忍者ブログ
Admin*Write*Comment
マレー半島モンスーン寄稿
[35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28]  [27]  [26]  [25
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

6757c6de.jpeg福建省の旅のもうひとつの目的は、かねてから念願の「客家土楼」を訪れることでした。英語で「Earth Building」と書く土楼には、円形あり、方形あり、五画も八角も宮殿式やDの字型など約30種類以上もの形があり、中国全土に点在すると言われていますが、中でも福建省は客家の土楼がもっとも密集しているところなのです。
大好きな客家料理も是非客家の村で味わってみたい!と期待に胸は大きく膨らみました。

アモイから観光ツアーも出ている比較的行きやすい土楼に、南靖(現在は土砂崩れのため道が普通)と、漳州の平和土楼などがありますが、これぞ!という客家の土楼を見るならば、ここは少し足をのばして「永定(ヨンディン)」に行かなくてはなりません。現在、世界遺産登録申請中という「承啓楼」や「振成楼」などを含めて、約2万件の土楼があると言われている「永定」。

DH000120.jpg今回紹介する「永定県」の土楼の起源は、唐の時代にまでさかのぼると言われていますが、定かではありません。今あるものの多くは、明~清の時代に煙草産業などで栄え、巨万の富を築いた客家の人々が華麗なる土楼を建立したところとしても有名です。
円形(現実には中が空洞の巨大な輪っか)でできた円楼は地震に強く、台風などの雨風にも強く、もとは福建の人が考え出した世界に誇れる建築物なのです。かつて福建省を大地震が襲った時、円楼だけはびくともせず残ったと言われています。
ほぼ昔のままの造りを残す巨大な円楼に、今も人々が暮らす風景、おいしい客家料理との出会いを5回に分けてご紹介しましょう。

アモイから車をチャーターし、いくつもの山々を越えて約3時間半。のどかな棚田風景が広がりはじめ、川が流れる肥沃の地に突如として現れる巨大な円楼。そこが「客家円楼の王様」として名高い「承啓楼」です。

入り口の大きさに目を奪われて足元を見ないでいると、庭を跳ね回るニワトリたちを踏んづけそうになるので要注意です。土を掘り返し、中でじっと卵を産んでいるニワトリもいました。皆、赤茶色の毛がふさふさで丸々と太っており、いかにもおいしそう・・・・。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メール
URL
コメント
文字色
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret
  • 無題
Miki 2007/06/01(Fri)19:37:27 編集
すごい、の一言です。しかしまあ、すごい計画性を持って建てたもんですね。こんなに一族がでかくなると予想しながら建てたんでしょうか、それともすでにそんな大所帯だったんでしょうかね?
世界遺産に申請中ですかあ。私だったら、ヘリテージ・ホテルにしたいな。だけど糞壷じゃあ、死ぬね。
  • 客家土楼
Chie 2007/06/03(Sun)01:33:16 編集
そう、この承啓楼の唯一の弱点は「糞尿」です。ここさえクリアすれば世界遺産として世界中から人たちを呼べるでしょう。ヘリテージ・ホテルも夢ではありません。
一族がでっかくなっていったのか?そこに住み着いた住人は皆、同じ名字にすること、と決めたのか?時代によって違うと思いますが、流浪の民であった客家の謎でしょうかね。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
  • ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
  • プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
  • 便利ツール
Amazon 私たちの書籍もアマゾンでお求めいただけます
  • 最新コメント
[02/25 Chie]
[02/24 らんこ]
[02/24 Miki]
[02/24 らんこ]
[01/22 平岡弘子]
  • ブログ内検索
  • カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
  • 最新トラックバック
  • バーコード
  • カウンター
  • アクセス解析
  • バーコード
Copyright © マレー半島モンスーン寄稿 All Rights Reserved.*Powered by NinjaBlog
Graphics By R-C free web graphics*material by 工房たま素材館*Template by Kaie
忍者ブログ [PR]