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マレー半島モンスーン寄稿
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陶芸センター、ガーデン・クーでペナンで初めての陶芸祭が開催されます。



日本の陶芸家を中心に、シンガポール、イポー、そして地元ペナンの有名陶芸家のジョイント展覧会を中心に、ペナンの陶芸教室ガーデン・クーの生徒さんたちの作品が展示されます。
また、陶芸フォーラム、ワークショップ、体験教室、実演コーナーと盛りだくさんです。

陶芸作品の一部は販売品となっており、マレーシアの方にとっては日本の人気陶芸家の作品を購入する貴重な機会ともなるでしょう。






日本から参加される陶芸家は瀬戸で活躍されている方たちです。竹内真吾氏、亀井幸一氏、亀井龍二氏、そして寺島裕二氏の4名と、特別参加でガラス工芸家の名和彰氏も参加します。

その他の陶芸家は下記のとおり:

ペナンから
Shamsu Mohamad

シンガポールから
Lim Hua Choon
Andrew Chua
Vernice Shong Hui Lian
Helena Chen

イポーから
Vooiyam Tam
Seah Boon Keat
Ng Sook Peng
Ng Ee Lyn
Ng Ee Vien

日本にはちょっとない新感覚の陶芸作品が目白押しです。

また、会場には日本食販売コーナーも設けられます。料理自慢の日本人の奥様たちが腕によりをかけたお惣菜がいっぱい。

是非ご家族ご友人お誘い合わせの上、おでかけください!


Penang Pottery Art Festival 2011
日時: 11月18日(開会式)〜 11月20日 (金、土、日曜)の10:00〜17:00
場所: Garden Ku, Jalan Kebun Bunga (植物園近く、Waterfall Hotelの向かいです)
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料理とは美味しさだけを追い求めるものではありません。

作ってくれた人の真心、その時一緒に味わった人たちとの語らい、様々な要素が一体となって味になります。

その思いは年齢を重ねる度にますます強くなってきました。


私が今でも忘れられない、心をゆさぶられる温かい味が、マラッカの古い建物の奥の奥、マラッカ川を背後に望むわずか一坪ほどのキッチンにありました。


彼らもプラナカンの取材を通して知り合った人たちですが、ニョニャ・ババではなく客家の人たちです。婚礼歳時用の洋品を代々扱うお店を経営する彼ら。
4人の兄弟姉妹とその家族が仲良くお店を守っています。

倉庫のような店内で可愛らしいテーブルクロスを探したり、ニョニャの籠を買ったり、中華風の極彩色の飾りを眺めたり、通う度に仲良くなり、話の行き着く先はやはり料理!!

もともと客家料理が大好きな私たちは、客家ならやっぱり『客家醸豆腐(ハッカ・ヨンタオフー)』、一度でいいから家庭で作るヨンタオフーを食べてみたい!!と聞いてみたところ、お母さんが昔よく作ってくれたけれど、手間がかかるから次にマラッカに来た時に作ってあげるね、必ず連絡をちょうだい!と約束をし、3ヶ月後に出会ったのが写真のヨンタオフーです。



お店で働く家族の夜ご飯として、店の裏口にある小さなキッチンで妹さんが腕をふるってくれました。

大きな寸胴鍋の中には大豆のスープがたっぷり!

具は厚揚げや湯葉、ビターゴーというゴーヤに似た野菜、それぞれの中に丁寧に豚のミンチが詰め込んであります。そして残った豚肉で作ったミートボール。
もちろん豚肉は挽き肉ではなく叩いて歯応えをしっかり残したもの。

屋台などで食べるヨンタオフーは詰め物がかまぼこだったり色々ありますが、客家のヨンタオフーはシンプルに豚肉だけ!

