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マレー半島モンスーン寄稿
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4月よりプラナカン博物館が改装のため休館することになりました。



休館スケジュールは
2019年4月1日から~再開予定は2021年、半ばとのこと。

2年以上もお休みになるとは寂しい限りです。
しかもシンガポールの工事は延びる事が多いので、本当のところはいつリニューアルオープンするのか?わからないですね。

この春シンガポールの旅行を計画されている方、まだ博物館にいらした事の無い方、是非お早目にお出かけ下さい☆☆


新しくなる博物館も楽しみですが、ウルトラ・モダンに改装されないことを願うのみです。





 


https://www.peranakanmuseum.org.sg/


 


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日本から取材にいらっしゃるメディアのお世話を何度かしていますが、ほとんどの方が同じ勘違いをされていることが多いようです。


多分基本的すぎて、今さら聞けない?それとも、まさか勘違いしているなんて、と気がつかれてないのかもしれません。


それが「マレーシア」を「マレー」と呼ぶこと、


さらに「中国系マレー」「インド系マレー」という言い方。

マレーシアやシンガポールに住んでおられる方なら、「アラマ!」ですよね。


「マレーシア」は国名、「マレー」は人種とかその言語、文化。


まず、どうやらご存知ないのかもしれませんが、この世界にはマレー人という人種が存在します。「マレー」は人種をさします。国ではありません。こういう人たちです。

マレー人はマレーシアやインドネシアの東南アジア一帯だけでなく、アフリカにも分布しています。


 


「マレー人」は人種であり、


マレーシア国民を意味する場合は「マレーシア人」「マレーシアン」と呼ばなくてはなりません。


 


ですから、「中国系マレーシア人」「インド系マレーシア人」が正しい言い方です。


 俺たちゃマレーシア人。マレーじゃないよ。



なんでも略していうのがお好きな日本人からしたら、マレー、マレーと言いたくなるのかもしれませんが、マレー人にとっても華人やインド系の人にとっても、失礼になります。


 


シンガポールも基本的に同じ人種構成です。でもシンガポールで華人に「マレー」呼ばわりする間違いはまずありませんね。ときどき区別の付かない人もいますけど(笑)。


 



それから、ババのことをババニョニャと呼ぶのはとっても変です。なんだかしりませんが、いつの間にやら近年マレーシアではババニョニャって呼ぶようになったんですよね。シンガポールでは今でもないと思いますけど。ババのことを知らない、あるいは自称ババニョニャのマレーシア人に限って、そう呼ぶのです。これは生粋のババの人たちからお怒りを買っていますよ。


多分、私の推測ではマラッカの「ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館」の影響では?ですから、今、彼らの名称は「ババ&ニョニャ・ヘリテージ博物館」に直しています。


そしてもっとひどいのが、「ババニョニャ民族」という日本人。彼らは民族ではありません。コミュニティー、グループと考えるべきです。江戸っ子を江戸民族と呼びますか?それと同じなんです。彼らは民族的には華人、チャイニーズなのです。同じ社会、習慣、文化、歴史を共有するグループにすぎません。


マレー人と中国人との混血人種、というのもとんでもない間違いです。マレー人の子供は宗教上イスラム教徒になり、マレー人になるとみなされます。有名なシェフ・ワンもお母様はニョニャですが、彼はマレー人です。ババにはなりません。


現在、プラナカン、ババ、ストレイツ・チャイニーズは同じグループの人々を指す、とされています。プラナカンはご存知のように、アラブ系、インド系、ヨーロッパ系も存在しますから、正式にはプラナカン・チナ、プラナカン・ジャウィ、などと呼ばなくてはなりませんし、それぞれ違ったグループになりますが、プラナカンの中にプラナカン・チナ=ババが存在し、しかも大多数がプラナカン・チナだからです。でも最近はプラナカン人気に便乗して、プラナカンなんとか、という人たちが増えたようです。なんと、プラナカン・マレーというグループまで登場しているとか??

