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マレー半島モンスーン寄稿
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オランダ広場からチャイナタウンに入るといきなり目に入る大きなマラッカ土産の店。
最近できた新しいお店です。
私たちは立ち寄る時間すら作れませんでしたが、菓子土産などを売っているとか。
今そんな新しいお店があちらこちらに出来ています。

でも私たちの好きなマラッカはそんなマラッカではない。
川を塞き止めてまでしないといけないリバー・クルーズやら観覧車にイルミネーション、歴史遺産の街にどうしてこんなものが登場しなくちゃいけないのか。
素朴なマレー・ビレッジが残るカンポン・モルテン(マジェスティック・ホテルの対岸あたり)へ行く橋も、クルーズのために取っ払われてしまい、現在は遠くの方までぐるりと回っていかないと村へ行かれなくなりました。ここのカンポンでは内部を見学させている家もあったのです。立派な見どころの一つだと思うのですが。

ジョンカーの街並(平日)左にロイヤルプレス。

でもそんな開発の陰でひっそりと残っているお店もマラッカにはまだあります。
昔ながらのコピティアム、よろず屋さん、職人のひとたち。あのジョンカー・ストリートにもまだそんな店がわずかですが残っています。観光客相手のブティックや土産物屋がひしめくこの通りで古いマラッカを探してみました。


IMG_0432.jpgジョンカーで私が惹かれるのはロイヤル・プレス。プラナカンの宝飾品を扱っているバン・オンの向かいにあります。「洛陽印務局」の渋い看板を掲げる素敵なプラナカン・ハウスの印刷屋さん。店の奥にはもう使われてないけど旧式の印刷機が残っています。
実はここではババ・カレンダーを毎年刷って売っています。ババ・カレンダーとはマレー語と英語で中国式カレンダーと西洋式カレンダーを合体させたもの。実は見ずらくて機能的ではないんですが、私はその渋いデザインに一目惚れ。

「ババカレンダーください!」と毎年来る変な外国人は私くらいのものなので、お店のオバさんとも顔見知りに。今回はついに家の奥まで見せてもらいました。すばらしい家なのに、ごちゃごちゃといろんな紙が山積みでほぼ物置状態。でも趣味の悪い土産物屋になるよりはまだましです。




そして今やシンガポールおよびマレーシア全土で買えると思われるAik Cheongのコーヒー。ここマラッカが発祥の地で、今でもジョンカーストリートに本店が残っています。といってもそこらへんの雑貨店みたいなノリの店なんですけどね。手軽に味わえる3in 1(コーヒーパウダーに、ミルク、砂糖も入ってるもの)のパッケージも揃ってますが、香り高い豆のままでも販売してます。
Aik Cheongのウェブサイト
http://www.aikcheong.com.my/main.html


IMG_0441.jpgAik Cheongの店からチェンフンテン寺へ行く道には何軒もよろず屋さんや、乾物店、ココナッツを売る古い店が並んでいます。そのうちのよろず屋さんなどでもいろんなコーヒーパウダーが売られています。Aik Cheongのファミリーの嫁が離婚して自分で立ち上げたというコーヒーブランド、ローズカフェのパウダーもありました。絵柄がかわいくて素朴ですね。乾物屋のおじさんに、「ローズカフェの方が美味しいよ」と言われて買ってみましたが、さて・・・?



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  • マラッカ詣で
ヴァトカ千秋 2009/03/10(Tue)14:24:24 編集
はじめまして。先週マラッカにいきました。「プラナカンの世界」を手にして。
おっしゃるように「不必要な開発もの」に違和感をかんじました。
それにしても、この本すごく素敵でとても役にたちました。 ありがとうございます。
ババチャーリーリーのお店に行きたくて、なんとかたどり着きお勧めのスィーツもしっかり買いこみました。
女主人(ニョニャ♪)のお嬢さんがお店をきりもりされてましたが、本を見せると「この写真みてー」と著者のお二人が映っている写真をみせてくれましたよ。
すごくうれしそうでした。 
御菓子はどれもおいしくて帰りの列車の旅がますます楽しくなりました。
今シンガポールに住んでますがもうすぐ日本に帰国します。
その前にカトンにもいかなくては! 
時間がないのですが本を片手に見れるだけみたいと思っています。
ひとつ質問なのですが、HPに出ていたババハウスとGTライ氏のババ・ミュージアムというのは別ものですか?
どちらも訪ねてみたいとおもっているのですが、ババ・ミュージアムの場所がわかりません。
よろしかったら教えてくださいませ。

いろいろと感動をおつたえしたいことは尽きません。
何度手にとってもうれしくなる本にとても感謝する者です。
  • ヴァトカ千秋さん
Miki 2009/03/10(Tue)16:54:29 編集
コメントありがとうございます。

先週ですか??
私たちと同じときか、それかもう少しあとだったのですね!暑くて死にそうでしたでしょ??

