を開かれ、その伝統技術を広めており、半分政府関連のクラフタンガン(国の伝統工芸を保存する団体)という組織から、人間国宝にあたる賞をもらったのが、ちょうど今年の春でした。

ご本人はとても穏やかな方でシャイ、彼女のブティックはペナンの有名なショッピングモール、ガーニー・プラザにあります。今はお嬢さんのイアンさんがお仕事をお手伝いされているのですが、このイアンさん、東京・大阪に住んでいた経験があり、日本語がペラペラ。しかも穏やかなお母様とは対照的に言いたいことをはっきり言うタイプ。しかし面倒見のいい、実はきめの細やかな優しい人です。先日私たちの本をもって大阪から来てくれた日本人がいる〜、と喜んでいました。

キムさんとイアンさんは今年クバヤ関連のイベントでオーストラリアのメルボルン、イギリスのロンドンを訪れ、実演したり作品を展示したりと活躍されたそうです。とくにロンドンでの評判が高く、注文が増えているとか。

もしペナンにいらっしゃる機会があれば、このブティックを覗いてみてください。
日本語でクバヤが作れるのはここだけです。ただ、イアンさんがいつも店頭にいるわけではありませんので、イアンさんに対応してもらいたい場合は前もってお問い合わせください。

Kim Fashion
170-4-77 Gurney Plaza
Tel: 04-226-6110
PR
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  • 素晴らしい本です!
Chie 2007/10/05(Fri)04:01:59 編集
「The Nyonya Kebaya」は、服飾だけでなく、プラナカンの世界(色彩、柄、ライフスタイル)などに興味がある方には是非ともおすすめの本です。
可愛らしさと、シックな大人の女性が共存しているニョニャの世界。本当に写真を見ているだけで、うっとりしてしまいますよ。

Kimさんのお店は、現代風のクバヤも購入できるので、ペナンにいらしたら覘いてみて下さい。
しかもイアンさんは江戸前、べらんめぇ~調の日本語がべらべらですので、お買い物もしやすいし、日本人の好みも良く知っています。

本当に好きな人は、少し高くなりますが、生地から選び、刺繍の柄もオーダーできるクバヤをおすすめします。
丁寧な裁縫技術、日本語でわがままを言えるのもKimFashionならではです。
  • 無題
demi 2007/10/05(Fri)10:30:01 編集
『The Nyonya Kebaya』是非読んでみたい本ですね。早速私の読みたい本リストに追加です。クバヤ関連のイベントを各国で開催されているご様子。ChieさんMikiさんもプラナカン文化の紹介を日本で是非やってほしいものです。日本流プラナカンファッションへと変容するかも・・・?
  • 海外イベント
Miki 2007/10/05(Fri)10:55:02 編集
マレーシアのクラフタンガンやペニャヤンという団体の海外イベントがレベルが高いです。エンドンさんのコレクション・アイテムやシンガポールのカトンアンティークハウス(逸品揃いです、ここ)も参加し、非常に質の高いコレクションが、イギリスやオーストラリアの方達の目を楽しませたようです。また国内ではクバヤをテーマにした有名デザイナーたちによるファッションショーもあり、とてもセンスがいいです。マレーシアのブランドで「British India 」という有名ブランドがあるのですが(シンガポールにも支店があります)、欧米人に人気の高いブランドで、シックなコロニアルをイメージしたデザインが多いのですが、たまにクバヤ風のデザインなんかもあって、とてもいいですよ。
日本ではシンガポールのとある団体がファッションショーとか結婚式デモをやったらしいですが、マレーシアの団体のような博物館級のクバヤやバティックなどはもちろん持参されてないみたいですし、結婚式デモもプラナカンの婚礼衣装ではなく花嫁がクバヤを着て登場したとかで、プラナカンの間で大顰蹙、プラナカン協会から抗議文が地元新聞に寄せられたそうです。普通の日本人が知らないからって、いい加減な情報を流すな!と。
困ったものですよね。
クラフタンガンなどが日本でもイベントをやるといいですね。イアンさんたちに話してみます。
  • 無題
yumiko URL 2007/10/09(Tue)20:26:16 編集
はじめてメールします。私は、この夏偶然”マレー半島・美しきプラナカンの世界”に出会い、とりこになった一人です。私のような人間はたくさんいると思います。今、お友達や親戚たちにプラナカンの歴史やこの知られざる世界を必死で?紹介しています。皆、マレー半島の歴史を案外知らないようで、唯一マレーシアに駐在妻でいた友人一人のみ、ニョニャ料理や刺繍の話で盛り上がります。私は以前シンガポールには行きましたが、カトン地区には行っていないので、今思えばちょっと悔しいです。素人ながら写真が趣味なので、灼熱地獄の中?マラッカやペナンに訪れるのが夢です。東京で、プラナカンのイベントなどが行われるようなら、何か裏方でお手伝いしたいと思います。
  • Yumikoさん、ありがとうございます!
Chie 2007/10/10(Wed)04:05:12 編集
私たちの本の読者さんには、以前マレー半島にお住まいだった方、もしくは東南アジアの研究をされている方などが多くいらっしゃるのですが、
Yumikoさんのように「偶然、本を手にしてプラナカンの世界に引き込まれた」という方のメール、とっても嬉しく感謝いたします!!

東南アジアの中でもマレーシアやシンガポールって、なんとなく「何もなさそう・・・・」と思われてきた場所ですが、2人の著者ともども、プラナカンを広める努力をしてまいりたいと思いますので、今後ともどうか宜しくお願いいたします。


本当にありがとうございました。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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