私は普段はプラナカンという呼び方はせず、ババという言い方を使うようにしています。それが彼らに対する敬意であり、こだわりだと思っています。それに、プラナカンは戦後になって、とってつけた呼び方だからです。彼らは伝統的にババ、と呼ばれてきた人たちです。でも日本人むけには、ババよりもプラナカンの方が響きがよいので、日本で本を出したり講演会をするときは、関係者と相談の上、プラナカンを採用しています。


各国の伝統菓子からユニークなお菓子まで、「スイーツに秘められた珠玉の物語」とあるように、様々な視点からスイーツの紹介をしてきた画期的な番組「グレーテルのかまど」に、とうとうニョニャのお菓子、ニョニャ・クエが登場します!
レシピと監修はいつもお世話になっているニョニャ料理のエキスパート平岡弘子シェフ☆☆ 下の写真は番組のHPより
以前、マラッカのババKenny Chan氏の元でクエ・ゲンガンと呼ばれている赤白のレイヤーケーキを伝授いただきましたが(ブログでも紹介)今回はそのクエ・ゲンガンこと、クエラピスとオンデオンデの作り方が紹介されます。
バウムクーヘン状に焼いたクエラピスではなく、米粉やタピオカ粉を使ったウイロウ状のクエラピスの作り方が日本で紹介されるのは大変レアなこと。
またニョニャ・クエの故郷マラッカでのクエ作りの風景も紹介されます。
番組内で瀬戸君扮するヘンゼルは、とても上手にオンデオンデを作られたそうですよ。
彩り鮮やか、フォトジェニックなニョニャのお菓子たち☆是非楽しみにご覧下さい!!

■2
18日Eテレ
午後10時~
再放送もあり。詳しくはホームページを。
http://www4.nhk.or.jp/kamado/


 



こちらはおまけ、昨年平岡シェフ&Mikiさんと戴いたマラッカのババ・チャーリーの出来たてほやほやのニョニャクエです。

下は、カロリーを気にする人には危険すぎるほど美味しかったナンシーズキッチンで購入したピーナッツクリームをたっぷり挟んだクエ・カピ。
1枚でやめておこうね!と3人で話ながらも思わず手がのびてしまいました。

友人から送られてきた可愛らしいクエの絵葉書も大のお気に入り。  

南国の太陽に映える色鮮やかで愛らしいニョニャ・クエの数々。
ババとニョニャの美意識とテクニックが込められた、まさにマレー半島が育んだ宝石のようなお菓子です。



前回からの続き、後編です。
スカーレットホテルの裏手にあるAnn Siang RdからAnn Siang Hillにかけて、このあたりには中国の同郷会館や時代を感じさせる様々な種類の建物が並び、見て回るだけでも楽しい通りです。  


その一角にナシルマの名店The Coconuts Clubがあります。  ナシルマと言うとフードコートなどでちゃっちゃっと食べて帰るものと思われがちですが、こちらはお洒落なカフェ風レストラン。 昔ながらのショップハウスを改造した小ざっぱりとした内装になっています。
店名にもなっているとおり、ココナッツのクオリティにこだわりぬいたお店です。  
看板商品となっているナシルマですが、ナシルマ作りの命とも言えるココナッツミルクはマレーシアのペラ州で収穫された特別なココナッツのみ。しかも収穫してから48時間以内のものを絞って調理しているそうです。 採ってから日にちが経った古いココナッツはミルクを絞っても直ぐに酸味が出てしまうとか。新鮮なココナッツミルクは上品な甘さとナッツのような香ばしさが特徴で、ナシルマのお値段としては12.8シンガポールドルと、かなり高めの設定ですが食べてみれば納得のおいしさです。   


付け合わせのフライドチキンは地鶏を使用。レモングラスやジンジャーなどのハーブをきかせたジューシーなモモ肉がドーンと載っています。自家製のサンバルに、イカンビリとカリカリのピーナッツ、揚げ卵との絶妙なハーモニーにご飯がすすんで止まりません。お腹に余裕があれば日替わりの野菜炒め(この日はインゲン豆)や、ココナッツミルクをたっぷり使ったスパイシーなオタオタも是非。

もちろん
 デザートにはチェンドルもお忘れなく!フレッシュなココナッツミルクならではの香りと甘み、濃厚な椰子砂糖の風味がダイレクトに楽しめる逸品です。 
毎日厨房で手作りしているニョニャ・クエも食べていただきたいマストアイテムです。
  
ホテルから徒歩3分ほどのテロック・エア・ストリート(Telok Ayar St)に出れば、個人的にシンガポールで一番好きなフィッシュヘッドカリーのお店Ocean Curry Fish Headがあります。 