ババ・チャーリーのところまで行かれるとは、ご苦労さまでした。あの本が出た後に、ヒーレンストリートの裏の毎週土曜日のパサマランでもチャーリーのクエが買えるとわかり、こちらのブログでもご紹介したのですが、わざわざあの工房までいらしたのでしょうか?
でもあの工房、見学するの面白いですよね。

HPの方でちょっと混乱させてすみませんが、ババハウスとババミュージアムは同じです。
ただGTライ氏起用はオープン間際になぜか中止されてしまいました。
資金不足とのことでしたが、実情はよくわかりません。生きたビビックに会えるチャンスなんてもうないのに、激しく残念でなりません!

GTライ氏は結構カトンのルマビビに出没してますよ。
  • 千秋さん つづき
Miki 2009/03/10(Tue)17:05:51 編集
シンガポールをもうすぐお発ちとのこと。
カトンよりも街並はブレアロードの方が素敵です。

Kampong Bahru Rd.にあるGuan Antiquesは気安くアンティークを見せてくれますし、プラナカンものじゃないアンティークだと結構手軽な値段で買えます。プラナカン・タイルもシンガポールでは一番リーズナブルな値段では(たしか1枚25ドルくらい)。

散策のあとは並びにあるハイランダー・コーヒーでご一服。
スタバよりおいしいですよ。
http://www.highlandercoffee.com/index.html

本で紹介しているカトンのJoo Chiat Rd.のプラマカンというお店はKeppel Club(セントーサ島対岸あたり)へ移転、Casa Bom Ventoは閉店しましたのでご注意。
  • プラナカンのタイル
千秋 2009/03/10(Tue)21:05:24 編集
早速のお返事ありがとうございます!
2月28日ー3月2日の日程でした。泊まったのはおすすめのホテルプリです。 暑かったです~。
チーマンションは本で書かれていた通り改装中でしたが、その前の部屋に泊まりました。 
ベストロケーションの宿でしかもショップハウス。本のおかげです。
チャーリーリーのアポン・バークアをどうしてもたべたくてホテルの人にきいたら「昨日だったら近くでたべられたのに!」って。
それであきらめられず電話して予約してもらい翌日買いにいったんですよ。
おいしかったですよ~。 インド料理にイドリーとかウッタマというのああって味はにてました。
でもバナナキャラメルソースは意外中の意外。
素朴でおいしかったです。
あの本のページに載っているものはほとんどいただきましたよ~。
クエ・ブランダとクエ・バンキッは残念ながら売り切れでした。
そうそう、ONGファミリーのカレーパウダーだってちゃんと買いました。
本の方がでてきて売ってくださいましたよ。
でも、あのファミリーがそんなことになっているとはつゆ知らず。 いい買い手がつくとよいですね。
そしてプラナカンタイル。 行きましたよ、シャリカット・アブドゥル。 ヒーレンstのほうにいきました。タイルもあって迷いましたが断念。
本当に気に入ったものがなかったので。でも本のカバーにたくさん並んでるタイルの写真。 これがつやつやできれいなのでタイルもってなくてもいいや、という気持ちになりましたね~。 
そうはいってもGuan Antiquesのご紹介ありがとうございます。 見に行こうと思ってます。
またまたお願いなのですが、プラナカン食器のレプリカを売っているお店をご存知でしたらおしえていただけませんでしょうか? シンガポール記念に買いたいと思っています。
ババハウスの件もありがとうございます。スッキリしました~。
ババチャーリーリーのお店の写真のなかにもCTライ氏のお写真があったような・・・どこかでお会いできたらよいですが~。
そうそうお二人の写真があったと先ほどもうしあげましたが、ご一緒にうつっているのはあのチャン・キム・レイ氏ですよね?
ババチャーリーのお嬢さんが、さかんに「すっごくいい人なの! 撮影のときにお皿かしてくれたのよ」って。
なんかあの本にはもっともっと書ききれない素敵な秘話がありそうですね。
これからもいろいろ教えてくださいね~。
イポーの旅も本になるのですか? 楽しみにしています。
  • 千秋さん
Miki 2009/03/11(Wed)10:02:14 編集
プリのあのスイートにお泊まりになったんですね??
チーマンションが目の前に見える、2階のですよね?
なんと!その部屋に27日までチエさんが泊まってたんです〜

本当に入れ替わりですね!
あの部屋、チエさんが泊まったときは全部電気停電とかなった日もありましたが、大丈夫でした(笑)?

千秋さんはインド料理のこともよく知ってらっしゃるようですね。あのアポム・バークワも元を辿ればインドのスナックから来ているそうです。でもニョニャ・バージョンのバナナ・キャラメル・ソースもいけるんですよね。

チャーリーのところの写真、どんなのだか覚えてませんが、多分一緒に写ってるのはババ博物館のキムレイおじいちゃんでしょう。マラッカ滞在中はほぼ毎日つきっきりになってくれます。プラナカンの人ってケチか難しい人が多いので、誰も本物のアンティークを撮影に貸与してくれるはずないと思ってたら、「ニョニャ・クエは華やかなニョニャウェアでなくてはいかん!」とあちら自らお皿の提供をしてくれたんです!

