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マレー半島モンスーン寄稿
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プラナカンとは関係ありませんが、マレーシアを紹介するイベントが東京で開催されます。
マレーシアに興味のある方は行ってみませんか?

詳細は下記の通りです。


マレーシアの夕べ2008 in 東京」のご案内
 
昨年独立50周年を迎えたマレーシア。  リゾート地として人気のマレーシアは、海外生活をのんびり楽しむロングステイ、熱帯の自然を満喫するエコツアー、忘れられない時間を過ごすホームステイや修学旅行。  今年世界遺産に認定されたマラッカやペナンなど歴史文化遺産を巡る観光も加わり、さまざまな目的で訪れる人が増えています。    この度、マレーシアから民族舞踊団や、各州のホームステイ・コーディネーターなど50名からなる観光ミッションの来日に合わせて、マレーシアの魅力をビデオやスライド、  そして華やかな民族舞踊ショーでご紹介するイベントが開催されます。  素敵な景品が当るお楽しみ抽選会もございますので、ご興味のある方はご参加ください。


<日 時>  2008年11月26日(水) 19時〜20時30分

<場 所>  内幸町ホール (東京都千代田区内幸町1−5−1)  
JR・地下鉄新橋駅から徒歩5分
http://www.uchisaiwai-hall.jp/

<プログラム>
18:30 開場・受付
19:00 主催者挨拶
19:05 マレーシアの魅力を紹介(ビデオ・スライド上映)
20:30 国立舞踊団&スリ・ムラユ舞踊団 民族舞踊ショー
20:10 お楽しみ抽選会 20:30 閉会

<参加費>  無料(定員170名)

<主催>  マレーシア・ホームステイ協会

<お申し込み>  
�お名前 �ご参加人数を明記したメールを下記までお送りください。
「マレーシアの夕べ2008」事務局 日本マレーシア協会まで
jma@jt8.so-net.ne.jp  
定員に達し次第、申込は締め切らせて頂きます。
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満開だった東京の桜もあっという間に花びらが舞い溢れています。桜は散り際が一番美しいですね。

さて、2人とも忙しかった3月ですが、日本マレーシア協会の方からご案内をいただき、マレーシアの民族舞踊を見てきました。
この踊りは「世界舞踊祭2008」という2日間に亘る催しの中で披露されたもので、舞踊祭のパンフレットを読むと、もともと長野オリンピックの芸術文化祭プログラムから始まり、第10回までに100か国以上のダンス上演をめざすとともに、日本の優れた舞踊も上演し国際交流を広める、と書いてありました。今回はその第7回目にあたります。

私が見に行った日はマレーシア舞踊以外にルーマニアやサモア、ロシアのバレエを日本に広めた著名な舞踊家オリガ・サファイア女史が振り付けたバレエや、珍しい白拍子の舞などが催され、民族舞踊愛好家で会場は大賑わいでした。
楽しみにしていたマレーシアの舞踊を披露したのは2000年に日本初のマレーシア民族舞踊団として設立された『ムカール・ブダヤ』舞踊団。この日の演目はマレー半島北部クランタン州に伝わる『ガロン』という優美な王宮舞踊、プラナカンが愛好した『ドンダン・サヤン』、ボルネオ島のオランウル族のプリミティブな踊りに、『ピリン』というお皿の踊り。マレー半島東海岸の『ディキール・プトゥリ』という賑やかで愛らしい踊りの5演目。

DH000020.JPGお目当てのドンダン・サヤンは、本来は男女などペアが掛け合いで歌い合うマレーの歌で、一定のメロディーにあわせ、歌い手らが即興で歌詞を作ってやりとりするもの(テーマは主に恋愛ですが、日常のことさまざままなことを歌うそうです)。もともとマレーの芸能でしたが、昔からことにプラナカンが愛好してきたエンターテイメントのひとつ。今回はそのドンダン・サヤンの曲に踊りを振り付けてのお披露目でした。
© 世界舞踊祭

華やかなサロン・クバヤを身に纏い、鮮やかなスカーフを自在に操りながらの踊りは実にのびやか。大きな動きはなく、リズムに乗っての前後左右の軽やかな足さばきは、「とある昼下がり、プラナカン・マダムたちのお楽しみの時間」 を思わせる、上品で優雅な雰囲気を漂わせていました。しかも皆さん綺麗な人たちばかり!

