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マレー半島モンスーン寄稿
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以前当ブログでも書いたことがありましたが(こちらの号)、シンガポールの中国語チャンネルでプラナカン・ドラマ『リトル・ニョニャ』が放映されました。12月いっぱいでしたので、日本に帰省していた私は見逃しましたが、シンガポールでは空前の大ヒットとなり、26%の高視聴率を獲得したそうです。(なお、主演女優は上記のブログに掲載した写真の左から2番目の方です)

今やシンガポールではプラナカン関連のビジネスは大繁盛だそう。たくさんの女性がチャイニーズ・ニューイヤーにはクバヤを着ることにしているとか。去年まではプラナカン以外でクバヤ着てるのは私くらいのものだったのになあ。で、インドネシア製の安物クバヤは飛ぶように売れているのだそうです。
ビーズ刺繍のサンダルもベトナム製の安物はもうシンガポールでは完売に近い状態だとか。なんちゃってニョニャが街を闊歩するのでしょうか・・・・

昨日用事でカトン・アンティーク・ハウスに行ってPeter Wee氏と話をしました。このドラマの撮影が始まる前、この家でドラマの男優・女優が大集合して「プラナカンとは何たるか」を勉強しにきたその場所に私たちもいたわけですが、正直「大丈夫かなあ〜」と思いましたが、Peter Wee氏が監修/指導をしたようで、衣装なども彼のアンティークを借りたりしたんでしょうね。内容的にはそんなにとんちんかんなものではなかったはずと想像しています。(でもプラナカンの人たちはいっぱい文句ありそうな気がする、笑)

このドラマ以来、Peter Wee氏もかなり忙しくなったようで、昨日も5〜10分おきに電話が鳴りっぱなしでした。また、シンガポール人のペナンツアーが大人気で、ピナン・プラナカン・マンションなども一日200人くらいのシンガポール人が来るようになったそうです。マラッカはどうなんでしょうか、まだ聞いてません。

しかし、ここまでの大ヒットになるとは、まったく想像だにしていませんでした。でも正直なところ、プラナカンがテーマだからヒットしたんではないだろうとは思います。そんな文化的な理由ではなく、多分ストーリーが魅力的だったんでは。新聞などの記事には、このドラマのために大好きなダンス教室も休み、とか、ドラマの時間に合わせて帰宅するキャリアウーマンの話などが紹介されているほどです。

で、ちょっと気になるのでストーリーについてテレビ局のサイトで読んでみたら、どうやら内容はプラナカン版『おしん』のようですね。プラナカンの家に生まれて苦労する女性の一生を描いたものでした。
プラナカンの家では女主人の権力は絶大で、嫁やら妾やら奴隷(今でいったらメイド)は女主人に相当いたぶられたと聞きます。それはそれは残酷だったよ、なんてお年寄りの人たちは言います。そんなシーンもあったんでしょうか。なお、ストーリーの設定は1930年代からスタートで、日本軍によるシンガポール占領の時代の話もあります。主人公の母親は日本人カメラマンと恋に落ちて苦労のすえに結ばれるという設定もあります。

『リトル・ニョニャ』公式サイト
http://littlenyonya.mediacorptv.sg/index.htm

また、視聴者はとにかく主演女優がきれいだったとか、シンガポールにしては珍しくイケメン俳優がデビューしていたとか、で騒いだようです。ま、「プラナカン文化に興味があるから」なんてヤツはあんまりいないでしょう・・・
とにかくDVD化が決定しているので、いつか見てみたいと思います。

なお、今年はプラナカン・コンベンションがシンガポールで開催されますし、プラナカン博物館オープン1周年記念のイベントなど、プラナカン関連のイベントが充実するでしょう。世の中不景気なのにプラナカン関連だけは好景気、忙しくなりそうだとPeter Wee氏はにこにこしていました。
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  • 無題
Chie 2009/01/16(Fri)20:00:08 編集
シンガポールでは、「リトル・ニョニャ」以外に、DickLeeさんの弟さんが出演されたプラナカンを題材にしたドラマをやっていませんでしたっけ??