土鍋でぐつぐつ煮込まれたフィッシュヘッドは、スパイスが口の中でストレートに弾けるインド風でもマレー風でもない、酸味を巧みにきかせた中国風(ニョニャ風とも言える)。 辛くて甘くて微かにブラチャンの風味も広がるココナッツミルクベースの濃厚なカレーです。揚げ茄子やトマトの旨味がトロけたグレイビーは病みつきになる美味しさで、この味に魅せられた人たちでランチタイムは道路にまでテーブルが並ぶ激混みのお店ですので、早い時間の入店をおすすめします。  
また、斜め前には観光客はあまり行かない地元の人たちで賑わう「アモイストリート・フードセンター」があり、そちらも素通りはできません。黒酢とニンニクをたっぷりかけて食べるドロドロのあんかけ麺「源春のローミー」も見逃せませんが、行列しているお店に並んでみると確実においしいものにありつけますよ。  


そのままTelok Ayar St.を北上すると、1840年に建立されたシンガポール最古の中国寺院、観光名所でもある「シアン・ホッケン寺院(天福宮)」が現れます。
ティータイムには寺院に隣接したプラナカン・タイルギャラリーの中にあるChong Wen Ge Cafe(崇文閣)」もお薦めです。




店内はこのように可愛らしい内装。

ショーケースからカラフルなニョニャ・クエを何品かオーダーして一服するも良し、ラクサやミーシャムなどの軽食も食べられます。


カフェの中にはプラナカン・タイルのお土産店もあり、迷ってしまうほど沢山の模様を見比べながらコースターを購入しました
 


眺めの良いカフェでのんびり、マッタリしたい人にはPS Cafe Ann Siang Hill店」は穴場です。Ann Siang RdAmoy StからAnn Siang Hill Parkへの坂道や階段(入口が分かり難いので要注意)を上りきった丘の上にあるカフェでは、ボリューム満点のスイーツやお料理がお洒落な空間で楽しめます。カフェに到着するまでの小道、密集するショップハウスを眼下に望みながら、金融街の眺めが一望できるのはこちらならではの醍醐味でしょう。 


ホテルから至近距離のSouth Bridge Rd.に出れば佛牙寺の並びに日本では決して味わえないシンガポールのローカル料理を精進料理にアレンジしたファイン・ダイニングEight Treasures Vegetarianもあります。

以前ブログでも紹介しましたが、バラエティーに富んだメニューの中で、
Creamy Pumpkin Vegetarian Prawnという海老に似せた蒟蒻?のようなものに香ばしいカレーリーフの風味を活かしたカボチャのソースが載ったお料理や


肉無しでも充分濃厚で美味しいベジタリアン・カレー(写真右上)などを味わってみてください。
おしまいに、この近所で美味しいお土産ならば日本にも上陸したBak Kwaこと、ポークジャーキーがおすすめです。個人的にはチャイナタウン・コンプレックスから直ぐの1938年創業「林志源」のものが肉の柔らかさ、スパイスの味加減が好みです。 春節前にはアッと驚く大行列で、あまりの行列に思わず並びのお店(至るところに支店がある違うブランド)で買ってしまいそうになりますが、普段はそんなに混んでいないので大丈夫。海外土産用にしっかりとパッキングしてくれます。


ちょうど今頃、チャイナタウンでは2月5日の春節に向けて街全体が赤や金色に輝き大変な賑わいを見せている頃でしょう。


ホテルを拠点にチャイナタウンだけでも数日、徒歩で様々な料理にチャレンジできるグルメ体験ができますよ   



■The Scarlet Hotel



https://sg.thescarlethotels.com/



 



■The Coconuts Club(ナシルマ)



http://www.thecoconutclub.sg/home.html



 



■Ocean Curry Fish Head (フィッシュヘッドカリー)



http://www.oceancurryfishhead.com.sg/



■Amoy St. Food Centre7 Maxwell Rd



 



■Chong wen ge Cafe(崇文閣)



https://www.facebook.com/chongwengecafe/



 



■PS Cafe Ann Siang Hill



https://www.pscafe.com/pscafe-at-ann-siang-hill-park/



 



■Eight Treasures Vegetarian



http://www.8treasuresgroup.sg/about-us/



 



林志源(ポークジャーキー)



http://www.limcheeguan.com.sg/#ourproducts



 





クオリティーに見合わない高額な宿が多いシンガポール、毎回どこに泊まろうか?と頭を悩ませてしまいます。
条件として部屋はコンパクトでも清潔で快適であること。できれば至近距離に美味しいお店や屋台街やコンビニもある、と言うのが条件のひとつです。
更にワガママを言えばNHKも見られるでしょうか?