五つの演目を見て痛感したのは、マレー半島とは一言では言い尽くせないバラエティー豊かな民族性。
衣装ひとつ取っても全然違う国かと思うほどガラリと変わるのです。それにボルネオ島のダイナミックな踊りも加わるのですから、改めてマレーシアってデッカイんだなぁ~、そしてまだまだ知られていないユニークな文化を持つ場所が沢山あるんだ!ということを知った素敵なひとときでした。

ちなみに「ムカール・ブダヤ」でマレーシア舞踊を体験してみたい方は下記までお問い合わせ下さい。
気軽に体験練習もできるそうですよ!  
日本マレーシア協会 03-3263-0048まで。
巷では膨大な数のレシピ本が出版されていますが、満足のいく本に出会えるのはおそらく1年に1冊もありません。
最近はとくにお米の研ぎ方すらしらないような「超初心者むけ」の本がたくさん出ていて、きっとそれが売れるから、出版社もいわゆる料理研究家も、こぞって似たような本ばかりを出すのでしょうが、本来料理好きな人たちはどう思っているのでしょうか。

最近、そもそもレシピとは何か?について考えさせられることがありました。

先日、プラナカンのおばあさんと一緒にマレーシアのケランタン州の料理を作ることにしました。急に思いついたので時間がなく、レシピは現地からではなくネットで見つけてそれをプリントアウトして持って行きました。

レシピの紙を見ながら、分量を調整している私を見て、おばあさんは呆れながら「私はこんな風に料理はしたことがないわ」と言いました。「分量とか手順は全部頭に入っているからね。」と。

そのあとも料理談義をしながら、前回のブログで紹介したマラッカのマーティンさんのアチャーの話をしました。私は「彼のアチャーの野菜はね、本当に見事なくらい日干しされていて、くるっと曲がっている。私はペナンニョニャ料理の本のレシピ通りにやったけどどうしてもああはならない」というと、おばあさんは「レシピ本にすべての秘密が書かれているわけないじゃない?」といい、どうしたらうまく日干しできるのか秘密を明かしてくれました。そして彼女はこうもいいました。「プラナカンはね、とても利己的なの。秘密をただでは教えないわよ。私も何人かのレシピ本を見たけど、私が見れば、『ああ、わざと間違えているな』『嘘を書いてるな』ってわかるわよ。ありえない材料に替えていたり、コツなどをちょこちょこと抜いたりして、絶対自分の味にはできないように書いてあるわよ」と。
彼女いわく、レシピというものは本来その家の味を作り出す「秘密」であり、口外するものじゃない。先祖伝来の味の秘密を口外したら、ご先祖様に申し訳ない、と多くのプラナカンの年寄りたちは思う、というのです。

ただ、時代は変わりました。女性なら必ず料理のたしなみがあって、家族のために主婦が料理をする、という時代ではなくなりました。プラナカンの多くの家でも女性が料理をすることをやめ、外食に頼る日常が多くなり、プラナカンなのに何も料理できない女性がたくさん増えています。これはプラナカンに限ったことではありません。ニョニャ料理のレシピはずっと門外不出でしたが、レシピ本が世にでるようになったのは、こういう傾向が強くなった1960年代頃からだそうで、今やニョニャ料理のレシピ本は腐るほど出ています。

