いつもマレーシアのニュースを転送してくれるペナンの友人から最新メールが来ました。
それによりますと(出典:The Star誌)、私たちがずっと推しているマラッカとペナンのジョージタウンがユネスコの世界遺産に指定される可能性が高い、とのこと。
来たる7月にカナダのケベックで決着がつくらしいのですが、スター誌には、マラッカ市政府の関係筋から「世界遺産になるための基準はクリアした。うまくいく可能性は高い」というコメントがでています。
もしその通りになれば、マラッカとペナンのジョージタウンはマレーシアにおいて3番目のユネスコ世界遺産サイトになるのです。(キナバル自然公園、グヌン・ムル国立公園に続き)
今でもペナンやマラッカに初めて行ったときの感動を覚えています。
1980年代に訪れた上海以来の興奮でした。保存状態がとても悪いにせよ、古い街並がずらりと続くジョージタウン、興奮して友人たちに長〜いメールを送ったほどです。そう、私は古い街が大好きなのです。しかも、化石のようなのが。発掘し甲斐がありますからね。
多くの人にとって「寂れた子汚い街」という印象しかなかったペナンのジョージタウン、今やたくさんのロングスティの日本人がペナンに住んでいますが、彼らの多くは古いジョージタウンに見向きもしません。多くの人がプラナカンのことすら知りません。
でも世界遺産になったら、態度がころっと変わる人もでてくるんでしょうね・・・。
またマラッカも観光名所のオランダ広場に行っておしまい、の初回には「なんてつまらないところだろう」とがっかりしたものの、初めてプラナカンの街としてチャイナタウンに訪れたとき、ヒーレンストリートに入ったときの、背筋にぞくっときたあの感覚、これも鮮明に覚えています。
今はもう何度も訪れているので、あのときのような新鮮味はなくなっているのですが、
この2つの街はやはりお気に入りの街です。また、私としてはペラック州のイポーも世界遺産都市に推薦したいところです。
実は先月のタイ旅行の帰りにもペナンによったのですが、そのときにエーデルワイス・カフェのママさんに「最近この辺のショップハウスの値段が上がっているのよ」という話を聞きました。ペナンは今不動産高騰が続いているのですが、そのあおりを受けてかとも思いましたが、ロングスティの欧米人たちは高級コンドミニアムよりも、こういった古い家の方が興味がある人が多く、エーデルワイスのように改装して住む人が増えているのだとか。初めて行った頃は30万リンギットだったものが(シンガポールのショップハウスの値段は通常これの5倍以上なので、ここなら買える、とにんまりした私)、一昨年の取材時には50万リンギットになり、今や70万リンギットにまで跳ね上がっているそうです。これで世界遺産になったらとんでもない値段になるかもしれませんね。あ〜いやだいやだ。
ただ、よく疑問に思うのですが、ヨーロッパやメキシコなどで世界遺産に指定されている街なんかも訪れているのですが(メキシコのグアナファトとかオアハカ、サン・クリストバル・デ・ラスカサスなどは中世の時代にタイムトリップしたかのよう)、本当にそういうところの街は建物の保存状態などがよく、景観を損なうような建物や趣味の悪い店とかはまず一切目につかないのですね。さすが、世界遺産に指定されただけの街、と感心したものですが、近年マカオが世界遺産に指定されたようですが、なんか新規に直した、取って着けたような部分(路面の敷石をモザイクにしてポルトガル風にする。でも古さは感じられない、など)なども多く、こんなのが許されるわけ?と思ったのです。マラッカなどは観光客相手の店が乱立し、景観をおびただしく損ねている場所もあるので、難しいんじゃないのかな?と思っていたのです。でも東西交易の歴史の舞台だったわけですからね、マラッカは。その意味では歴史遺産に指定されておかしくありません。
はてさて、7月の結果はいかに??