そしてスープも大豆とイリコなどで出汁をとった大変あっさりしたものでした。

一口スープを味わうと、雑味が全く無い澄みきった味。
ひとくち目は少々物足りなく感じましたが、そこでヨンタオフーを頬張ると中からぎゅっ~と豚肉のエキスが染み出て、いくらでも食べ続けられる飽きない味に、ああ、これぞまさに家庭料理!、と込み上げてくる感謝の気持ちとともに、ヨンタオフーを2杯おかわりした私たち。


食べている間にお兄さん、弟さん、お姉さんとそれぞれが時間差で、まるでお茶漬けをすするようにヨンタオフーをご飯にかけ、さらさらと胃袋に流し込み、あっという間に仕事場に戻って行きます。
小さな食卓の窓からは世界遺産の街をのんびり流れるマラッカ川の風景。



生活に根差した優しい味と人たちの笑顔、そして川辺をすり抜ける爽やかな風。それらが皆一体となって、今でも思い出すと胸がきゅんと熱くなる、料理研究の原点に戻らせてくれる家族の愛情がたっぷり詰まったマラッカの味でした。


次はいつリクエストしようかな?でも、とっておきのあの味は大切にしまっておきたい宝物かもしれません。
マラッカ・ポルトガル・ユーラシアン協会による祭典があさってから催されるようです。

詳細はこちら(画像をクリックすると大きくなります)



公式フェイスブック
http://www.facebook.com/mpea.official

毎年数回は旅をするマラッカ。そのたびに忘れられない味に出会い、人と出会い、そしてまた通ってしまう……の繰り返しです。

既に著書でも何度もお話ししていますが、ニョニャ料理は元来それぞれの家で門外不出のレシピを極める究極の家庭料理。
だから誰でも『我が家の味が一番!』と、絶対に譲らないのです。
ですからプラナカンの人たちの殆どは私たちをニョニャ料理のレストランに連れていってはくれません。『お薦めのお店は?』と聞いても『あそこもダメ!ここもダメ!』と、全く答えにならず(笑)

手間隙かかることからレストランでは本当のニョニャ料理を味わうことができないと誰もが知っているからです。

では『本物のニョニャ料理とは何か?』と言われると、その答えはそれぞれの家庭にあり、ということですから色々な作り方があり、味付けがあってしかりなのですね。
私たち日本人はその中で自分の好みの味を探すしかないのでしょう。

そんな中で、やはり一番嬉しいのはプラナカンの家庭に招かれて味わうニョニャ料理の数々です。

P1350127.jpg写真はサンバル・オクラやニョニャ風野菜炒めのチャプチャイ。シンプルそうに見えますが、自家製のサンバルソースが絶品です。さっと湯がいただけのオクラだからこそ、合わせるソースは丁寧に作られたもの。

チャプチャイもレストランで食べると材料をケチするため美味しいお店は皆無ですが、干した金針菜を結び、沢山の素材を炒め煮にしてあります。














P1350126.jpgお次はアヤム・レンダン、たっぷり炒めたオニオンの甘味と濃くのあるソースは、ご飯のお供に最高です。

写真にはありませんが、マラッカ名物のイカン・チリ・ガラム(揚げ魚のチリソースがけ)が素晴らしく、辛すぎず奥からにじみ出るスパイスの深い味わいに、一緒にいたMikiさんが持って帰りたい!!と絶賛したほど。
ニョニャ料理の真髄を堪能した有難いひとときでした。












P1350034.jpg次も!!という私たちの我が儘なリクエストに、では我が家イチオシのニョニャ・ラクサとミールブスをランチに作るから2日間いらっしゃいと、彼女のオフィスにお邪魔することに。


