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マレー半島モンスーン寄稿
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先週やっと、マレーシアのペナン島に本出版の挨拶・お礼に行って参りました。
シンガポールでもマラッカでも反応は悪くはありませんでしたが、ペナンの関係者にはかなりの好感触で、プラナカンのみならずペナンの歴史研究家や在住イギリス人らとの懇談などに呼ばれ、当初の予定を延長してまる1週間以上の滞在となりました。

IMG_5991.jpgいろいろな懇談を手配してくださったのが、ペナンの有名なジャーナリスト、クー・サルマ Khoo Salmaさん。
私たちの本でも紹介している、ペナンの孫文の家のオーナーでもあり、お母様が名家出身のニョニャで、マレーシアでは有名な方です。

サルマさんはペナンやマレーシアの歴史遺産や文化継承活動に勢力的に活動されている方で、歴史的建物の保存に力を注いでいるペナン・ヘリテージ・トラストやレスタリ・ヘリテージなどの団体を組織し、さらに自ら出版社Areca Booksを立ち上げ、歴史・コミュニティー・街などに関する本を出版されています。まだまだ小さな出版社ですが、美しい装丁のペナンの写真集など、素晴らしい出版物が揃っていますので、この地の文化に興味のある方には是非とも手に取ってみていただきたいと思います。まだ来年ですが、この地域がまだマラヤと呼ばれていた頃(イギリス植民地時代)の戦前に形成されていた日本人移民のコミュニティーについての本も出版される予定です。あの頃の日本というと、戦争侵略者のイメージでしか語られないのが普通ですが、日本軍ではなく、一般の日本人たちの現地での役割・貢献・歴史について書かれた数少ない貴重な書物となるでしょう。著者はClement Liangさん、日本語は堪能などころか、当時のマラヤの様子を綴った金子光晴の小説『マレー蘭印紀行』なども読破されたほど。早く彼の本が出版されるのがとても楽しみです。
(写真: インド舞踊の女の子たちとサルマさん)

Areca Books
http://www.arecabooks.com/

そしてサルマさんが他に力を注いでいるのが、毎月最終日曜日に開催している”リトル・ペナン”という
路上マーケット。ペナンを中心にマレーシア国内のアーティスト、食料販売会社、などなどさまざまな人たちが出店しています。
マーケットの様子はこちらから。
http://www.littlepenang.com.my/

IMG_5961.jpg私がしばし足を止めて話込んでしまったのはユーラシアンのCoraさんと Linaさんの店。
ユーラシアンとは単にヨーロッパ人とアジア人の混血コミュニティーの人々を指しますが、この地域では主に、オランダ、ポルトガルとインドの血を引く混血の方を指します。イギリス系の血を引くグループもありますが、歴史が古いのはやはりオランダ、ポルトガル、インドで、独特のクレオール文化を築き、プラナカン文化にも多大な影響を与えています。

プラナカンの友人に作ってもらったことのあるSalted Fish Sambal(塩漬け魚と唐辛子で作ったチリソース)などもあり、やはりかなり食文化がプラナカンに近いなと思わせるようなものから、今ではまったく市販されなくなったというユーラシアンのお菓子ココナッツ・キャンディーは、インドのお菓子の系統を引くものです。
プラナカンとちがってユーラシアン料理はほとんどレストランというものがなく、消え行く食文化ということもあって大変興味があり、この人たちに会えただけでも「このマーケットに来て良かった!」と思いました。

IMG_5971.jpgIMG_5960.jpgIMG_5978.jpg


















写真上左はマレー人が作っているナチュラル素材の石けん。パッケージもセンスがよくて日本への
おみやげにも喜ばれそう。

中央はアクセサリー・アーティストのJonathan Yun氏。品のいいシックなアクセサリーが特徴です。
お店はペナンのジョージタウン、90 Armenian St.にあるそうです。