参考リンク)
ヤフーのニュース(英語)
The Star Online
それによりますと(出典:The Star誌)、私たちがずっと推しているマラッカとペナンのジョージタウンがユネスコの世界遺産に指定される可能性が高い、とのこと。
来たる7月にカナダのケベックで決着がつくらしいのですが、スター誌には、マラッカ市政府の関係筋から「世界遺産になるための基準はクリアした。うまくいく可能性は高い」というコメントがでています。
もしその通りになれば、マラッカとペナンのジョージタウンはマレーシアにおいて3番目のユネスコ世界遺産サイトになるのです。(キナバル自然公園、グヌン・ムル国立公園に続き)
今でもペナンやマラッカに初めて行ったときの感動を覚えています。
1980年代に訪れた上海以来の興奮でした。保存状態がとても悪いにせよ、古い街並がずらりと続くジョージタウン、興奮して友人たちに長〜いメールを送ったほどです。そう、私は古い街が大好きなのです。しかも、化石のようなのが。発掘し甲斐がありますからね。
多くの人にとって「寂れた子汚い街」という印象しかなかったペナンのジョージタウン、今やたくさんのロングスティの日本人がペナンに住んでいますが、彼らの多くは古いジョージタウンに見向きもしません。多くの人がプラナカンのことすら知りません。
でも世界遺産になったら、態度がころっと変わる人もでてくるんでしょうね・・・。
またマラッカも観光名所のオランダ広場に行っておしまい、の初回には「なんてつまらないところだろう」とがっかりしたものの、初めてプラナカンの街としてチャイナタウンに訪れたとき、ヒーレンストリートに入ったときの、背筋にぞくっときたあの感覚、これも鮮明に覚えています。
今はもう何度も訪れているので、あのときのような新鮮味はなくなっているのですが、
この2つの街はやはりお気に入りの街です。また、私としてはペラック州のイポーも世界遺産都市に推薦したいところです。
実は先月のタイ旅行の帰りにもペナンによったのですが、そのときにエーデルワイス・カフェのママさんに「最近この辺のショップハウスの値段が上がっているのよ」という話を聞きました。ペナンは今不動産高騰が続いているのですが、そのあおりを受けてかとも思いましたが、ロングスティの欧米人たちは高級コンドミニアムよりも、こういった古い家の方が興味がある人が多く、エーデルワイスのように改装して住む人が増えているのだとか。初めて行った頃は30万リンギットだったものが(シンガポールのショップハウスの値段は通常これの5倍以上なので、ここなら買える、とにんまりした私)、一昨年の取材時には50万リンギットになり、今や70万リンギットにまで跳ね上がっているそうです。これで世界遺産になったらとんでもない値段になるかもしれませんね。あ〜いやだいやだ。
ただ、よく疑問に思うのですが、ヨーロッパやメキシコなどで世界遺産に指定されている街なんかも訪れているのですが(メキシコのグアナファトとかオアハカ、サン・クリストバル・デ・ラスカサスなどは中世の時代にタイムトリップしたかのよう)、本当にそういうところの街は建物の保存状態などがよく、景観を損なうような建物や趣味の悪い店とかはまず一切目につかないのですね。さすが、世界遺産に指定されただけの街、と感心したものですが、近年マカオが世界遺産に指定されたようですが、なんか新規に直した、取って着けたような部分(路面の敷石をモザイクにしてポルトガル風にする。でも古さは感じられない、など)なども多く、こんなのが許されるわけ?と思ったのです。マラッカなどは観光客相手の店が乱立し、景観をおびただしく損ねている場所もあるので、難しいんじゃないのかな?と思っていたのです。でも東西交易の歴史の舞台だったわけですからね、マラッカは。その意味では歴史遺産に指定されておかしくありません。
はてさて、7月の結果はいかに??
参考リンク)
ヤフーのニュース(英語)
The Star Online
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この記事にコメントする
- こんにちは
後藤さん
コメントありがとうございます。サルマさんをご存知なのですね?
サルマさんはペナンを中心にマレーシアの歴史遺産の保護に活動されてきています。去年はフランシス・ライトの邸宅だったSuffolk Houseがペナン・ヘリテージ・トラストによって修復されたそうです。彼女たちの努力のおかげでいろいろペナンも見どころが充実すると思います。
ところで、このニュースに「エイプリル・フールの冗談じゃないの?」と言ったやつがいます(笑)。
でも本当に世界遺産に指定されて見直されるようになったらいいですね。
コメントありがとうございます。サルマさんをご存知なのですね?
サルマさんはペナンを中心にマレーシアの歴史遺産の保護に活動されてきています。去年はフランシス・ライトの邸宅だったSuffolk Houseがペナン・ヘリテージ・トラストによって修復されたそうです。彼女たちの努力のおかげでいろいろペナンも見どころが充実すると思います。
ところで、このニュースに「エイプリル・フールの冗談じゃないの?」と言ったやつがいます(笑)。
でも本当に世界遺産に指定されて見直されるようになったらいいですね。
- 無題
はい、エイプリルフールのデマじゃないの?と言った本人です。
今まで何十年もの間、世界遺産に・・・と言われ続けてきたのは知っていますが、ここに来て急にペナンとともに中国人の街と言われる場所が2つも世界遺産になるのかなぁ~~?と。しかもメールの送信が4月1日かな??と思ったから疑ったわけです。
今でこそ地味なイメージのマラッカですが、かつて東洋と西洋の世界交易の場所として世界でも有数の賑わいを見せていたクロスカルチャー研究にもってこいの貴重な場所、マラッカが世界遺産になってないのが不思議なくらいでした。
実際訪れてみて、チャイナタウンに暮らす人たちなど世界遺産にされたら家の改造もできない・・・というような反応をした人もいましたよね。
でも、実現したらうれしいなぁ~~~
後藤さんも、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いいたします。
今まで何十年もの間、世界遺産に・・・と言われ続けてきたのは知っていますが、ここに来て急にペナンとともに中国人の街と言われる場所が2つも世界遺産になるのかなぁ~~?と。しかもメールの送信が4月1日かな??と思ったから疑ったわけです。
今でこそ地味なイメージのマラッカですが、かつて東洋と西洋の世界交易の場所として世界でも有数の賑わいを見せていたクロスカルチャー研究にもってこいの貴重な場所、マラッカが世界遺産になってないのが不思議なくらいでした。
実際訪れてみて、チャイナタウンに暮らす人たちなど世界遺産にされたら家の改造もできない・・・というような反応をした人もいましたよね。
でも、実現したらうれしいなぁ~~~
後藤さんも、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いいたします。
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プラナカンを中心に、シンガポール・マレーシアの話題をお届け。食べ物・旅行の話題が中心です。
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シンガポールとペナンに住んで20数年、プラナカン協会会員です。ライター&コーディネート業務に携わっています。ご依頼・お問い合わせは下記ホームページからお願いいたします。
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