ショップハウスの急な階段を這って上がると、これぞまさにニョニャ・ラクサ!という濃厚でスパイシーなラクサがテーブルの上で湯気を立てていました。













その翌日は一番のお薦めというミールブス。

P1350201.jpgP1350198.jpg






















ご覧の通り、テーブルの上にはトッピング用の茹で卵やきゅうりやモヤシ、蝦の擂り身のようなものが入ったフリッターなどが並んでいました。もちろんこのフリッターもホームメイドです。この家には出来合いのものをそのまま使う、ということは無いのです。せいぜい使用する麺くらいでしょうか?
『Chieこれを食べたら外のミールブスなんて食べられなくなるわよ!』と言われて一口スープをすすると、ひゃあああ~~!ポテトのとろみとサツマイモのほんのりとした甘味と、スパイスの妙が複雑に入り交じり、甘くて辛いカレー風味のポタージュスープを飲んでいるような味わいです。
そこにギュッとライムを絞り、サクッと香ばしいフリッターにモヤシのシャキシャキと卵入りの太い麺が濃厚なスープと絡みあい、一皿で完璧なバランスを保っていました。
感動とともに、しばらくはキッチンから離れることが出来ませんでした。

屋台で食べたらわずか3リンギのミールブスですが、家庭の味とはなんと贅沢なものでしょう!

家に帰ればいつもそこに手作りの料理が並ぶ。当たり前のようでいて、今はそうではなくなりました。おうちの料理が一番!と胸をはって言えるプラナカンの文化は、決してすたれることは無いと信じています。
 

10月2日(日)まで、アジア最大級の旅の祭典「JATA旅博2011」が東京ビッグサイトで行われています。

昨日30日にメディア向けの内覧会があり、お世話になっているマレーシア政府観光局のブースにお邪魔させていただきました。
旅好きにはたまらない毎年恒例の大イベントですが、行きつくまでに息切れしそうな距離を頑張ってひたすら歩き続けると、広大な展示場の一番奥にアジア各国のブースが並んでいます。
今回のマレーシアのブースでは、マレーシア行きの航空券が当たるクイズゲームの実施や、五感に語りかける心地よさとホスピタリティーを体験していただけるように、マッサージセミナーやマレーシア舞踊、「ヴィア・フェラータ」というロック・クライミングに似た新感覚の登山の疑似体験ができる設備なども用意。また、マレーシアの大手食品メーカー「Seri Nona Food」なども来ておりました。

Seri Nona Foodはインスタントのクトゥパ(サテーなどに添える米のケーキ)やソース類、ジンジャーティーやカヤジャムなどで有名な食品会社です。

ほかにサバ州観光局のブースや、マジェスティック・マラッカやパンコール・ラウリゾートなどで有名なYTLグループのコーナー、ホテルやツアーを現地価格で提供しているウエンディーツアーさんなども並んでおりました。映画「セカンド・バージン」のパンフレットも沢山置いてありましたよ。

今回特に目を引いたのは、マレー式カンポン・ハウスをデザインしたひと際目立つ立派なブース。(写真には屋根くらいしか納まりきれませんでした)



聞くと棟梁さんが大変な時間をかけて組み立てられたそうな。

普通コンパクトに作られたブースは数時間ほどで組み立てられるそうですが、本職の大工さんたちが入って頑丈なブースを造り上げている国はマレーシアくらいかもしれません、とのお話でした。

そしてこの立派なカンポン・ハウスが旅博の終了後、嬉しいことに被災地で再利用されることになっているのです。再利用先は岩手県大船渡市のボランティア団体「さんさんの会」さん。http://blog.livedoor.jp/sansannokai/ (「さんさんの会」オフィシャル・ブログ)
「さんさんの会」は、震災翌日より被災者の健康を考えて野菜を中心とした「おかずの配布」をするボランティア活動をしている団体です。震災後半年以上が経ち、避難所が徐々に閉鎖されるなか、まだまだ物資の足りない仮設住宅に移動した被災者の方々には支援が必要です。ところが、今まで活動拠点としてきた大船渡市の公民ホールから9月末をもって退去しなくてはならず、新しい拠点を探している中でこのマレーシアのブースを現地で活用することになったそうです。

被災者の方々の貴重な栄養を担う「さんさんの会」さん。これから雪が降る東北で南国マレーシアのカンポン・ハウスが生かされるのは嬉しいことですね。

●JATA旅博2011
10月2日(日)まで東京ビッグサイト 東4,5、6ホールにて

(マレーシアのブースは東6、A02-03)