リトル・ニョニャのことは、現地の友人たちからも「面白かった!!!」とメールが来ていました。

女優さんたちは皆サロン・クバヤが似合いそうな可愛らしい子たちばかりでしたよね。
わたしたちの横で一生懸命メモをしながら、鍋の中を覘いていたのを思い出します。

プラナカン版「おしん」、それはプラナカンの世界では日常茶飯事だったことでしょう(笑)
生活は恵まれていたとは思いますが、女主人の権力は絶大ですものね!!だから男性は家に居つかないか、もしくは女性的な男性が増える(笑)
残っている文化もフェミニンなものばかりですもの。

マラッカのBabaNyonyaHeritageの館長さんが、母親の嫌いな人が来ると2階にある寝室の床穴から尿瓶を流していた・・・・・と言っておりましたが、ドラマにもそんなシーンがあったかもしれませんね。

DVDいつか是非、見せて下さい。

これを機会に、マレーシアでもプラナカンが盛り上るといいなぁ~~~
  • 無題
Chie 2009/01/16(Fri)20:14:10 編集
付け足しです。

サイトを見たら懐かしい顔が、髪をキリリとアップにして、別人のように映っていました。
カメラマン役で出演の男優さんは、日本の方なんですね。
そして皆、素敵なクバヤを着ているではありませんか!女優さんたちは、皆アンティークのクバヤですよね。

「シンガポールにしてはイケメンが・・」というのは笑えますが、プラナカンの世界って男性はハンサム系が多い、だからキャスティングもイケメンを探しに苦労されたのでは?
プラナカンに好かれるにはまず「イケメン」でないと、が私たちの研究結果?(笑)です。

その反面プラナカンの女性は・・となると微妙な感じがぬぐえませんね~~~。ドラマではさすが皆さん見目麗しく、これなら彼らを見ているだけでも楽しめたことでしょう。



  • 無題
Chie 2009/01/16(Fri)20:26:37 編集
間違えました。山本洋介役をシンガポールの若手男優さんが演じているんですね。
日本軍との戦時下に、いくらなんでも許される恋では無かったでしょう。

でも、この主演女優さんは本当に華奢な美人さんで、一番真面目にニョニャ料理作りに参加されていましたね。


  • 無題
Miki 2009/01/17(Sat)08:55:28 編集
これまでもプラナカン関連のドラマってあったんですけど、まず英語チャンネルのもので、こういうメロドラマ的なものではなかったんですね。やっぱりドラマって「続きが気になる!」的な内容でお涙頂戴ものがウケるんでしょうね。
まあでも、女優陣はともかく、男優陣見てみましたら、「なるほど〜」って思いました。なんか彼らが好きそうなのばっかりですよね・・・
でも日本人役の男優、日本人に見えませんよね、全然。もろチャイニーズ。
  • こんにちは
Snow 2009/01/20(Tue)17:27:29 編集
はじめまして。シンガポール在住です。先日プラナカンミュージアムに行って、プラナカンの魅力にはまってしまいました。

前々から興味があり、プラナカン切手(ビーズで作ってある博物館限定ものではなく、8枚?くらいがセットになったものです。)を郵便局で見つけ、買占めたりしていたのですが、博物館でのビーズの壁掛けやテーブルクロス、華やかな色彩の食器、アンティークな家具の可愛さにさらにとりこになり、プラナカングッズ集めたい!と思いました。

アラブストリートやルマビビさん、そのすぐ近くのプラナカン料理のお店は知っているのですが、それ以外ではあまり見つけられません。博物館にあったようなビーズの壁掛けが特に気に入って、、、どこかにないかと毎日ネットサーフィン中です。なければ自分で作りたいっ!ぐらいです。Mikiさんお勧めの場所などあるでしょうか?

シンガポールではプラナカンブームなのですね。まだシンガポール滞在が短いので知らないだけかもしれませんが、プラナカンとっても素敵なのに、それにしては扱っているお店が少ないなぁと思っていました。いつかビーズ刺繍の技術も含め、なくなってしまうのではないかととても心配です。

そんな中、Mikiさんのブログを見つけたので、嬉しくなってコメントさせていただきました。新参者なのに、長文ですいません。また寄らせていただきます。
  • 無題
Miki 2009/01/20(Tue)17:54:26 編集
Snowさん

コメントありがとうございます。

ビーズ刺繍を習われたらどうでしょうか。
あの壁掛けなんて、買ったらウン千ドルになると思いますよ。だって靴でもちょっと細かいビーズだと700ドルくらいします。っていうか、売ってるところなんてないでしょう。マラッカ、ペナンの骨董屋もよく覗きますが、まず見ないです。博物館の展示にあったものですが、特に大きなものは職人が手分けして作ったようですよ。

プラナカンのものって大変な貴重品なので、なかなか売りに出ません。カトン・アンティーク・ハウスなんて、骨董屋なのにもう売りません(貸してレンタル料をもらうことにしてるそうです)。一度手放したら二度と入手できないものばかりだからです。
それであんまり出回らないのですね。

