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マレー半島モンスーン寄稿
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P1000156.jpgニョニャ料理のレストランに行くと、必ずあるのがこのチャプチャイ。
野菜の炒め煮のことです。

数多いニョニャ料理の中でも、最も中国的な料理のひとつで、信心深いプラナカンたちが好む精進料理風のお料理といっても良いでしょう。(肉が入ることもあり)
しかし、どのお店にも必ずある定番メニューだというのに、どこで食べても「おいしい!」というものに当たったことがありません。
手間がかかる割にはメインディシュにはならず、安い単価で提供しなくてはならない野菜料理の位置付けだからでしょうか?
炒め野菜と言えば東南アジアではお決まりの、さっと炒めた空芯菜なども、それはそれは美味ですが、このニョニャ・チャプチャイはちょっと別格です。

キャベツや人参、インゲンなどと共に、干し椎茸や干し湯葉、木くらげ、春雨や干し百合(金針菜)など様々な乾物を戻し、玉ねぎや生姜、ニンニクや干し蝦など風味をつける具材はペースト状にしてあわせるなど、野菜をさっと炒めるだけではすまない手間のかかりよう。タオチョウという大豆味噌で味をつけ、じっくり炒めて煮込みます。
レストランで食べると、キャベツも人参も木くらげもちょろちょろ。ボリュームをごまかす?ために大量の春雨が入り、まるで春雨がメインの炒めものか?と思わせるお店も多々あります。毎回食べては失望しながら、次こそは!と思ってつい頼んでしまうのがこのニョニャ・チャプチャイです。
マカンマカンの平岡シェフ曰く、「本当に美味しいニョニャ・チャプチャイは、家で作らなければ味わえないのよ。」と聞き、それならば今後のお手本となるチャプチャイを是非!と、作っていただいたのがこれです。
乾物から出るおいしいダシを春雨が吸い、ザク切りにしたキャベツが、た~~~っぷり入っており、シャキとした歯ごたえを残しながら、キャベツの甘みに干し蝦とタオチョウのまろやかな風味が渾然一体となり、これぞまさに求めていたチャプチャイ!と感激の味でした。

つるつる、シャキシャキ、ぱりぱり、トロ~りと、全ての具材の食感が違うのも、ニョニャ・チャプチャイの醍醐味と言えましょう。丁寧に結んだ金針菜、鮮やかな彩り、具沢山の野菜煮込みは、やはり採算度外視で作るものなのだなぁ~と深く頷いてしまう逸品でした。
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  • 無題
Miki 2008/11/06(Thu)19:26:43 編集
同名の料理がこちらの中国料理でもありますが、ニョニャ版チャプチャイとはかなり違います。へんなニョニャ料理店へ行くと、チャイニーズ版のチャプチャイを出すところがありますね。
ニョニャ版じゃない方は、日本の八宝菜みたいな感じです。うすい醤油味だったり。
ニョニャ版はキャンドル・ナッツでコクを出すんです。

あっさりと子供でも食べやすい味ですが、
プラナカンの人たちはサンバル・ブラチャンを添えて食べるのが好きです。
  • 無題
Nelly 2008/11/07(Fri)01:49:32 編集
ああ、この料理 現地のレストランで何回か頼んだことがあります。
まったく印象に残らなかった・・・・というか、書いてある通り、春雨がメインの春雨炒めだと思ってました。
実はこんなに手間がかかるものなんですね。
本腰入れて作ったら、そりゃあ美味いでしょう。
乾物から出るダシは旨味が凝縮されていますからね。
  • 無題
おひるねさん 2008/11/10(Mon)02:03:49 編集
ニョニャ料理は手間のかかるものが多いと本を読んで認識しましたが、野菜炒めひとつとっても一手間かけてあるんですね。
チャイニーズ版ではチャプスイとか書いてあるのをみかけたことがありますが、それをベースにニョニャ風にアレンジしたものなのでしょうか?
  • 無題
Reiko 2008/11/12(Wed)18:20:38 編集
このお料理、私も好きです♪
日本人にも馴染める味つけで、さっぱりしていて
いくらでも食べれそうです。

ただ、現地で食べた経験がありません!!
いつもJ君と食べるのはホーカーのララとかホッケンミー・ワンタンミーなどのローテーションです(^_^;)
だから母の作る料理が私の「初めて」ばかりなんです。
逆に考えれば、Chieさんが美味しいと言うなら
初めて食べる料理が母の料理であれば
他のお店のお料理との比較ができるのかなぁ~?
私はラッキー★なのかもしれませんね(*^_^*)
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