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マレー半島モンスーン寄稿
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 かつて長いこと北京に暮らし、中国の歴史や文化に造詣が深い友人のお知り合いが「ミャオ族の刺繍とデザイン」の出版を記念して展示会をなさる、という貴重な案内をいただきましたのでご紹介したいと思います。



 焼き物で有名な愛知県常滑市で苗族刺繍博物館の館長をされている佐藤瑞代さん、彼女は中国ミャオ族の刺繍を愛するあまり、貴州省に刺繍学校を私設で開校し、また日本では古民家を博物館にしてミャオ族の刺繍を広く紹介するなど、そのほとばしる情熱は日本女性の誇りともいえましょう。

今回、満を持して『ミャオ族の刺繍とデザイン』を出版され、その刊行を記念して本の販売と刺繍の展示イベントが西池袋ポポタムで行われます。

現在既にキャンセル待ちとなっておりますが、会期中はスライドを見ながらのミャオ族の世界や、ミャオ族の刺繍のワークショップなどもあります。

書籍のエッセンスを、苗族刺繍博物館館長佐藤さんの「ミャオ族の刺繍を育てる会」のホームページhttp://miao-japan.com/や、ポポタムさんのホームページより拝借いたしますと
(以下、写真も全て佐藤瑞代さんのホームページから許可を得て掲載させていただいております)

名もなき女性達が咲かせた、手技の華

<王侯貴族のためではなく家族のための途方もない手仕事>
 中国西南部に暮らす少数民族・ミャオ族は、綿花や麻、蚕を育て、糸からつむぎ、農作業の合間をぬって何年もかけて作り上げた服を身につける人々。あるときは愛しい人、あるときは生まれてくる子どもの魔除けのため、吉祥のモチーフを隙間なく刺繍したおぶいひも、など、民族の物語を伝えるバイブルとして代々残してきたのです。身のまわりの動植物や想像上のいきものを独自の目線で切り取り、天才的な配色と技術、そして想像を絶するほど根気のいる針仕事でつくられたさまざまな衣服たち。ミクロのスケールで表現された世界観。ミャオ族に魅せられた著者が現地で少しずつ蒐集した素晴らしいコレクションが『ミャオ族の刺繍とデザイン』(大福書林)という一冊の本になりました。
刊行を記念し、苗族刺繍博物館の所蔵品をお借りして展示を開催します。精緻な手仕事の美しさと芸術性を、手の届く近さで味わってください。少しですが展示と併せて、刺繍古布も販売予定。
『ミャオ族の刺繍とデザイン』苗族刺繍博物館・著
 B5判変型上製・160ページ・フルカラー 2800円+税
   3月中旬、大福書林より発行・発売
       

                            



 ため息が出るほど美しい写真と、丁寧な解説がちりばめられた素晴らしいホームページを読ませていただくだけでも大変勉強になりました。ニョニャのクバヤ刺繍とは違った重厚な質感や緻密さ、様々な種類のテクニック、生活する人々の世界観まで知る事ができます。
また、丹精込めて縫い上げる苗族の刺繍に対する考え、刺繍の腕が良い=能力が高く、根気強い、働き者=良い娘・良き妻、刺繍が上手な娘ほどモテる、という方程式はニョニャと全く同じ。忍耐のいる手仕事のあり方というのは万国共通なのかもしれませんね。
今までインドネシアのイカットや更紗展、ラオスの織物展示会などを紹介させていただきましたが、どの作品もそこに暮らす人々の営みや生命力、女性ならではのセンス、そして家族を守る祈りなど、1枚の布に込められた尊い思いが伝わってきます。
           

◆展覧会の詳細は下記まで

2016
48()13日(水)13:0020:00(最終日は17:00まで)
会期中無休 入場無料 

東京・ブックギャラリーポポタム http://popotame.net

東京都豊島区西池袋2-15-17 TEL:03-5952-0114(電話のみ)

◆ミャオ族の刺繍を育てる会&苗族刺繍博物館のホームページhttp://miao-japan.com/

 