今まで泊まってみて上記の条件を満たし、シンガポールの中では比較的リーズナブル(115000円前後)で女子の独り旅でも楽しめるホテルをご紹介したいと思います。

ひとつは女子旅に大変人気が高いチャイナタウンにあるスカーレット。
1868年に建てられたショップハウスと1924年に建てられたアールデコのビルディングをくっつけて改造したお洒落なブティックホテルです。

外から見るとこんな感じで1階にはお店も入り、まさかここがホテルとは思えない坂道に沿った細なが~い造りになっています

部屋までの廊下は、このようにちょっと妖しげな色をした長い廊下が前後左右に延々と続いており迷子になりそうでした。しかも坂道!

部屋はカテゴリーによって大きさもデザインもかなり違い、中には窓の無い部屋もあるようです。宿泊した部屋はアースキンロードに面したバルコニー付きの部屋で、大きなトランクを2つ置くと少し窮屈でしたが、なかなか雰囲気があってステキでした。     
(上記写真ホテル
HPより)
バルコニーからの眺めは残念ながら駐車場のビルディングでしたが、早朝バルコニーでのティータイムは気持ちが良かったです。
シャワールームも天井から床まで大きな窓があり、光が降り注ぐ明るい造りとなっています。


しか~し!!この部屋にはマラッカ同様、ひとつだけ難点がありました。週末になると付近のクラブからの爆音が夜中まで聞こえてきて眠れぬ始末。ホテルに苦情を言ってもどうしようもなく、、、、1日は泣き寝入り状態で過ごすことに。金曜、土曜に滞在する人はバルコニー無しの内側に面した静かな部屋をおすすめします。


ちなみにホテルの内側にあるジャグージー・スペースからの眺めはこんな感じです。
低層階のホテルなのにチャイナタウンが一望できるのには驚きました。


週末の騒音を除いては、このホテルの良さはフレンドリーなスタッフと、そして何と言っても立地のすばらしさ。マックスウェル・フードセンターはホテルのほぼ前、コンビニもホテル前の坂道を下ればすぐの所にあり、サウスブリッジ・ロードに出れば正面にはパワースポットの佛牙寺や、エッグタルトの老舗・東興
(トンヘン)やチャイナタウンコンプレックスも至近距離。早朝から夜中まで楽しめる本当に便利で見所満載、食い倒れにも嬉しい立地です。
ところでエッグタルトの東興ですがモダンに改装されてしまい、以前のようにコーヒーショップを思わせる古き良き時代の雰囲気が無くなっていたのは残念でした。


シンガポール在住時にはあまり食指が延びなかった皆さん大絶賛のエッグタルトですが、こちらにはエッグタルトなんかよりも、ずっ~と美味しいものがあるのです。それはカリーパフ


小ぶりながらもズッシリと重たく、クリスピーな皮の中には中国風に味付けされたカレーに刻んだゆで卵や具材がぎっしり詰まっており、単なるカレーパフを超えたひとつで充分満足できるボリューミーな美味しさ!これをテイクアウトして平岡シェフと何度ホテルの部屋で食べたことでしょう。
フレッシュなココナッツがたっぷり入ったココナッツ・エッグタルトもおすすめです☆

もう一つ、
ホテル前の坂を途中まで下れば直ぐに到着するマックスウェル・フードセンターの穴場グルメもご紹介しましょう。それはPopo & Nana's Delights

ユーラシアン料理とニョニャ料理を兄弟で営む大変珍しい屋台です。


Popo(お婆さまの意味) のレシピを受け付いたNo MSGの家庭料理が味わえます。メインディシュは日替わりで数種類からチョイス。どれも迷ってしまうほど魅力的なメニューです。

ユーラシアン・ビーフボールシチューとアヤムブアクルアという全く違うテイストの
2種類を頂きました。屋台で食べるブアクルアは初めてでしたが、しっかり濃厚でブアクルアにも身が詰まっていて手抜き無し。ハーブの繊維質を残したざっくりとしたルンパーは家庭料理ならではの味わいでした。ビーフボール・シチューはセージとオレガノがきいていてちょっぴりイタリアンテイスト。  
ボリュームたっぷりで、同じテーブルの人がそれ美味しそうね~!と、のぞき込んでいました。セットにするとその日のお薦めのおかずがついてくるのも嬉しいです。

もうひとつ、
マックスウェルと言えばいつも大行列の有名な天天チキンライスがありますが、天天の行列に並ぶ気のない方には、同じ並びにあるAh Tai(アータイ)」もおすすめです。元はと言えば、天天で働いていたシェフが天天のご主人と決裂して出店したアータイ。天天同様、クセがまったく無く、大変食べやすい海南チキンライスです。 (次回に続く)


 


■東興(Thong Heng285 South Bridge Rd.