10月1日は10~20時、2日は10~18時まで。
2010年、NHKのテレビで放送されるやいなや、おばさま方(?)のハートをきゅんとつかんだ人気ドラマ、鈴木京香さん主演のドラマ『セカンド・バージン』が映画化され、9月23日から公開されます。

ドラマではシンガポールのラッフルズ・ホテルやチャイナタウン、リトルインディアなどがロケ地として注目を集めましたが、このたびの映画版のロケ地はマレーシア。しかもイポー近郊という、“通な”場所が選ばれました。

最近イポーは観光にもロングステイヤーにも徐々に人気を博してきていますが、一度でも行ったことがある人なら、グルメ天国に加えて、白亜のコロニアル建築とミニ桂林のような風光明媚な土地に、なるほど〜とうなづけるはずです。

映画では私たちの著書でも紹介したジャングルの中にこつ然と姿を表すれんが造りのケリー城や、「マンダイリン(Mandailing)と呼ばれるスマトラの一地方の出身グループの一族のお屋敷が登場します。このお屋敷はイポー近郊のPapanにあり、地元でRumah Besarと呼ばれているお屋敷で、一般に公開されているそうです。

ちなみにこのマンダイリンとはスマトラ島の名産「マンデリン・コーヒー」の名前の由来となったそうです。マンダイリンのグループはスマトラからマレー半島に移住してきた、イスラム系のグループだそうで、プラナカンの人たちのようにこちらで財を成した人が多かったようです。

最近おしゃれなスパ・リゾートもオープンし、イポーもこれからますます注目が集まりそうな予感です☆

映画『セカンド・バージン』
9月23日から公開
http://www/secondvirgin.jp/

※今週KLとペナンの映画館で開催される日本映画祭にも出展されます。マレーシア在住の皆様は、そちらも要チェック!
プラナカンの最後の栄華の時代を知る世代で、数少ない生粋のニョニャであり、私の先生、友人として長くおつきあいさせていただいているタン・ゲックスアン Tan Gek Suan先生が、小粋なニョニャ料理レシピ本を出版されました。



タン家代々の味をこれまでも 『A Nyonya's Table』 『A Nyonya's Table, too』という本で紹介されてきたスアン先生ですが、今回さらに先生が厳選されたお料理と前2冊には載せていないお菓子のレシピなどが集約されています。今回は一部写真つき。



私の大好きなパイナップル入りニョニャ式サテーや絶品のアチャーなど先生自慢のレシピはもちろん、人気のスイーツ、オンデオンデ、ユーラシアンのスナックであるパン・スーシー、ニョニャ式パンケーキのアポム・バリク、クエラピス(生菓子の方)のレシピが加わりました。

なんと私なんぞの英文コメントがルマ・ビビのビビさんと一緒に出ております(笑)。

惚れ惚れとするような上品な英語を流暢に使い、体の芯から沸々と育ちのよさが感じられるスアン先生は、まさに私が「プラナカンはこうあるべき」と思い描いていた本物のニョニャでした。やたらにプラナカンを自称するインチキな輩が蔓延る昨今、このレシピ本は数少ない貴重な一冊となるでしょう。後世に残さねばならないプラナカンの遺産のひとつがここにあります。

いま一般書店での販路の調整を進めている最中だそうですが、すぐにでもお求めになりたい方はシンガポール、カトンにあるプラナカン衣装とビーズ刺繍のお店、「ルマ・ビビ」へ。
Rumah Bebe
113 East Coast Rd
Tel: 6247-8781

A Nyonya's Choice
著者: Tan Gek Suan
全100ページ、フルカラー
74品のレシピを掲載
S$25
ISBN: 978-981-08-8213-6
  • ABOUT
プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
  • プロフィール
HN:
Miki & Chie
性別:
女性
自己紹介:
シンガポールとペナンに住んで15年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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