プラナカン陶器のレプリカは、カトンのお店でも売っていますが、同じレプリカでも微妙に違うんです。発色のいいのが揃っているのはルマビビ。値段も肝心ですが、発色の悪いくすんだのを売ってる店もありますのでご注意。ジュロンの奥地に「陶光」Thow Kwang Dragon Kilnという工房があり、こちらはたくさん種類がありました。もちろん工房で焼いてるのではなく、中国から仕入れてると思います。場所はLorong Tawas, シティからはPIEを行き、南洋工科大学のちょっと手前、Jalan Baharで降ります。それか、私の友人のクリスティーンにご連絡ください。
christineong@krisdecor.com
ただ在庫が少ないことが結構あります。

イポーも本にしたいですけど、日本ではあまりにもマイナーなので日本の出版社から出すのはまず無理でしょう。世界遺産になったマラッカ・ペナンですら、日本ではほとんど話題に上りません。
  • 無題
千秋 2009/03/11(Wed)21:37:14 編集
MIKIさん、おへんじありがとうございます!
チエさんがお泊りの後に私たちが泊まったんですね~。偶然とはいえ、ご縁をかんじてしまいます。
実は予約をいれたときにスイートしかない。でもスイートにはジャグジもある、ということだったんですが、行ってみるとジャグジはない。どうして?ときくと「あなたたちの部屋は一番よい部屋なのよ。(なにか文句あるの?)」という雰囲気でやんわりかわされてしまいました。 結果的にはとてもよかったですけれど。ちなみにジャグジのある部屋は1階でビューはないそうです。
幸い停電などのトラブルは一切なく、とても快適にすごすことができましたよ。
しいていえば造花のバラの花瓶はいらなかったとおもうのですが。

ところでプラナカン器情報もありがとうございます。
私ときたらまだルマビビにもいっていないんです。
誰か一緒に行く人をさがしているうちにシンガポール生活も今月でおわりなので焦っています。
なんとしても一人でもいきます。
それとプラナカン美術館オープンの日に列にならんで入場したのですが、あの日外でプラナカン協会のブースをみつけて、そこで小さな器を買いました。
それは協会お墨付きのものらしく染めもよくリーゾナブルでした。緑の地にピンクのものです。次は黄色のころんとしたものがほしいと思っています。
まずルマビビをみてから陶光にいこうかしら。
バスにのってがんばります!

ところでうちは主人がインド人ですのでインド料理は多少知識があります。
プラナカン料理には共通のスパイスも多いです。
漬物のアチャールはサンスクリット語からきていると思いますよ。作り方も似ています。
もうすこし長く入れたら料理教室などにも参加できたのになあと残念です。
HPでお勧めされてる本をどれか買ってべんきょうしたいと思います。
それから文化的にもインドとペラナカンは似ているところあり興味深いです。

それにしても私はもともと事前に調べて旅行するほうではなく、今回のようにじっくり読んでマネをするようなことはいままで全くなかったんです。
でも細かいところがツボにはまるというか、信頼できる情報満載でした。
あのフロリダウォーターには驚きました。
何年もさがしていたものですから。 マラッカにあるの?と。
もちろん買いにいきました。

イポーもペナンも私は行きたい!
マラッカだってもっと知られてよいところなのに残念ですね。
でもむしろこれから来るような気がしてなりません。




  • 無題
Miki 2009/03/12(Thu)11:10:22 編集
プリのそのお部屋に、食べきれなかったオンデオンデを泣く泣くそのまま置いて来たんですが、千秋さんいらしたときなかったですよね(笑)。

プリはサービスとか態度があまりよくないのが難点です。でもかなり人気があるので強気ですね。たしかにあの通りでは一番まともなホテルです。

アチャーはもともとはインドから来たもので、マレー人も作るようになり、プラナカンのアチャーはどちらかというとマレーのに近いです。クリスタンの人の作るアチャーは甘酢漬け。あとクリスタンの人たちのマンゴー・ピックルスとかはほとんどインド料理ですね。

マラッカにはチッティーとよばれるインド版プラナカンの人たちもいて、しゃべる言葉も衣服もほぼ同じ、古い移民同士、影響しあってきたのでしょうね。

では残り少ないシンガポール生活、たっぷり満喫されてください。スーパーなどでもたまに売ってるPeriplusの廉価のミニ・レシピブック・シリーズにもDavagiさん著のものがあります。安いし、軽いのに内容も良いのでおすすめです。
  • 無題
Taiki 2010/04/05(Mon)10:55:42 編集
東京の人、大阪ペラナカン陶磁器を購入希望ですか?してください09091088591で私を呼び出します。私はシンガポールからいくつかの陶器を持参した。私は大阪で4月8日、東京4月12日までまでになります。ありがとうございます
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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