Popo & Nana’s Delights  Maxwell Food Centre, #01-70


 www.popoandnanadelights.com  11am~3pmまで (土日休)


Ah Tai Hainanese Chicken Rice Maxwell Food CentreNo.07(火休)


2019年☆


新年おめでとうございます。


旧年中は大変お世話になりました。


本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


いつもマラッカの定宿はこちらのブログでも何度か紹介しているHotel Puriでしたが、たまには浮気をしてみようと、以前内部の見学をさせてもらったHeeren Palm Suitesに平岡シェフと宿泊してみました☆


場所はPuriからも近く、かつてのBaba Hotel(改装後はどうなるのか?まだ不明です)やPeranakan Association Malacca の並びという好立地。


このお宿は以前DBS Bankが所有していたこともあるプラナカン屋敷を改装したもので、
   このように間口が狭く一見通り越してしまいそうになりましたが中は別世界。お屋敷2つ分をくっつけてあり、大変明るく広々とした印象を受けました。


中庭からフロントデスクを望むとこんな感じです。


らせん階段に鮮やかなタイルといったプラナカン屋敷ならではのデコレーション。奥行きは多分80メートルくらいはあるでしょうか?中庭が2つ、簡単なプラナカンの展示室やキッズ・ルームなんかもあります。さらにその奥の裏庭部分にはキッチンと朝ごはんを食べるカフェテラスがあり(宿泊客のみ利用可)表から裏道へと通り抜けできる造りになっていました。
週末はこの裏通りにマーケットがたち、マラッカで長い間変わることなく絶品タンドーリチキンを提供し続けているPak Putraにも裏口から出れば至近距離!というのは嬉しい限りです。


部屋は全部で10室。すべてがテイストの違う内装になっています。実際の建物は3階建ですが、こちらの表示では1階がグランドフロアー、2階がファーストフロアー、3階がセカンド~となっていますので要注意です。上の階に行くにつれ、裏庭部分の建物が無いためにコンパクトになり、部屋数が少なくなっています。私たちは「隣どうしの部屋」をリクエストしていたので、3階(表示ではSecond Floor)の301と302号室に宿泊。 この部屋にたどりつくまでに急な階段を上らなくてはならず、毎回はぁ~はぁ~と息切れしてしまいましたが、もちろん大きな荷物などは全て運んでくれます。ちなみにフロアマップに記載されている303と304号室は私たちの部屋とはまた違う階段を上るので同じSecond Floorでも廊下ではつながってはいません。こんなところがお屋敷ホテルの面白さです。


こちらが私の宿泊したヒーレンストリートに面した301号室。 モダンな家具が配置された3人くらいは優に泊まれる広い部屋でした。このホテルはHotel Puriの別館にあるPuri Suites(昨年1月にブログで紹介)のようにプラナカン屋敷の内装を忠実に再現したものとは違い、内部は比較的モダンな作りになっています。水回りも一面大理石に覆われて周りは全てガラスでできたシースルー状態。 (透け感は内側のブラインドで調整できます)


窓を開けるとショップハウスの街並みが一望でき、朝晩と暮れゆく古都の風景を眺めているだけでも飽きませんでした。


 


こちらが平岡シェフの宿泊した302号室。301に比べて落ち着いた雰囲気です。

階段側から撮った部屋はこんな感じです。
左側にあるガラス張りがバスルーム。モダンな水回りは同じ造りで、数段上った扉を開くと中庭に面したバルコニーがありました。 灼熱の太陽が燦さんと降り注ぐバルコニーでのんびりお茶~など暑すぎて到底出来ませんでしたが、プラナカン屋敷の入り組んだ造りが分かる内側の眺めもなかなか面白く、個人的にはこちらの部屋の方が好みでしょうか。