ビーズ刺繍はサルタン・モスクの門前にあるLittle Shophouseという店か、ルマ・ビビで習えます。日本人は器用な人が多いとビビさんが言ってました。
  • 無題
Snow 2009/01/22(Thu)23:43:52 編集
お返事ありがとうございます。
プラナカン関連のことはなかなか情報も手に入りにくくて、Mikiさんからのお返事、とても嬉しかったです。

やはり大きめのビーズ刺繍を購入するのは難しいのですね。泣

でも、教えていただけてビーズ刺繍を習う方に気持ちが傾きました。
Youtubeにプラナカンのビーズ刺繍を紹介しているものがあって、出演されているおじさんはたぶんLittle Shophouseの方かなと思いました。職人じたいがもうほとんどいないし、プラナカンのビーズ刺繍の技術は今後なくなっていってしまうんじゃないかと言っていました。とても残念なことですよね。。

先日両親が遊びに来ていたので、アラブストリートのLittle Shophouse(名前はわからないのですが、たぶんそこだと思います)に連れて行ったのですが、そこで320ドルでビーズ刺繍習えるよ~。と言われました。以前調べていた値段が200ドルちょっとだったと思ったので、あれっ?観光客と思ってふっかけられちゃったかな?と思い、ルマビビさんにも今メールで問い合わせをしているところです。まだ返信がないので、直接行った方がいいかもしれません。

博物館のものは職人さんが手分けをして作ったものなのですね。それを素人がするというのはちょっと無理があるかもしれませんが、サンダルの部分2個合わせたくらいのサイズの壁掛けならできるのでは!?と楽天的に考えています。あの美しさは努力するに値する!

骨董品屋さんでもレンタルにしているなんて驚きです。本当に貴重なのですね。そう思うと、テーブルウェアなど、今売りに出されているものを手に入れたいと思ってしまいます。熱いものには使えないようですが。。。先日スプーンを手に取って見ていたら、冷たいデザート食べたりするのにいいわよ。と言われたので、熱いのはだめなの?と聞くと熱いのは無理とのことでした。あまり時間がなかったのでそれ以上は質問しませんでしたが、お皿やカップなんかも熱いものはだめなのかもしれないなぁと思いました。熱いものに使えた方が便利なのに。。
  • 無題
Miki 2009/01/23(Fri)09:10:29 編集
Snowさん

ビーズ刺繍ですが、多分Snowさんがおっしゃってるのは本来は壁掛けではなく、クッションカバーかテーブルカバーに使われたものだと思います。
こういうのはなかなか型がないので、ビビさんなどプロの方によくご相談された方がいいと思います。
習いたての頃は、まずはサンダルから作ることになるでしょう。

ビビさんは多分今正月前ですし、ブログでも書きましたがプラナカン・ブームで商売大忙し状態だと思いますので、メールの返事は期待されない方が(笑)。直接行かれたらいいですよ。それにあそこの店にもすばらしいテーブルカバーやクッションカバーのアンティークが展示されてます。

Snowさんは博物館で日本語ガイドツアーに参加されましたか?無料ですしお話を聞きながらですとさらに興味深いかと思います。
ガイドグループのメンバーは博識な人が多く、陶器なんかはもう専門家並みの知識を持たれている方もおります。プラナカンの器のようにカラフルな釉薬を使うものはどうしても有害物質が微量ですが溶け出すとか聞きました。レプリカのものは外側だけカラフルで中は白にしているのもそのためでしょう。もともと年中使ってたわけではないようですし、どちらかというとお飾り的な用途ですね。
でもああいうカラフルなのが棚などにちょこっとあるだけでも素敵ですよ。Snowさんのように実際に使いたいという方もおられますけど・・・
  • 本 感動でした。
FUKUMI 2009/02/14(Sat)00:59:16 編集
はじめまして。プラナカンの世界を見て
感動しました。美しいのは勿論の事、日々の暮らしの丁寧さに魅了されました。本当すぐにでも
マレー半島に飛んで行きたいです。
あの可愛い食器で1日を始められたら、少し丁寧
に自分の生活を送れる気がします。
親の介護やいろんな事で、ともすればささくれそうな気持ちをやわらげてくれる本に逢えたこと
感謝です。
  • 無題
Miki 2009/02/14(Sat)10:22:26 編集
Fukumiさん

コメント、そして本についてのご感想ありがとうございました。

私たちもおそらくFukumiさんと同年代かと思います。親の介護ももう目の前、他人事ではないです。
気晴らしになるようでしたら、是非また遊びにきてくださいね。
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