最近研究しているクリスタン料理と関係の深いマカオ料理の本について読みました。この本を書いたのはマカオ人ではなく、外国人女性なのですが、彼女はマカオ人のいろんな家を取材してマカオ料理のレシピを集めました。大変な作業だったと思います。多くの家では口頭のみで伝えられ、記述されて残っているものはほとんどありませんでした。それでも、息子がアメリカに留学し、自分の家の料理が食べられなくて可哀相と思った母親が息子のために書いたレシピなどを入手することができたそうです。

レシピというのは、本来その家の味を伝えるものなんだ、と初めて気づかされたような気がします。だからお年寄りの世代では、本を見ながら料理することなどなく、すべて母親や姑をやっているのを見て覚える、身につけるのが普通だったのでしょう。レシピは正しい、間違っている、というものではなく、「うちではこのやり方、この味」というのが本来の姿なのでは、と。

もう一人、私の友人のプラナカンの料理研究家に、Tan Gek Suanさんという年配の女性がいます。彼女は2冊のレシピ本を出版していますが、その本には写真というものがついていません。そのためこのレシピ本を売るのに相当苦労されたそうです。
あるとき、ある女性から「レシピ本がほしい」と電話があったのですが、写真がついていないのを知ると「要らない」と拒絶されたそうです。しかし、本当に必要なのは写真ではなく、レシピの中身、のはずです。たしかに写真があれば見た目もよいし、わかりやすいです。でも一番重要なのは写真ではなく、レシピの質です。しばらくして、その女性から「雑誌にでていたあなたのレシピでやったら、本当においしかった。やっぱりレシピ本が欲しい」と電話が来たそうです。スアンさんのレシピ本には家伝来の味に近づけるよう、手順が丁寧に書いてあります。欧米の料理研究家に絶賛され、何冊も注文を受けた、と言ってました。わかる人にはわかるのですね。でも写真付きで出版したら、もっとよかったですけどね。

よくレシピ本を見ながら料理を作ると、「あれ、この食材はどこに使うの?」とか「本当にこんな量でいいの?」とか不思議な箇所を見つけることありませんか?
あれは「わざと」そうなのか、それとも編集ミスなのか?
それでなくても説明の足りない本はたくさんありますね。でも、巷では「カンタン」がキーワードの本が人気なのだそうで、複雑な手順を書いたレシピ本は本当に少ないと思います。中華料理なんて特にそうじゃないでしょうか。本場で食べる蝦がどうしたらあんなにぷりぷりになるのか、知りたくて知りたくて仕方がありませんでした。特に飲茶の点心なんて真似できません。でも大概の本には蝦の下ごしらえのコツすら書かれていません。ただ「蝦とひき肉を混ぜる」としか・・・。また書いてあっても、一番肝心なところが抜けていると思います。それか著者自身知らないのか?

ニョニャ料理本でも「(ハーブやスパイスなど)混ぜ合わせたペーストを油で炒める」程度しか書かれていないことが多いですが、よくて「香りが出るまで炒める」と書かれている。何をもって「香りがでる」なのか、初めての人ではわかりません。だって、ハーブやスパイスですから何もしなくても香りが強いです。それを「香りが出るまで」と言われてもどのレベル??ということになります。本当はペーストから油が分離してくるまで、色が変わるまで、そして香りの質が変わるまで、しっかりと炒めなくてはニョニャ料理では失格だそうです。それは大体30分ほどかかります。弱火が基本ですが、弱すぎてもだめです。途中の火加減も大切です。こういうものは「年季」に裏付けされた技術ですよね。(例のおばあさんに脇から「火が弱すぎる!」「まだまだ香り出てない!」とガンガン文句いわれながらペースト炒めをやらされました。こんな人が姑だったら・・・。)

私は複雑でもいいから、年季に裏付けされた技術、こういう手順がかかれた、手抜きのないレシピを集めた本があったらな、と思います。
プラナカンに言わせれば、「それはずうずうしいというもの」、なのでしょうけどね。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで15年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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