プラナカン屋敷の雰囲気を味わいつつ、モダンな良さも取り入れたHeeren Palm Suites。立地の良さ、部屋の広さに対して値段も比較的リーズナブル、スタッフもフレンドリーでしたので女子の独り旅にもおすめです。


ヒーレンストリートに面した部屋の利点はチャイナタウンの家並みを眺められる事ですが、夜中になると表を行き交うトライショーが流す音楽が気になりました。(特に週末)静かで落ち着いた部屋をご希望の方は中庭に面した部屋をリクエストされると良いと思います。


 


■Heeren Palm Suites


155 Jalan Tan Cheng Lock


https://www.facebook.com/heerenpalmsuites

 話題性ばかりを狙ったインスタ映えの料理には日々辟易としていますが、先日マラッカで美味しく、かつ盛り付けも美しい、居心地の満点のお店に行って参りましたのでご紹介したいと思います。場所はニョニャバスケットの達興や潮州粥で有名なカンポンパンタイの並びにあるショップハウス。



ひっそりと佇むワイルドコリアンダー。日本で仕事経験もある店主。



間口の狭い入り口からは想像がつきませんが、中は観葉植物とアンティークに囲まれた天井の高い広々とした空間が広がっています。


奥行きのある店内をズンズン奥へ進むと裏口はマラッカ川に面しているという貴重な建物です。川沿いのテーブルで食べることもできます。



こちらのお料理は、オーナーご夫妻のルーツであるババ・ニョニャやクリスタン、中国やインドなどの料理に独自のアレンジを加えたローカルアジア料理。
まるでマラッカの縮図のような、多民族の良さがぎゅっと詰め込まれた魅力的なメニューが並んでいました。
普段、クリスタンやニョニャ料理は全部の料理が茶色や黄色になりがちで、味は良いのに見かけが残念!という料理が多いのですが、こちらの料理はお皿にも盛りつけにもオーナーさんのセンスが光る工夫が凝らされた美味しいお料理ばかりでした。

まず最初はこちらのシグネチャーディシュであるワイルドコリアンダー・スペシャルセット。


4種類のごはんは、青いのがバタフライピー、黄色いのはターメリックを入れたナシクニ、ココナッツのナシルマ、プレーンライスの4種類。おかずにはしっかり煮詰めて凝縮したグレイビーが美味しいビーフルンダン、アチャーなどが美しく盛り込まれています。

川沿いで撮影した料理の中から、

写真の真ん中は、シンプルな茄子のサンバルがけのようなお料理ですが、食べてみると他のどこにも無いユニークで味わい深いソース。聞いてみると、インドの血が入った奥様の家に代々伝わるレシピだそうで、隠し味に漢方薬にも使われるインドのハーブを使っているそうな。唐辛子の辛さが全面に出ること無く、独特の香りとコクを楽しむ料理でした。

左奥はロジャ。
個人的に甘ったるいロジャは苦手なのですが、こちらのロジャは大ぶりに切られた野菜やフルーツがゴロゴロ。シャキシャキのバンクワンに、爽やかな酸味のスターフルーツやグリーンマンゴーなど、香り高いジンジャーフラワーをたっぷり使ったロジャソースとともに、サラダ代わりにモリモリ食べられてしまうフレッシュ感あふれるロジャでした。

フレンドリーなサービスも心地よいワイルドコリアンダーには、この他にもラクサやミーシャムなど食べてみたい料理が満載なのですが、自家製のケーキも超おすすめです。


中でも塩卵で味付けをしたカスタードクリームをたっぷりはさんだ珍しいレイヤーケーキを是非!


何とも愛らしいこの姿。上にはグラムラカもかかっています。塩卵入り?と敬遠するなかれ、甘いもののアクセントに塩は最強のコンビネーション。カスタードクリームも卵から出来ているのですから相性が良いのです。味はというと、ほんのり茹で卵の風味を加えたような濃厚なカスタード。しっとりとしたスポンジにも味がよくなじんでいる他では滅多に味わえないユニークなスイーツです☆

そのほか、日替わりで様々な種類が登場する自家製のニョニャクエもほっとする素朴な味わいですので、是非召し上がってみてください。

居心地満点、料理もスイーツもおすすめできるワイルドコリアンダー、マラッカに行く時には必ずリピートしたいお店となりました☆


 


Wild Coriander


40, Jln Kampong Pantai, Melaka


水曜休み、12:0023:00


https://www.facebook.com/wildcoriandermelaka/


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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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