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マレー半島モンスーン寄稿
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私たちの著書を書店で見つけて大喜びしてくださった、という女性、Tさんからメールをいただきました。しかもタイ経由で私たちの本にたどり着いた、というのですから驚き!

Tさんは世界中を旅行され、バンコクに住んでおられた方で、東南アジアの東西折衷様式の古い建築物が好きで、街歩きをしては写真撮影を楽しんでこられたそうです。
プーケット島のプーケット・タウンでプラナカンの建築を見つけたときに大変興味を持たれ、資料を探されたそうですが、あいにくタイ語のものしか入手できなかったとか。
そんな貴重な資料をご丁寧に郵送してくださいました。
せっかくなので、ここで一部を皆さんとシェアしたいと思います。

プーケットのプラナカンはプーケットで鉱山が見つかったときにペナン島から移住したグループだそうです。2年前のシンガポールでのプラナカン・コンベンションのときにプーケットのグループがシンガポールを訪れ、そのときにご本人たちにお話を聞かせてもらったことがあります。去年末のコンベンションはプーケットで開催されたのですが、本の執筆で出席できませんでしたが、行った人たちからは「さすがホスピタリティのタイ、素晴らしい内容だった。またプーケットタウンにマラッカのような街並があるのも驚いた。見どころもあり、食べ物もおいしかった」と大好評でした。
プーケットは3年前の大津波以降、観光客の誘致に必死で、プラナカン・コンベンションの催行にはタイ政府観光局のバックアップも大きかったと聞きます。しかし実際にプラナカンの遺産がプーケットに残っているというのはプーケットの観光資源となるに違いありません。
Tさんはプラナカンに関する予備知識もないのに、プーケットでプラナカンの建物に魅せられ、資料収集までしてこられたのです。彼女の目の付けどころもすごいと思いますが、実際にそれくらい魅力的なものだったのだろうとも思います。

最近、プーケットにも新たにすてきな隠れ家リゾートが次々とできており、観光客も着実に増えてきているそうです。先日、「プーケットの歴史に重要な位置を占める錫鉱山をイメージした」風変わりなリゾートができたというニュースリリースをいただきました。単なるビーチリゾートのみならず、豊かなタイ文化が息づくプーケットで、プラナカンたちや19世紀の歴史遺産に触れてみるのもいいものだと思います。

Tさん、資料送付、本当にありがとうございました。
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  • 無題
2007/08/14(Tue)05:58:39 編集
こんな美しい建物がプーケットにあるなんて
おもってもみませんでした。

 こんな歴史をたどるのはとても楽しいです。

 また是非こんなおはなしご紹介ください

  • Tさんありがとうございました
Chie 2007/08/17(Fri)13:57:29 編集
椰子の木がそよぐ庭に白亜のコロニアル建築。
絵葉書で内部を垣間見ただけですが、古きよき時代のラッフルズ・ホテルをもしのぐ豪華さですね。
美しいタイルの床、中庭を取り囲む風景の美しさに
思わずひき込まれました。
プーケットも単なるリゾート地という宣伝だけではなく、こういう文化的なものも織り込んでプロモートしたら、もっと素敵なのに、、、と思います。

プーケットにおけるプラナカンの研究はこれからのわたしたちの課題のひとつです。

Tさん、貴重な資料を本当にありがとうございました!心より御礼申し上げます。
  • 綺麗ですね!
おひるねさん 2007/08/18(Sat)00:23:56 編集
プラナカンの本を買い、一番印象に残ったのが重厚、かつきらびやかなプラナカンのお屋敷でした。

プーケットにもこんなに素敵なお屋敷があるなんて、わたしも機会があったら是非お屋敷巡りをしてみたくなりました!
これからもこんな風景をもっと見せてください。
  • 嬉しいです
T 2007/08/18(Sat)16:00:50 編集
Tです。ご丁寧にご紹介下さり有難うございます。「美しきプラナカンの世界」のお写真、どれもとても素敵で見ているだけで幸せな気持ちになります。次作の出版を楽しみにしています!

