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マレー半島モンスーン寄稿
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『この家を見つけられるかな?』、と私たちの本で紹介したマラッカのオン・ファーミリー。

プラナカン・スタイルの手作りカリー粉で有名なお宅です。

お宅ですから看板があるわけではなく、実際に本をご覧になって 『見つけられた人』 が何人もいるようです。

ここのカリー粉は、プラナカンの美人お婆ちゃん(今年83才)の秘伝のレシピで作られており、そのブレンドを知るのはお婆ちゃんと年齢不詳の息子さんの2人。

聞くと、各地から集めたベスト・クオリティーのスパイスを丁寧に洗い、もう一度天日干しにし、フレッシュなハーブ類をいくつか混ぜ合わせて挽いているそうです。運がいいと、挽きたてほやほやのカリー粉を買うことができます。

お婆ちゃんの隅を片時も離れず、しぶとく15種類の材料を聞き出した私たちですが、ブレンドの加減まではNG!

彼等の丁寧な仕事ぶりは地元の人たちからも一目置かれており、私たちもマラッカ訪問の際には必ず立ち寄る隠れた名所です。

旧正月前に訪れた際、カリー粉とともに売っているブラチャンが超レアものだ、という新たな発見をしました。

いつもマラッカに行くと、私たちを専門的な場所に色々と案内して下さる、チェン・フーテン寺院の修復にも携わる素敵な女性(タン・チェン・ロック家の撮影時にもお骨折りいただいた方)と一緒にオン家に立ち寄った際、彼女はここのブラチャンが売り切れと知り、あ~残念!と溜め息をつきながら、お婆ちゃんにどうしてないのか?と聞くと、最高のオキアミ(粒がそろった極小のもの)が水揚げされない限り作らないんだそうな。次にできるのは多分8月ね!と、7か月も先の気の長いことを言われていました。他で市販されているものとは別格のおいしさだそうな。

発酵させて固めて天日干しにする大変な作業を、お婆ちゃんと息子さん2人だけでするのですから、なるほど7ヶ月先になるわけね~~と納得したのですが、次回、夏にマラッカにいらっしゃる方で、東南アジアの発酵調味料系にご興味のあるかたは、是非とも購入されてください。

ブラチャンは必ず炒って使います。クサヤを焼いた時のように、かなりキッチンが臭くなりますので、キッチン・ペーパーに包んでそのままフライパンで空焼きするといい、とニョニャ料理研究家の方に教えてもらいました。

炒ったブラチャンとチリを合わせてドレッシングを作り、きゅうりと塩漬けした豚、ハーブ類などをさっと合えると、ニョニャ料理の簡単サラダ 「サンバル・ティムーン」 の出来上がり。炒った蝦の香ばしさが立つ、奥深い味わいのピリ辛サラダです。
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  • 無題
Miki 2008/05/07(Wed)12:09:55 編集
なぜちえさんはいつも、「ファーミリー」になるんでしょうね。日本語は普通「ファミリー」ですよ。
オン家の場合そうなるのですか?

ニョニャ風チキンカレーのつくり方は聞けば教えてもらえます。いろんなスパイスを使っていますが、日本人にとっても嫌味のない香りだと思います。
シンガポールでは入手できない「けしの実」も入っているとか。

あとここの自家製ブラチャンはシンガポールのカトンアンティークハウスでも売っているって、言ってませんでしたっけ?
  • 無題
おひるねさん 2008/05/07(Wed)15:44:50 編集
お2人の本を読み、マラッカにはこういった一見さんお断り風のお店や気質があることを知りました。
そして、マラッカ名物(黒砂糖?やこの調味料など)結構あるんだな、、というのも発見です。

食通の人となると行き着く先の味覚は「臭いもの?」だとか。このブラチャンもかなり臭いようですね~~。私はきっとお手上げです。



  • 無題
2008/05/07(Wed)21:26:30 編集
おいしそうですね

興味しんしんです(笑)
  • 無題
Chie 2008/05/08(Thu)02:49:44 編集
Mikiさん、

オン家は私にとって「アダムス・ファーミリー」も同然(詳しいことは次号のブログで)
なにしろスゴク「特別」な一家なのです(笑)

この貴重なブラチャンがカトン・アンティークハウスで売っているとは知りませんでした。
あそこのWee氏はなかなかグルメで、リトル・インディアにある知る人ぞ知るブアクルア(ブラックナッツ)屋さんでも大量注文していたみたいですね。
いつもお土産に持っていく日本の「洋菓子」をすごく美味しいと褒めてくれます。そりゃー日本の洋菓子は世界でも一番くらいの美味しさですが。
なにしろプラナカンにはグルメが多い。
Mikiさんも体験されているでしょうが、一緒にお食事に行くと大変です。絶対にどの店にも満足しません。で、結局は「我が家のご飯が一番おいしい」となる。
でも、これって料理の基本。とっても大切なことだし、贅沢で貴重なことですよね。


おひるねさん、大さん、


いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

このブラチャンはタイ料理の「カピ」なんかと同じタイプの発酵調味料です。
カピは比較的日本でも手に入りますが、このブラチャンは難しい。しかも家によって臭みの少ないもの(白っぽいくて発酵が薄め)のブラチャンを好む家もあれば、真っ黒に近い、臭臭のブラチャンを好む家もあるなど、家によってもブランドによっても様々なブラチャンがあるそうです。

まだまだ色々と研究をしますので、お暇な時にまたお立ち寄りください。
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