右はイカットを織っているマレー人の女の子。実演販売もしています。


規模は小さいですが、観光客はもちろん、とくにペナンにお住まいの方には是非一度
出かけてみていただきたいと思います。
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  • ペナンいろいろ~~
Chie 2007/11/06(Tue)03:53:19 編集
クー・サルマさんのお爺様はペナンにある有名な福建寺院「クー・コンシー」を建立された方と聞きました。彼女の活躍はマレーシアだけでなく、ヨーロッパでも有名で、BBCなどのTVチャンネルやELLEやFIGAROなどの雑誌にも登場しています。

彼女のお屋敷に伺ったとき、お母様は日本語を勉強中、私たちは庭に面したテラスでお話を聞きましたが、あの時わたしは蚊に30数箇所も刺されて話どころではありませんでした(笑)
隣で涼しい顔して話しているMikiさんが信じられませんでしたね!


さて、マラヤ時代の日本人と言えば、多くの人は「戦争侵略者」のイメージがあるかもしれませんが、実はそれ以前より貿易商、繊維業などでペナンに住む日本人ファーミリーはいたんですよね。そんな時代の日本人女性と結婚したプラナカンもいたんです。
これは実に興味深いことです。

もちろん戦争が始まると、以前から住んでいた日本人は大変危険な立場に追いやられ、身を隠して住んだのでしょうか?もしくは帰国したのでしょうか・・・

そんな時代もあり、「実は日本人の血が流れている・・・・」と言いづらい一族が多いのには、私たちも大変心が痛みました。
  • 無題
2007/11/06(Tue)04:55:31 編集
Salted Fish Sambalどんな感じなんだろう。

とっても興味あります。

リトルペナンさんの写真とてもかわいいですね。

バックが赤色なのがペナンらしい、というか
南国らしいです。
  • 無題
Miki 2007/11/06(Tue)09:34:05 編集
マラヤ時代の日系移民たちですが、クレメントさんの資料では、日本の満州国支配が始まり中国国内での反日運動が激化するとマラヤでも中国系によるボイコットや襲撃などが起きるようになり、多くの日本人はマラヤから退避したようです。その後日本軍が東海岸のコタバルに上陸するや否や、残っていた数百人の日系住民を逮捕してシンガポールのチャンギ刑務所に送り、その後インドに送って抑留したとあります。もともとからゆきさんだったオキクという女性の記録によれば、地元のインド系男性と結婚して暮らしていたのに、逮捕されてインドに送られ、とても辛い生活を強いられたとあります。チャンギ刑務所は、シンガポールでは日本軍による捕虜収容所として悪名が高く、日本軍の悪行を例えるときにしばしば引用される場所ですが、イギリス軍も無実の一般住民に対してひどいことをしていたんですね。
それから戦前の日系移民の大半はからゆきさんでした。からゆきさんは1920年に売春が禁止されるようになると、日本へ帰国したり、あるいは現地人と結婚して残った人と分かれました。というわけで、日本人と結婚したのを表立って言えなかったのは、それがからゆきさんだったから、というのもあるのかなと思いました。でも、からゆきさんではなく、日本人実業家と結婚したニョニャの子孫たちも私は知っていますけどね。

ところで蚊というのはより刺されやすい人がそばにいると、その人に集中し、他の人たちは刺されないもんなんです。あの節はちえさんにはお世話になりましたね(笑)。虫よけいらずだ〜

大さん

このサンバルのお味ですが、プラナカンの友人が作ってくれたものとはかなり違い、とてもインドなお味でした。プラナカンの場合はレモングラスやガランガルなどのハーブ中心でやや甘めですが、こちらの場合はスパイスを多用したタイプで酸味が強く、Vindalooの味を思い出しました。
サンバルで使う塩魚は日本でいうならば干しだらのようなものです。もしかすると干しだらを好むポルトガルの影響も入っているのかもしれませんね。こういうのはゴアなどにいくと似たようなものがあるかもしれません。
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