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新年おめでとうございます

旧年中は大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。

2016年は日本とシンガポールの外交関係樹立50周年という記念すべき年として、両国で様々なイベントが催される予定です。

     
写真は少し早いですが春節などのお祝い時に用いるアンパオ(ご祝儀袋)です。


プラナカンの柄を用いるとこんなに優雅でエレガント。
表も裏もカワイイんです。

結局もったいなくて使えず、手元に置いてあります。

こちらはペナンのニョニャ料理店、Purut Rumahで戴いたもの。
春が待ち遠しくなりますね。




 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
  


 シンガポールに駐在経験のあるご婦人方を中心に、長い間インドネシアの布を深く追求、研究されているインドネシア染織研究会「クンプル」の皆さん。彼らが幾度となく現地を訪れコレクションしてきた膨大な布の数々を、3年に1度披露する大変貴重な展覧会のお知らせです。
(前回の様子は2012年4月9日のブログをご覧ください。)

クンプルさんは私たちの著書のBatikのページ撮影でも大変お世話になった方々。彼らのインドネシアの織物や染め物に対する深い知識と愛情、そして真摯な研究によって集められた膨大なコレクションに、毎回頭が下がる思いで展覧会を拝見させていただいております。

今回は「布に見る伝統と暮らし~ヌサ・トゥンガラの島々より~」と題したイカットの展覧会です。ヌサ・トゥンガラとはバリ島以東に東西に連なる島々のことで、主な島にコモド・ドラゴンで有名なコモド島、スンバ島やフローレス島などがあります。
派手ではありませんが、模様のひとつひとつに意味があり、一枚の布に込められた力強い生命の息吹が感じられるはずです。
本当に眼福のひとときです。是非足をお運びください。

◆会期 10月22日(木)~25日(日)
◆時間 10時~17時
◆会場 三鷹市芸術文化センター 第3展示室(地下一階)
◆Tel 0422-47-9100
◆入場無料

         


リトアニア出身のアーネスト・ザカレビッチ君がペナンの街角に壁画を描いてから、ペナンはアートに溢れる街になりました。
今日のペナンの観光客増加はひとえに彼の壁画による賜物です。
だって、観光客たちに道で聞かれることと言ったら、「クーコンシーはどう行ったらいいですか?」じゃなくて、「この壁画はどこで見られますか?」ですから。

とにかくペナンはここのところアート、アートで盛り上がっていて、猫も杓子も絵を描いているような状況で、誰でも筆をとればアーティスト、なんて勘違いしてる人も多くて、何度も浪人して苦労している日本の美大生たちを思うと、何だかなあ〜と思う私でした。

そんななんちゃってアーティストがはびこるペナンで、唯一私を惹きつけた人がいます。

私の本で素敵なイラストを描いてくれたLuisa Hungさん。
台湾出身でペナン在住の、若いママさんです。



彼女は台湾で伝統建築を勉強し、ペナンの歴史的建築の修復の第一人者である建築家Tan Yeow Wooi氏の建築事務所で働いていました。そんな彼女のスケッチが味がある、と人々の注意を惹き、彼女のイラストがいっぱい詰まった本が出版されるまでになりました。


”Simple Fieldnotes of a Mama”

ペナンみやげにオススメです。絵葉書もありますよ。
Lebuh AchehとCarnarvon Streetの角にあるGTWHIというオフィスで買えます。

プロのアーティストの友人と「ちょっと真似できないよね〜」と感心してしまうほど、
構成が素晴らしい2Dのイラストは、
いわゆるヘタウマなタッチと、詳細にわたる取材力が魅力。
ヘタウマな、とは言いましたが、でも最近の彼女はどんどん上手になっているので
私の本用の作品が出来た時、「すっごいきれい!」と喜んでしまいました。

取材力については地元マレーシア人も見習うべきで、詳細にいたるまで細かく観察し、
私の本用を描くにあたっては、「シンガポールのホーカーでは皿洗いはどうやってるの?資料を集めてほしい」とまで言われ、困ったほどです。彼女は絶対に適当に誤魔化したりしない、
だからこそ彼女に頼んで良かった、と思いました。


鋭い観察力で街中でスケッチする彼女



専門の建築だけでなく、人々の暮らしをイキイキと描いた彼女の作品は
いつまで見ていても飽きません。



今度彼女と一緒にクランタンのプラナカンを取材することにしました。
彼女のイラストが楽しみです!