プーケットタウンにKOPI de Phuketという可愛らしい珈琲屋さんがありました。KOPIはマレー語でコーヒーのことですよね?シンガポールではArmenian Kopitiam というお店を見かけたのですが、Kopiが付くということはマレー文化と何か関係があるのでしょうか?自分としてはアルメニアに関係がある通りなのかな、と思って写真を撮ってきたのですが。
  • 無題
Miki 2007/08/18(Sat)22:47:21 編集
おひるねさん
ペナンもプーケットも単なるビーチリゾートの島というイメージしかない中にもこんな文化が隠れていました。日本のマスコミに露出していないところはアジアにもまだまだあると思います。私は20年くらい前に初めて上海に行って、アールデコなど1900年頃の西洋建築が並ぶ上海にはまりました。あの当時は廃墟のような状態で、よっぽどのもの好きな日本人くらいしか上海には目を向けていませんでしたので、今の日本での上海ブームには本当に驚かされます。とにかく、日本人の知らないアジアはまだまだいっぱいあります。

Tさん、プーケットのプラナカン文化がもっと注目されるようになるといいですね。シンガポールのアルメニアン・コピティアムというのは、おそらくアルメニア通りにあったからではないでしょうか。アルメニア通りにはアルメニア教会があります。アルメニア人のコミュニティーがあったというわけではなく、教会があるためその名前がついたと考えた方がいいかもしれません。アルメニア人は植民地時代のシンガポールでも少数派でしたが、ペナンのE&Oホテルやラッフルズ・ホテルの創始者サーキーズ兄弟がアルメニア系だったように、社会的に高い地位についていたのは確かです。Kopiはマレー語でコーヒーです(中国系の人たちもコピといいます)。この地にコーヒーをもたらしたのは誰でしょうか?アルメニア人ではないと思いますが、ポルトガル人?その辺まだ研究していませんが、当地でコーヒーといえば海南人です。海南人はマレー半島のコーヒーショップ商売を独占していました。ちなみに、マレー人のコーヒーショップではコーヒーはあまりおいしくありません。
  • コーヒーにちなんで・・・・・
Chie 2007/08/19(Sun)14:56:24 編集
シンガポールやマレーシアの暑さの中で「すするコーヒー」ですが、多くは強烈に甘くて、これが本当にコーヒーなの??というものが多いですよね。
もちろんブラックもありますが・・・・・・

でも不思議と気候風土にあっていて、そんなコーヒーでもおいしく感じられてしまうのです。

プラナカンたちの多くも、紅茶よりも「コーヒー党」だったと聞きます。


ちなみにシンガポールではコーヒーショップというのは「喫茶店」ではなく、食べ物も出すお店をさします。
シンガポールで本当に美味しい料理を味わうならば、レストランでも屋台でもなく、この「コーヒーショップ」が狙い目です。
以前にもブログで紹介したことのあるゲイランあたりに行くと、おいしい料理を出すコーヒーショップがずらりと並んでいますよ。
  • 有難うございます
T 2007/08/20(Mon)20:12:47 編集
詳しいご説明を有難う御座います。コーヒーショップ商売を独占していたのは海南人なのですね。福建人が先にやって来て優位な地位を占めてしまったから儲けは少ないけれどコーヒーショップを始めたのかな?

次回シンガポールに行きましたらコーヒーショップで食事をしてみます!
  • 無題
ML URL 2007/08/22(Wed)06:41:51 編集
アルメニア人は海外で結束が高いといわれていますが、シンガポールにもそんな流れがあるとは驚きました。コミュニティがないのに教会があるというのも、やはり相当に力を持った人たちがいた証なのでしょうね。いや深いです。
  • 無題
Miki 2007/08/22(Wed)09:38:45 編集
MLさん、
失礼しました。コミュニティーがなかったというのは、その場所にあったわけではない、という意味で、シンガポールには(そしてペナンにも)コミュニティーは存在したと思います。ただし、非常に少数でした。にもかかわらず、シンガポールで最古のキリスト教系の教会がこのアルメニアン教会です。アルメニア人って小規模ユダヤって感じですよね。私はアルメニア人にはあったことがなく、モスクワでマフィアみたいなのを見かけるぐらいしかありませんでした。アルメニアというと、ウォッカのアララットを思い出す私。コーシカの夜。懐かしいですね。
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