恭喜發財


Selamat Taon Baru 2015



新年あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。

ペナンはいつもより静かなお正月を迎えています。景気が悪いのか、爆竹の音も花火の音もあまりしません。今までで一番静かで、街中もあまり渋滞なくスイスイ。

でも、きっと福建人にとって一番大切なJade Emperor Birthday (拝天公、今年は26日?)と最終日Chap Goh Mehは盛り上がるのかなと思います。

毎回日本のガイドブックで執筆するときに、私がひっかかるのは、「旧正月」という言い方。中国系の人にとっては、西暦の正月は正月ではなく、月暦の正月を「旧正月」と呼ぶこと自体おかしく、こちらこそが正しい正月であるので、私は「中国正月」と記載するのですが、必ず日本の校正者に「旧正月」に直されてしまいます。日本人にとっては旧暦でも、月暦に従って暮らしている人たちには「旧」ではないのに。ま、読者が日本人だから仕方ないか?

先日もこちらの人に、「なぜ日本人は西暦に従うのか?」と真顔で質問され、頭をかしげられたくらい、不自然なことなのです。

そんなときに、NHKの番組で明治時代に日本は急に西暦に切り替え、大混乱になったことがあると知りました。農業も漁業も月暦のサイクルに従って行っていたためです。

中国系の人たちの間では、今でも月暦に従うのが「自然」であり、私もシンガポール、マレーシアに暮らして20年あまり、月暦の方がしっくりくると感じることが多いのです。

歳がバレますが、私はこれまで未年生まれだと思って生きてきましたが、正しくは午年でした。月暦で数えるとそうなると知り、ちょっとショックでした。十二支の考え方が中国から来たものならば、その数え方も月暦に従うのが正しいというものではないでしょうか?

皆さんの本当の年は何でしょう?
西暦12月〜2月生まれあたりの人は新事実にびっくりするかも?
ここで簡単に調べられます↓
http://koyomi8.com/i/i9reki.cgi


ちなみに日本には「皇紀」というものが通用していた時代もあったんですね。先日私が修復した日本軍占領時のペナンの資料に「Nipponese Governemnt」というハンコが押されていて、そこに書いてあった日付が皇紀に基づく年代でした。

こちらにいるとイスラムのヒジュラ暦などもあるので、カレンダーもいろんなのがあるんだな、と思いながら暮らしております。
1月も半ばとなり、東京でも厳しい寒さが続いております。
そんな時の一番の癒しは温かいお風呂。
シンガポールやマレーシアではシャワーで済ませる事が多いのですが、日本のこの寒さでは湯船に浸からないと身体が芯まで温まりません。
そんな日々のバスタイムを楽しくさせてくれるのが、様々な種類の入浴剤です。
その日の気分や体調に合わせて選ぶもの楽しみのひとつ。

本日ご紹介するのは「よくぞここまでパンチの効いた!」と、感心してしまうほど強烈なスパイスの香りが楽しめる「丁子湯」。マレーシア産の丁子オイルを使用しています。製造しているのは徳島県にある富田製薬さん。

普通、入浴剤というと花や柑橘、森林浴系のリラックスを目的とした優しい香りが多いと思いますが、いつもお世話になっている神楽坂の「香舗 椿屋」さんで「マレーシア産」と明記してあるこのスパイス湯を見かけて以来、完全にハマってしまいました。

         

丁子というのはクローブのことで、大航海時代には胡椒やナツメグとともに高値で取引されていた貴重なスパイスのひとつです。
クローブには殺菌効果もあるそうで、インフルエンザが流行している今まさに!のお風呂なんです。そして丁子湯は修行僧の薬湯としても使われていたそうですよ。

富田製薬さんの入浴剤にはこの「丁子湯」以外に、これまたものスゴイ香りがする「茴香(ウイキョウ)湯」というのがあるのですが、バスルームだけではなく、部屋の中までウイキョウの香りが蔓延するほど強烈です。
ウイキョウは胃腸薬にも使われている生薬で、この「茴香(ウイキョウ)湯」は食べ過ぎ、飲みすぎ、二日酔いなどの時に爽やかな気分にさせてくれるとか?年末年始の食べ過ぎ&飲みすぎにはこの「ウイキョウ湯」に大変お世話になりました。

リラックスだけではない、食べ過ぎやら殺菌鎮痛にも効能がありそうなスパイス湯、好きな人は病みつきになります。たまにはお風呂でちょっぴり冒険をしたい人におすすめの入浴剤です。






新年おめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
本年もマレーシアやシンガポールの情報、プラナカンの研究など
更なる発表ができればと思っております。

     

2015年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

                           Miki & Chie


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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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